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第1章
贖罪 イリーナside
しおりを挟む「だったらどうして僕を俺をあの余命宣告を受けたあの時殺してくれなかった!無能だと言うなら無能だと遠ざけるならどうして生かしたんだよ
どうせ婚約破棄された所で俺にはなにも残らないもう死なせてくれよ・・・ 愛されてない子供なんか生かさなければよかったんだ」
普段近づかない父の執務室の前を通ったとき聞こえてきた
偶然にも母上に双子の弟達も揃っていた
「無能で余命宣告受けている名ばかりの跡取りなんかいらないでしょ。跡取りなら双子のどちらかがなれば問題はありません。姉上が産む子だっていい。死に場所を探しに行かせてください。僕には時間がないんです 俺の命はあと一年も持ちません。もう俺を解放してください。俺はあの婚約破棄の日 あまりのショックで自死したとしてください。これなら侯爵家にはなにも迷惑かかりませんよね。勝手に死んだことになれば同情はあっても悪口はたたけません。王がいない場所での身勝手な婚約破棄でしたから」
聞こえてきた声には聞き覚えがあった
「お姉ちゃんにこれあげる!」
そうだまだ幼い頃の思い出だ
いたたまれなくなって自室へと戻って
ソファーに座って
忘れていた
いやまさか
私には弟は双子の2人しかいない
「アルベルトーほら転んだ お姉ちゃんに任せなさい 立って!痛くない痛くない」
意識して思い出そうとすれば出てくる記憶
いつから
いつから私は弟を
アルベルトを忘れていた?
「お父様 アルベルトは大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。イリーナ しばらくアルベルトは病気で大変だからアルベルトの部屋には近づいたらダメだよ」
優しく話すお父様を信じて私はそのまま
アルベルトの部屋に近づくことはしなかった
言葉にならない
大切な弟だったのに
ずっと大切で
私は自らの記憶からアルベルトを消していた
アルベルト ごめんなさい
あなたに言えたらよかったのに
あの日から数日後
セバスチャンから私宛だという手紙を受け取った
イリーナ・ツヴァイ さま
この手紙を読まれている頃には俺は屋敷にはいないでしょう。
あなたの弟として生まれてきたことは嬉しかったんです。
例えあなたに認識されずともあなたは過去に優しく俺を可愛がってくれた
あの事はたしかにあったのだから
死ぬ前にあなたと話せたらとも思いましたがあいにく俺はこの屋敷では必要とされていません
だから最後にこの手紙を書くことにしました
さようなら お姉ちゃん
わたしはその場で泣き崩れるしかなかった
なんて愚かなことをしたのだろうと
アルベルト
もう1度だけあなたに会いたい
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