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第3章 近づく距離
26. 制御不能な感情 (ユーリ)
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食事も終わりに近づき、俺とレイ様はのんびりとリィスティを味わいながら話を続けていた。
話題は、この店を教えてくれた俺の同期の奴らの話になり、レイ様が俺とみんなとの普段の様子などを何故かしきりに聞きたがったので、俺は友人たちとの日常のたわいもない話をしている最中である。
「それで、みんなマティス副団長が訓練に参加する時は悲鳴をあげるぐらいなんですけど、その中でアランだけはいつもウキウキしてて」
「そのアランというのは、ユーリの同期のアラン・ベルトラムのことか?確か王宮に仕える魔導士の家系だと聞いた覚えがあるが・・・」
「はい、そうです。ほんとアランはすごいやつなんです!俺たち魔導士の期待の星というか、なんでも難なくこなして。しかも、別に王宮に仕える魔導士の家系だからとか、力が強いからとかそんな事を表に出して言うやつじゃなくて、同期の中でもほとんど力のない俺なんかと一緒にいる方が楽しいとか言う、変わった・・・いい奴なんですよ」
俺はアランが言ってくれた言葉を思い出しながら少し照れつつ、アランの事を話していた。そのうちアランの事を熱を入れて話していた自分が少し恥ずかしくなって、レイ様から視線を外していたのだが、ふとレイ様の方に視線を戻すとレイ様が俺を真剣な表情でジッと見つめていた。
「あの、レイ様?やっぱりこんな話つまらないですよね?」
レイ様の顔を見て、いくらレイ様が同期の奴らとのことを聞きたがったとはいえ、少し調子に乗って話し過ぎたかな?と不安になる。
「いや、普段のユーリと友人たちとの話はとても新鮮で楽しいよ。・・・その、ベルトラムとは特に仲がいいのか?」
何故かレイ様が聞きにくそうに尋ねてきた。
「アラン、ですか?特に、と言われればそうかもしれないです。アランとはもともと魔術学園からの付き合いで、最初は全然関わらなかったんですが、ある後期の授業の中でお互い意気投合して、そこから俺にとってはかけがえのない親友って感じですね」
「そうか、かけがえのない親友、か」
「?レイ様?どうかしましたか?」
「あぁ、いや。・・・ユーリが彼の事をとても楽しそうに話していたから、少し妬いてしまったみたいだ」
「やいて・・・?」
「嫉妬した。楽しそうにユーリが語る彼に対して。俺が知らない昔のユーリを知っている彼に、ね」
レイ様が真剣な表情でそんな事を言う。俺はというと、まさかこんな俺のたわいもない話を聞いて、レイ様から“嫉妬”という言葉が出てくるとは思わず、驚き、言われた事を頭が理解してくると、俺は徐々に自分の顔が熱くなるのを感じた。
「し、嫉妬って!?」
「すまない。ユーリを困らせるつもりはないんだが・・・。頭では純粋にユーリが彼のことをかけがえのない親友だと思っているとわかっている。だが、心がどうしようもなく嫉妬している。心の小さい男だと笑ってくれていいぞ」
レイ様がそう言って、恥ずかしそうに顔をそらす。そんなレイ様を見るのは初めてで、俺はついつい笑ってしまった。
「フフフッ」
「ウッ、自分で言っておきながらユーリに笑われると、堪えるな・・・」
「アハハ、違いますよ。俺が笑ったのは、レイ様が可愛いかったからですよ。男の人に可愛いっていうのもどうかと思いますけど。でも、恥ずかしそうに言うレイ様が新鮮でおかしかったんです」
レイ様が少し落ち込んだようだったので、俺はすかさずフォローした。まぁ、フォローになってはいないかもしれないが、俺自身別に嫉妬したと言われて、少し驚いただけでレイ様が心の小さい男だとは思わない。
むしろ・・・。
「フッ、そうか。みっともないところを見せてしまったな。忘れてくれ」
「いいえ、覚えておきます」
「おいおい、ユーリ・・・」
「だって、そういうレイ様の姿ってなかなか見れないんで貴重だと思うんです。本当に、普段の騎士団第一師団長のレイ様からは想像が出来ないくらい」
俺は普段、といってもまだそんなにしょっちゅう見ているわけではないのだが、騎士団第一師団長であるレイ様の姿と今目の前にいるレイ様とを頭の中で思い比べていた。
「そんなレイ様をそばで見られるなんて、俺は幸せ者だなぁと思うんです」
そう言いながら微笑む俺を見て、レイ様は少し驚いた顔をする。
「それは・・・、なかなかの殺し文句だな。ユーリ、俺は期待してもいいのだろうか?」
「え?」
「俺のそばで、幸せだと言ってくれるユーリの気持ちが、俺の事を恋愛的な意味で好きになってきてくれていると、期待してもいいだろうか?」
レイ様はするりと右手を伸ばし、俺の左頬をそっと撫でてきた。俺はその行動に、どきりとする。顔も今までにないくらい赤くなっていた。そんな中で俺はレイ様の言葉を反芻する。
(レイ様の事を恋愛的な意味で好きに?)
胸がギュッと締めつけられる。この気持ちはやはり恋なのか?認めてしまえば楽になれると頭の片隅で思いながらも、やはり何かがブレーキをかけている。
苦しい・・・。
「お、俺は・・・・・・」
視線を下に向け、喉元まででてきそうになって詰まっている言葉を俺ははき出そうと試みるのだが、大事な言葉が出てこない。そうこうしているうちにポンと優しく頭をなでられた。
「すまない、また焦り過ぎたな。俺はいつまででも待ってるから、ユーリは流されたりせず、自分の気持ちにじっくり向き合って答えを出してくれ」
レイ様の言葉に、今度は何故か涙が溢れてきた。自分の感情がコントロールできなくなっている。
「ユーリ!?あぁ、ほんとにすまない。俺のせいだな。泣かないでくれ。今度こそ、君からの答えを待つようにするから」
レイ様は慌てて席を立ち、俺の横に来て持っていた布で俺の涙を優しく拭いてくれた。
(どうして、レイ様の事になると俺はこんなに気持ちが乱れてしまうのだろう?)
目の前の優しい人を見つめながら、俺はようやく言葉を発する。
「・・・好き、です。俺は・・・たぶん、レイ様が・・・好き。・・・でも、まだ・・・」
俺は苦しい胸の内をはき出すが、はっきりした言葉にはならなかった。
その瞬間、レイ様が俺の頭をグィッと自分の胸元へ引き寄せて、ギュッと抱きしめてきた。そして、俺を落ちつかせるようにトントンと優しく背中を叩く。
「ありがとう、ユーリ。大丈夫。俺はそばにいるから、気長に待つよ。ずっとそばにいる」
子守唄のように、レイ様が俺に囁いてくれる。俺はその声を聞きながら、スーッと気持ちが落ち着くのを感じた。レイ様の声は不思議だ。
俺は、少し落ち着いた後もレイ様からすぐには離れず、少しの間だけ子供の頃に戻ったかのようにレイ様に甘くあやされながら、暖かい体温に包まれていた。
話題は、この店を教えてくれた俺の同期の奴らの話になり、レイ様が俺とみんなとの普段の様子などを何故かしきりに聞きたがったので、俺は友人たちとの日常のたわいもない話をしている最中である。
「それで、みんなマティス副団長が訓練に参加する時は悲鳴をあげるぐらいなんですけど、その中でアランだけはいつもウキウキしてて」
「そのアランというのは、ユーリの同期のアラン・ベルトラムのことか?確か王宮に仕える魔導士の家系だと聞いた覚えがあるが・・・」
「はい、そうです。ほんとアランはすごいやつなんです!俺たち魔導士の期待の星というか、なんでも難なくこなして。しかも、別に王宮に仕える魔導士の家系だからとか、力が強いからとかそんな事を表に出して言うやつじゃなくて、同期の中でもほとんど力のない俺なんかと一緒にいる方が楽しいとか言う、変わった・・・いい奴なんですよ」
俺はアランが言ってくれた言葉を思い出しながら少し照れつつ、アランの事を話していた。そのうちアランの事を熱を入れて話していた自分が少し恥ずかしくなって、レイ様から視線を外していたのだが、ふとレイ様の方に視線を戻すとレイ様が俺を真剣な表情でジッと見つめていた。
「あの、レイ様?やっぱりこんな話つまらないですよね?」
レイ様の顔を見て、いくらレイ様が同期の奴らとのことを聞きたがったとはいえ、少し調子に乗って話し過ぎたかな?と不安になる。
「いや、普段のユーリと友人たちとの話はとても新鮮で楽しいよ。・・・その、ベルトラムとは特に仲がいいのか?」
何故かレイ様が聞きにくそうに尋ねてきた。
「アラン、ですか?特に、と言われればそうかもしれないです。アランとはもともと魔術学園からの付き合いで、最初は全然関わらなかったんですが、ある後期の授業の中でお互い意気投合して、そこから俺にとってはかけがえのない親友って感じですね」
「そうか、かけがえのない親友、か」
「?レイ様?どうかしましたか?」
「あぁ、いや。・・・ユーリが彼の事をとても楽しそうに話していたから、少し妬いてしまったみたいだ」
「やいて・・・?」
「嫉妬した。楽しそうにユーリが語る彼に対して。俺が知らない昔のユーリを知っている彼に、ね」
レイ様が真剣な表情でそんな事を言う。俺はというと、まさかこんな俺のたわいもない話を聞いて、レイ様から“嫉妬”という言葉が出てくるとは思わず、驚き、言われた事を頭が理解してくると、俺は徐々に自分の顔が熱くなるのを感じた。
「し、嫉妬って!?」
「すまない。ユーリを困らせるつもりはないんだが・・・。頭では純粋にユーリが彼のことをかけがえのない親友だと思っているとわかっている。だが、心がどうしようもなく嫉妬している。心の小さい男だと笑ってくれていいぞ」
レイ様がそう言って、恥ずかしそうに顔をそらす。そんなレイ様を見るのは初めてで、俺はついつい笑ってしまった。
「フフフッ」
「ウッ、自分で言っておきながらユーリに笑われると、堪えるな・・・」
「アハハ、違いますよ。俺が笑ったのは、レイ様が可愛いかったからですよ。男の人に可愛いっていうのもどうかと思いますけど。でも、恥ずかしそうに言うレイ様が新鮮でおかしかったんです」
レイ様が少し落ち込んだようだったので、俺はすかさずフォローした。まぁ、フォローになってはいないかもしれないが、俺自身別に嫉妬したと言われて、少し驚いただけでレイ様が心の小さい男だとは思わない。
むしろ・・・。
「フッ、そうか。みっともないところを見せてしまったな。忘れてくれ」
「いいえ、覚えておきます」
「おいおい、ユーリ・・・」
「だって、そういうレイ様の姿ってなかなか見れないんで貴重だと思うんです。本当に、普段の騎士団第一師団長のレイ様からは想像が出来ないくらい」
俺は普段、といってもまだそんなにしょっちゅう見ているわけではないのだが、騎士団第一師団長であるレイ様の姿と今目の前にいるレイ様とを頭の中で思い比べていた。
「そんなレイ様をそばで見られるなんて、俺は幸せ者だなぁと思うんです」
そう言いながら微笑む俺を見て、レイ様は少し驚いた顔をする。
「それは・・・、なかなかの殺し文句だな。ユーリ、俺は期待してもいいのだろうか?」
「え?」
「俺のそばで、幸せだと言ってくれるユーリの気持ちが、俺の事を恋愛的な意味で好きになってきてくれていると、期待してもいいだろうか?」
レイ様はするりと右手を伸ばし、俺の左頬をそっと撫でてきた。俺はその行動に、どきりとする。顔も今までにないくらい赤くなっていた。そんな中で俺はレイ様の言葉を反芻する。
(レイ様の事を恋愛的な意味で好きに?)
胸がギュッと締めつけられる。この気持ちはやはり恋なのか?認めてしまえば楽になれると頭の片隅で思いながらも、やはり何かがブレーキをかけている。
苦しい・・・。
「お、俺は・・・・・・」
視線を下に向け、喉元まででてきそうになって詰まっている言葉を俺ははき出そうと試みるのだが、大事な言葉が出てこない。そうこうしているうちにポンと優しく頭をなでられた。
「すまない、また焦り過ぎたな。俺はいつまででも待ってるから、ユーリは流されたりせず、自分の気持ちにじっくり向き合って答えを出してくれ」
レイ様の言葉に、今度は何故か涙が溢れてきた。自分の感情がコントロールできなくなっている。
「ユーリ!?あぁ、ほんとにすまない。俺のせいだな。泣かないでくれ。今度こそ、君からの答えを待つようにするから」
レイ様は慌てて席を立ち、俺の横に来て持っていた布で俺の涙を優しく拭いてくれた。
(どうして、レイ様の事になると俺はこんなに気持ちが乱れてしまうのだろう?)
目の前の優しい人を見つめながら、俺はようやく言葉を発する。
「・・・好き、です。俺は・・・たぶん、レイ様が・・・好き。・・・でも、まだ・・・」
俺は苦しい胸の内をはき出すが、はっきりした言葉にはならなかった。
その瞬間、レイ様が俺の頭をグィッと自分の胸元へ引き寄せて、ギュッと抱きしめてきた。そして、俺を落ちつかせるようにトントンと優しく背中を叩く。
「ありがとう、ユーリ。大丈夫。俺はそばにいるから、気長に待つよ。ずっとそばにいる」
子守唄のように、レイ様が俺に囁いてくれる。俺はその声を聞きながら、スーッと気持ちが落ち着くのを感じた。レイ様の声は不思議だ。
俺は、少し落ち着いた後もレイ様からすぐには離れず、少しの間だけ子供の頃に戻ったかのようにレイ様に甘くあやされながら、暖かい体温に包まれていた。
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