倭国女王・日御子の波乱万丈の生涯

第２６章 【日御子】の【念動力】及び【予知能力】の減衰と、その陰で蠢く【野望と策謀】

〔３７６〕【日御子】は自身の【自浄治癒力】を増幅させるために【御神鏡】を身につけるようにした！

　　【日御子】は健康な時でも、自身の【自浄治癒力】は元々、弱いが、それでも少しはある。

その僅かな【自浄治癒力】も熱発時には、更に弱くなるが、【御神鏡】の力で、格段に増幅され、【ミランダ】の【超・他浄治癒力神技】程ではないにしても、高熱を徐々に、解熱出来る。



　　この【御神鏡】は元々、生前の【日輪の女神】が、最初に自身の【霊能力】を注ぎ込んだ【銅鏡】であり、【イト国神殿】に掲げられていたものである。

自身の【霊能力】を渾身の力で注ぎ込んだのは、子孫達の【霊能力】向上・研鑽に資するためであった。

そのために、持ち運び易いように、直径７寸と小ぶりな【手鏡】となっている。



　　【日御子】は、この【御神鏡】に錦布を通し、常時、首から吊して携帯するようにした！

ここにおいて、【三種の神器】の内、【紅玉ルビーの勾玉マガタマ】と【御神鏡】の二種の神器を、常時、身につけるようになった！

これで、熱発の原因がわからないまま、当分、平穏無事に過ごせるようになった！

尤モットも、【日御子】自身には、【霊能力】の使い過ぎであることは薄々、感づいていた。

勿論、緊急時には、自身の寿命を削ってでも、国家のため、家族のために、強大な【超常能力】を使わざるを得ないことは覚悟していた！