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第11話 まさかのエロい展開ですわ!
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「モスク!」
救護室の扉を開けてアルガス様がベッドに横たわるモスクに駆け寄ります。
モスクの側で椅子に腰をかけて見守っていた救護担当の女性が、驚いたようにわたくし達を振り返ります。
「毒消しポーションが手に入ったのですか!」
救護担当の女性が立ち上がり、そう歓喜する。
「ええ、そうなのです」
わたくしは満面の笑みでそう答えます。
「良かった、早くモスクくんに飲ませてあげて下さい」
モスクは眠っていたようだけど、とても苦しそうな表情をしていました。
その顔色は青黒く、毒が顔まで回っている事が見て取れました。
「モスク……今助けてやるから待っていろ」
アルガス様が特製毒消しポーションの蓋を開ける。
草木を煮詰めたような薬効のありそうな匂いが辺りに漂う。
吸いだしで吸い出すと、モスクの口に垂らす。
「……うっ」
「苦いかモスク」
良くない考えだと思うのですが、その光景をエロいなと、ほくそ笑みながら見守ります。
「……もうこれ以上飲めないよ団長」
「そんな事言わずにもう一口だけ飲んでごらん」
「……う、うん」
わざとやっているのかしら……と思うぐらいのエロい展開に胸が熱くなります。
うらやましいぜ、と心が叫びます。
「苦いけど、何か苦しくなくなってきた気がする」
「そうか! 良かった」
チッ、と内心舌打ちをする。
もう少しこのエロ展開が続くと思ったのに……。
でも日常の一コマにこんなエロ展開が潜んでいるとは、なかなか興味深いですわ。
「あ、ちっぱい。良かった生きてたんだ」
「モスクわたくしを心配してくれてありがとう!」
わたくしはエロい想像をしていた事を悟られないように笑顔で答える。
「ちっぱいさ、今鼻の下伸ばしてたように見えたけど、なんか変な事想像してたんじゃないだろうな?」
「何の事かしら」
内心ヤベッと思いながらも平常心を保つので精いっぱいなわたくしなのでした。
¥
「あら、もう稽古の再開をして良いの?」
特製毒消しポーションを飲んだのはまだ昨日の事。
かなり毒が回っていた様子だし大丈夫なのかしら? と心配になる。
「ああ、平気。もうぴんぴんしてるぜ」
モスクがその場で跳躍する。
それを見てわたくしは安心する。
「良かったわ、元気になって」
心の底からそう思った。
「そう言えばさ、団長が俺の回帰を祝って、回帰祝いで見習い騎士の皆とサフィアを連れて旅行に行かないかって言ってる」
ちっぱいではなく、何気なくサフィアと呼ばれて気持ちが弾む。
「旅行! いいわねー。わたくしは葡萄酒が飲み放題のお宿がいいわ」
「なんだよ、また酒かよ」
とモスクは呆れる。
モスクに両親の一件を聞いてから、お酒の話題は出さない方がいいなと思っていたのだけれど、つい出してしまう。
やはりわたくしは根っからの酒好きだ。
「そしたら、俺から団長に葡萄酒が飲める宿をとってくれって頼んでおくよ」
モスクがそう言ってハニかむ。
「よろしく頼んだわよ」
わたくしは満面の笑みでモスクにそう言ったのでした。
救護室の扉を開けてアルガス様がベッドに横たわるモスクに駆け寄ります。
モスクの側で椅子に腰をかけて見守っていた救護担当の女性が、驚いたようにわたくし達を振り返ります。
「毒消しポーションが手に入ったのですか!」
救護担当の女性が立ち上がり、そう歓喜する。
「ええ、そうなのです」
わたくしは満面の笑みでそう答えます。
「良かった、早くモスクくんに飲ませてあげて下さい」
モスクは眠っていたようだけど、とても苦しそうな表情をしていました。
その顔色は青黒く、毒が顔まで回っている事が見て取れました。
「モスク……今助けてやるから待っていろ」
アルガス様が特製毒消しポーションの蓋を開ける。
草木を煮詰めたような薬効のありそうな匂いが辺りに漂う。
吸いだしで吸い出すと、モスクの口に垂らす。
「……うっ」
「苦いかモスク」
良くない考えだと思うのですが、その光景をエロいなと、ほくそ笑みながら見守ります。
「……もうこれ以上飲めないよ団長」
「そんな事言わずにもう一口だけ飲んでごらん」
「……う、うん」
わざとやっているのかしら……と思うぐらいのエロい展開に胸が熱くなります。
うらやましいぜ、と心が叫びます。
「苦いけど、何か苦しくなくなってきた気がする」
「そうか! 良かった」
チッ、と内心舌打ちをする。
もう少しこのエロ展開が続くと思ったのに……。
でも日常の一コマにこんなエロ展開が潜んでいるとは、なかなか興味深いですわ。
「あ、ちっぱい。良かった生きてたんだ」
「モスクわたくしを心配してくれてありがとう!」
わたくしはエロい想像をしていた事を悟られないように笑顔で答える。
「ちっぱいさ、今鼻の下伸ばしてたように見えたけど、なんか変な事想像してたんじゃないだろうな?」
「何の事かしら」
内心ヤベッと思いながらも平常心を保つので精いっぱいなわたくしなのでした。
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「あら、もう稽古の再開をして良いの?」
特製毒消しポーションを飲んだのはまだ昨日の事。
かなり毒が回っていた様子だし大丈夫なのかしら? と心配になる。
「ああ、平気。もうぴんぴんしてるぜ」
モスクがその場で跳躍する。
それを見てわたくしは安心する。
「良かったわ、元気になって」
心の底からそう思った。
「そう言えばさ、団長が俺の回帰を祝って、回帰祝いで見習い騎士の皆とサフィアを連れて旅行に行かないかって言ってる」
ちっぱいではなく、何気なくサフィアと呼ばれて気持ちが弾む。
「旅行! いいわねー。わたくしは葡萄酒が飲み放題のお宿がいいわ」
「なんだよ、また酒かよ」
とモスクは呆れる。
モスクに両親の一件を聞いてから、お酒の話題は出さない方がいいなと思っていたのだけれど、つい出してしまう。
やはりわたくしは根っからの酒好きだ。
「そしたら、俺から団長に葡萄酒が飲める宿をとってくれって頼んでおくよ」
モスクがそう言ってハニかむ。
「よろしく頼んだわよ」
わたくしは満面の笑みでモスクにそう言ったのでした。
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