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第2章
対峙そして
しおりを挟む見慣れた神楽坂物産
そして通された社長室
「君は誰かね」
当たり前だ。知る由もないだろう
スーツ姿から着替えてチェックのシャツとジーンズというそぐわない格好で俺は優斗と共にここにきた
「優斗くんの友人みたいなものです。挨拶をと思って」
「ふんっ。まだまともな友人はいたようだな。兄とは違って無能なお前にしては上出来だ」
「優斗は無能なんかじゃない!」
「裕二さん......」
「優斗はあなたの期待に答えようと必死だった。多少素行は色々悪いかもだけど」
「ふん。無能に無能だといってなにが悪い。男に走って散々わたしの面子をつぶしてきたというのに。女であれば遊びでゆるせよう。男などと」
優斗は俯いてしまう。どうしようどうしたらいい
優斗が頑張ってきたのに
父親は信じてない。
俺は意を決して優斗の手を握り
「あいにくこの子は俺のなんでね。手出し無用ですよ」
叫んで歩き出した
この子が寂しくないように......俺ができるのはそれだけだから
「アル!アルってば!頼むよ目を開けてよ!」
俺はいつの間にか意識を失っていたようだ
そして急に心臓に痛みが走ったのだった
「かはっ......」
ユーリが泣いてしまう......大丈夫だから
そんな気持ちとは裏腹に痛みが増していき
呼吸ができなくなってくる
「アル!」
無能なんかじゃないのに......
ユーリが俺を呼ぶ声に重なるように
優斗を無能と罵っていたあの優斗と父の声と俺を無能と言ってきた父の声が聞こえてくる
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