Withエイリアン~終末?というほどではないですが日本終わりかけてます!

MASU.

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奇怪なこいつ

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いつもと変わらない朝。
スマホの目覚ましを止めて、顔を洗って、歯を磨いて、朝ごはんを食べて、学校へ。
高校2年のJK、あたし幸村御影(ゆきむらみかげ)の日常。

そんな『当たり前』が突然変わった。

突然、JK生活は終わりを告げた。
そして今、あたしには『こいつ』が憑いている。

あたしの体内に棲み憑いている『こいつ』。
表に出てくるのも自由自在な『こいつ』。
プヨプヨした球体、触手は出し入れ自由。伸びる縮むも膨らむも自由。
外に出てきた時にはあたしの体に張り付いたまま話しかけてくる。
気持ち悪いのに愛嬌ある『こいつ』。
名前はアモン。あたしがつけた。

こいつはどうやらエイリアンってやつらしい。
なぜかあたしを気に入って寄生している。
寄生しなくても生きてはいける、と。
寄生することによって、その生き物の言葉や思考を学び、進化できるということで寄生してみた、と。
迷惑な話だ。

さてなぜ高校生でなくなったのか、こいつが、こんな生き物がいるのか。
話は一月前に遡る。

ある日、流星群が見られると話題になっていた。
その日は金曜日で翌日は休みだったため、夜更かしして観てみることにした。

ベランダからではよく見えない。
なので自宅マンションの屋上に上がってみることにした。

深夜0時を過ぎた頃、北側に目を向けるとキラリと光が見えた。
ひとつ、ふたつ、みっつ…次々と無数の流れ星が流れていく。

「綺麗…!」

と感動しながら見ていると星が流れた方角から『ドンッ』と音がした。それと共に遠く光も見えた。

「星が…落ちた?…」

ポカンとして音と光の方角を見ていたら自分の頭上から何やら気配を感じた。

斜め上から燃えるように輝く塊が降ってきた。
小さなものではあるが凄い速さで降ってきた。

「うあッ!?」と声をあげて避けようとするも間に合わない。

光の塊は直撃した…はずなのだが。
生きている。痛みもない。
ただ、何やら胸元に不快感があった。

視線を落とすと球体の何かと目があった。
球体は左右の目の目尻を下げて眼の下にある口を開くとニヤ~ッと笑った。
触手のようなものであたしの胸元にしがみついている。

「~~~!!!!????!!」

声にならない。言葉が出ない。
不気味で不快で、そして恐怖で全身が強張る。

震える手で球体の化け物を鷲掴みなんとか引き剥がそうとした。

「いたっ!イタタタタ!痛い痛い!」

「!!?」突然の声に耳を疑い辺りを見回した。
紛れもなく球体お化けから聞こえた声である。

「無理矢理剥がすなよ~?お前の服も破けるよ?胸千切れるよ?」

確かにあたしの胸元にしっかり張り付いているから痛かった。
言う通り無理矢理剥がすのは危ないかも。
そうじゃない。なんでこのお化けは普通に言葉を喋っているのか。
それ以前になんでここにいて、なんであたしに引っ付いているのか。
球体が話を続けた。

「俺が付いてきた石がキミに直撃したのさ。胸が潰れちゃったからね。心臓も穴空いちゃってたから。俺が直にくっついて回復しといた」

なるほど。それであたしの胸元に引っ付いている、と。
要するに一度死にかけたあたしを救ってくれた、と。
一応、納得はしたもののいつまでもついていられると不快だ。

「お礼は言っとく。助けてくれてありがとう。でももう治ってるんでしょ?早く離れてくれる?」

感謝の意を表しつつ、体から離れるよう促した。
しかし、球体からの返事を聞いて一瞬時が止まった。

「無理だよ?回復はしたけど、これでキミと俺は一心同体だから」

ポヨンポヨンと丸い体を揺らしながらにこやかにこう返してきた。

「は?…い、一心同体?離れられないってこと?このままずっと?」

「いぇす!」

球体の陽気な返事を聞いて直ぐ様もう一度鷲掴みにして引き剥がそうと試みた。

「痛い!痛いって!キミもだろ?」

確かに胸に激痛。だけど、このまま常にこいつが体に付いている。
そんな人生は嫌だ。その一心で引っ張り続けた。
すると球体は提案してきた。
「痛い痛い!わかった!わかったよ。じゃあ普段は表には出ない。キミの中にいよう。見た目は完全に今までと変わらないキミだ。どう?」

本音を言えば完全にあたしの体から離れてほしい。
だが球体曰く離れるとあたしの体は恐らく生きてはいけないと。
ならば一択しかないだろう。

「わかった。じゃああたしの中にいて。勝手に出てこないこと。OK?」

「了解。じゃあ交渉成立ということで」

こうしてあたしとこいつの非日常な日常が始まったわけだけど。
この時はこの出来事がまだまだ序の口であることをあたしはわかっていなかった。







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