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第72話「本能的トラブル」
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シャルルたちがノット・ソーと食事をしている頃、ハンサムたちは港の近くの屋台で串焼きを買っていた。ハンサムを含め猫系獣人は総じて猫舌なので、フーフーと息を掛けながら冷ましている。
「なかなか美味ぇな」
「まだまだ熱いにゃ~」
暢気に串焼きを食べているハンサムたちだったが、通りすがりの人々は屯する獣人たちを怪訝そうな顔で避けている。人族の勢力が強い街に寄ると時々あることなので、ハンサムたちも特に気にした様子はない。
「なんやてぇ!? ぼてくりまわすぞ、こらぁ!」
そんな時、路地裏から聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえてきた。ハンサムの耳がピクッと動くと、手にした串焼きを一口で放り込む。
「おい、今の声、あの狐の声じゃねぇか?」
「にゃ~、何か聞こえたかにゃ?」
「ちっ、一応姫さんの客人だし、ちょっと見てくるか。お前ら、食ったらゼフィールの野郎の屋敷に向かえ、問題は起こすんじゃねぇぞ?」
ハンサムは黒猫たちを指差しながら釘を刺すと、そのまま声が聞こえてきた方向へ駆けていった。
「ふざけんなやー!」
路地裏から先程よりはっきり聞こえた声にハンサムは目を細める。そして身を隠しながら中を覗きこむと、予想通り大きなカバンを担いだファムが立っていた。彼女の前には見るからに柄の悪いゴロツキ風の男たちが立ちはだかっている。
「ウチの商品に蹴り入れといて、詫びもせんと許されると思うなや~」
「はぁ!? 獣人のくせにうるせぇんだよ」
「なんやと!? 獣人なんは関係ないやろ! いいから弁償せえやっ!」
余程腹に据えかねているのか、ファムは怒鳴りながら地団駄を踏んでいる。三人組の男たちは人族至上主義なのか、まるで汚い物を見るような目付きでファムを睨み付けている。そんなやり取りを、ハンサムは微妙な表情を浮かべながら窺っている。
「ちっ、面倒な状況になってやがるな」
そのまま話を聞いていると元々の原因は、普通に歩いていたファムを男たちが突然蹴り飛ばしたようだ。おそらく獣人が気に入らない程度の理由だろう。そのせいで壊れた商品の弁償を求めて、ファムが男たちに突っかかっている最中のようだった。
もっともがめつい彼女のことなので、本当は商品なんて壊れていないし、法外の金額を要求しているに違いない。
「うぜぇ獣人だな!」
「ぎゃっ!?」
しつこく弁償を要求された男は、ついにキレてファムに蹴り飛ばした。吹き飛ばされたファムは壁に激突して動かなくなる。その瞬間ハンサムの綺麗な毛並みがブワッと逆立つ。
「おい、殺しちまったのか?」
「へっ、別に構わねぇだろ? むしろ害獣がいなくなって街のためになる……ガァ!?」
ヘラヘラ笑っている男が言い終わる前に、その男の顔は壁にめり込んでいた。飛び出したハンサムの拳が顔面に突き刺さり、そのまま壁に押し込まれたのだ。
「おっと……殺しちまったか。まぁ別に構わねぇだろ? ゴミ掃除は街のためになるからな」
とぼけた様子で呟くハンサムに、男たちはガタガタと震えてナイフを取り出した。
「なんだ、テメェ!? ぶっ殺すぞ!」
「いいから来いよ、ゴミ野郎ども」
ハンサムが怒りに満ちた冷たい視線を浮かべると、恐怖でタガが外れたのか腰だめにナイフを構えた男が叫びながら突進してきた。
「うわぁぁぁ……ぺぎゃぁ!?」
突進してきた男の顔にハンサムの前蹴りが突き刺さる。所謂喧嘩キックと呼ばれるものだ。獣人の脚力と重量で放たれた蹴りの威力に、半回転して倒れた男の顔は完全に潰れており、首も在らぬ方向へ曲がっていた。
倒された仲間の悲惨な状況に、最後の男は武器を捨てて命乞いを始めた。その股間にはシミが出来ており、震えて立っていられないのか膝をついている。
「お……俺が悪かった! い……命だけはっ!?」
「悪いな……やっちまった以上、目撃者は生かしておけねぇんだ。姫さんに迷惑をかけるわけにゃいかんからな」
ハンサムは冷たい声でそう答えると、最後の男の顔を蹴り飛ばした。そして周りを確認して目撃者がいないことを確認すると、倒れているファムに声を掛ける。
「おい、狐! 生きてるか?」
「うぅ……なんや、ハンサムはんやないか? いま立て込んでて……って、うひゃ!? 死んどるやないか! アフォか~、ウチの商品を弁償する前に死ぬ奴がおるか!」
「うるせぇよ、キャンキャン喚くな。いいから逃げんぞ、俺は見つかるわけにはいかねぇんだ」
ハンサムはファムの荷物を持つと、続けてファムを抱えようと手を伸ばす。しかし彼女はその手をするりと抜けると死んだ男たちに駆け寄った。そしてナイフで腰から掛けていた革袋を切り離すと、それをポケットの中にしまい込んだ。
「おいおい、それじゃ強盗じゃねぇか」
「死人に金はいらへんし、これはウチの商品の弁償代や! それに物取りの犯行に見えた方が都合がいいやろ?」
ニカッと笑うファムにハンサムは苦笑いを浮かべた。何かと甘いシャルルと違って、生粋の海賊であるハンサムは命のやり取りに躊躇がない。商人なはずのファムもほとんど動揺しているようには見えないのが恐ろしい。
「なかなか肝が据わってるじゃねぇか?」
「当たり前やろ? ウチは商人やからなっ!」
ハンサムは歯を見せて笑うと、彼女を抱え上げてその場から大急ぎで逃げ出した。それからしばらくして、女性の絹を裂いたような叫び声が路地裏で響き渡るのだった。
◇◇◆◇◇
それから数時間後 ――
ゼフィールの屋敷に来たシャルルだったが、ハンサムから事の次第を聞いて頭を抱えている。その周りにはハンサムとファム、ヴァル爺、ノット・ソーがいた。
「いくらなんでも、やりすぎだって」
「姫さんだって、その場にいたら助けに入っただろ?」
「そりゃ仲間がやられたら、わたしだって……でも殺したりしないよ。叩き潰すぐらいで許してあげる。何をとは言わないけど」
ハンサムは自分の股間を押さえながら小さく首を横に振った。そんな彼にシャルルは不思議そうに首を傾げながら尋ねる。
「だいたいいつもは冷静なのに、どうしてこんな無茶をしたのよ?」
「さぁな……この狐が蹴られたところを見たら頭に血が昇っちまってな」
自分でもよくわからないと言った風に首を振るハンサム。そんな彼を擁護するようにヴァル爺が口を開いた。
「獣人特有の保護本能という奴ですな、幼体を守ろうとする本能的な衝動ですじゃ。同種族の時によく見られますが、他種族の場合でも稀にあると聞きます」
「ウチは子供やあらへん!」
「いや……子供でしょ」
子供扱いに不満を示すファムに、シャルルはそう突っ込みながら小さく溜め息をつく。起こってしまったことは仕方がない、これからはもっと気を付けるしかないだろう。そんな彼女にノット・ソーは表情すら変えずに提案してくる。
「まぁ船団の者でもないようですし、ゴロツキの一匹や二匹殺ったところで問題ありません。後処理は私がしておきますので、ご安心を……」
この街でのゼフィール船団の影響力は絶大なもので、この程度の問題など軽く揉み消せる。乗組員の不手際を他者に任せるのは不本意だが、今回に関してはそれが一番問題なさそうだった。
「来て早々ごめんね、お願いできる?」
「はい、お任せください」
ノット・ソーは頷くと、そのまま部屋から出て行っていった。シャルルは改めて集まっている全員の顔を見ながら、今後のことを話し始めた。
「こうなったら、早々に街を出たほうがいいかな?」
「そうは言っても補給が済んでませんからなぁ」
「アーゴンレットまで一日でしょ。さすがに大丈夫じゃない?」
シャルルが軽い気分で尋ねると、ヴァル爺は首を横に振った。
「補給できる時に補給する、船乗りの鉄則ですじゃ。それにソーに処理を任せた以上、逃げ出したとあっては彼女の顔にも泥を塗ることに」
「そっか~……まぁ仕方ないか。とりあえずハンサムとファムは外出禁止ね」
「なんやて!? ウチもかいな!」
喰って掛かってきたファムに、シャルルは軽くチョップを叩き込む。
「あいたっ!?」
「当たり前でしょうが、下手したらこの港が使えなくなっちゃうんだから!」
このアルテイダムは中立港なので問題を起こせば捕まってしまうし、運良く追放で済んでも港への利用が出来なくなってしまう。さらに悪評が広がれば、アルニオス帝国全域の港が使え無くなってしまうこともあるのだ。
「はぁ、とりあえず今日は疲れたから休みましょう。ヴァル爺、この子が勝手なことをしないように黒猫を付けておいて」
「わかりました」
シャルルは溜め息をついてソファーから立つと、手を振って部屋から出ていくのだった。
「なかなか美味ぇな」
「まだまだ熱いにゃ~」
暢気に串焼きを食べているハンサムたちだったが、通りすがりの人々は屯する獣人たちを怪訝そうな顔で避けている。人族の勢力が強い街に寄ると時々あることなので、ハンサムたちも特に気にした様子はない。
「なんやてぇ!? ぼてくりまわすぞ、こらぁ!」
そんな時、路地裏から聞き覚えのある怒鳴り声が聞こえてきた。ハンサムの耳がピクッと動くと、手にした串焼きを一口で放り込む。
「おい、今の声、あの狐の声じゃねぇか?」
「にゃ~、何か聞こえたかにゃ?」
「ちっ、一応姫さんの客人だし、ちょっと見てくるか。お前ら、食ったらゼフィールの野郎の屋敷に向かえ、問題は起こすんじゃねぇぞ?」
ハンサムは黒猫たちを指差しながら釘を刺すと、そのまま声が聞こえてきた方向へ駆けていった。
「ふざけんなやー!」
路地裏から先程よりはっきり聞こえた声にハンサムは目を細める。そして身を隠しながら中を覗きこむと、予想通り大きなカバンを担いだファムが立っていた。彼女の前には見るからに柄の悪いゴロツキ風の男たちが立ちはだかっている。
「ウチの商品に蹴り入れといて、詫びもせんと許されると思うなや~」
「はぁ!? 獣人のくせにうるせぇんだよ」
「なんやと!? 獣人なんは関係ないやろ! いいから弁償せえやっ!」
余程腹に据えかねているのか、ファムは怒鳴りながら地団駄を踏んでいる。三人組の男たちは人族至上主義なのか、まるで汚い物を見るような目付きでファムを睨み付けている。そんなやり取りを、ハンサムは微妙な表情を浮かべながら窺っている。
「ちっ、面倒な状況になってやがるな」
そのまま話を聞いていると元々の原因は、普通に歩いていたファムを男たちが突然蹴り飛ばしたようだ。おそらく獣人が気に入らない程度の理由だろう。そのせいで壊れた商品の弁償を求めて、ファムが男たちに突っかかっている最中のようだった。
もっともがめつい彼女のことなので、本当は商品なんて壊れていないし、法外の金額を要求しているに違いない。
「うぜぇ獣人だな!」
「ぎゃっ!?」
しつこく弁償を要求された男は、ついにキレてファムに蹴り飛ばした。吹き飛ばされたファムは壁に激突して動かなくなる。その瞬間ハンサムの綺麗な毛並みがブワッと逆立つ。
「おい、殺しちまったのか?」
「へっ、別に構わねぇだろ? むしろ害獣がいなくなって街のためになる……ガァ!?」
ヘラヘラ笑っている男が言い終わる前に、その男の顔は壁にめり込んでいた。飛び出したハンサムの拳が顔面に突き刺さり、そのまま壁に押し込まれたのだ。
「おっと……殺しちまったか。まぁ別に構わねぇだろ? ゴミ掃除は街のためになるからな」
とぼけた様子で呟くハンサムに、男たちはガタガタと震えてナイフを取り出した。
「なんだ、テメェ!? ぶっ殺すぞ!」
「いいから来いよ、ゴミ野郎ども」
ハンサムが怒りに満ちた冷たい視線を浮かべると、恐怖でタガが外れたのか腰だめにナイフを構えた男が叫びながら突進してきた。
「うわぁぁぁ……ぺぎゃぁ!?」
突進してきた男の顔にハンサムの前蹴りが突き刺さる。所謂喧嘩キックと呼ばれるものだ。獣人の脚力と重量で放たれた蹴りの威力に、半回転して倒れた男の顔は完全に潰れており、首も在らぬ方向へ曲がっていた。
倒された仲間の悲惨な状況に、最後の男は武器を捨てて命乞いを始めた。その股間にはシミが出来ており、震えて立っていられないのか膝をついている。
「お……俺が悪かった! い……命だけはっ!?」
「悪いな……やっちまった以上、目撃者は生かしておけねぇんだ。姫さんに迷惑をかけるわけにゃいかんからな」
ハンサムは冷たい声でそう答えると、最後の男の顔を蹴り飛ばした。そして周りを確認して目撃者がいないことを確認すると、倒れているファムに声を掛ける。
「おい、狐! 生きてるか?」
「うぅ……なんや、ハンサムはんやないか? いま立て込んでて……って、うひゃ!? 死んどるやないか! アフォか~、ウチの商品を弁償する前に死ぬ奴がおるか!」
「うるせぇよ、キャンキャン喚くな。いいから逃げんぞ、俺は見つかるわけにはいかねぇんだ」
ハンサムはファムの荷物を持つと、続けてファムを抱えようと手を伸ばす。しかし彼女はその手をするりと抜けると死んだ男たちに駆け寄った。そしてナイフで腰から掛けていた革袋を切り離すと、それをポケットの中にしまい込んだ。
「おいおい、それじゃ強盗じゃねぇか」
「死人に金はいらへんし、これはウチの商品の弁償代や! それに物取りの犯行に見えた方が都合がいいやろ?」
ニカッと笑うファムにハンサムは苦笑いを浮かべた。何かと甘いシャルルと違って、生粋の海賊であるハンサムは命のやり取りに躊躇がない。商人なはずのファムもほとんど動揺しているようには見えないのが恐ろしい。
「なかなか肝が据わってるじゃねぇか?」
「当たり前やろ? ウチは商人やからなっ!」
ハンサムは歯を見せて笑うと、彼女を抱え上げてその場から大急ぎで逃げ出した。それからしばらくして、女性の絹を裂いたような叫び声が路地裏で響き渡るのだった。
◇◇◆◇◇
それから数時間後 ――
ゼフィールの屋敷に来たシャルルだったが、ハンサムから事の次第を聞いて頭を抱えている。その周りにはハンサムとファム、ヴァル爺、ノット・ソーがいた。
「いくらなんでも、やりすぎだって」
「姫さんだって、その場にいたら助けに入っただろ?」
「そりゃ仲間がやられたら、わたしだって……でも殺したりしないよ。叩き潰すぐらいで許してあげる。何をとは言わないけど」
ハンサムは自分の股間を押さえながら小さく首を横に振った。そんな彼にシャルルは不思議そうに首を傾げながら尋ねる。
「だいたいいつもは冷静なのに、どうしてこんな無茶をしたのよ?」
「さぁな……この狐が蹴られたところを見たら頭に血が昇っちまってな」
自分でもよくわからないと言った風に首を振るハンサム。そんな彼を擁護するようにヴァル爺が口を開いた。
「獣人特有の保護本能という奴ですな、幼体を守ろうとする本能的な衝動ですじゃ。同種族の時によく見られますが、他種族の場合でも稀にあると聞きます」
「ウチは子供やあらへん!」
「いや……子供でしょ」
子供扱いに不満を示すファムに、シャルルはそう突っ込みながら小さく溜め息をつく。起こってしまったことは仕方がない、これからはもっと気を付けるしかないだろう。そんな彼女にノット・ソーは表情すら変えずに提案してくる。
「まぁ船団の者でもないようですし、ゴロツキの一匹や二匹殺ったところで問題ありません。後処理は私がしておきますので、ご安心を……」
この街でのゼフィール船団の影響力は絶大なもので、この程度の問題など軽く揉み消せる。乗組員の不手際を他者に任せるのは不本意だが、今回に関してはそれが一番問題なさそうだった。
「来て早々ごめんね、お願いできる?」
「はい、お任せください」
ノット・ソーは頷くと、そのまま部屋から出て行っていった。シャルルは改めて集まっている全員の顔を見ながら、今後のことを話し始めた。
「こうなったら、早々に街を出たほうがいいかな?」
「そうは言っても補給が済んでませんからなぁ」
「アーゴンレットまで一日でしょ。さすがに大丈夫じゃない?」
シャルルが軽い気分で尋ねると、ヴァル爺は首を横に振った。
「補給できる時に補給する、船乗りの鉄則ですじゃ。それにソーに処理を任せた以上、逃げ出したとあっては彼女の顔にも泥を塗ることに」
「そっか~……まぁ仕方ないか。とりあえずハンサムとファムは外出禁止ね」
「なんやて!? ウチもかいな!」
喰って掛かってきたファムに、シャルルは軽くチョップを叩き込む。
「あいたっ!?」
「当たり前でしょうが、下手したらこの港が使えなくなっちゃうんだから!」
このアルテイダムは中立港なので問題を起こせば捕まってしまうし、運良く追放で済んでも港への利用が出来なくなってしまう。さらに悪評が広がれば、アルニオス帝国全域の港が使え無くなってしまうこともあるのだ。
「はぁ、とりあえず今日は疲れたから休みましょう。ヴァル爺、この子が勝手なことをしないように黒猫を付けておいて」
「わかりました」
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