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第二章
第二十八話 息つく暇もなく
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「えぇぇ!?」
驚くイリスの声が森に響き渡る。
「声が大きい」
「ご、ごめん。でも、未曽有の大厄災だよ? なんでそんなに冷静なの」
理解できないと言った面持ちで私とテュールを見てくる。
「大厄災と言っても発生が三週間前でしょ?
余程のことならもう逃げてるだろうし、調査できる余裕がまだあるってことよね?」
「半分合ってて半分外れだな」
そう言ってテュールは理由を話す。
「余裕があるかどうかだが。あまり猶予は残されていない。このままだと魔界と戦争が起こる」
争いを終わらせる為に人界を掌握しているのに、知らない所で新たな火種が生まれている状況に頭が痛くなってくる。
「それって不味いんじゃ……。原因は何?」
「精霊の暴走だ」
イリスの問いにテュールが答え、私達の視線はの横に座る精霊へと吸い込まれる。
「儂を見るでないわ」
「ごめん、ごめん。つい」
視線を向けられ、憤慨するフェンに慌てて謝るイリス。そんな光景を見てふと思う。
何故フェンは暴走していないのか、と。
大精霊だからなのか、一部の精霊が暴走しただけなのか。
だけど、一部が暴走しただけで大厄災と形容するだろうか。
そんな思考の末、生まれた疑問を投げかける。
「暴走した精霊に共通点はある?」
「フェン以外の全てだ」
「そう……」
共通点を訊いたのに……。
考え得る限りで最悪の状況を告げられ、心が家に帰りたいと悲鳴を上げた。
「さっきもそうだったけど、やっぱりフェンってすごいんだね」
そう言ってイリスは何故か暴走していないフェンへ賞賛を送る。
「フェンだけが特別な理由は?」
「分からない。原因もまだ分からないままだ」
「……」
分からないことだらけ。
調査の難航しそうな予感と共に、周りの茂みから複数の魔獣の気配と走る音を感じ取る。
「何か来るな」
「みたいね」
テュールが腰の矢に手を伸ばし、警戒の色を強める。
「フェン。向かってきているのは精霊か?」
「恐らく取るに足らない魔獣だろう」
「そうか」
次第に大きくなる足音。テュールが弓を構え、茂みへと狙いを定めた瞬間。
犬型の魔獣が茂みから飛び出した。
「―――ッ!」
動じることなく矢を放ち、前方から飛び掛かった魔獣の脳天を見事に射抜く。
命を失い、走っていたはずの魔獣の身体は地面に激突することで動きを止めた。
そんな死骸に目もくれず、続く二体目への攻撃に備えながらテュールは声を出す。
「―――フィア。撃ち漏らした獲物は任せる」
「仕方ないわね」
そう答え魔法陣を展開すると、程なくして大量の魔獣が姿を現し始めた。
「なんで魔獣がこんな所に!?」
剣を構え、魔獣の大群を捌きながらイリスが叫ぶ。
「精霊の暴走で、森の秩序が乱れたせいだ!」
四頭目の魔獣を仕留めながらテュールが答える。
「なるほどね」
十七頭目を土槍で串刺しにしながら、魔獣の存在理由に一人納得する。
確かに魔獣や魔族から大樹海を護り続けていた精霊が機能しなくなれば、こうなるのも必然といえる。
向かってくる魔獣を殺し尽くし、イリスの方へ視線を移すと、
「魔獣が逃げていく……」
「どうして……?」
弓を構えていたテュールとイリスが通り抜けていく魔獣を見てそう零した。
「フェン! もしかして!?」
「あぁ。来るぞ。構えろ、テュー」
何かに気づいた二人。
魔獣が逃げる理由など基本的に一つだけ。
「来るっ!!」
テュールがそう告げた瞬間。
木々が薙ぎ倒され、地が爆ぜた。
現れたのは巨大な身体に焦げ茶色の毛並みに、狂気に満ちた双眸。
大木のような腕と脚、血に濡れた爪と牙を光らせた―――、
「熊?」
イリスが目の前に現れた獣の名を口にした。
「気を付けろ。あれは精霊だ」
「えっ!?」
異様な気配。その正体にイリスが驚きの声を上げるのと同時に。
「ウ゛オォォォ!!」
新たな獲物を目の前にした獣が咆哮を上げる。
「避けろ!」
テュールが叫ぶ。
直後、熊が上腕を振り下ろし、地面に叩きつけた。
するとそれぞれの地面が膨らみ、弾けるように爆発する―――、
「ふん」
直前、魔法陣を展開し地面を踏みつけることで、事象を相殺する。
「―――っ!!」
対応が遅れたことで地面が爆ぜ、空中に投げ出されるイリス。
「かハッ――」
油断していたのか、地面に叩きつけられた悲鳴が聞こえてくる。
その悲鳴に反応し、熊が走り出す。
「行かせると思ってる?」
魔法陣から射出された氷柱が熊を側面から襲う。
それでも熊は走ることを止めず、イリスを狙うが、
「よくやった。任せろ」
テュールがそう口にし、弓を引き絞り矢を放った。
矢は風を引き裂き熊の鼻先を掠めたことで、熊の動きを止めることに成功する。
間髪入れず、魔術を使い石槍で串刺しに行くが。
「魔術の効き目が薄い……?」
氷柱と石槍の通りが悪く、表面の肉を少し抉っただけに留まっている。
「フェン!!」
「分かっておる」
風を纏い少し大きくなった、灰狼が駆ける。
迎え撃つ熊は上腕を振り下ろす。
凶爪が宙を裂き、地面を抉るが、灰狼には当たらない。
一度、二度、三度と振り下ろし続け、決定的な隙が生まれた瞬間。
灰狼が熊の脚を噛み千切った。
「今だ! やれ!!」
「よくやった!」
脚を失い態勢を崩した熊へ、テュールが弓を引き絞る。
矢が放たれ、風を引き裂く一撃が熊へと―――、
「―――ッ!?」
矢が命中する直前、熊の居座る地面が爆ぜ巨体が宙に浮いた。
「躱された!!」
「機転が利きすぎるんじゃない?」
感心している場合ではなく。落下地点の近くにはまだイリスがいる。
「殺していいのよね?」
「あぁ、頼む」
テュールの声を聴き、熊の着地地点へ魔法陣を展開する。
そこから大量の水が溢れ出す。
水は意志を持つように、動き、纏まり、鋭利に尖り、<虚飾の錬金>で金属となって熊を穿つ。
血飛沫が舞い、貫かれた熊は断末魔を上げる。
「……終わったな」
テュールは熊の絶命を見届け、イリスの元へと駆け寄る。
「生きてるか?」
「なんとか……」
イリスの無事を確認し、手を差し出す。
その手を取ったイリスが立ち上がった直後。
「なんか、騒がしくない?」
「何が起こっている?」
森が地響きを上げているような……。
深く考える時間はなく、予想する必要もなく。
答え合わせはすぐにやってきた。
「しつこい……!」
月光に照らされながら、巨大な根は再び姿を現したのだった。
驚くイリスの声が森に響き渡る。
「声が大きい」
「ご、ごめん。でも、未曽有の大厄災だよ? なんでそんなに冷静なの」
理解できないと言った面持ちで私とテュールを見てくる。
「大厄災と言っても発生が三週間前でしょ?
余程のことならもう逃げてるだろうし、調査できる余裕がまだあるってことよね?」
「半分合ってて半分外れだな」
そう言ってテュールは理由を話す。
「余裕があるかどうかだが。あまり猶予は残されていない。このままだと魔界と戦争が起こる」
争いを終わらせる為に人界を掌握しているのに、知らない所で新たな火種が生まれている状況に頭が痛くなってくる。
「それって不味いんじゃ……。原因は何?」
「精霊の暴走だ」
イリスの問いにテュールが答え、私達の視線はの横に座る精霊へと吸い込まれる。
「儂を見るでないわ」
「ごめん、ごめん。つい」
視線を向けられ、憤慨するフェンに慌てて謝るイリス。そんな光景を見てふと思う。
何故フェンは暴走していないのか、と。
大精霊だからなのか、一部の精霊が暴走しただけなのか。
だけど、一部が暴走しただけで大厄災と形容するだろうか。
そんな思考の末、生まれた疑問を投げかける。
「暴走した精霊に共通点はある?」
「フェン以外の全てだ」
「そう……」
共通点を訊いたのに……。
考え得る限りで最悪の状況を告げられ、心が家に帰りたいと悲鳴を上げた。
「さっきもそうだったけど、やっぱりフェンってすごいんだね」
そう言ってイリスは何故か暴走していないフェンへ賞賛を送る。
「フェンだけが特別な理由は?」
「分からない。原因もまだ分からないままだ」
「……」
分からないことだらけ。
調査の難航しそうな予感と共に、周りの茂みから複数の魔獣の気配と走る音を感じ取る。
「何か来るな」
「みたいね」
テュールが腰の矢に手を伸ばし、警戒の色を強める。
「フェン。向かってきているのは精霊か?」
「恐らく取るに足らない魔獣だろう」
「そうか」
次第に大きくなる足音。テュールが弓を構え、茂みへと狙いを定めた瞬間。
犬型の魔獣が茂みから飛び出した。
「―――ッ!」
動じることなく矢を放ち、前方から飛び掛かった魔獣の脳天を見事に射抜く。
命を失い、走っていたはずの魔獣の身体は地面に激突することで動きを止めた。
そんな死骸に目もくれず、続く二体目への攻撃に備えながらテュールは声を出す。
「―――フィア。撃ち漏らした獲物は任せる」
「仕方ないわね」
そう答え魔法陣を展開すると、程なくして大量の魔獣が姿を現し始めた。
「なんで魔獣がこんな所に!?」
剣を構え、魔獣の大群を捌きながらイリスが叫ぶ。
「精霊の暴走で、森の秩序が乱れたせいだ!」
四頭目の魔獣を仕留めながらテュールが答える。
「なるほどね」
十七頭目を土槍で串刺しにしながら、魔獣の存在理由に一人納得する。
確かに魔獣や魔族から大樹海を護り続けていた精霊が機能しなくなれば、こうなるのも必然といえる。
向かってくる魔獣を殺し尽くし、イリスの方へ視線を移すと、
「魔獣が逃げていく……」
「どうして……?」
弓を構えていたテュールとイリスが通り抜けていく魔獣を見てそう零した。
「フェン! もしかして!?」
「あぁ。来るぞ。構えろ、テュー」
何かに気づいた二人。
魔獣が逃げる理由など基本的に一つだけ。
「来るっ!!」
テュールがそう告げた瞬間。
木々が薙ぎ倒され、地が爆ぜた。
現れたのは巨大な身体に焦げ茶色の毛並みに、狂気に満ちた双眸。
大木のような腕と脚、血に濡れた爪と牙を光らせた―――、
「熊?」
イリスが目の前に現れた獣の名を口にした。
「気を付けろ。あれは精霊だ」
「えっ!?」
異様な気配。その正体にイリスが驚きの声を上げるのと同時に。
「ウ゛オォォォ!!」
新たな獲物を目の前にした獣が咆哮を上げる。
「避けろ!」
テュールが叫ぶ。
直後、熊が上腕を振り下ろし、地面に叩きつけた。
するとそれぞれの地面が膨らみ、弾けるように爆発する―――、
「ふん」
直前、魔法陣を展開し地面を踏みつけることで、事象を相殺する。
「―――っ!!」
対応が遅れたことで地面が爆ぜ、空中に投げ出されるイリス。
「かハッ――」
油断していたのか、地面に叩きつけられた悲鳴が聞こえてくる。
その悲鳴に反応し、熊が走り出す。
「行かせると思ってる?」
魔法陣から射出された氷柱が熊を側面から襲う。
それでも熊は走ることを止めず、イリスを狙うが、
「よくやった。任せろ」
テュールがそう口にし、弓を引き絞り矢を放った。
矢は風を引き裂き熊の鼻先を掠めたことで、熊の動きを止めることに成功する。
間髪入れず、魔術を使い石槍で串刺しに行くが。
「魔術の効き目が薄い……?」
氷柱と石槍の通りが悪く、表面の肉を少し抉っただけに留まっている。
「フェン!!」
「分かっておる」
風を纏い少し大きくなった、灰狼が駆ける。
迎え撃つ熊は上腕を振り下ろす。
凶爪が宙を裂き、地面を抉るが、灰狼には当たらない。
一度、二度、三度と振り下ろし続け、決定的な隙が生まれた瞬間。
灰狼が熊の脚を噛み千切った。
「今だ! やれ!!」
「よくやった!」
脚を失い態勢を崩した熊へ、テュールが弓を引き絞る。
矢が放たれ、風を引き裂く一撃が熊へと―――、
「―――ッ!?」
矢が命中する直前、熊の居座る地面が爆ぜ巨体が宙に浮いた。
「躱された!!」
「機転が利きすぎるんじゃない?」
感心している場合ではなく。落下地点の近くにはまだイリスがいる。
「殺していいのよね?」
「あぁ、頼む」
テュールの声を聴き、熊の着地地点へ魔法陣を展開する。
そこから大量の水が溢れ出す。
水は意志を持つように、動き、纏まり、鋭利に尖り、<虚飾の錬金>で金属となって熊を穿つ。
血飛沫が舞い、貫かれた熊は断末魔を上げる。
「……終わったな」
テュールは熊の絶命を見届け、イリスの元へと駆け寄る。
「生きてるか?」
「なんとか……」
イリスの無事を確認し、手を差し出す。
その手を取ったイリスが立ち上がった直後。
「なんか、騒がしくない?」
「何が起こっている?」
森が地響きを上げているような……。
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