倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第１２章 【ツモ国王家】の国土も軍兵も二分しての内戦勃発及び【ミアンカ王太女・夫君】の【タニハ王国葬】

〔１４３〕たとえ、嫁ぎ先は違えども、我ら５姉妹は、生涯、共に助け合うことを【日輪の女神】に誓う！！

　　【タニハ国】での【国葬】が滞りなく終了後、【サヤカ妃】は姪メイの【マリカ姫】に、気軽に声をかけた。

「実はね、【日輪の女神】が【予言なされた年】に生誕の【５人の姫君】の間で、【姉妹の契り】を結んでおきたい、という話があるの！」


「ウワーッ！」
「皆、抜群の美人ばかりじゃないですか！？」
「私の存在価値が霞カスんじゃう！！」
「でも、面白そうね！」
「その【美人５姉妹の契り】喜んで参加しますわ！」


「では、明日の早朝、同じ、この場に集合してね！」


「はい、必ずや参ります！」



　　翌日早朝、前日に続いて、雲一つない青空が広がり、東南の山々の頂には神々しいまでの日輪が輝いていた。

前日同様、【ミアンカ姫・夫君の墳丘墓】前に、【タニハ王家】の【大御所】【キヨカ女王】【ミカ姫】【マリカ姫】、【本家イト王家】の【カリン王妃】【ハヤテ王太子】【ユリ姫】、【ヤマト王家】の【ヤマト王太子】【サヤカ王太子妃】【ラビナ姫】、【キビ王家】の【マリン王妃】【キララ姫】と、【天孫族主力４王家】の錚々ソウソウたる顔触れであった。


　　この内、取り持ち人の【サヤカ妃】を先頭に、【ミカ姫】【キララ姫】【ラビナ姫】【マリカ姫】【ユリ姫】の【早生まれ順】に【墳丘墓上】に立ち並んだ。

【サヤカ妃】の合図で、【５人の姫君達】は円陣を作り、各々、剣を抜いて、円陣中央で、剣先を「ガチャン」と交差させた。

【サヤカ妃】は宣した！

「ここに集いしは、【日輪の女神】が予言なされた年に生誕の【日輪の御子】候補の５名であります。」
「たとえ、嫁ぎ先が違えども、生涯、５姉妹として、助け合うことを【日輪の女神】に誓いまする！」

その刹那セツナ、東の碧空ヘキクウに輝く【日輪】から、雷光のような【神々しい光束】が【５人の交差した剣先】上に落ち、【その黄金色の光】は【５姉妹】を包合して、３度の神々しい輝きを周囲に放った！！