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対面
しおりを挟む「その絶望的な顔が見たかったんですよ」
何度も何度も抱かれたこの身体を海斗の目の前に晒している
羽織っただけの長襦袢の前を掻き合せた
「見るな!海斗」
座敷牢の鍵が外されて開いた
どうして・・・お前がいる
「安希帰ろう」
「来るな!来ないでくれ海斗。俺はお前に迎えにきてもらう資格なんかない」
「ハハハハ。いいですねぇ!思ってた通りだ。あなたのその顔が見たかった!あなたが運命の番であろうが関係ない。すでに番がいる身ですからね」
今なんて?
「お前・・・まさか・・・」
海斗と番になったなんて
「勘違いしないでください。まさかそこのアルファと番なんて御免こうむります。いつも監視してた黒眼鏡がいたのは知らない?」
ほっと撫で下ろしてしまう俺がいる
まだ俺は海斗を好きなんだと自覚してしまう
「帰るよ。安希。」
海斗は怒ってる
何に?
スマホを持って座敷牢を出た
用意された衣服に袖を通して
呆気なく俺は解放された
あれだけ悩んでいたのが嘘のように呆気なく
それでも、海斗しか知らなかった身体からオメガとはいえ別の男に身を許した俺を海斗は責めることができる
「お前一体なにがしたかった」
「あなたが堕ちるのを見たかっただけです。飽きたんで解放しました。そこのアルファがきたときの顔が1番最高でしたよ。さようなら」
バンッと車のドアを閉める彼は笑っていた
笑顔で
そして背後には彼の番が立っていた
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