14 / 16
番外編
バレンタインデーがやってきた(2)
しおりを挟む
梨絵発案のバレンタインデー大作戦。
(ネーミングがあか抜けない気もするけど……)
そして梨絵の暗躍が始まった。
「どういう筋書きなの?」
梨絵に聞いてみたが、
「後で教えてあげる」
と謎めいた笑顔を見せるだけだった。
やがて気になる噂を聞くようになった。
「今年のバレンタインデーは一年生女子が組織的に動いている」
というものだ。
(組織的に動くって……たかがバレンタインデーで?)
私は梨絵にそのへんのことを聞いてみた。
「うん、なんかそうみたいなんだよねぇ」
とわざとらしく謎めかして言う梨絵。
「梨絵」
「なに?」
「そろそろ教えて」
「もう少ししたら教えてあげる」
私は梨絵の両肩に手を載せてしっかりと梨絵の目を見て言った。
「今教えて」
「……はい」
そして梨絵は色々と現在の状況を話し始めた。
「祐実が一年生女子に人気なのは間違いないみたい。で、やっぱりかなりの数の女子が祐実にチョコをあげようってと思ってるらしいの」
「うう……」
聞いていたこととはいえ、やっぱり複雑な気持ちになってしまう。
「でもね、みんながみんな祐実推しというわけでもないみたいで……他の派閥もあるみたいなの」
「派閥?」
それもまた大げさな話だ。
「うん、ある人を熱烈に推してる子がいるの」
「ある人?」
「うん、それで、その子が祐実推しの子を勧誘して自分の推しの派閥に組み入れてるらしいの」
(なんか……ややこしくなってきたなぁ)
「で、その『ある人』って誰だが分かったの?」
私が聞くと、
「うん……えっとね……」
そう言いながら梨絵は私の耳にその人の名を囁いた。
「…………」
「ええーーーー!」
確かに私はその名を聞いて驚いた。
でも、その一方で全然不思議ではないと思っている自分もいた。
(なんだか話が大きくなりすぎな気がするけど……大丈夫かな……)
そして、バレンタインデーの当日の朝がやってきた。
「なんだなんだ!?一体何事だぁーー!」
保健室前の廊下に、出勤してきた保健の大龍寺彩子先生のよく通る声が響き渡った。
保健室前の廊下が、綺麗にラッピングされたチョコレートを手にした女子生徒で溢れかえっていたのだ。
「「「「彩子先生!!」」」」
歓声とともに彩子先生の名を呼びながら女子生徒たちが駆け寄っていく。
その先頭を切っているのは、以前、校内に侵入してきた変質者に絡まれたところを彩子先生に助けてもらった一年生の女子生徒だ。
私は、先日の梨絵との会話を思い出していた。
「そうなの、あの子ね、伊東山友梨香っていうんだけど、あの事件以来すっかり彩子先生を崇拝するようになったらしくてね」
と、梨絵。
「その気持ちはよく分かる!見てた私だってそうだもん」
(私だって彩子先生大好きだし!)
「私だってだよ。でもね、あの子の場合ちょっと過激に走っちゃってるところがあるみたいなんだよねぇ……」
で、その結果が今回のバレンタインデー騒動らしい。
「彩子先生、チョコをもらってください♡」
「彩子先生のために手作りしました♡」
「一生懸命愛を込めて作りました♡」
集まった女子生徒たちは口々に言いながら彩子先生に殺到した。
「ちょっと待て、お前たち……」
さすがの彩子先生も予想外の出来事に動転しているようだった。
「私たち……どうする?」
私は梨絵に聞いた。
「うん……私たちも一緒にチョコを渡そうと思ってたんだけど……」
ここまで大事になるとは梨絵も思ってはいなかったらしく、困惑を隠せない様子だ。
「彩子先生、困っちゃってるみたいだもんね」
瑠夏が言うと、
「……うん、彩子先生困ってる……」
と、茉美。
「よし!」
私は意を決した。
「え?祐実……行くの?」
梨絵が驚いて聞いた。
「うん、とりあえず、この場を収めないとだもんね」
私が言うと、
「あ、そういうことか……よし、行こう!」
(ん?私が彩子先生にチョコを渡しに突進するとでも思ってたのか?)
それはそれで悪くないかも……などと一瞬考えてるうちに。
「ほらほら、彩子先生が困ってるぞーー後にしろ後に!」
「そうよ、こんなに集まったら他の人の迷惑にもなるでしょう?」
梨絵と瑠夏が一年生女子の群れをかき分けながら言った。
(あ……高津川先輩と朝比奈先輩よ)
(高津川先輩って声が大きくて怖いのよね……)
(私は朝比奈先輩のあの冷たい目が怖くて……)
といった一年生女子のひそひそ話が聞こえた。
「ああーー?」
そう言いながら、梨絵は炎を宿した瞳で声のした方を睨み、
「…………」
瑠夏は無言で場の空気が凍りつきそうな氷の視線を投げつけた。
(((ひっ……!)))
ひそひそ話をしていた一年生女子が縮み上がった。
「はいはい、そうだよーー彩子先生を困らせちゃだめだよーー」
そう言いながら私も一年生女子の群れを抜けていった。
(あ、市之瀬先輩!)
(祐実先輩よ!)
(祐実さま♡)
(なんか……ハートをくっつけてる子がいるみたいだけど……)
私は気が付かなかったことにしておこうと決めた。
「おお、お前たちもいたのか」
と、彩子先生にしては珍しくホッとした笑顔を見せてくれた。
(キャーー彩子先生のレア笑顔やばいーー!)
(今の笑顔でご飯三杯いける!)
(生きててよかったーー!)
(……幸せ)
私たち四人は小さく輪になってひそひそキャーキャーした。
「それにしても、何なんだこの騒ぎは……」
なんとか場を鎮めて保健室のデスクに着いた彩子先生が困惑気味に言った。
「ほら、こっちに来て彩子先生に説明をしな」
梨絵が友梨香を彩子先生の前に連れてきた。
梨絵を見ると、言い方こそぶっきらぼうだが友梨香を見る目は優しげだった。
「彩子先生……あの……」
友梨香はうつむき加減で消え入るような声で話し始めた。
…………………
「はぁ……そういうことか」
腕組みをして聞いていた彩子先生がため息をつきながら言った。
「……私、彩子先生が大好きなのはもちろんですけど……それだけじゃなくて……他の女の子にも彩子先生がどんなに素敵な女性か知ってもらいたかったんです!」
胸の前で両手を握りしめながら訴える友梨香は真剣そのものだった。
彩子先生はゆっくりと立ち上がって、友梨香の前に立った。
友梨香はハッとしたように顔を上げて彩子先生を見た。
「生徒に慕ってもらうのは私も嬉しい」
彩子先生がそう言うと友梨香の表情がパァーーっと明るくなった。
「だがな、物事には限度ってものがある。今回のはちょっとやり過ぎだぞ」
そう言われて今度は友梨香の顔が一気に悲嘆に暮れた。
「だから、ちょっとだけお仕置きだ」
そう言うと、彩子先生は友梨香の頭に拳を載せて軽くコツンとやった。
コツンとやられた友梨香は首をすくめた。が、すぐさま頬を紅色に染めて幸せそうな顔になった。
「それってお仕置きというより……」
「ご褒美……」
「……だよね」
私と瑠夏、茉美が異を唱えると梨絵が友梨香の肩に腕を回して引き寄せながら言った。
「こらぁ、友梨香、ずるいじゃないかーー」
と、梨絵お得意の脇腹ぐりぐりをやりながら友梨香をからかった。
「えへへ……」
嫌がるかと思ったら意外にも友梨香は嬉しそうに梨絵のされるがままになっている。
怖がられながらも、案外梨絵は下級生に好かれるタイプのようだ。
「よし、お前たち教室に戻れぇ、もうすぐ授業が始まるぞーー」
私たちは彩子先生に押し出されるように保健室を後にした。
こうして、バレンタインデー大作戦は無事終わりを迎えた……のかな?
(結局、彩子先生に渡そうと思っていたチョコレートは渡せずじまいになっちゃったな……)
授業が始まってからも私はそんなことをぼんやりと考えていた。
(でも……)
私は、翔太君の方を見た。
目が合った。
翔太君と。
私はとっさに下を向いた。
(うん、これからだぞ、がんばれ私……!)
と、密かに気合を入れる私だった。
(ネーミングがあか抜けない気もするけど……)
そして梨絵の暗躍が始まった。
「どういう筋書きなの?」
梨絵に聞いてみたが、
「後で教えてあげる」
と謎めいた笑顔を見せるだけだった。
やがて気になる噂を聞くようになった。
「今年のバレンタインデーは一年生女子が組織的に動いている」
というものだ。
(組織的に動くって……たかがバレンタインデーで?)
私は梨絵にそのへんのことを聞いてみた。
「うん、なんかそうみたいなんだよねぇ」
とわざとらしく謎めかして言う梨絵。
「梨絵」
「なに?」
「そろそろ教えて」
「もう少ししたら教えてあげる」
私は梨絵の両肩に手を載せてしっかりと梨絵の目を見て言った。
「今教えて」
「……はい」
そして梨絵は色々と現在の状況を話し始めた。
「祐実が一年生女子に人気なのは間違いないみたい。で、やっぱりかなりの数の女子が祐実にチョコをあげようってと思ってるらしいの」
「うう……」
聞いていたこととはいえ、やっぱり複雑な気持ちになってしまう。
「でもね、みんながみんな祐実推しというわけでもないみたいで……他の派閥もあるみたいなの」
「派閥?」
それもまた大げさな話だ。
「うん、ある人を熱烈に推してる子がいるの」
「ある人?」
「うん、それで、その子が祐実推しの子を勧誘して自分の推しの派閥に組み入れてるらしいの」
(なんか……ややこしくなってきたなぁ)
「で、その『ある人』って誰だが分かったの?」
私が聞くと、
「うん……えっとね……」
そう言いながら梨絵は私の耳にその人の名を囁いた。
「…………」
「ええーーーー!」
確かに私はその名を聞いて驚いた。
でも、その一方で全然不思議ではないと思っている自分もいた。
(なんだか話が大きくなりすぎな気がするけど……大丈夫かな……)
そして、バレンタインデーの当日の朝がやってきた。
「なんだなんだ!?一体何事だぁーー!」
保健室前の廊下に、出勤してきた保健の大龍寺彩子先生のよく通る声が響き渡った。
保健室前の廊下が、綺麗にラッピングされたチョコレートを手にした女子生徒で溢れかえっていたのだ。
「「「「彩子先生!!」」」」
歓声とともに彩子先生の名を呼びながら女子生徒たちが駆け寄っていく。
その先頭を切っているのは、以前、校内に侵入してきた変質者に絡まれたところを彩子先生に助けてもらった一年生の女子生徒だ。
私は、先日の梨絵との会話を思い出していた。
「そうなの、あの子ね、伊東山友梨香っていうんだけど、あの事件以来すっかり彩子先生を崇拝するようになったらしくてね」
と、梨絵。
「その気持ちはよく分かる!見てた私だってそうだもん」
(私だって彩子先生大好きだし!)
「私だってだよ。でもね、あの子の場合ちょっと過激に走っちゃってるところがあるみたいなんだよねぇ……」
で、その結果が今回のバレンタインデー騒動らしい。
「彩子先生、チョコをもらってください♡」
「彩子先生のために手作りしました♡」
「一生懸命愛を込めて作りました♡」
集まった女子生徒たちは口々に言いながら彩子先生に殺到した。
「ちょっと待て、お前たち……」
さすがの彩子先生も予想外の出来事に動転しているようだった。
「私たち……どうする?」
私は梨絵に聞いた。
「うん……私たちも一緒にチョコを渡そうと思ってたんだけど……」
ここまで大事になるとは梨絵も思ってはいなかったらしく、困惑を隠せない様子だ。
「彩子先生、困っちゃってるみたいだもんね」
瑠夏が言うと、
「……うん、彩子先生困ってる……」
と、茉美。
「よし!」
私は意を決した。
「え?祐実……行くの?」
梨絵が驚いて聞いた。
「うん、とりあえず、この場を収めないとだもんね」
私が言うと、
「あ、そういうことか……よし、行こう!」
(ん?私が彩子先生にチョコを渡しに突進するとでも思ってたのか?)
それはそれで悪くないかも……などと一瞬考えてるうちに。
「ほらほら、彩子先生が困ってるぞーー後にしろ後に!」
「そうよ、こんなに集まったら他の人の迷惑にもなるでしょう?」
梨絵と瑠夏が一年生女子の群れをかき分けながら言った。
(あ……高津川先輩と朝比奈先輩よ)
(高津川先輩って声が大きくて怖いのよね……)
(私は朝比奈先輩のあの冷たい目が怖くて……)
といった一年生女子のひそひそ話が聞こえた。
「ああーー?」
そう言いながら、梨絵は炎を宿した瞳で声のした方を睨み、
「…………」
瑠夏は無言で場の空気が凍りつきそうな氷の視線を投げつけた。
(((ひっ……!)))
ひそひそ話をしていた一年生女子が縮み上がった。
「はいはい、そうだよーー彩子先生を困らせちゃだめだよーー」
そう言いながら私も一年生女子の群れを抜けていった。
(あ、市之瀬先輩!)
(祐実先輩よ!)
(祐実さま♡)
(なんか……ハートをくっつけてる子がいるみたいだけど……)
私は気が付かなかったことにしておこうと決めた。
「おお、お前たちもいたのか」
と、彩子先生にしては珍しくホッとした笑顔を見せてくれた。
(キャーー彩子先生のレア笑顔やばいーー!)
(今の笑顔でご飯三杯いける!)
(生きててよかったーー!)
(……幸せ)
私たち四人は小さく輪になってひそひそキャーキャーした。
「それにしても、何なんだこの騒ぎは……」
なんとか場を鎮めて保健室のデスクに着いた彩子先生が困惑気味に言った。
「ほら、こっちに来て彩子先生に説明をしな」
梨絵が友梨香を彩子先生の前に連れてきた。
梨絵を見ると、言い方こそぶっきらぼうだが友梨香を見る目は優しげだった。
「彩子先生……あの……」
友梨香はうつむき加減で消え入るような声で話し始めた。
…………………
「はぁ……そういうことか」
腕組みをして聞いていた彩子先生がため息をつきながら言った。
「……私、彩子先生が大好きなのはもちろんですけど……それだけじゃなくて……他の女の子にも彩子先生がどんなに素敵な女性か知ってもらいたかったんです!」
胸の前で両手を握りしめながら訴える友梨香は真剣そのものだった。
彩子先生はゆっくりと立ち上がって、友梨香の前に立った。
友梨香はハッとしたように顔を上げて彩子先生を見た。
「生徒に慕ってもらうのは私も嬉しい」
彩子先生がそう言うと友梨香の表情がパァーーっと明るくなった。
「だがな、物事には限度ってものがある。今回のはちょっとやり過ぎだぞ」
そう言われて今度は友梨香の顔が一気に悲嘆に暮れた。
「だから、ちょっとだけお仕置きだ」
そう言うと、彩子先生は友梨香の頭に拳を載せて軽くコツンとやった。
コツンとやられた友梨香は首をすくめた。が、すぐさま頬を紅色に染めて幸せそうな顔になった。
「それってお仕置きというより……」
「ご褒美……」
「……だよね」
私と瑠夏、茉美が異を唱えると梨絵が友梨香の肩に腕を回して引き寄せながら言った。
「こらぁ、友梨香、ずるいじゃないかーー」
と、梨絵お得意の脇腹ぐりぐりをやりながら友梨香をからかった。
「えへへ……」
嫌がるかと思ったら意外にも友梨香は嬉しそうに梨絵のされるがままになっている。
怖がられながらも、案外梨絵は下級生に好かれるタイプのようだ。
「よし、お前たち教室に戻れぇ、もうすぐ授業が始まるぞーー」
私たちは彩子先生に押し出されるように保健室を後にした。
こうして、バレンタインデー大作戦は無事終わりを迎えた……のかな?
(結局、彩子先生に渡そうと思っていたチョコレートは渡せずじまいになっちゃったな……)
授業が始まってからも私はそんなことをぼんやりと考えていた。
(でも……)
私は、翔太君の方を見た。
目が合った。
翔太君と。
私はとっさに下を向いた。
(うん、これからだぞ、がんばれ私……!)
と、密かに気合を入れる私だった。
0
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
義父の連れ子から逃れたい。猛勉強して志望校変更したら、家庭内ストーカーになった義弟
東山 庭子
恋愛
親の再婚で姉弟となった南と蓮。女癖の悪い蓮と離れたくてこっそり志望校を変えた南は、その後蓮の歪んだ溺愛に悩まされていく。
続編「義母の連れ子と結婚したい♡ 追いかけて追いかけて、やっと捕まえた義姉と俺のイチャラブ日記♡」
→https://www.alphapolis.co.jp/novel/440565753/636968278
佐久間 蓮(さくま れん)
佐久間 南(さくま みなみ)
椿→南の友達
亜耶→椿のハトコ
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
サトシ先生は美しき十代の乙女に手を出さない
白神ブナ
恋愛
高校一年一学期から三年三学期まで続く長編です。気になるサブタイトルを見つけて途中からでもお楽しみいただけます。
女子校あるあると、先生あるある、受験あるあるを描く学園恋愛ドラマ。
佐藤サトシは30歳の独身高校教師。
一度は公立高校の教師だったが心が折れて転職し、私立白金女子学園にやって来た。
一年A組の受け持つことになったサトシ先生。
その中の一人、桜井美柑はガチでサトシ先生に恋してしまった。
サトシ先生は、桜井美柑という生徒の存在を意識してしまいつつ、あくまで職務に忠実であろうと必死に適度な距離を保とうとするが……
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
猫になった悪女 ~元夫が溺愛してくるなんて想定外~
黒猫子猫
恋愛
ディアナは欲深く、夫にも結婚を強いた悪女として知られた女王だ。当然のように人々から嫌われ、夫婦仲は悪く、病に倒れた時も誰も哀しまなかった。ディアナは、それで良かった。余命宣告を受け、自分の幸せを追い求める事などとうに止めた。祖国のためにできる事は全てやった。思うままに生きたから、人生をやり直せると言われても、人間などまっぴらごめんだ。
そして、《猫》になった。日向でのんびりと寝ている姿が羨ましかったからだ。いざ、自堕落な生活をしようと思ったら、元夫に拾われてしまった。しかも、自分が死んで、解放されたはずの彼の様子が妙だ。
あなた、隙あらば撫でようとするの、止めてくれる? 私達は白い結婚だったでしょう。
あなた、再婚する気がないの? 「お前を愛したりしない」って嬉しい事を言ってくれたのは誰よ!
猫になった孤高の女王×妻を失って初めて色々気づいてしまった王配の恋のお話。
※全30話です。
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる