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第三十九話
しおりを挟む…どうして。
結局、目覚めたばかりの俺は再び眠るなんて簡単なことではなく眠ろうと目を閉じていただけで終わった。
結果としては何も変わらず、目の前には中学の時の学ラン…当時使っていたカバンや筆記用具など確かめれば確かめる程中学の時に遡ってしまったのだと言うことが現実味を帯びてしまう。
やっと、高城郁真との事が落ち着いて…兄さんともしっかり仲直りが出来て。
俺の人生がここからってところだったはずなのに、どうして俺は時間を遡ってるの?
それに、こんなに兄さんに怯えられてて俺は一体どうしたら…俺が近くにいるだけであんなにビクビクされたら、もう話なんてかけられない。
ゆっくり身体を起こしてから大きな溜息を吐くと、扉から控えめなノックの音が鳴った。
「…っ、ぁ…朝ご飯、出来たよ…ま、待ってるね…」
短くそれだけ伝えた声の主は今度は急足で扉の前から去っていく。
…ダメだ、悲観的になるだけじゃ。
高城郁真の時どうだった?悲観的になっていいことあったか?
まずは今、どういう状況なのか。
そして、誰がどう変わってしまったのか…そこの把握が優先だ。
それに…兄さんだって怯えながらでも俺に頑張って声をかけてくれてる。
兄さんの頑張りを無駄にしない、俺はまた前の世界に戻るために今を見ないと。
まだツン、と痛む鼻を少し強めに擦るとわざと大きめな声でよし!と気合を入れて立ち上がる。
まずは兄さんだ。
怖がっている兄さんには申し訳ないけど、話を聞かなきゃ。
「…おまたせ」
「ぁ、うん…あ、ううん!全然、まってない…」
リビングの扉を開けると、そこに広がっていたのはお世辞にも美味しそうとは言えないものだった。
焦げ焦げで黄身が潰れた目玉焼き。
ガリガリに固く、黒くなったベーコン。
明らかに薄いであろう色をした味噌汁。
そして芯の残ったご飯。
…この世界の兄さんは、料理が苦手なのかな。
前の兄さんが料理上手だった事もあり、不思議に思いながら兄さんの前の席に座ると両手を合わせていただきます、と声を出す。
困惑したような様子の兄さんも慌てて同じようにいただきます、と両手を合わせた。
食べてみると、想像通り全体的に苦い。薄い。固い。
苦いところを噛んでしまって少し眉間に皺が寄ると兄さんはすぐに謝る。それの繰り返し。
「ご、ごめん…美味しくない、よね…今からでも出前とか…っ!」
「兄さんが頑張って作ってくれたんでしょ、全部食べるよ」
「ぁ…うん…」
立ち上がってスマホを手に取り他のものを注文しようとした兄さんを止め、兄さんが作ったご飯を食べる。
確かに美味しくはない、けど…兄さんが作ったものを捨てたくはない。全部食べたい。
そのまま食べ進める俺に兄さんは不思議そうにジッと見ながらも自身もモソモソと食べ進めて行った。
お互い食べ終わり、お皿を洗おうとすると兄さんが慌てて止めようとしてくる。
そんな兄さんをテレビの前のソファに連れて行き、座って待ってるようにお願いするとまた不思議そうな表情を浮かべてコクンと頷いた。
テレビを付けてリモコンを兄さんに渡してからキッチン戻ると、お皿を洗い夕飯で何か作れるか冷蔵庫を確認してみる。
冷蔵庫の中には卵やハム、ベーコン…冷凍食品という明らかにまともな料理を作れるとは言えない中身だった。
帰りに食材買わないと…と思うもこの世界ではお金の管理をどうしてるのか俺は知らない。
確実に言えるのは、俺はこの家の[財布]の管理は任されていないだろう。
お金についてはまた後で兄さんに確認するとして、とりあえず帰りに買い足すものだけ見ておこう…。
俺は冷蔵庫と調味料を確認すると、ソファに座ってテレビを見ている兄さんに近付いた。
俺に気付いた兄さんはゆっくりしていた身体を正し、背筋を伸ばして緊張した面持ちでソファに座り直す。
「身体楽にしてよ」
「ぁ…うん…」
そう一言伝えると戸惑いながら頷くも、緊張した身体は簡単には力は抜けてくれない様子だった。
…すぐには無理だよな、と落ち込みそうになる気持ちをほんの少し胸に力を入れる事で気合を入れ直しソファの端っこに座る。
座った瞬間、兄さんの体が更に力が入ったのを見なかったフリをして少し離れたところからなるべく声色を優しくするように意識して声をかけてみる。
「兄さん、今日学校帰りに買い足したいものがあるんだけど…お金の管理って兄さんしてる?」
「ぇ、ぁ…な…にを?」
「食材と調味料。あとトイレットペーパーとかティッシュとか安くなってたら買ってきたいし、ノートや付箋も欲しい。それから…」
「ま、待って!どうして、唯兎君がそんな買い物なんて…」
唯兎[君]と、前の兄さんなら着くことのなかった言葉にグッと喉が締まる。
落ち着け、大丈夫。俺は大丈夫。
ふぅ…とほんの少し短めに溜息を吐くと改めて困惑した表情の兄さんを見つめる。
兄さんの目は[どうして]「なんで]と、不思議だけど不安がこもった…なんとも言えない色をしていた。
そんな兄さんの不安を少しでも取り除けたらと、俺自身も不安でうまく動かない表情筋を無理に動かして柔らかく笑顔を作った。
「俺、今まで馬鹿だった。2人で住んでて、しっかり協力しないといけないのに兄さんばかりに押し付けて迷惑かけてた。本当にごめんなさい」
「ぇ、ぁ…」
兄さんに向かって頭を下げる俺を混乱したような、困惑したような…そして何を言ってるのか脳の処理が追いつかないような…とても複雑な表情をしていた。
その中には信じたい、そう言った優しい気持ちが混ざっている事も俺は知っている。
申し訳ないけど、俺はその優しい気持ちを頼るしかない。そうでもないと、俺は何も出来ない。
「明日からは俺がご飯作るよ。好きなもの教えて。洗濯だって、掃除だって…なんだってやる。今まで迷惑かけてた分償わせて」
「………」
「…急で困らせてる事も知ってる。でも、俺は本気で………」
「…それでまた、僕に嫌なことするの…?」
静かなその声に、開いていた俺の口は動かなくなった。
悲しい色をしたその目は俺をしっかりと捉えていて、信じたいけど怖い。それでも信じたい、信じさせて。そう訴えていた。
俺は兄さんの目をしっかり見つめ、ソファで兄さんの隣に座っていた自分の身体を床に座らせ正座をした。
それを静かに見守っている兄さんに、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「…すぐに、全部信じてとは言わない。でも俺は変わりたい。ゆっくりでも、一歩ずつでも進みたいから…まずは家から、兄さんの前で変わらせて」
「………」
「もし、俺が兄さんに嫌なことをしたら…その時は………っ、」
そんな未来にならなければいい。
俺がしっかり、前を見て歩ければきっと回避出来る運命。
そう思っていても、口にしようとするとほんの少しの躊躇いが生まれる。
そうはなりたくない。
その未来は嫌だ。
その迷いが、俺の口を縫い止める。
でも、俺の覚悟を兄さんに見せないと。
静かに、ゆっくり息を吸い込むと僅かに掠れた声で俺の中で最悪なエンディングの名前を口にする。
「……俺、を…施設に入れていいよ…」
「…ゆ、い……」
口にした瞬間、今まで我慢していた涙がひとつポロッと溢れ出た。
それに気付いた俺は慌てて謝りながら後ろを向いて目を擦る。
止まれ、今泣いても仕方ないだろ。
そう思い、早く止まるよう目を擦り続けていると後ろから兄さんが俺の両手をソッと掴む。
「……ダメだよ、擦ったら赤くなっちゃう」
『ほら、擦らない。赤くなるでしょ』
今の兄さんの少し硬い声と、前の兄さんの包むような優しい声が被るように聞こえる。
兄さん…、
にいさん…っ
ただただ、優しい兄さんを求めるように体が勝手に後ろに立っている兄さんの身体に抱き付く。
いつもならクスクスと笑いながら背中に回される両手が、今は困惑したように両手を上げて俺に触れないようにしている。
涙を止めようとしていた筈なのに、止めらないままボロボロと大粒の涙を流し兄さんに抱き付いたまま離れない俺。
そんな俺の頭を慣れない手付きでソッと撫でると、少しだけ息を吐いて兄さんは声を出した。
「…し、んじてみるよ…唯兎君のこと…。だから、そんなに泣かないで」
「ぅぅぅっ、兄さ、…っ!兄さ、ん…っ!ごめんなさい…ごめ…っふぅぅっ」
「泣かないで…僕も、あの…まだどうしたらいいかわからない、から…」
そう困惑した声色のまま言う兄さんは、どうしたらいいかわからないながらも涙を流す俺の背中をゆっくりゆっくりと撫で始めた。
ぎこちなさのある手の動きにますます寂しさや悲しみが溢れてくるが、ずっと泣いているわけにはいかない。
軽く涙を拭って数回、深呼吸をゆっくり行う。
ふーー…と吐く息が震える。
震えが落ち着くよう、ゆっくりゆっくり吐いていくと段々と落ち着いてきて涙も止まっていた。
「兄さんごめん、ありがとう」
「ぁ…うん。大丈夫…?」
「うん、大丈夫。それより時間…遅刻だ…」
時間を見ると既に家を出る時間を大幅に過ぎてしまっていた。
兄さんはともかく、俺はまだ制服にも着替えていない…今から着替えて準備をしても2時間目には間に合わないだろう。
小さくため息吐いてからどうするか考えてると兄さんが静かに立ち上がり、家の電話まで向かった。
「……僕が学校に連絡して午後から行く事を伝えるよ。家の事情って事にしたら兄弟揃って遅れるのも不思議じゃないでしょ…?」
「あ、ありがとう…」
「…だ、から…今のうちに着替えておいで…」
目線がこちらに向かない事に少し寂しさを覚えるも、兄さんの好意に甘える事にして俺は着替えるために自室に向かった。
電話してるだろうから、となるべく静かに扉を閉めると部屋を見渡す。
高校まで模様替えなんて事はしてなかったから、ベッドや机の配置に違和感はないけど物が全体的に変わっているのがとても気持ち悪い。
大原や桜野、皇に貰ったものを机に飾っていたのに全て無くなっているのを見ると、緩くなった涙腺が崩壊しそうになる。
俺の思い出、どこに行ったの…。
つい最近貰ったばかりのナマケモノのぬいぐるみも無くなってしまっていて、前までの世界は全て夢だったのでは…とさえ錯覚してしまう。
…今は考えるのはやめよう…泣いちゃいそう。
フルフルと頭を軽く振って懐かしい制服を手に取ると、ベッド横にスマホが置いてあるのに気付く。
…スマホのカレンダーを確認すると今は5月…大原と桜野に出会ったのは、夏。
まだ、2人の連絡先は…スマホに入ってない。
いつも当たり前のようにあった2人からの通知がない。
それが、とても重く…俺の心にのしかかる。
考えるのは、後…あとでゆっくり…。
そう思っていても目の前にある、あった筈だったものを見てしまうともうダメだった。
再び流れ始める涙は止まる事を知らずに、ただただ流れ続ける。
『唯兎!どーした、遅刻か!?』
『体調悪い?休み?』
『休むんなら帰り行くな!』
『熱あるならゆっくり寝るんだぞ、照史先輩にも言った?』
遅れたら必ずある筈の2人からの通知。
俺はまた、2人と初めましてから始めないといけない…。
「ぅぅぅ、ぅっ…っ、お、はら…さくらのぉ…っ、やだ…おれ…っ」
2人の名前がないチャットアプリを見つめながらボロボロと流れる涙をそのままにただただ2人の笑顔を思い浮かべる。
どうして、今までのは絶対…夢じゃないのに…っ!
そう思っていても現実は非情だ。
何度見ても2人の名前はない、皇だっていない。
周りを見ても、何もない。
泣きすぎて目が腫れそうなくらい、涙が溢れる。
「唯兎、くん…?」
「…っ、ごめん…すぐ、準備する…」
自室の扉を開けられていた事に気付かないまま泣いていた俺は慌てて腕で乱暴に涙を拭い、制服に着替えようと手を伸ばす。
すると、後ろから優しく抱きしめられ頭を撫でられる。
「…唯兎君が何で悲しんでいるのかは、わからないけど…大丈夫だよ。僕も、いる」
「に…さん…」
「すぐにとはいかなくても、お互いのこと…話そう?ゆっくりでも、歩み寄ろう…?」
「…っ、うん…、うん…っ!」
優しい兄さんの声に一度崩壊した涙腺は簡単に止まるはずもなく、身体を捩って兄さんに抱き付いた。
兄さんは、この世界でも優しいまま。
もちろん、この世界での唯兎がした事は消える事はないけど…それでも兄さんは俺を見てくれる。
…仲良くなろうと、頑張ってくれる。
俺も、その気持ちに応えなきゃ。
優しい兄さんのためにも、俺のためにも…。
その為にも、あの人に会う必要がある。
「…夏、だったよね…」
「…なにが?」
「んーん、なんでも…」
俺が中一の夏。映画館で。
栗河さんなら、きっと…何か知ってるんじゃないか。
そして、栗河さんなら打開策を知ってるんじゃないか。
そう、ほんの少しの希望を握りしめて俺はこの世界での初めての登校に挑んだ。
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