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第1章 呼び合う魂
7. 魔法の知識 (ユーリ)
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≠
「本を読むのが好き?」
彼が横から覗き込む。
「うん、好き。色々なことを吸収できるから。世界が広がって、それが自分の力になるの。」
「そっか。素敵なことだね」
彼が微笑む。
そんな顔を見ると、こちらも嬉しくて微笑んだ。
「でも今は、私を愛してほしい。なんて、ワガママを言ったら君は困るかな?」
彼がさらに微笑んだ。
僕はクスッと笑う。
「それ、もう言ってるじゃないですか」
「困る?」
彼が重ねていう。
「・・・いいえ。僕もあなたに愛してほしいって言おうと思っていましたから」
二人でクスクス笑い合う。
どうかこんな日が、ずっとずっと続きますように・・・。
静まりかえった部屋の中で、俺は魔法の歴史についての本に目を通していた。
遥か昔から、人間は誰もが魔力をもって生まれてくるのだという。それがどういうメカニズムなのかは、いまだ解明されていない。
ただ、生まれ持った魔力は産声と共に解放され、ほとんどの人はそこで魔力を消失し、その後身のうちに魔力が戻ってくることは、二度とない。
しかし、ある一定数の赤ん坊の中には、生まれ持った魔力量によって解放しきれなかった魔力が身のうちにとどまり、そのまま成長していき、やがてその魔力を魔法として自在にコントロールすることができるようになる者もいる。
魔力があるかないかは、物心がつく頃に専門の機関で調べられ、魔力が微量ながらもある者はその力をコントロールする為に、必然的に魔法学園に入学することになっている。
人が使える魔法で、今現在わかっているのは
『火、水、風、雷、防御、治癒、修復』
この7つの属性である。
通常は、3つか4つの属性を使用することができるのだが、魔力量が多い者は、5つの属性を使用することができ、それぞれの魔法についてもかなりのパワーを発揮できる。
なので、魔力量が多い者は多くが王宮専属魔導士として、王族、ひいては国の防衛として王宮に仕えるようになる。
誰がどの属性を使用できるかは、学園時代に調べることができるのだが、自分の意思では選べないため、こればっかりは運次第というところだ。
このメカニズムついても、まだ解明されておらず、魔法とは神が人に授けた永遠にとけない謎だとも言われている。
ふと俺は本を読みながら、自分の魔力について考えを巡らす。
通常、魔力をもつ者は3つか4つの属性の魔法を使用することができるのだが、何故か自分だけは2つの属性しか使用することができないのだ。
いくら魔力量が微量だとはいえ、2属性というのは前代未聞らしい。
学園時代に、なんとか属性を増やそうと頑張ってはみたけれど、何をやっても駄目だった。
何故、自分には魔法が2属性しか使えないのか?
それも、その2属性が際立ってパワーを発揮できる!というのならまだいい。
ところが、ただ普通に使用できるというだけでこれといって全く突起するところがないのだ。
(これって、逆に魔力が全くない方が他の道へと進むことができて、俺にとってはそっちの方が良かったんじゃ?)
昔から何度も同じ問いかけにぶつかるのだが、今更他の道へと進むのも難しく、今では使用できる魔法を自分のできる限りで、丁寧に使用することを心掛け、そうして先輩の推薦のおかげで王宮専属魔導士として、今現在働くことができているのである。
(まぁ卑屈になったって仕方がないし、自分ができることをやってやるさ)
その為にも、他の魔導士たちより多くの知識を得ることが重要だ。
再び読み始めたところで、気になる記述を見つける。
ーー失われし禁断の第8の属性ーー
(第8属性?そんなの聞いたことないぞ?学園でもそんなこと歴史で習ったこともないし・・・。失われし禁断魔法・・・?いったい?)
そうして、次のページをめくったとたん俺は驚愕に目を見開いた。
そこにあったのはーーー。
見開き一面、ただただ真っ白なページだったのだ。
(えっ・・・?)
俺は慌てて前後のページをペラペラめくるが、やはりこの第8の属性のところの部分だけが、あたかも始めから中身などないんだというかのように、綺麗さっぱり白紙なのである。
(これはいったい・・・?一度先輩にも聞いてみようかな?)
失われし禁断の第8の属性とは?
他の魔法については、詳しく書いてあるはずの歴史書で、この部分だけ白紙なのは何故なのか?
探究心がムクムクと湧き上がるのと同時に、心がザワザワする。
・・・・・・?
ザワザワ?
何かが引っ掛かる。
ーー その時。
「本を読むのが好きなのか?」
すぐ隣から声がした。
どこか懐かしい。・・・心に響く声だった。
「本を読むのが好き?」
彼が横から覗き込む。
「うん、好き。色々なことを吸収できるから。世界が広がって、それが自分の力になるの。」
「そっか。素敵なことだね」
彼が微笑む。
そんな顔を見ると、こちらも嬉しくて微笑んだ。
「でも今は、私を愛してほしい。なんて、ワガママを言ったら君は困るかな?」
彼がさらに微笑んだ。
僕はクスッと笑う。
「それ、もう言ってるじゃないですか」
「困る?」
彼が重ねていう。
「・・・いいえ。僕もあなたに愛してほしいって言おうと思っていましたから」
二人でクスクス笑い合う。
どうかこんな日が、ずっとずっと続きますように・・・。
静まりかえった部屋の中で、俺は魔法の歴史についての本に目を通していた。
遥か昔から、人間は誰もが魔力をもって生まれてくるのだという。それがどういうメカニズムなのかは、いまだ解明されていない。
ただ、生まれ持った魔力は産声と共に解放され、ほとんどの人はそこで魔力を消失し、その後身のうちに魔力が戻ってくることは、二度とない。
しかし、ある一定数の赤ん坊の中には、生まれ持った魔力量によって解放しきれなかった魔力が身のうちにとどまり、そのまま成長していき、やがてその魔力を魔法として自在にコントロールすることができるようになる者もいる。
魔力があるかないかは、物心がつく頃に専門の機関で調べられ、魔力が微量ながらもある者はその力をコントロールする為に、必然的に魔法学園に入学することになっている。
人が使える魔法で、今現在わかっているのは
『火、水、風、雷、防御、治癒、修復』
この7つの属性である。
通常は、3つか4つの属性を使用することができるのだが、魔力量が多い者は、5つの属性を使用することができ、それぞれの魔法についてもかなりのパワーを発揮できる。
なので、魔力量が多い者は多くが王宮専属魔導士として、王族、ひいては国の防衛として王宮に仕えるようになる。
誰がどの属性を使用できるかは、学園時代に調べることができるのだが、自分の意思では選べないため、こればっかりは運次第というところだ。
このメカニズムついても、まだ解明されておらず、魔法とは神が人に授けた永遠にとけない謎だとも言われている。
ふと俺は本を読みながら、自分の魔力について考えを巡らす。
通常、魔力をもつ者は3つか4つの属性の魔法を使用することができるのだが、何故か自分だけは2つの属性しか使用することができないのだ。
いくら魔力量が微量だとはいえ、2属性というのは前代未聞らしい。
学園時代に、なんとか属性を増やそうと頑張ってはみたけれど、何をやっても駄目だった。
何故、自分には魔法が2属性しか使えないのか?
それも、その2属性が際立ってパワーを発揮できる!というのならまだいい。
ところが、ただ普通に使用できるというだけでこれといって全く突起するところがないのだ。
(これって、逆に魔力が全くない方が他の道へと進むことができて、俺にとってはそっちの方が良かったんじゃ?)
昔から何度も同じ問いかけにぶつかるのだが、今更他の道へと進むのも難しく、今では使用できる魔法を自分のできる限りで、丁寧に使用することを心掛け、そうして先輩の推薦のおかげで王宮専属魔導士として、今現在働くことができているのである。
(まぁ卑屈になったって仕方がないし、自分ができることをやってやるさ)
その為にも、他の魔導士たちより多くの知識を得ることが重要だ。
再び読み始めたところで、気になる記述を見つける。
ーー失われし禁断の第8の属性ーー
(第8属性?そんなの聞いたことないぞ?学園でもそんなこと歴史で習ったこともないし・・・。失われし禁断魔法・・・?いったい?)
そうして、次のページをめくったとたん俺は驚愕に目を見開いた。
そこにあったのはーーー。
見開き一面、ただただ真っ白なページだったのだ。
(えっ・・・?)
俺は慌てて前後のページをペラペラめくるが、やはりこの第8の属性のところの部分だけが、あたかも始めから中身などないんだというかのように、綺麗さっぱり白紙なのである。
(これはいったい・・・?一度先輩にも聞いてみようかな?)
失われし禁断の第8の属性とは?
他の魔法については、詳しく書いてあるはずの歴史書で、この部分だけ白紙なのは何故なのか?
探究心がムクムクと湧き上がるのと同時に、心がザワザワする。
・・・・・・?
ザワザワ?
何かが引っ掛かる。
ーー その時。
「本を読むのが好きなのか?」
すぐ隣から声がした。
どこか懐かしい。・・・心に響く声だった。
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