倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第１３章 【ミカ姫】は【イト王家王太子妃】のままで【若き日輪の御子】と成り得るのか！？

〔１４９〕【ミカ姫】は果たして、【イト王家王妃】と【倭国女王】を両立できるか否か！？

　　【ミカ姫】と【ハヤテ王太子】との【婚礼・祝言式典】は各王家からの【祝詞披露】が続き、宴、たけなわの頃
【カリン王妃】は思った。

・・・ここに集いし、ほとんどの者は【ミカ姫】が【日輪の御子】となり、更には【倭国女王】になるなどとは思ってもいないでしょう・・・

・・・【ミカ姫】本人にしても、【ハヤテの妃キサキ】としての自分以外に波風をたてたくないでしょうし、【日輪の御子】になどなりたくないでしょうし、ましてや、【倭国女王】になど、絶対に望んでないでしょう！・・・



　　ここにおいて、【日輪の女神】から【カリン王妃】に【言霊交信】が入った！

・・・カリンよ！・・・
・・・そう、心配する事もないであろう！・・・
・・・ミカが【日輪の御子】に、更には【倭国女王】になりたくない、という【強い気持ち】は最初から、わかっておるわ！・・・
・・・その【倭国女王】になるということは【ハヤテの妃】としての自分を否定する事に繋ツナがるからのう！・・・
・・・その気持ちが【日輪の御子】としての【早期覚醒】を阻害しておるからじゃ！・・・
・・・さりとて、【ハヤテとの、女としての幸せ】を引き裂くつもりはない！・・・
・・・そこで、【鍵】となるのが【５人姉妹の契り】じゃよ！・・・
・・・対外的・公式には【ミカ】が【倭国女王】ではあるが、他の【４人姉妹】は【ミカ不在時】の【倭国女王】を交互に務める・・・
・・・妾ワラワの【予知】では何の支障も混乱もなく、【日御子ミカ】が【倭国女王】として務めを果たしておる・・・
・・・対外的にも、後世の歴史家も、『日御子』は生涯独身で、【子】もおらず、【倭国女王】としての責務を果たした！となっておる・・・
・・・勿論モチロン、実際は【イト王家のハヤテの王妃として、男女２人の子をもうけ、幸せな生涯であった】と、なっておる・・・
・・・この【イト王家の王妃】と【倭国女王】とを両立せしめられたのは【４人姉妹】との【遠隔言霊交信神技】であることは言うまでもない・・・