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第4話 練習試合の日がやってきた
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今日は試験休み最後の日で明日の終業式が終われば夏休みだ。
私達は、ここ数日で野球部の練習見学が半ば習慣のようになっていた。
今日もグランド横のベンチに梨絵と茉美、そして私の3人で座って練習を見ながら練習試合のお弁当の話をしていた。
「とりあえず、おにぎりと玉子焼きは作れるようになる!」
私が言うと、
「そうだねぇ、私もおにぎりかなぁ……具を色々工夫して、おにぎらずとかもいいよねぇ」
梨絵が答えた。
「私は……サンドイッチ……かな」
茉美はそう控えめに言ってから付け加えた。
「朝比奈さんはどんなお弁当つくってくるのかなぁ……」
最高のお弁当を用意するって言ってたらしいから、さぞすごいお弁当なのだろう。
「そういえばさぁ……」
グランドの練習風景を見ながら梨絵が言った。
「小谷君と朝比奈瑠花って前から知ってる仲みたいだったよね?」
「そんな感じだったねぇ」
「やっぱりアメリカにいた時に知り合ったのかなぁ……」
私と茉美もグランドの小谷君を見ながら言った。
「なんかあの子のほうが私達より一歩先にいるみたいで癪に障るんだよねぇ」
梨絵はまだ初めて会ったときのことを根に持っているようだ。
「まあまあ、梨絵も落ち着いて」
私はなだめるように言った。
とはいえ、気にならないといえば嘘になる。というより気になって仕方ない。
それとなく小谷君に聞いてみようかと思いもしたが、
『うん、アメリカにいた頃から付き合ってるんだ』
なんてサラッと言われたりしたら…
そう考えると、恐くて聞けたもんじゃない。
「よし、聞いてみよう」
「「え?」」
私と茉美のびっくり声がハモってしまった。
梨絵は立ち上がってネットのところまで行くと、守備練習中のグランドのファースト方向に向かって何やら両手を複雑に動かし始めた。
今、ファーストの守備は佐々君がやっている。
どうやら梨絵は佐々君に何かを、手の動きで何かを伝えようとしているようだ。
梨絵が動きを止めると佐々君は帽子のつばを軽くつまんだ。
それを確認した理絵は頷いて再びベンチに腰掛けた。
「今のって……」
私が梨絵に聞くと、
「うん、ブロックサインだよ」
という答えが返ってきた。
「やっぱり……っていつの間にそんなこと決めたの?」
「最初に練習を見に来た日の帰りに佐々君とバーガー屋に寄って決めたんだよ」
と、なんでもない様子で梨絵が言った。
「ふぅーーん、なんだかんだ言って佐々君とはうまくいってるみたいだねぇ」
そう私が茶化して言うと、
「そんなんじゃないって。まあ、手頃な話し相手だけどね、色々めいれ……頼めたりするし」
(ん?今『命令』って言いそうになった?)
「とりあえず、休憩時間になったら来てってサイン出しといたから」
と梨絵が言った。
『サイン出しといたから』って、なにげにカッコいいな!
やがて休憩時間になり佐々君が私達のところ、というよりは梨絵のところに来た。
「小谷君と朝比奈瑠花がどういう関係だったか、特にアメリカにいた頃のことを聞いてきて」
有無を言わさない口調で梨絵か佐々君に言った。
「ええ……?また俺が?」
「そう、聞いてきて」
「……梨絵ちゃんが聞いたほうが……」
「いいから!」
梨絵に強引に押し通され仕方無くといった体で佐々君は小谷君たちがいるところへ戻って行った。
とはいえ佐々君も、困惑顔ではあったが、それほど嫌がってるようにも見えなかった。
「佐々君も案外嫌がってはいないみたい。やっぱ優しいんだねぇ」
と、私はそれとなく梨絵にカマをかけてみた。
横目で見ると、梨絵は軽く微笑を返してきたが何も言わなかった。
西の空に日が沈む頃、練習を終えた部員のみんながグランドから出てくる。
この頃には私達3人を含めた数人しか女子は残っていない。
朝比奈瑠花もその一人だ。
もちろん小谷君を待っているのだろう。
やがて小谷君が来ると、
「お弁当楽しみにしててね」
と言った。
心持ち頬が赤く見えたのは夕焼けのせいだけではないだろう。
それを見てすかさず梨絵も小谷くんに駆け寄って言った。
「私達も作ってくるからね!試合ガンバって!」
「うん、ありが……」
「うおぉーー弁当楽しみだぁーー!」
小谷君の声に被せて村下君がいつものでかい声で叫んだ。
「っもう、うるっさいなぁーー!あんたは小谷君の残り物で十分!」
と梨絵が残酷なことを言うと、村下君はガックリと肩を落とした。
「もう……梨絵は……そんな意地悪なこと言わないの」
私はそう言いながらポンポンと村下君の肩を叩きながら、
「大丈夫だよ、みんなの分もちゃんと作ってくるから」
おにぎりと玉子焼きだけだけど!
「うん……私も作ってくるよ……一応」
と茉美も控えめに言った。
茉美のサンドイッチ、私も楽しみ!
「うおぉーー幸せだぁーー!」
と、またしても絶叫する村下君。
本当に賑やかなことだ。
まあ、こうやって野球部を盛り上げようとしてるのかもしれない。何と言っても主将なのだから。
そして、練習試合の日がやってきた。
相手校は数年前に開校した新設校で野球部も去年作ったばかりらしく、ウチの顧問の栗田先生の伝手でこの試合が実現したとのことだった。
栗田先生は保健体育の臨時講師で理学療法士の資格を持っている。
「俺は野球のことはほとんどわからんからな、そっちは任せる」
と悪びれずに言ったらしい。
そのかわり準備体操やストレッチ、練習後のクールダウンなどは丁寧に教えてくれているようだ。
「いいか、とにかく無理はするな。どこか痛いところがあったらすぐに俺に言え。あとは好きにやれ」
栗田先生が試合前に部員を集めて言っているのが私達にも聞こえた。
「すっごい大雑把な監督だねぇ」
「でも、怪我のことを診てくれるから頼もしいよね」
「そう……だよね」
そして試合が始まった。
小谷君はエースで四番。村下君がキャッチャーで佐々君はファーストだ。
小谷君の球はいつにもましてとんでもなく速かった。
「はっやっ!」
「今日は一段と速いね!」
「……村下君……よく捕れるよね…」
小谷君の剛速球に翻弄され相手バッターは次々と空振り三振していった。
だが打てないのはこちらも同じだった。
相手ピッチャーは球速こそ小谷君に敵わないものの相当の速さで、こちらも三振の山を築くことになった。
唯一、小谷君だけがセンターを超える大飛球をかっ飛ばし、ランニングホームランで1点を取った。
「「「キャーーー!」」」
我が女子応援団の歓喜の大絶叫が響いた。
「小谷君カッコいいーー!」
「やったねーー!」
「……すごい……!」
しかし、2巡目になると相手も球をよく見るようになった。
どうやら小谷君は球は滅法速いのだがコントロールに難があるらしい。
フォアボールが続いた後、ストライクを取ろうと手加減したところを合わせられて打たれる、そこに味方のエラーが重なる。
そうやって1点2点と取られていった。
攻撃でも、主軸の小谷君や村下君は一発を狙いすぎて大振りになってしまい凡打、あるいは空振り三振。
終わってみれば1対4。こちらの得点は小谷君のランニングホームランの1点だけだった。
「負けちゃったね……」
「うん、負けちゃった……」
「……」
私達の会話もしりすぼみになってしまう。
しかし、戻ってくる部員のみんなを見ると思いの外暗くはなかった。
「結構いい線いったな」
「だな、楽しかったしな」
「もっと練習しようぜ」
とみんな前向きなのだ。
「なんか、みんなカッコいいね!」
「うんうん!」
「カッコいい……」
そんな時、私はあることに気がついた。
「そういえば、朝比奈さんは?」
女子応援団を見回しても瑠花の姿は見えなかった。
「そういえば、いないね」
「うん……見てない」
梨絵と茉美も同様だ。
随分と意気込んでたみたいだし、彼女だってきっと今日を楽しみにしていたはずだ。
「そんなことより今度は私達の出番だよ!お弁当の準備しなきゃ!」
梨絵はそう言って立ち上がった。
「……うん、そうだね。行こう!」
「うん……行こう」
瑠花のことが気にはなったが、私も茉美と一緒に立ち上がってお昼の場所に向かった。
私達は、ここ数日で野球部の練習見学が半ば習慣のようになっていた。
今日もグランド横のベンチに梨絵と茉美、そして私の3人で座って練習を見ながら練習試合のお弁当の話をしていた。
「とりあえず、おにぎりと玉子焼きは作れるようになる!」
私が言うと、
「そうだねぇ、私もおにぎりかなぁ……具を色々工夫して、おにぎらずとかもいいよねぇ」
梨絵が答えた。
「私は……サンドイッチ……かな」
茉美はそう控えめに言ってから付け加えた。
「朝比奈さんはどんなお弁当つくってくるのかなぁ……」
最高のお弁当を用意するって言ってたらしいから、さぞすごいお弁当なのだろう。
「そういえばさぁ……」
グランドの練習風景を見ながら梨絵が言った。
「小谷君と朝比奈瑠花って前から知ってる仲みたいだったよね?」
「そんな感じだったねぇ」
「やっぱりアメリカにいた時に知り合ったのかなぁ……」
私と茉美もグランドの小谷君を見ながら言った。
「なんかあの子のほうが私達より一歩先にいるみたいで癪に障るんだよねぇ」
梨絵はまだ初めて会ったときのことを根に持っているようだ。
「まあまあ、梨絵も落ち着いて」
私はなだめるように言った。
とはいえ、気にならないといえば嘘になる。というより気になって仕方ない。
それとなく小谷君に聞いてみようかと思いもしたが、
『うん、アメリカにいた頃から付き合ってるんだ』
なんてサラッと言われたりしたら…
そう考えると、恐くて聞けたもんじゃない。
「よし、聞いてみよう」
「「え?」」
私と茉美のびっくり声がハモってしまった。
梨絵は立ち上がってネットのところまで行くと、守備練習中のグランドのファースト方向に向かって何やら両手を複雑に動かし始めた。
今、ファーストの守備は佐々君がやっている。
どうやら梨絵は佐々君に何かを、手の動きで何かを伝えようとしているようだ。
梨絵が動きを止めると佐々君は帽子のつばを軽くつまんだ。
それを確認した理絵は頷いて再びベンチに腰掛けた。
「今のって……」
私が梨絵に聞くと、
「うん、ブロックサインだよ」
という答えが返ってきた。
「やっぱり……っていつの間にそんなこと決めたの?」
「最初に練習を見に来た日の帰りに佐々君とバーガー屋に寄って決めたんだよ」
と、なんでもない様子で梨絵が言った。
「ふぅーーん、なんだかんだ言って佐々君とはうまくいってるみたいだねぇ」
そう私が茶化して言うと、
「そんなんじゃないって。まあ、手頃な話し相手だけどね、色々めいれ……頼めたりするし」
(ん?今『命令』って言いそうになった?)
「とりあえず、休憩時間になったら来てってサイン出しといたから」
と梨絵が言った。
『サイン出しといたから』って、なにげにカッコいいな!
やがて休憩時間になり佐々君が私達のところ、というよりは梨絵のところに来た。
「小谷君と朝比奈瑠花がどういう関係だったか、特にアメリカにいた頃のことを聞いてきて」
有無を言わさない口調で梨絵か佐々君に言った。
「ええ……?また俺が?」
「そう、聞いてきて」
「……梨絵ちゃんが聞いたほうが……」
「いいから!」
梨絵に強引に押し通され仕方無くといった体で佐々君は小谷君たちがいるところへ戻って行った。
とはいえ佐々君も、困惑顔ではあったが、それほど嫌がってるようにも見えなかった。
「佐々君も案外嫌がってはいないみたい。やっぱ優しいんだねぇ」
と、私はそれとなく梨絵にカマをかけてみた。
横目で見ると、梨絵は軽く微笑を返してきたが何も言わなかった。
西の空に日が沈む頃、練習を終えた部員のみんながグランドから出てくる。
この頃には私達3人を含めた数人しか女子は残っていない。
朝比奈瑠花もその一人だ。
もちろん小谷君を待っているのだろう。
やがて小谷君が来ると、
「お弁当楽しみにしててね」
と言った。
心持ち頬が赤く見えたのは夕焼けのせいだけではないだろう。
それを見てすかさず梨絵も小谷くんに駆け寄って言った。
「私達も作ってくるからね!試合ガンバって!」
「うん、ありが……」
「うおぉーー弁当楽しみだぁーー!」
小谷君の声に被せて村下君がいつものでかい声で叫んだ。
「っもう、うるっさいなぁーー!あんたは小谷君の残り物で十分!」
と梨絵が残酷なことを言うと、村下君はガックリと肩を落とした。
「もう……梨絵は……そんな意地悪なこと言わないの」
私はそう言いながらポンポンと村下君の肩を叩きながら、
「大丈夫だよ、みんなの分もちゃんと作ってくるから」
おにぎりと玉子焼きだけだけど!
「うん……私も作ってくるよ……一応」
と茉美も控えめに言った。
茉美のサンドイッチ、私も楽しみ!
「うおぉーー幸せだぁーー!」
と、またしても絶叫する村下君。
本当に賑やかなことだ。
まあ、こうやって野球部を盛り上げようとしてるのかもしれない。何と言っても主将なのだから。
そして、練習試合の日がやってきた。
相手校は数年前に開校した新設校で野球部も去年作ったばかりらしく、ウチの顧問の栗田先生の伝手でこの試合が実現したとのことだった。
栗田先生は保健体育の臨時講師で理学療法士の資格を持っている。
「俺は野球のことはほとんどわからんからな、そっちは任せる」
と悪びれずに言ったらしい。
そのかわり準備体操やストレッチ、練習後のクールダウンなどは丁寧に教えてくれているようだ。
「いいか、とにかく無理はするな。どこか痛いところがあったらすぐに俺に言え。あとは好きにやれ」
栗田先生が試合前に部員を集めて言っているのが私達にも聞こえた。
「すっごい大雑把な監督だねぇ」
「でも、怪我のことを診てくれるから頼もしいよね」
「そう……だよね」
そして試合が始まった。
小谷君はエースで四番。村下君がキャッチャーで佐々君はファーストだ。
小谷君の球はいつにもましてとんでもなく速かった。
「はっやっ!」
「今日は一段と速いね!」
「……村下君……よく捕れるよね…」
小谷君の剛速球に翻弄され相手バッターは次々と空振り三振していった。
だが打てないのはこちらも同じだった。
相手ピッチャーは球速こそ小谷君に敵わないものの相当の速さで、こちらも三振の山を築くことになった。
唯一、小谷君だけがセンターを超える大飛球をかっ飛ばし、ランニングホームランで1点を取った。
「「「キャーーー!」」」
我が女子応援団の歓喜の大絶叫が響いた。
「小谷君カッコいいーー!」
「やったねーー!」
「……すごい……!」
しかし、2巡目になると相手も球をよく見るようになった。
どうやら小谷君は球は滅法速いのだがコントロールに難があるらしい。
フォアボールが続いた後、ストライクを取ろうと手加減したところを合わせられて打たれる、そこに味方のエラーが重なる。
そうやって1点2点と取られていった。
攻撃でも、主軸の小谷君や村下君は一発を狙いすぎて大振りになってしまい凡打、あるいは空振り三振。
終わってみれば1対4。こちらの得点は小谷君のランニングホームランの1点だけだった。
「負けちゃったね……」
「うん、負けちゃった……」
「……」
私達の会話もしりすぼみになってしまう。
しかし、戻ってくる部員のみんなを見ると思いの外暗くはなかった。
「結構いい線いったな」
「だな、楽しかったしな」
「もっと練習しようぜ」
とみんな前向きなのだ。
「なんか、みんなカッコいいね!」
「うんうん!」
「カッコいい……」
そんな時、私はあることに気がついた。
「そういえば、朝比奈さんは?」
女子応援団を見回しても瑠花の姿は見えなかった。
「そういえば、いないね」
「うん……見てない」
梨絵と茉美も同様だ。
随分と意気込んでたみたいだし、彼女だってきっと今日を楽しみにしていたはずだ。
「そんなことより今度は私達の出番だよ!お弁当の準備しなきゃ!」
梨絵はそう言って立ち上がった。
「……うん、そうだね。行こう!」
「うん……行こう」
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