4 / 6
転生ゴブリン&オーク
しおりを挟む
「鬼神戦隊ゴッドオーガー!ここに現臨!」
何度目の変身だろうか。ひっきりなしにゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、オーク、ゴブリン、オーク…である。
女神エリシアが言うには性犯罪者→ゴブリン、強盗→オークとして転生してきている、だそうなのだが。
ちなみに殺人にまで至る犯罪者はホブゴブリン、ゴブリンロード、オークロードに転生してくる。
なんだか申し訳ない気持ちになっているゴッドオーガー一同だった。
何故なら自分たちが生きてきた世界にはそれだけ凶悪な犯罪が蔓延しているという事実を突き付けられているからだ。
生まれ変わってまで自分の欲望を満たすべく、こちらの世界へ転生してくる奴らに憤りを覚えてもいた。
「なぁ、魔王はいつ誕生するん?」
オウキンはエリシアに聞いてみた。
「うーん、近々としか。多分まだ魔王の器になるような奴が見つからないんじゃないかしら?」
魔王の器になるような悪人とはどんな奴なのか。
今転生してきている奴らも十分に極悪非道な罪人なんだが。
先行きが不安だ。
そもそも誰の陰謀で向こうの犯罪者をこの異世界に転生させるなんてシステムが組まれているのか。
「思うんだが魔王討伐も大事だが、この現象の首謀者を伐たなければ終わらないのでは?」
蒼太の意見に皆が「確かに」と納得した。
「そうなのよねぇ…」とエリシアも困ったように言う。
何せこの世界中を探せど探せどそれらしき人物に辿り着かないそうだ。
「その都度、召還魔法を使っているというよりは向こうの世界で悪人が死んだらこっちでモンスターとして転生してくるってシステム構築されてる感じなのよね。かなり大規模な術式だと思う。暗黒魔道師かなんかの生き残り?それとも…」
考えていてもわかるものではない、と話はそこでひとまず終わった。
事態は思っていたよりも厄介なことになっているようだ。
「こっ、こちらエルフの里!ゴブリンの大群がそこまで来ています!助けてください!!」
エルフの長(女性)よりゴッドオーガー出動要請が入った。
女神エリシアがゴッドオーガー一同が元いた世界の技術を魔力で真似て作り出した通信手段、トランシーバーのようなアイテムでゴブリンやオークの出現が告げられる。
一応、それぞれの村や街にも力自慢の男性が武器を用いて配置されてはいる。
しかしながら何分、事件ひとつない平和そのものだった100年を生きてきた人々だ。
戦闘力は皆無な優しい優しい人々なのだ。
だから、この一月足らずで拡大してしまったモンスターパニックの中、ゴッドオーガーは正にこの異世界のヒーローそのものとなりつつあった。
「出動よ!ゴッドオーガー!!」
「おう!!」
エリシアの号令に一同は気合いを入れて応えた。
エルフの里に着いて間もなくゴブリンの軍勢が押し寄せてきた。
グフグフと下卑た笑みを浮かべながらオーガー一同を見ている。
するとリーダー格と思われるゴブリン、ホブゴブリンが話し始めた。
「なんだ。せっかくのエルフの里だってのにエルフの女が見当たらね~な。異世界ならではの女をヤれると思ったのによ?」
やはり元いた世界の人間、日本の性犯罪者だった男が転生した奴らのようだ。
「ん?なかなかいい感じの女がいるじゃないか。そこのポニテとショートの女。うまそうじゃねーか。グフフ」
ホブゴブリンは黒夢と紅葉を下から上まで舐めるようにまじまじと見ながら舌舐りした。
「コクムちゃん、すっごいキモいね奴ら」
「うん、キモさ極まれりね。ササッと片付けましょクレハ」
紅葉と黒夢はホブゴブリンをロックオン。
それぞれレッドとブラックに変身して戦闘開始。
男連中はブルー、グリーン、イエローに変身して無数にいるゴブリン討伐にかかる。
「破砕拳・炎乱舞!」炎を纏った拳の弾幕、からの回し蹴り乱発。
ホブゴブリンの顔面は燃え、蹴りで吹っ飛ぶ。
「熱いぃ!いてぇ!!畜生が!」
ホブは火傷と腫れた顔になってはいるが、まだまだ戦える様子。
手に握った鋭利な刺に覆われた棍棒で黒夢に襲いかかった。
「多少壊しちまうがそれなりに使えりゃいい!食らえ!!」
ホブの棍棒での猛攻。ブンブンと激しく打撃を加えてくるが黒夢の素早い動きの前に全く意味を成さない。
「おぉっ!さすがコクムちゃん。掠りもしない!」
少しニヤリと笑みを浮かべた黒夢はホブに向かって「もういいかな?」と息を吸うと激しくシャウトした。
いわゆるデスヴォイスである。
その激しい叫びは強烈な衝撃波となってホブへぶつけられた。
「アガガガガガガガッ!」
耳から脳へと響き渡り、さらに全身の神経、内臓、筋肉へと響いて破壊していく。
黒夢の恐ろしい破壊的な必殺技である。
ドシャッと倒れ込むホブゴブリン。完全に絶命していた。
「おぉ怖い!味方で良かったでホンマ」
イエローの黄金がリアクションなのかマジなのかブルルと震えながら言った。
そういう黄金の足元にも黄金の技である毒の黄砂で倒されたゴブリンの死体が転がっている。
グリーンの緑樹、ブルーの蒼太も仕事を終えてパンパンと手をはたいていた。
大木を変形させた斧で潰されたゴブリン、水の竜に飲まれて圧死したゴブリンが転がっている。
元人間であろうが悪には容赦ない鬼の戦隊ヒーロー達であった。
何度目の変身だろうか。ひっきりなしにゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、オーク、ゴブリン、オーク…である。
女神エリシアが言うには性犯罪者→ゴブリン、強盗→オークとして転生してきている、だそうなのだが。
ちなみに殺人にまで至る犯罪者はホブゴブリン、ゴブリンロード、オークロードに転生してくる。
なんだか申し訳ない気持ちになっているゴッドオーガー一同だった。
何故なら自分たちが生きてきた世界にはそれだけ凶悪な犯罪が蔓延しているという事実を突き付けられているからだ。
生まれ変わってまで自分の欲望を満たすべく、こちらの世界へ転生してくる奴らに憤りを覚えてもいた。
「なぁ、魔王はいつ誕生するん?」
オウキンはエリシアに聞いてみた。
「うーん、近々としか。多分まだ魔王の器になるような奴が見つからないんじゃないかしら?」
魔王の器になるような悪人とはどんな奴なのか。
今転生してきている奴らも十分に極悪非道な罪人なんだが。
先行きが不安だ。
そもそも誰の陰謀で向こうの犯罪者をこの異世界に転生させるなんてシステムが組まれているのか。
「思うんだが魔王討伐も大事だが、この現象の首謀者を伐たなければ終わらないのでは?」
蒼太の意見に皆が「確かに」と納得した。
「そうなのよねぇ…」とエリシアも困ったように言う。
何せこの世界中を探せど探せどそれらしき人物に辿り着かないそうだ。
「その都度、召還魔法を使っているというよりは向こうの世界で悪人が死んだらこっちでモンスターとして転生してくるってシステム構築されてる感じなのよね。かなり大規模な術式だと思う。暗黒魔道師かなんかの生き残り?それとも…」
考えていてもわかるものではない、と話はそこでひとまず終わった。
事態は思っていたよりも厄介なことになっているようだ。
「こっ、こちらエルフの里!ゴブリンの大群がそこまで来ています!助けてください!!」
エルフの長(女性)よりゴッドオーガー出動要請が入った。
女神エリシアがゴッドオーガー一同が元いた世界の技術を魔力で真似て作り出した通信手段、トランシーバーのようなアイテムでゴブリンやオークの出現が告げられる。
一応、それぞれの村や街にも力自慢の男性が武器を用いて配置されてはいる。
しかしながら何分、事件ひとつない平和そのものだった100年を生きてきた人々だ。
戦闘力は皆無な優しい優しい人々なのだ。
だから、この一月足らずで拡大してしまったモンスターパニックの中、ゴッドオーガーは正にこの異世界のヒーローそのものとなりつつあった。
「出動よ!ゴッドオーガー!!」
「おう!!」
エリシアの号令に一同は気合いを入れて応えた。
エルフの里に着いて間もなくゴブリンの軍勢が押し寄せてきた。
グフグフと下卑た笑みを浮かべながらオーガー一同を見ている。
するとリーダー格と思われるゴブリン、ホブゴブリンが話し始めた。
「なんだ。せっかくのエルフの里だってのにエルフの女が見当たらね~な。異世界ならではの女をヤれると思ったのによ?」
やはり元いた世界の人間、日本の性犯罪者だった男が転生した奴らのようだ。
「ん?なかなかいい感じの女がいるじゃないか。そこのポニテとショートの女。うまそうじゃねーか。グフフ」
ホブゴブリンは黒夢と紅葉を下から上まで舐めるようにまじまじと見ながら舌舐りした。
「コクムちゃん、すっごいキモいね奴ら」
「うん、キモさ極まれりね。ササッと片付けましょクレハ」
紅葉と黒夢はホブゴブリンをロックオン。
それぞれレッドとブラックに変身して戦闘開始。
男連中はブルー、グリーン、イエローに変身して無数にいるゴブリン討伐にかかる。
「破砕拳・炎乱舞!」炎を纏った拳の弾幕、からの回し蹴り乱発。
ホブゴブリンの顔面は燃え、蹴りで吹っ飛ぶ。
「熱いぃ!いてぇ!!畜生が!」
ホブは火傷と腫れた顔になってはいるが、まだまだ戦える様子。
手に握った鋭利な刺に覆われた棍棒で黒夢に襲いかかった。
「多少壊しちまうがそれなりに使えりゃいい!食らえ!!」
ホブの棍棒での猛攻。ブンブンと激しく打撃を加えてくるが黒夢の素早い動きの前に全く意味を成さない。
「おぉっ!さすがコクムちゃん。掠りもしない!」
少しニヤリと笑みを浮かべた黒夢はホブに向かって「もういいかな?」と息を吸うと激しくシャウトした。
いわゆるデスヴォイスである。
その激しい叫びは強烈な衝撃波となってホブへぶつけられた。
「アガガガガガガガッ!」
耳から脳へと響き渡り、さらに全身の神経、内臓、筋肉へと響いて破壊していく。
黒夢の恐ろしい破壊的な必殺技である。
ドシャッと倒れ込むホブゴブリン。完全に絶命していた。
「おぉ怖い!味方で良かったでホンマ」
イエローの黄金がリアクションなのかマジなのかブルルと震えながら言った。
そういう黄金の足元にも黄金の技である毒の黄砂で倒されたゴブリンの死体が転がっている。
グリーンの緑樹、ブルーの蒼太も仕事を終えてパンパンと手をはたいていた。
大木を変形させた斧で潰されたゴブリン、水の竜に飲まれて圧死したゴブリンが転がっている。
元人間であろうが悪には容赦ない鬼の戦隊ヒーロー達であった。
0
あなたにおすすめの小説
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
二月から週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる