火星非文明紀 砂の惑星ネット版

１

火星はテラフォーミングされ、人間が住める環境になった。（火星のテラフォーミングは数百年かかるらしい）
火星の夜、火星は地球と比べて満天の星空。
一人の馬車に乗った男が孝則の家に訪ねてきた。

「ごめんください」

家は明かりがついた。

「誰ですかこんな時間に」

一人の歳のいった老婆が出てきた。

「ここで子供が生まれるとの連絡が来て、医師として訪ねてきました」
「私の娘がねえ」

と老婆は言う。

「生まれるのですか」
「娘が子供を産むから、医師の人に今日子供を産む」

医師は勧められた部屋にはいると、太めの女性が出産で苦しんでいた」
医師は女性の部屋にはいると、暖房をかけている。
無言で麻酔を女性の性器に投与して、
出産の用意をする。

「少し大変だが、今日産めると思う」

医師はそう言って、少ない口数で出産を手伝う。

「大きく息をして」

医師は言う。
女性は息をして、出産の準備をする。

子供の父は「ありがとう。今夜は遅いのに」

と父は言う、医師ははめていた手袋を外し、シルクハットを外した。
時間はかかったが無事、子供を女性は出産する。
医師は子供を見つめて、

「男の子ですよ。元気な」

と言う。
女性は生まれた男の子を抱きしめる。

「名前は何にします？」

医師は言った、

「どうしようか、雅人がいいな」
「お父さんは？」
「そうならそれにすればいい」

子供の父は言った。
医師は時計を見つめて、

「出産まで時間がかかりましたね、今夜はゆっくり休む事です」
医師は言った。

「とにかく、今夜はありがとう、火星の夜はテラフォーミング後でも夜は冷え込むから・・・」

父になった男はそう言った。

「いえいえ」
「少しだけどうけとってくれ」

男性は医師に金貨を少し渡した」

「ありがとう、ありがとう」

医師は言って、乗ってきた馬が寒さに震えているので、馬に毛皮を被せて馬にまたがり、その場を後にした。