【R18】あなたの愛を知りなさい。

無知我心(むち がしん)

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第3章。「ミニデート」

15、作業に無駄な作業は無い!

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--作業に無駄むだな作業は無い!--

コンピュータ室にはいれた。
だが、用紙を探してみたが、何か上手うまくいかない。

実則は、まだユーザと契約も出来ていない。
どれだけユーザの富野さんが協力してくれるか分からなかった。
迷惑をかけて良いかも経験不足で判断できないでいた。
(もう、応用用紙の帳票に絞りますか?)
応用用紙の側だけじゃ帳票の種類も何も分かりませんよ。(読者の声)
実則は、心が折れかかり退却たいきゃくしかけていた。

その様子を見ていた幸は、実則の顔を覗き込み、
「私が一肌ひとはだ脱ぎますか?」
進言しんげんする。
「えぇ。何の話?人肌?」
(えぇぇ。お酒は熱燗あつかんだ?)
実則は、何をあせっているのか勘違かんちがいしている。
「私が、帳票の用紙についてオペレーター屋さんに
 たずねましょうかと言う話です。
 色気で、」
2人にが空く。
「 …
 はい。
 無いですね。
 それは、冗談です」
(女性は、セクハラにならないのか?)筆者の声。
(礼儀があって、場をわきまえ、ほんとうに親しければ良いのよ)読者の声。
「あ。そうそうぅ。そういう話ね。
 分かってますよ。
 お ぉ おれ。
 俺も行く。
 破った用紙の話もあるし、
 責任もつて言ったし」
実則は、慌てて返事した。
(実則さんは、案外妄想家だったりして)
幸は、ふと思い嬉しくなった。
(『俺もいく』?妄想発動かぁ。いえぃえ。ありませんね。
 大事な仕事の場面ですしね)読者の声。
(妄想が始まるのは、幸さん。あんたが、過激なことやり出すからだよ)筆者の意見。

2人はプリンタを監視しているオペレータの所に行った。
「オペレータさん。すみません。
 用紙を一通り探してみたのですがどれがどれやら分かりません。
 情報部の富野さんに帳票の閲覧の許可は得ましたが
 2人では、どうにもこうにも出来ずです。
 よろしければ、協力願えませんか?」
「帳票の用紙を一通りお見せ願えませんか?」
幸は、実則のためともう一押し言った。
「プリンタは、私が見てますから、
 お願いします。
 お願いです」
さらに、どうしても協力してほしくて強引に頼み込む。
「そうですか。
 でも、専用用紙は、予備が置い有りますが、
 それらの帳票は、基本、アウトソーシングですよ。
 社外に印字と郵送を委託いたくしてますよ」
女性のお願いしますの声は、男は嫌いではない。
「一応できれば、見たいのですが?」
実則も頼み込む。
オペレータの人は、奥に行き渋々用紙を持ってきてくれた。
実則は、ざっと用紙を見た。
財務諸表ざいむしょひょうはありませんね」
高飛車たかびしゃな態度はいけませんよ)
幸は、とっさに感じた。
実則は、簿記の資格を持っていたので妙にだわる。
「改変して応用用紙で印字してます」
オペレータの人は、親切に答える。
(よかった)幸は『ほっと』した。
実則は、納得して用紙の写真を撮る。
その間、幸は、一生懸命に社交性を絞り出しオペレータと話をしていた。
「大変ですよね。
 コンピュータのおりは」
「そう、大変。
 昼夜問わずに動きますし、
 :
 」
「そうですよね」
てな感じで2人は会話していた。
一応、実則は、帳票の写真を撮り終えた。
幸は、勇気を出してオペレータに尋ねてみた。
「帳票一覧とかはないですか?」
(幸ちゃん。えらい。神)
実則は心で手を合わせる。
「あるにはあるのですが、私が作ったものです。
 それを社外の人に渡していいものか?」
オペレータの人は、少し自慢げに話す。
「それはすごいです」
幸は、機嫌きげんよく相槌あいづちをする。
「帳票名以外は黒塗りしますから。
 富野さんに確認を取ってみます」
しかし、実則には連絡手段がない。
気を利かせ、オペレータの人は、親切に内線で情報部に電話をかけてくれた。
携帯は、管内に入るときに預けている。
実則は、富野さんに平にお願いした。
やっと富野さんにその資料を見せて最終判断することで了承してもらった。
実則は幸に合図する。
「良いみたいです。
 コピーしてきます」
幸がすかさずドキュメントを取る。
「黒塗りしてください」
オペレータは、ささと指示する。
「それを念のためもう一度コピーします」
「帳票の名称以外消えましたね」
オペレータは、透かして見てセキュリティに問題ないか確認した。
「一筆、書いときます」
実則はメモをだして一筆書いて認め印と社名とサインした。
「私には、それはけっこうです。
 情報部の富野さんに渡してください」
オペレータは、答えた。
「どうしましょうか?
 黒塗り原紙」
幸は、最後まで丁寧ていねいに後始末しないとと思った。
「それ、預かっときます。
 他のソフト会社の人が来るかもしれないので」
オペレータの人は、あっさり、黒塗りの資料を取り引き出しにしまいに行った。
実則と幸は、丁重ていちょうにお礼を言い、コンピュータルームを出た。
(他社が来る。うんうん。負けるか。契約を取りたい)

2階に上がり富野さんにお礼を言い。
オペレータの人から頂いた資料を見せ承認を得た。
それから、カメラとフラシュメモリを持ち出して良いか再確認する。
「カメラ。今日中に返しに来ますか?」
富野さんも再確認する。
「はい」
実則は、軽く返事した。
やっと、物流センターを出た。


酒井薬物販さかいくすりぶっぱんの本社に向かう。
神戸から大阪に帰り、
2人は、電車に乗り変え、地下鉄で堺筋本町に出た。

5階建ての中堅どころのビルが建ち並んでいる。

富野さんから中谷なかたに晴夫はるおさんの所にうかがうように指示されていた。
1階の入口の受付で警備員さんに呼び出してもらう。
その間にセンターと同様に社名と名前を書きお客様の名札を貰った。
暫くして、中谷さんが降りて迎えに来た。
エレベータに乗る。
「富野から連絡を受けています。
 申請書と報告書が見たいのですね」
「カメラで撮影させてください。
 機密保持契約は結んでいます」
「確か、ペーパレスの提案の為に必要とか?ですね」
「はい」
「ペーパレスは、難しいですよ。
 そんな都合の良いシステムが出来ますかね」
「一応、紙の利用範囲を確認するためです。
 私も紙を全部なくせるとは思っていません」
「そうですよね」
「チン」
エレベータが着き2階で降りた。
さっさと中谷さんは前を進む。
扉の開いている部屋に入った。
すぐ目の前に書類ケースがずらりと並んである。
60種類くらいある。
奥の机を借りて早速作業を始める
実則は、頭が『ボート』してきた。
(幸ちゃんにご褒美をげなきゃなぁ)
--実則の妄想突入--
(幸。褒美ほうびは何が良い?)
そこには、一糸まとわぬ幸が、
応用用紙を体に巻き付け肝心なところを押えている。
実則は手にはさみを持っている。
(なぜ。あ!切るのね)
「ジョキ。ジョキ。ジョキ」
体を隠す紙が減っていく、
全て切れて落ちないように器用きように切っていく。
(その手をけなさい)
乳首の位置の紙を摘まんだ。
そして、その浮き上がった紙を慎重に切る。
「ジョキ」
ピンクの乳首が現れる。
あ!いかん。幸ちゃんは大切な部下。
部下ですよぉおーーーお。
上脇さんの叫ぶ声が聞こえた気がした。
--ガチン。妄想解除しました--
(あれれぇ。
 何の為に資料を集めてるんだっけ。
 あ!ペーパーレス。紙の廃止だった。
 危ねぇ。
 はじめて、妄想に上脇さんが出て来た。
 まずい。まずい)
「もう。一頑張ひとがんばりしましょ」
実則は、動揺を隠して冷静に上脇さんをはげました。
幸は、せっせと申請や報告を記入する用紙を持ってくる。
実則は、我に返りせっせと作業した。
ようやく終わった。
取った写真と書類の枚数を数えてチェックする。
「抜けが無いみたいですね」
「やっと、終わった」

中谷さんによりフラシュメモリの中身のチェックを受けた。
OKがでたので名札を受付に返し、
やっと解放された。

2人で大阪駅まで地下鉄で戻った。

そこで、幸は分かれて家に帰る。
「上野さん。気をつけて行ってくださいね」
幸は、遅くなったので実則がカメラを返しに神戸まで戻れるか心配した。
「うん」
実則はJRに乗り、カメラを返しに行く。
三ノ宮に着き、神戸地下鉄に乗り込んだ。
電車は、帰宅する人でまあまあ一杯であったが、
何とか空いてる席を探し座った。

疲れが出たのか『うとうと』しだす。


つづく。次回(実則!何処へ帰るのか?)

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