転生先は小説の‥…。

kei

文字の大きさ
365 / 365
第十五章 ミスリード

噓も方便?ー⓶

しおりを挟む

疑わしきは罰する。これは王国の、この世界の常識だ。

非情だと言うなかれ。情けを掛けて甘い対応をすれば、手痛いしっぺ返しが待ち受ける。全ての人がそうだとは言えないが、欲に囚われた人間の本質を侮っては酷い目に遭う。

命のやり取りが軽い世界で自衛のためと言われてしまえば言葉を飲み込むしかない。


あの団員達だが、結論から言うと検査どころではなくなった。それどころじゃない問題の所為で。
彼らの身柄は王家預かり。治療も捜査も俺達は与り知らぬということだ。



で、何があったかと言うと。

王子様に貸を作っちゃえな義兄の企み。一体いつから狙っていたのやらと首を傾げたくなる。企みに嚙まされたダルは狐に包まれたかのように義兄を見ていた。

・・・これぞ、マッチポンプ。

先ず、魔道具を掲げ、王子様の興味を惹いた。釣り餌かよ。既知なのかハイデがその魔道具の説明を買って出て。勿論、餌に喰いついた王子様を逃がさんがための見事な連係プレーである。その間の義兄はと言うと、サイコ系探知に定評のあるダルに何やら耳打ちを。もはや悪巧みの匂いしかしない。

義兄に首根っこ掴まれたダルは、捕獲された猫っぽかった。可愛くはないが。
内容は、少し距離があって俺達には聞こえない。一人を除いてだけれど。ただダルの百面相の如く変化する表情を盗み見れば、間違いなくとんでも策だとわかる。これは、もう、興味しか勝たん。

・・・ふぅむ、これ、盗聴防止してない方が悪いよねぇ?

ふふ、忘れてもらっては困る。俺の横には護衛役のミリアが、耳ダンボな彼女が控えているのだ。ちょこっと彼女の力を借りちゃえば。ふふん。

護衛役に徹していたミリアとライオネルは、各々特技を使って警戒を続けていた。その力を借りた。ミリアは部分強化で聴力を高め周辺の音を聞き分けている。頭痛がしそうな技だが脳筋には無害?らしい。ライオネルは魔力感知。サイコ系なダルと違ってライオネルは不自然な魔力の波動をキャッチ。斥候タイプとも言える。ただ、魔量が乏しい彼は広範囲の感知は無理だって。どこをどう探っているのか知らないけれど、回復薬飲んで頑張って? お、半眼のライオネルって珍しい。

・・・さあて、これで、盗み聞きし放題! さあ、ミリア君。やっておしまい。

リミッター隷属契約が外れたミリアはそれはそれは俺に忠実なしもべである。ライオネルの何か言いたげな視線が刺さるが、気にしてはいけない。

因みに、キテレツなオニイチャンが取り出した発明品魔道具に、魂をグッと掴まれた王子様は、瞳を輝かせながらトリセツに集中。その横には親父が王子様の付き人と化していた。

・・・あ、それ、探知君じゃね?

何となく見覚えのある魔道具がチラリ。はなから再検査する気がないのが伺えた。

・・・ブラフだったか~。




「お嬢様、若君が盗聴防止の魔道具を使わないのは、後で教えてもr・・・あ、はい。どうぞお好きになさってください。後でお叱りを受けてもしりませんよ、はぁ、警戒は怠らず私が」

困り顔のライオネルがぐちぐち何か言ってきたが、ちょっと邪魔。

・・・今ちょっといいとこなの、シー!

「で、ミリア、何て?」
「若様は、殿下に恩を売る機会だと。ダルは、躊躇っていますね」
「ふうん? そこ詳しく」
「・・・『王弟の救出に、殿下の助けが必要なのは、わかりますよね? 王城の隠匿された神殿を見つけるために、手が必要なことぐらい、お前でもわかるでしょう。ここで心証を良くし、自分に関心を向けさせなさい』と仰って、ダルは『この程度、割が合わないと思います。私の能力は、すみません、これでも秘匿情報でして』と。怯えた声は、嘘ではないと思います」

・・・義兄の威圧か~、めっちゃビビるよねぇ。

「ほぉー。それで? それで?」
「若様は『検査に夢中になった殿調です。いいですね、殿下に干渉系魔力をとお前が言いなさい。そして、それを解く。お前が危惧する個人情報ぐらい、後で何とでもなりますよ』と仰って、確定事項ですね、これ」
「へ? え? はああ?!」
「あ、お嬢様、声が大きいですよ」

・・・あ、ごめん。

皆の目が一斉にこっちを向いた。怖ぇ。目を合わすとヤバい(何が?)ので、さも何もありませーんな顔でお空を見上げる。皆さまのお邪魔はしていませんよと。

・・・わぁ~い。お空が青いねぇ・・・・・・・・・・・ん? 

ソラガ、アオイダトォ?

義兄と目が合っちゃうと、盗聴がバレる!を避けるために視線を逸らしただけなのに。逸らした先がお空で違和感に気付いちゃった俺、天才かよ。

「邸に入ってから随分と時間が経ったわよね?」

変だよねと確認のための声掛けだったが。

「え? あ、そうでしたか? ですが、鐘の音は聞こえていませんよ?」
「お嬢様? そんなに時間過ぎてました?」

この違和感に誰も気付いていないのだ。やっぱ俺、天才かよ。

盗み聞きどうこうじゃなくなった。この怪奇が気になって仕方がないのだ。肝心の二人は首を捻りながら、あー、だの、うーん、だの、状況を掴もうと必死だ。まあ、警戒しながらでは遣り辛いか。

・・・時計って、まだないんだよねぇ。

時報は神殿の鐘の音。魔道具だけれどね。

邸に到着してから随分と時間は経っている。これは、俺の腹時計がクゥークゥー小さく鳴り出したから、間違いはない。そうなのだ、レティエルの体内時計は、めっちゃ正確。規則正しい生活を送ってきたお陰だろうが、多少不規則な生活を送っても正確なんだよね。

「あ~、お腹が空いたのですね」
「あ・・・・・・・」

ミリアはなるほどと頷き、ライオネルの視線は泳ぐ。

「・・・私は幻術の影響でか、時間の感覚に少々ズレがあります。ミリアも、ですか?」
「うーん、私は、この天気のせいで錯覚してしまいますね」

遅ればせながら二人も齟齬を口にし、お互い顔を見合わせる。警戒の度合いが若干上がったのだろう。ピリッとした緊張感が二人から感じた。


軽度の空腹・・・固形物より魔力が美味しいと思う空腹感。これなら魔法術の魔力がどこかって突き止められる。何となく美味しそうな?気がする方向を探ればいいわけだし。

・・・小腹がペコちゃんな今なら、わかると思うよ?

「お嬢様、絶対、絶対に、余計な事をしないで下さい。若様にご報告いたしましょう。それがいいです。ミリアもそう思うな? な?」
「お嬢様なら、行けますよ?」
「だー、お前は、黙れ!」
「お前達、一体何を騒いでいるのです」
「ひゅ!」
「あ・・・」
「わ、若様」

仁王立ち?の義兄が背後に。

「お・・・鬼ぃさまぁ」

足音を忍ばせてとは、何たる悪趣味。さては盗み聞きしたな?

・・・うん、ごめんなさい。はぁ、俺の活躍の場はオニイチャンのせいで奪われた。なんちゃって。



とまあ、こんな一幕があったが、この事実を皆と共有した。

俺達が思う以上に時間が過ぎているに違いない。もしかすると夕方なのかもだ。この青い空を準備した輩は、王子様達が帰城予定の時刻が遅れても問題はないとみたのか。未成年のライムフォードと帝国ご一行様は夜会に不参加と決定している。問題は公爵達だ。不参加では示しがつかない。

・・・一人だけいないんだよねぇ。

「狙いは時間稼ぎといったところか」
「軟禁状態ですね」

睡眠薬盛った件とこの時間を錯覚させる幻術は、関連性がありそう。邸の管理人や使用人、睡眠薬入りのお茶を飲んだと思われる騎士団員と御者の姿が消えた件・・・ライオネルやミリアの報告で邸内に生体反応が感じられない、但し、ミリアは結界や隠匿術を行使されていれば音が拾えない。ライオネルだと範囲外が生じるため限定的となる・・・中庭にいる者だけという事実が重く圧し掛かる。


「襲撃と同一犯なのでしょうか?」

王子様が不安そうな顔で問うが、皆、表現し難い表情で言葉を詰まらせる。情報が圧倒的に足りてない状況で憶測ばかり交わしても思考を固執するだけだと、これ以上の詮索はやることやった後でとなった。


お空が青い現象は幻術に違いないのだが、魔道具や魔法陣の場所が不明なので取り合えずそのままに。時間経過を狂わす事象を放置したのは、万が一、中庭のご一行様方が覚醒しても誤魔化しが利くためだ。恐らく王子様も知らないこの青い空現象は、そのつもりだったのだろう。

・・・睡眠薬といい、その空といい、ここって、マジで籠の鳥なんだよねェ。

得体の知れなさに不快感が募る。






さて、義兄の悪巧みの結果だが、それはまあ、まんまと・・・もとい、優秀なダルに軍配が上がった。一瞬、え?マジ?って顔を見せたが、直ぐに取り繕ったのはエライ。下心を知る俺はドキッとしたものだ。

・・・うわぁ。マジだったかー。

ダルの驚きはそれがブラフでなはなく本物の精神干渉の残滓を見つけたからで、義兄の狙いがドンピシャだったのも大きい。さもありなんって顔の義兄に俺が驚いたわ。

王子様が、はったりでなくマジもんの被害者だったことに誰もが(義兄を除き)唖然としたのだ。





「殿下、ご気分は?」

解術後、体調を窺う親父。ちょっと心配顔なのは仕方がないか。俺達は一度ダルの手際を見ていたことと下心を知っているせいで、まったく心配していない。逆に騙される王子様を心配しちゃったよ。違ったけれど。

「ああ、公爵。少し、ボウっとしますが、大事ないでしょう。しかし、よくわかりましたね。流石は公爵の・・・ああ、ファーレン家の家臣でしたね。貴重な能力を持つ者をレティエル嬢に付けるとは、大事なのでしょう」

・・・それ、勘違いな。

周囲は誰も正さず曖昧に微笑むだけだ。親父も義兄もそうですよぉの顔でやり過ごす。下心を隠し神妙な顔するダルも相当だ。

・・・わー、大人ってキタナイねー。

すっかり毒気を抜かれた?王子様は、俺達に感謝している。それ、たまたまだよって言いたい。下手すりゃ王子様、騙されてたよって言いたい。言わんよ。言わないけれどお口がムズムズしちゃう。

初め、ダルの申し出を疑い、まあ、初対面な相手から魔力を向けられれば警戒するのが普通の反応だ。それを、義兄の言葉で改めた王子様って、よくわからん。頭大丈夫かよと俺は不安に思ったのだが、何故か義兄の株が上った。解せぬ。

親父も言われてみればと納得顔だ。
長年、次期国王はクリスフォードと目され、ライムフォードは長期留学で存在感が薄かった。その態度が王座を狙わない意思表示だと思われていたという。ライムフォードも弁えていたのだけれどねと意味深だ。

・・・うえぇ、こっち見んなよ。

王座に無関心だったライムフォードが帰国後、固執しだしたのが少しらしくないと感じたのが義兄で、クリスフォードの一件で王族たる自覚が芽生えたのかと好意的に見たのが親父だ。一人の人物に対して印象の違い。その差は何かと思い義兄に聞いてみたら、何のことはない。研究馬鹿同士、シンパシーを感じたわけだ。おまけに収監時、城内のスパイ活動で疑念が湧いたそうで、でも、行動を起こす前にあの暗殺事件。義兄は君子危うきに近寄らずと手を引いたと言う。

・・・うわあ、王城って怖っ。



「きっと、母上と祖父でしょう。早々に臣下に降ると決めた私が、歯痒かったのだと思います」
「それは、次期国王を目指さないことに対して、でしょうか」
「はい、公爵。異母兄の失脚で機会が巡ってきたというのに、煮え切らない私に痺れを切らした、ではないでしょうか。このままでは、もう一人の継承権を持つ、ええ、異母弟です。後ろ盾を含め、総合的に見て、彼よりも私が王になるのが一番良いとわかっていても、ふふ、悩みました。国王を支える予定で学んでいたのです。それなのに、あの時は、異母兄を恨みましたよ。幾らでもやりようがあったのにとね」

俺のせいだとは言わなかったことは誉めてやろう。まあ、この面子を前にそんな失言すればヤバいことぐらいわかるか。


ライムフォードも自分の境遇を良く理解している。王位継承権を持つ以上、抗えない人生だとわかっているのだ。なのに、迷いを見せただけでその仕打ちは酷い。急激な変化に戸惑うのは誰だってある。そんな王子様の心中を慮ってくれる人が、彼の周りにはいなかったのだろうか。降って湧いた幸運に色めき立つ大人と温度差があったのがわかる。帰国後、側近の顔ぶれが代わったことも彼の心理的負担だったと思う。


人生を狂わされたと思うかもだけれど、世の中、絶対はない。将来の事だって、描いた通りになる 保証はないからね。腐らず頑張るしかないんだよ、お互いにね。そう言葉を掛けたかったがやめた。


この件は、ライムフォードの望みでなかった事に。親父も彼の王位継承権第一位は揺るがないからなとこれを了承した。下手に突けば禄でもない事態になるのは明らか。義兄もそれがいいと俺を見て言う。

・・・うむ、何故そこで、俺を見るかな?




こうして、大体の事が有耶無耶にされた。

皆、思う事はあるだろうが、それを口に出すことは許されていない。これは、ライムフォードの問題で俺達は無関係。ただの通りすがりだよ。





後味の悪い思いで、王子様の側近達を起こすことにした。

罠邸の偵察にもってこいな人選だろうと義兄が嗤う。怖っ!



しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

【完結】番である私の旦那様

桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族! 黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。 バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。 オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。 気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。 でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!) 大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです! 神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。 前半は転移する前の私生活から始まります。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

【完結】内緒で死ぬことにした〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を、なぜわたしは生まれ変わったの?〜  

たろ
恋愛
この話は 『内緒で死ぬことにした  〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を〜』 の続編です。 アイシャが亡くなった後、リサはルビラ王国の公爵の息子であるハイド・レオンバルドと結婚した。 そして、アイシャを産んだ。 父であるカイザも、リサとハイドも、アイシャが前世のそのままの姿で転生して、自分たちの娘として生まれてきたことを知っていた。 ただアイシャには昔の記憶がない。 だからそのことは触れず、新しいアイシャとして慈しみ愛情を与えて育ててきた。 アイシャが家族に似ていない、自分は一体誰の子供なのだろうと悩んでいることも知らない。 親戚にあたる王子や妹に、意地悪を言われていることも両親は気が付いていない。 アイシャの心は、少しずつ壊れていくことに…… 明るく振る舞っているとは知らずに可愛いアイシャを心から愛している両親と祖父。 アイシャを助け出して心を救ってくれるのは誰? ◆ ◆ ◆ 今回もまた辛く悲しい話しが出てきます。 無理!またなんで! と思われるかもしれませんが、アイシャは必ず幸せになります。 もし読んでもいいなと思う方のみ、読んで頂けたら嬉しいです。 多分かなりイライラします。 すみません、よろしくお願いします ★内緒で死ぬことにした の最終話 キリアン君15歳から14歳 アイシャ11歳から10歳 に変更しました。 申し訳ありません。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する

さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。 出来損ないと家族から追い出された。 唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。 これからはひとりで生きていかなくては。 そんな少女も実は、、、 1人の方が気楽に出来るしラッキー これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。

【完結】愛されないと知った時、私は

yanako
恋愛
私は聞いてしまった。 彼の本心を。 私は小さな、けれど豊かな領地を持つ、男爵家の娘。 父が私の結婚相手を見つけてきた。 隣の領地の次男の彼。 幼馴染というほど親しくは無いけれど、素敵な人だと思っていた。 そう、思っていたのだ。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...