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1 一目惚れ
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私は桃山結愛。多ノ坂学園の小等部5学年に通っている。
この学園は小等部から高等部までのエスカレーター式。
でも、多ノ坂学園に転入生は珍しく。担任と一緒に教室へ入室した。
わぁお、サラサラ金髪にアクアブルーな瞳。窓から日がさし、凄く綺麗な目だなぁ。
「転校生のクリストフ君だ、では自己紹介をお願いしようかな」
「はい。奏多・クリストフです。国籍はアメリカ。特技はバスケで、趣味もバスケです。父の仕事の都合上、日本へ来ました。高等部卒業後帰国しますが、仲良くしてもらえると嬉しいです」
へえーー、アメリカの……奏多ってことは日本人とのハーフか。私は彼の話し方もだけど、あの優しそうなアクアブルーの瞳が好きだなぁ。
んっ、好き?
これが一目惚れってやつ?
そんなことを考えているとクリストフ君と目が合い、微笑まれたのが恥ずかしくて俯いてしまったが、もう一度クリストフ君を見ると、私をずっと見ていた。
「席は……後ろにいる桃山の隣に座ってくれ。桃山、教科書を見せてやってくれ」
クリストフ君に分かるように「はい」と言って手を挙げ、私の隣の席に座り「よろしくな」と、爽やかな笑顔で言われ「うん、よろしくね」と微笑んで一言返し、担任を見て返事をした。
「私は桃山結愛です。クリストフ君、今日からよろしくね」
そして改めて、お互いに自己紹介をした。
「ありがとう。桃山さん、僕のことはクリスと呼んでくれ。
高校まではこの学園に通うから、これからもよろしくね」
斜め前に座っている親友のナツを見ると、なぜか睨まれていた。
何で睨むの? 私ナツに何かした覚えはないよ?
でも、睨んでいたのは気のせいなのかもしれないと思うことにした私は、いつものように午前中を過ごし。
仲の良い親友のナツのところへ行ったが、いつもなら一緒にお昼を食べていたのに、今日に限って断られてしまった。
気付けば放課後になり。先生に呼ばれていた私は、奏多君と職員室へ行くと「桃山は帰宅部だからな」という理由で学園案内を押し付けられることに……。
ナツと話したかったけど、学園案内は必要なことだし。
世間話や美味しいカフェに人気の雑貨屋さんの場所を話しながら、学園の全てを案内したあと、途中まで一緒に帰った。
私の恋は今日この時から始まった。
ルンルン気分で教室に入り、挨拶をしたが。
「おはよう」
「…………」
なぜか、誰も挨拶を返してくれなかった。
それどころか、クラス全員から睨まれ。ヒソヒソ話をされスルー状態。
私何かしたっけ?
自分の席に座り、何度考えても分からないし、何かした覚えもない。
昨日は私の隣の席にクリス君が座って、一緒に教科書を見て、帰宅部の私が学園の案内を先生に頼まれたくらい……。
もしかしてと思い、クラスの女子を見ると私を睨んだり、ヒソヒソしたりしていることに気付き、その中に親友のナツがいてショックだった。
「雪野奈々ちゃんの彼氏と手を繋いだって聞いたんだけど?
その彼氏がクリストフ君で、昨日から付き合ってるって言ってた!
人の彼氏に手を出してんじゃないわよ!!」
怒声で捲し立ててきたナツ。
「手なんて出てないし繋いでもないよ!
そんなのただの噂でしょう?
親友の言葉を信じてよ!
噂話なんて信じないで!」
私はナツの心にぶつけるかのように言葉を投げたが、私の言葉は届かなかった。
この日から私はイジメの対象者にされ。
奈々ちゃんがみんなに『彼氏に言い寄る最低女』『彼に抱きつこうとした』『別れさせようと企んでる』と嘘を言い回り、靴の中に画鋲を入れられたり、砂を入れられたり。文房具をゴミ箱に捨てられ、ノートには誹謗中傷でいっぱいだった。
「……うぅぅっ……。
何で…私が……虐められなきゃいけないの?
手なんて繋いでいないのに……うぅっ……」
誰もいない教室で泣いていると、いつ来たのか分からないが、クリス君が私の肩にポンっと手を置き、話を聞いてくれたが。
自分の汗を拭いたであろう汗臭いタオルで、涙を拭いてくれた優しいクリス君。
でも……。
「クリス君、なんか汗臭いよ」
「我慢しろって、拭くものがコレしかないんだよ。
全くユメは泣き虫なんだな」
翌日の朝。
私は女子トイレに連れて行かれ、バケツに入っている水を頭から勢いよくかけられ。ホウキとチリトリで体中を叩かれ。
こんな毎日が2年も続き。
私の心は限界だった。
また何かされる。殴られると思い目をギュッと閉じ、痛みに備えていたが……痛みではなく、怒鳴り声が聞こえた。
この学園は小等部から高等部までのエスカレーター式。
でも、多ノ坂学園に転入生は珍しく。担任と一緒に教室へ入室した。
わぁお、サラサラ金髪にアクアブルーな瞳。窓から日がさし、凄く綺麗な目だなぁ。
「転校生のクリストフ君だ、では自己紹介をお願いしようかな」
「はい。奏多・クリストフです。国籍はアメリカ。特技はバスケで、趣味もバスケです。父の仕事の都合上、日本へ来ました。高等部卒業後帰国しますが、仲良くしてもらえると嬉しいです」
へえーー、アメリカの……奏多ってことは日本人とのハーフか。私は彼の話し方もだけど、あの優しそうなアクアブルーの瞳が好きだなぁ。
んっ、好き?
これが一目惚れってやつ?
そんなことを考えているとクリストフ君と目が合い、微笑まれたのが恥ずかしくて俯いてしまったが、もう一度クリストフ君を見ると、私をずっと見ていた。
「席は……後ろにいる桃山の隣に座ってくれ。桃山、教科書を見せてやってくれ」
クリストフ君に分かるように「はい」と言って手を挙げ、私の隣の席に座り「よろしくな」と、爽やかな笑顔で言われ「うん、よろしくね」と微笑んで一言返し、担任を見て返事をした。
「私は桃山結愛です。クリストフ君、今日からよろしくね」
そして改めて、お互いに自己紹介をした。
「ありがとう。桃山さん、僕のことはクリスと呼んでくれ。
高校まではこの学園に通うから、これからもよろしくね」
斜め前に座っている親友のナツを見ると、なぜか睨まれていた。
何で睨むの? 私ナツに何かした覚えはないよ?
でも、睨んでいたのは気のせいなのかもしれないと思うことにした私は、いつものように午前中を過ごし。
仲の良い親友のナツのところへ行ったが、いつもなら一緒にお昼を食べていたのに、今日に限って断られてしまった。
気付けば放課後になり。先生に呼ばれていた私は、奏多君と職員室へ行くと「桃山は帰宅部だからな」という理由で学園案内を押し付けられることに……。
ナツと話したかったけど、学園案内は必要なことだし。
世間話や美味しいカフェに人気の雑貨屋さんの場所を話しながら、学園の全てを案内したあと、途中まで一緒に帰った。
私の恋は今日この時から始まった。
ルンルン気分で教室に入り、挨拶をしたが。
「おはよう」
「…………」
なぜか、誰も挨拶を返してくれなかった。
それどころか、クラス全員から睨まれ。ヒソヒソ話をされスルー状態。
私何かしたっけ?
自分の席に座り、何度考えても分からないし、何かした覚えもない。
昨日は私の隣の席にクリス君が座って、一緒に教科書を見て、帰宅部の私が学園の案内を先生に頼まれたくらい……。
もしかしてと思い、クラスの女子を見ると私を睨んだり、ヒソヒソしたりしていることに気付き、その中に親友のナツがいてショックだった。
「雪野奈々ちゃんの彼氏と手を繋いだって聞いたんだけど?
その彼氏がクリストフ君で、昨日から付き合ってるって言ってた!
人の彼氏に手を出してんじゃないわよ!!」
怒声で捲し立ててきたナツ。
「手なんて出てないし繋いでもないよ!
そんなのただの噂でしょう?
親友の言葉を信じてよ!
噂話なんて信じないで!」
私はナツの心にぶつけるかのように言葉を投げたが、私の言葉は届かなかった。
この日から私はイジメの対象者にされ。
奈々ちゃんがみんなに『彼氏に言い寄る最低女』『彼に抱きつこうとした』『別れさせようと企んでる』と嘘を言い回り、靴の中に画鋲を入れられたり、砂を入れられたり。文房具をゴミ箱に捨てられ、ノートには誹謗中傷でいっぱいだった。
「……うぅぅっ……。
何で…私が……虐められなきゃいけないの?
手なんて繋いでいないのに……うぅっ……」
誰もいない教室で泣いていると、いつ来たのか分からないが、クリス君が私の肩にポンっと手を置き、話を聞いてくれたが。
自分の汗を拭いたであろう汗臭いタオルで、涙を拭いてくれた優しいクリス君。
でも……。
「クリス君、なんか汗臭いよ」
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