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第2章。「待望のチャット」
10、幸との初チャット③
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--幸との初チャット③--
「上脇さん。自己紹介出来ますか?」
実則は、幸の自己紹介を是が非でも聞きたいと思った。
幸は、あっさり始める。
「上脇幸です。
入社は、上野さんより1年早いです。
では、女王様と呼んでください」
「う。あは」
実則は、思わず笑った。
(笑うところだよね?)
(パンティが堅いから性格も堅い)かと思ってた。
(あの白の堅パンは防御姿勢の現れか?
仕事のときの鎧か?)
実則は、そんなことを考えた。
「それは、冗談で、上野さんより年下です。
技術的には、システム開発の経験はありません。
何かと教えて頂くことが多いと思いますが、
足を引っ張らないように努力します。
フラットな関係で仕事が出来ればと思っています」
幸は、はつらつと述べた。
実則は、幸に感心した。
だが、そのそぶりを見せず仕事の内容に入った。
「ユーザ様から依頼された業務は、携帯の利用による業務改善です。
携帯(スマフォ)によるペーパレス(紙の廃止)、端末レス(固定端末の廃止)を実現します。
納期は、1か月間で、
1か月後に要件書を提示して提案することに成ります。
それの良し悪しで、開発の受注が決まります。
要件書を作成するのに必要な情報で不明な点は、
1週間後、ユーザに質問状をメールします。
以上が決まっていることです。
質問はありますか?」
実則は、優しく説明した。
返事がないので、幸が理解できたか分からないが、実則は構わず続けた。
「私は、卒論で『ドキュメント管理システム』を題材に書きました。
これは、紙を廃止し電子化でドキュメントを管理するシステムの要件を書いたものです。
ペーパレスの参考になるので、これを例示します。
紙の資料しかないのでカメラで写しますね」
実則は、画面に『ペーパレスを促進できない(特性要因図)』を写して幸に見せた。
幸は、言うか言わないか躊躇したが言い出した。
「上野さん、良く見えません」
「ガァーーン」実則は、ショックを受けた。
実則にも画面が資料でふさがり上手く写ってるか分からない。
「パソコンの付属のカメラだからかな?
写し難いし、
どうしよう?
これを写すためにビデオチャットにしたのに?
ごめんね。上脇さん」
実則は、焦っていた。
「スマフォで写して送ってくれませんか?」
幸は、あっさり対応して言った。
スマフォの方がカメラの性能が良い。それだけの発想だった。
(これなら上手く写せそうです)
実則は、スマフォを取り出し写してみた。
「私用のメールアドレスですが、気にしないでね」
上脇の会社のメールアドレスを入力し画像を添付し送った。
「あ!上野さん。届きました。
これなら読めます」
幸は、喜んで返事した。
幸は、実則の私用メールをゲットしたのだ。
幸が実則に気があるかは、まだ分からない。
だが、幸も仲の良い知り合いを増やして損はないと思った。
「中身は大したことないが、中見出しは利用できます。
今回の要件をブレインストーミングして、まとめましょう」
「ブレインストーミングて何ですか?」
幸は、QCをしたことがない。
※QC:クオリティ・コントロールの略で現場の作業者が率先して行う作業の品質を管理する手法のことである。
「問題を解決するのに、まず自由に気軽に意見を出して書き出すことですよ」
実則は、優しかった。
「分かりました。
けど、一日、考えさせてくれませんか?」
幸は、今日、要件を聞いたばかりである。
仕事に時間的余裕が欲しかった。
「今日は、これで終わるとして、勤務時間は、大丈夫ですか?」
実則は、上司に勤務時間の承認を受けれるかを気にしている。
「資料があればいけるのではないでしょうか?
私なりに資料を作ります。
それで、どうですか?」
幸の方が会社のことは良くわかったいた。
「それなら1日つけれそうですね。
幸さんは、会社の事務とシステムに詳しいから、
その視点で考えてみるのも良いかもしれません。
私も考えて資料を作ってみます。
明日も朝10時チャット開始で良いですか?」
実則は、相手の得意なところを探すのが得意であった。
人間関係を築くのはうまい方である。
(いつの間にか、上脇の下の名前で呼んでいる。お調子者め)読者の声。
「良いです。
今度は、寝坊しません」
幸は、入社以来、雑用事務をしてきたから、システムの開発に携われることが嬉しかった。
気が付くと13時であった。
「お昼過ぎちゃいましたね」
幸は、悪びれて言った。小悪魔キャラか?
「お腹すいたね」
実則もそれに乗っかり答えた。子犬の懐き攻撃返し。
「今日は、これで終わります。
ご苦労様でした」
2人の初チャットは、こうして無事に終わった。本当に無事だったか?
実則は、それから作業した。
そして、一段落して夕食を終えた。
「闇に光れ2つの唇…」
スマフォから音楽が鳴った。
(メールだ)
(誰からだろう?知らないアドレス。添付はない)
知らないメールで添付がある場合は、開かない方が良い。
実則は、メールを読んだ。
(お疲れ様でした。
上野実則 様
これは、私のメールアドレスです。
この提案がユーザに採用されたら、ご褒美で何か奢ってくださいね。
by 上脇幸。)
(幸さんからだ)
実則もアドレスをゲットした。アドレスを登録し返事を返した。
(幸ちゃん。
成功したら奢ったげるから、頑張ろうね。
ところで、幸ちゃんて兄弟いるの?
by 実則。)
メールの返事はすぐに帰ってきた。
(実則さん。
私は、一人っ子です。
なぜですか?
by 幸。)
(俺も一人っ子。仲良くしようね。
by 実則)
(了解!
by 幸)
そこで、二人のメールの会話は終わった。
二人とも男性慣れ女性慣れしていない。
それが、ある意味、間の垣根を無くしたのかもしれない。
つづく。 次回(特性要因図)2021年3月4日(木)までに投稿予定です。題名は変わるかもしれません。ご了承ください。
「上脇さん。自己紹介出来ますか?」
実則は、幸の自己紹介を是が非でも聞きたいと思った。
幸は、あっさり始める。
「上脇幸です。
入社は、上野さんより1年早いです。
では、女王様と呼んでください」
「う。あは」
実則は、思わず笑った。
(笑うところだよね?)
(パンティが堅いから性格も堅い)かと思ってた。
(あの白の堅パンは防御姿勢の現れか?
仕事のときの鎧か?)
実則は、そんなことを考えた。
「それは、冗談で、上野さんより年下です。
技術的には、システム開発の経験はありません。
何かと教えて頂くことが多いと思いますが、
足を引っ張らないように努力します。
フラットな関係で仕事が出来ればと思っています」
幸は、はつらつと述べた。
実則は、幸に感心した。
だが、そのそぶりを見せず仕事の内容に入った。
「ユーザ様から依頼された業務は、携帯の利用による業務改善です。
携帯(スマフォ)によるペーパレス(紙の廃止)、端末レス(固定端末の廃止)を実現します。
納期は、1か月間で、
1か月後に要件書を提示して提案することに成ります。
それの良し悪しで、開発の受注が決まります。
要件書を作成するのに必要な情報で不明な点は、
1週間後、ユーザに質問状をメールします。
以上が決まっていることです。
質問はありますか?」
実則は、優しく説明した。
返事がないので、幸が理解できたか分からないが、実則は構わず続けた。
「私は、卒論で『ドキュメント管理システム』を題材に書きました。
これは、紙を廃止し電子化でドキュメントを管理するシステムの要件を書いたものです。
ペーパレスの参考になるので、これを例示します。
紙の資料しかないのでカメラで写しますね」
実則は、画面に『ペーパレスを促進できない(特性要因図)』を写して幸に見せた。
幸は、言うか言わないか躊躇したが言い出した。
「上野さん、良く見えません」
「ガァーーン」実則は、ショックを受けた。
実則にも画面が資料でふさがり上手く写ってるか分からない。
「パソコンの付属のカメラだからかな?
写し難いし、
どうしよう?
これを写すためにビデオチャットにしたのに?
ごめんね。上脇さん」
実則は、焦っていた。
「スマフォで写して送ってくれませんか?」
幸は、あっさり対応して言った。
スマフォの方がカメラの性能が良い。それだけの発想だった。
(これなら上手く写せそうです)
実則は、スマフォを取り出し写してみた。
「私用のメールアドレスですが、気にしないでね」
上脇の会社のメールアドレスを入力し画像を添付し送った。
「あ!上野さん。届きました。
これなら読めます」
幸は、喜んで返事した。
幸は、実則の私用メールをゲットしたのだ。
幸が実則に気があるかは、まだ分からない。
だが、幸も仲の良い知り合いを増やして損はないと思った。
「中身は大したことないが、中見出しは利用できます。
今回の要件をブレインストーミングして、まとめましょう」
「ブレインストーミングて何ですか?」
幸は、QCをしたことがない。
※QC:クオリティ・コントロールの略で現場の作業者が率先して行う作業の品質を管理する手法のことである。
「問題を解決するのに、まず自由に気軽に意見を出して書き出すことですよ」
実則は、優しかった。
「分かりました。
けど、一日、考えさせてくれませんか?」
幸は、今日、要件を聞いたばかりである。
仕事に時間的余裕が欲しかった。
「今日は、これで終わるとして、勤務時間は、大丈夫ですか?」
実則は、上司に勤務時間の承認を受けれるかを気にしている。
「資料があればいけるのではないでしょうか?
私なりに資料を作ります。
それで、どうですか?」
幸の方が会社のことは良くわかったいた。
「それなら1日つけれそうですね。
幸さんは、会社の事務とシステムに詳しいから、
その視点で考えてみるのも良いかもしれません。
私も考えて資料を作ってみます。
明日も朝10時チャット開始で良いですか?」
実則は、相手の得意なところを探すのが得意であった。
人間関係を築くのはうまい方である。
(いつの間にか、上脇の下の名前で呼んでいる。お調子者め)読者の声。
「良いです。
今度は、寝坊しません」
幸は、入社以来、雑用事務をしてきたから、システムの開発に携われることが嬉しかった。
気が付くと13時であった。
「お昼過ぎちゃいましたね」
幸は、悪びれて言った。小悪魔キャラか?
「お腹すいたね」
実則もそれに乗っかり答えた。子犬の懐き攻撃返し。
「今日は、これで終わります。
ご苦労様でした」
2人の初チャットは、こうして無事に終わった。本当に無事だったか?
実則は、それから作業した。
そして、一段落して夕食を終えた。
「闇に光れ2つの唇…」
スマフォから音楽が鳴った。
(メールだ)
(誰からだろう?知らないアドレス。添付はない)
知らないメールで添付がある場合は、開かない方が良い。
実則は、メールを読んだ。
(お疲れ様でした。
上野実則 様
これは、私のメールアドレスです。
この提案がユーザに採用されたら、ご褒美で何か奢ってくださいね。
by 上脇幸。)
(幸さんからだ)
実則もアドレスをゲットした。アドレスを登録し返事を返した。
(幸ちゃん。
成功したら奢ったげるから、頑張ろうね。
ところで、幸ちゃんて兄弟いるの?
by 実則。)
メールの返事はすぐに帰ってきた。
(実則さん。
私は、一人っ子です。
なぜですか?
by 幸。)
(俺も一人っ子。仲良くしようね。
by 実則)
(了解!
by 幸)
そこで、二人のメールの会話は終わった。
二人とも男性慣れ女性慣れしていない。
それが、ある意味、間の垣根を無くしたのかもしれない。
つづく。 次回(特性要因図)2021年3月4日(木)までに投稿予定です。題名は変わるかもしれません。ご了承ください。
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