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車の中
しおりを挟むお互いが無言のまま車内は静かだ
後部座席に並んで座る
ドキドキしちゃいけないのに横に海斗がいるだけで嬉しくなる
迎えにきてくれたなんてご都合な解釈までして
でもやっぱり俺は別れを切り出すべきなんだろう
散々オメガに噛まれた首
絆創膏で隠してあるが海斗は分かっているだろう
なにか言わないとと口にした
「海斗ごめん」
謝罪の言葉だった
謝るしかない
だって携帯があったのだから
俺には海斗に連絡できる術があったのだから
「何に対して?」
顔が合わせられないまま話は進んでいく
「連絡しなかったから」
「それから」
「勝手に消えたから」
「他には?」
「オメガに抱かれたし噛まれた」
「まだあるよね」
言ってもいいのだろうか
今彼に告白して潔く捨てられた方がいいのかもしれない。
どうせ俺はこの後荷物を整理して出ていかなきゃならない
海斗が来たのはアイツの差し金でアイツが俺の絶望顔みたいがため
まんまと騙されて連れてこられた海斗が俺を見たから
もういいのかもしれない
潮時だ
あの契約を辞めて俺も海斗も自由になるべきだ
「俺が海斗を好きになったこと。悪い忘れてくれ。それからあの契約も辞めよう。俺は海斗の部屋から出ていくからさ」
あれ?涙
どうして・・・
首の後ろを触る度泣いていた
噛まれるなら海斗がよかったと
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