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胡散臭い男
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その日は打合せで終わったが、明日から撮影が始まる。
打合せ後、深月さんは久しぶりに会えたのが嬉しいのか晩御飯に誘っていた。
あの深月さんが、食事に誘う?
にわかに信じ難い光景だ。
今までも橘と食事に行ったことがあるだろうから心配する必要は無いのかもしれないが、深月さんはここまで信頼してる相手なら絆されてしまうかもしれない。
それに、ストレスを快楽で発散するタイプだから手癖悪いと聞く橘と食事に行くのは危険かもしれない。
「それ、俺も行ってもいいですか?」
かくして俺の参戦により、謎の食事会となった。
「頼人ごめんな、なんか俺のマネージャーまで」
「ええよ、人多い方が楽しいやん?」
食事に来たのは個室の会員制の焼肉屋だった。
芸能人御用達の店か。
今のところ危険な要素は無い。
というか、撮影前日に外食なんて普段の深月さんなら有り得ない話だ。
超ストイックで、予定がなくても基本的には自炊なのに。
それでも食事に行きたいという事だ。
「いやぁ、支倉さんほんまにイケメンやなぁ。モデルやろうとか思わんかったん?てか誰かに似てる気すんなぁ」
橘が俺の顔をまじまじと見つめる。
こいつには支倉七海の弟であることは絶対バレたくない。
「いえ、裏方の方が好きなので」
張り付いた笑顔で俺は答える。
言葉では俺を褒めているように聞こえるが、きっと本心は違うだろう。
深月さんは騙せても俺は騙せない。
「え、二人同居してんの?マネージャーと同居なんか俺やったら無理やわ~深月疲れへん?」
「いや別に…」
何か言いたげな表情で深月さんは俺を睨みながら言う。
恐らく俺とキスをする関係の事を思いながら言ってるのだ。
多分余計なことは言うなよ、の釘刺し。
「支倉さんは、深月と同居どうなん?深月こだわり強いやろ」
なんだ、俺は知ってますよ感は。
こっちは深月さんの唇の感触も知ってるというのに。
「はい、確かにこだわり強くて苦労しますが、不思議と許せちゃいますね。素直なとこもありますし」
「流石一緒に住んでたらわかることあるんやな~」
嘘っぽい笑顔。
俺とは裏腹に深月さんは終始楽しそうだった。
「俺トイレ行ってくる~」
深月さんがトイレで席を外した瞬間、重い空気が蔓延る。
「そういや、ドラマのこと大変やったなぁ。刈谷捕まったからなくなったんやろ?いい迷惑やんなぁ。まぁあいつ良い噂聞かんかったし」
「まぁ、仕方ないですよ。けど共演者には気をつけないといけませんね」
「深月も気をつけなあかんのちゃう?週刊誌は刈谷狙ってたやろうけど、深月も主演やったんやろ?」
「深月さんはつけられても困るような事ないですよ」
「へぇーそうなんや、おもんないな」
目つきに背筋が凍る。
本能がこいつに関わってはいけないと言っている。
「人の心配よりご自分の心配された方が良いのでは?あなた良い噂聞かないので」
俺がそう言ったところで美月さんがトイレから帰ってきた。
「深月さん、帰りましょう」
「は?まだ大丈夫だろ、」
「良いから」
嫌がる深月さんを無理やり連れて店を出た。
ここで絶対出ないといけないからだ。
打合せ後、深月さんは久しぶりに会えたのが嬉しいのか晩御飯に誘っていた。
あの深月さんが、食事に誘う?
にわかに信じ難い光景だ。
今までも橘と食事に行ったことがあるだろうから心配する必要は無いのかもしれないが、深月さんはここまで信頼してる相手なら絆されてしまうかもしれない。
それに、ストレスを快楽で発散するタイプだから手癖悪いと聞く橘と食事に行くのは危険かもしれない。
「それ、俺も行ってもいいですか?」
かくして俺の参戦により、謎の食事会となった。
「頼人ごめんな、なんか俺のマネージャーまで」
「ええよ、人多い方が楽しいやん?」
食事に来たのは個室の会員制の焼肉屋だった。
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今のところ危険な要素は無い。
というか、撮影前日に外食なんて普段の深月さんなら有り得ない話だ。
超ストイックで、予定がなくても基本的には自炊なのに。
それでも食事に行きたいという事だ。
「いやぁ、支倉さんほんまにイケメンやなぁ。モデルやろうとか思わんかったん?てか誰かに似てる気すんなぁ」
橘が俺の顔をまじまじと見つめる。
こいつには支倉七海の弟であることは絶対バレたくない。
「いえ、裏方の方が好きなので」
張り付いた笑顔で俺は答える。
言葉では俺を褒めているように聞こえるが、きっと本心は違うだろう。
深月さんは騙せても俺は騙せない。
「え、二人同居してんの?マネージャーと同居なんか俺やったら無理やわ~深月疲れへん?」
「いや別に…」
何か言いたげな表情で深月さんは俺を睨みながら言う。
恐らく俺とキスをする関係の事を思いながら言ってるのだ。
多分余計なことは言うなよ、の釘刺し。
「支倉さんは、深月と同居どうなん?深月こだわり強いやろ」
なんだ、俺は知ってますよ感は。
こっちは深月さんの唇の感触も知ってるというのに。
「はい、確かにこだわり強くて苦労しますが、不思議と許せちゃいますね。素直なとこもありますし」
「流石一緒に住んでたらわかることあるんやな~」
嘘っぽい笑顔。
俺とは裏腹に深月さんは終始楽しそうだった。
「俺トイレ行ってくる~」
深月さんがトイレで席を外した瞬間、重い空気が蔓延る。
「そういや、ドラマのこと大変やったなぁ。刈谷捕まったからなくなったんやろ?いい迷惑やんなぁ。まぁあいつ良い噂聞かんかったし」
「まぁ、仕方ないですよ。けど共演者には気をつけないといけませんね」
「深月も気をつけなあかんのちゃう?週刊誌は刈谷狙ってたやろうけど、深月も主演やったんやろ?」
「深月さんはつけられても困るような事ないですよ」
「へぇーそうなんや、おもんないな」
目つきに背筋が凍る。
本能がこいつに関わってはいけないと言っている。
「人の心配よりご自分の心配された方が良いのでは?あなた良い噂聞かないので」
俺がそう言ったところで美月さんがトイレから帰ってきた。
「深月さん、帰りましょう」
「は?まだ大丈夫だろ、」
「良いから」
嫌がる深月さんを無理やり連れて店を出た。
ここで絶対出ないといけないからだ。
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