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第十三章
親子三人・ライムフォード視点
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第一側妃視点の話をライムフォードの視点でみるとこうなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「母は嬉しく思います。陛下はわたくしが相応しいとお選びになりました。主幹家臣も賛同を得ています。ふふ、漸く正しい道に戻るのです。本来あるべき姿に王国は戻るのです」
母は本懐を遂げる時がきたと全身で喜びを表している。
ライムフォードは喜色の微笑で同意を示した‥‥ように見せかけていた。
(大層お喜びのところ、水を差すようで申し訳ありません。うーん、母上には真実を申し上げない方が良さそうですねえ。もう暫く夢を見て頂きましょうか)
ライムフォードは母が国母に向いていないと考えている。母としてなら素晴らしい女性だと理解していた。我が子に向ける母の愛情はちゃんと伝わっていた。
だが、事は国母。王妃となれば話は違う。単純に向き不向きで問うと、我が母は向いていない。
(母上は幼少より王妃になるのが使命と教え込まれて育ちました。それ以外許されないと強迫観念でしょうね。ですがそれでは王妃は務まらないのです。父に対して心を閉ざされた母上はどのようにして、王妃として陛下に尽くすのですか? 今の、いえずっとでしたね。母上はおじい様の言葉を鵜呑みになさる。臣下も気付いていますよ母上。それに純血を重んじる選民思想もこれからの世、そぐいません。‥‥母上の視野狭窄は致命的です)
政敵を容赦なく排除する様は心強く思えるものの判断基準が自分にとっての敵か味方。余りにも私情的で俯瞰的視野に欠けている。そう思わされたライムフォードは母の早期退陣を計画する。
(私の治世で母后となれば、母上を使って侯爵が国政に口を挟むでしょう。そうなれば侯爵に付け入る者も現れまたもや国内は荒れるでしょうね。母上には申し訳ないですが早々に隠居して頂きましょうか。まあ、王妃を一度ご経験なされば満足なさるでしょう。私も孝行ができて丁度よいですね)
母とその派閥は生粋の王国人による富国強兵を目指している。
国力が衰えつつある王国を憂いて政策の方向転換をと画策していた。
だが、視野を国内に向けたままでは今のジリ貧状態は打破できない。ライムフォードは他国との…帝国との関係強化を目論む。
母たちとは相容れない。
「よくいいましたローデリア。母は貴女を誇りに思います。貴女の献身のお陰でこの度ヴァンダイグフと縁付きになりました。王妃派と元第一王子派だった貴族を取り込むことができたのです。よくやりました」
(母上もなりふり構わずですね。ですが王太子は陛下の指名で決まります。幾ら新たに派閥に取り込んだとしても旗印を失くした派閥は所詮烏合の衆。結局はお荷物を抱え込んだに過ぎないのです)
負け戦の王妃・第一王子派はこちらの陣営に降ったとみせてその実甘い汁を吸おうと画策しているとライムフォードは考察していた。部下と取り上げるのは余程の才ある者でしかありえない。いや能無しの寄せ集めだから頭を失ったかと呆れていた。
(彼等は信用できません。それにカリス。あの者は一体何を考えてこちらに近付いたのでしょうか)
企みのために近付いたとしか思えない。老人の癖に元気が良過ぎて困る。
「これで残すは第二側妃と第三王子の勢力です。今、彼等は帝国皇女の婚約者候補として勢いづきました。帝国に尻尾を振る小賢しい犬どもに王国は渡せません。神が守りし王国です。国を従えさせるのは神に選ばれた者です」
(母上が手になさる情報は偏っていますね。これはおじい様でしょうか。アガサフォードも第二側妃も王位は狙っていません。彼等は私に従順の意を示しています。特に彼は私の補佐に回ると宣言しています。帝国に留学も私の治世に向けて彼は彼なりに役に立とうと奮闘しているのですが、母上はそれすらもご存知でないとは…‥。かなり偏った意見を誰から植え付けられたのでしょう)
帰国後、異母弟はライムフォードの補佐に回ると自分の側近や周囲に語っていた。第二側妃も了と声を揃えてライムフォードを支えると宣言していた。内政をあれるのを恐れてのこと。母よりもよほどよく国や周辺を見ている。母と第二側妃のどちらが王妃に相応しいかと敢えて問えばライムフォードは間違いなく第二側妃を推挙する。彼は至極冷静にモノを見ている。
だがそれを母に伝える気はない。
王太子と許された期間ぐらいは母に王妃の座を堪能してもらいたいと密かに考えているとは口が裂けても言えない、そう考えながら母と会話を続ける。
子の心、親知らずである。
「あの、怒らないでくださいね、もし…と、そのような過ぎたことを今更ですが、ザックバイヤーグラヤス公爵子女が存命でしたら、きっとお兄様の婚約者に決まったでしょう。そうすれば皇女とアガサフォード第三王子の婚約もない話だわ」
(それね! お怒りの夫人にお節介と言う名の嫌がらせは本当に堪えました)
レティエルに対する王家の仕打ちに怒り心頭の公爵夫人が地獄の使者に見えたあの日を思い出して、ゾッとした。帝国の不良債権を外交で押し付けてくる強権にホトホト頭を悩ませた彼は、こうなった元凶の異母兄を差し出せばと陛下に具申したものの『子種どころか使いモノにならんぞ』と、想像してヒュッと縮こまった記憶はまだ新しい。
(確かにあのままいけばレティエル嬢と婚約、それに伴ってラムドも私の側近となったでしょうねえ…)
逃した魚は大きすぎた。
もうちょっと上手いことやれなかったのかと我が父を恨めしく思った。多分、裏で母&侯爵の横槍があっただろうと予測していた。
(母上たちの王国至上主義には困りますね)
取り返しがつかなくなる前に手を打った方が良いかとライムフォードは冷静だ。
(それにしても私は恵まれていましたね。丁度よく私の役に立ちたいと豪語するアガサフォードに助けられましたね。皇帝陛下も王族の魔力持ちは期待が大きいと快諾なさったのが救いでした。ですが…)
魔素資源に乏しい王国は回復薬は元より調合製薬も自国で精製も難しい状況。これは偏に国内に魔素が殆ど発生していないのが理由だが、今のところ原因も掴めていない。
世界は魔道具や魔法術、人口魔石の開発で生活基準が格段便利に効率重視へとシフトしている。武力にしても。どれをとっても王国は遅れ‥‥どころか後退している。
ライムフォードが危惧するのは国力低下だ。周辺諸国との差が開きすぎれば再び王国は他国に狙われる。
「わたくしの婚約はお互い実利を得るためと重々承知しておりますわ。ですが十数年行方知れずでしたのよ? それを思うとつい不吉なことを考えてしまいますの。本当は行方知れずではなくて、伯爵家で隠されて生きていた…そうです、忌み子です。お母様申し訳ございません。考えないように胸に秘めておいたのですが、こうしてお母様とお兄様とお話すると、閉じ込めた不安が顔を擡げるのです。もしそのような方と婚姻すればきっとお母様やお兄様にご迷惑が掛かってしまいますわ」
(ローデリアを騙す結果となって辛いです。エリックの生みの親は伯爵ではありません。育ったのも伯爵家ではなく公爵家でした。関係性は謎で、私の方が知りたいぐらいです)
「多くの者が犠牲になった痛ましい出来事でした。当時、感染を恐れて発症者は神殿に隔離が当たり前でしたのよ。伯爵も皆に倣ったのでしょう」
(確かラムドもその流行病で親を亡くしていました。それで公爵家に引き取られたとか。公爵やレティエル嬢に並々ならぬ恩義を感じていましたね)
留学時代、ラムドから聞かされた話が脳裏に浮かんだ。
父はアレだが母や妹に愛されて育った自分ではラムドの家族に対する執着は理解できないだろうとしみじみ思う。母親の実家では肩身の狭い生活を強いられていたらしい。その母親も病死、父親は多分死亡と消息がわからないとか。周囲の者に父親に捨てられたと詰られ虐められた幼少だったと、嘘のような話だったか。
だがそれがあったからこそ公爵家の養子に迎えいれられたとは世は皮肉だと肩を竦めた記憶がある。
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「母は嬉しく思います。陛下はわたくしが相応しいとお選びになりました。主幹家臣も賛同を得ています。ふふ、漸く正しい道に戻るのです。本来あるべき姿に王国は戻るのです」
母は本懐を遂げる時がきたと全身で喜びを表している。
ライムフォードは喜色の微笑で同意を示した‥‥ように見せかけていた。
(大層お喜びのところ、水を差すようで申し訳ありません。うーん、母上には真実を申し上げない方が良さそうですねえ。もう暫く夢を見て頂きましょうか)
ライムフォードは母が国母に向いていないと考えている。母としてなら素晴らしい女性だと理解していた。我が子に向ける母の愛情はちゃんと伝わっていた。
だが、事は国母。王妃となれば話は違う。単純に向き不向きで問うと、我が母は向いていない。
(母上は幼少より王妃になるのが使命と教え込まれて育ちました。それ以外許されないと強迫観念でしょうね。ですがそれでは王妃は務まらないのです。父に対して心を閉ざされた母上はどのようにして、王妃として陛下に尽くすのですか? 今の、いえずっとでしたね。母上はおじい様の言葉を鵜呑みになさる。臣下も気付いていますよ母上。それに純血を重んじる選民思想もこれからの世、そぐいません。‥‥母上の視野狭窄は致命的です)
政敵を容赦なく排除する様は心強く思えるものの判断基準が自分にとっての敵か味方。余りにも私情的で俯瞰的視野に欠けている。そう思わされたライムフォードは母の早期退陣を計画する。
(私の治世で母后となれば、母上を使って侯爵が国政に口を挟むでしょう。そうなれば侯爵に付け入る者も現れまたもや国内は荒れるでしょうね。母上には申し訳ないですが早々に隠居して頂きましょうか。まあ、王妃を一度ご経験なされば満足なさるでしょう。私も孝行ができて丁度よいですね)
母とその派閥は生粋の王国人による富国強兵を目指している。
国力が衰えつつある王国を憂いて政策の方向転換をと画策していた。
だが、視野を国内に向けたままでは今のジリ貧状態は打破できない。ライムフォードは他国との…帝国との関係強化を目論む。
母たちとは相容れない。
「よくいいましたローデリア。母は貴女を誇りに思います。貴女の献身のお陰でこの度ヴァンダイグフと縁付きになりました。王妃派と元第一王子派だった貴族を取り込むことができたのです。よくやりました」
(母上もなりふり構わずですね。ですが王太子は陛下の指名で決まります。幾ら新たに派閥に取り込んだとしても旗印を失くした派閥は所詮烏合の衆。結局はお荷物を抱え込んだに過ぎないのです)
負け戦の王妃・第一王子派はこちらの陣営に降ったとみせてその実甘い汁を吸おうと画策しているとライムフォードは考察していた。部下と取り上げるのは余程の才ある者でしかありえない。いや能無しの寄せ集めだから頭を失ったかと呆れていた。
(彼等は信用できません。それにカリス。あの者は一体何を考えてこちらに近付いたのでしょうか)
企みのために近付いたとしか思えない。老人の癖に元気が良過ぎて困る。
「これで残すは第二側妃と第三王子の勢力です。今、彼等は帝国皇女の婚約者候補として勢いづきました。帝国に尻尾を振る小賢しい犬どもに王国は渡せません。神が守りし王国です。国を従えさせるのは神に選ばれた者です」
(母上が手になさる情報は偏っていますね。これはおじい様でしょうか。アガサフォードも第二側妃も王位は狙っていません。彼等は私に従順の意を示しています。特に彼は私の補佐に回ると宣言しています。帝国に留学も私の治世に向けて彼は彼なりに役に立とうと奮闘しているのですが、母上はそれすらもご存知でないとは…‥。かなり偏った意見を誰から植え付けられたのでしょう)
帰国後、異母弟はライムフォードの補佐に回ると自分の側近や周囲に語っていた。第二側妃も了と声を揃えてライムフォードを支えると宣言していた。内政をあれるのを恐れてのこと。母よりもよほどよく国や周辺を見ている。母と第二側妃のどちらが王妃に相応しいかと敢えて問えばライムフォードは間違いなく第二側妃を推挙する。彼は至極冷静にモノを見ている。
だがそれを母に伝える気はない。
王太子と許された期間ぐらいは母に王妃の座を堪能してもらいたいと密かに考えているとは口が裂けても言えない、そう考えながら母と会話を続ける。
子の心、親知らずである。
「あの、怒らないでくださいね、もし…と、そのような過ぎたことを今更ですが、ザックバイヤーグラヤス公爵子女が存命でしたら、きっとお兄様の婚約者に決まったでしょう。そうすれば皇女とアガサフォード第三王子の婚約もない話だわ」
(それね! お怒りの夫人にお節介と言う名の嫌がらせは本当に堪えました)
レティエルに対する王家の仕打ちに怒り心頭の公爵夫人が地獄の使者に見えたあの日を思い出して、ゾッとした。帝国の不良債権を外交で押し付けてくる強権にホトホト頭を悩ませた彼は、こうなった元凶の異母兄を差し出せばと陛下に具申したものの『子種どころか使いモノにならんぞ』と、想像してヒュッと縮こまった記憶はまだ新しい。
(確かにあのままいけばレティエル嬢と婚約、それに伴ってラムドも私の側近となったでしょうねえ…)
逃した魚は大きすぎた。
もうちょっと上手いことやれなかったのかと我が父を恨めしく思った。多分、裏で母&侯爵の横槍があっただろうと予測していた。
(母上たちの王国至上主義には困りますね)
取り返しがつかなくなる前に手を打った方が良いかとライムフォードは冷静だ。
(それにしても私は恵まれていましたね。丁度よく私の役に立ちたいと豪語するアガサフォードに助けられましたね。皇帝陛下も王族の魔力持ちは期待が大きいと快諾なさったのが救いでした。ですが…)
魔素資源に乏しい王国は回復薬は元より調合製薬も自国で精製も難しい状況。これは偏に国内に魔素が殆ど発生していないのが理由だが、今のところ原因も掴めていない。
世界は魔道具や魔法術、人口魔石の開発で生活基準が格段便利に効率重視へとシフトしている。武力にしても。どれをとっても王国は遅れ‥‥どころか後退している。
ライムフォードが危惧するのは国力低下だ。周辺諸国との差が開きすぎれば再び王国は他国に狙われる。
「わたくしの婚約はお互い実利を得るためと重々承知しておりますわ。ですが十数年行方知れずでしたのよ? それを思うとつい不吉なことを考えてしまいますの。本当は行方知れずではなくて、伯爵家で隠されて生きていた…そうです、忌み子です。お母様申し訳ございません。考えないように胸に秘めておいたのですが、こうしてお母様とお兄様とお話すると、閉じ込めた不安が顔を擡げるのです。もしそのような方と婚姻すればきっとお母様やお兄様にご迷惑が掛かってしまいますわ」
(ローデリアを騙す結果となって辛いです。エリックの生みの親は伯爵ではありません。育ったのも伯爵家ではなく公爵家でした。関係性は謎で、私の方が知りたいぐらいです)
「多くの者が犠牲になった痛ましい出来事でした。当時、感染を恐れて発症者は神殿に隔離が当たり前でしたのよ。伯爵も皆に倣ったのでしょう」
(確かラムドもその流行病で親を亡くしていました。それで公爵家に引き取られたとか。公爵やレティエル嬢に並々ならぬ恩義を感じていましたね)
留学時代、ラムドから聞かされた話が脳裏に浮かんだ。
父はアレだが母や妹に愛されて育った自分ではラムドの家族に対する執着は理解できないだろうとしみじみ思う。母親の実家では肩身の狭い生活を強いられていたらしい。その母親も病死、父親は多分死亡と消息がわからないとか。周囲の者に父親に捨てられたと詰られ虐められた幼少だったと、嘘のような話だったか。
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