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第四章、世界を包む暗雲!
第1話、俺の武器を作ろう!①
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「カイトさん」
「はい?」
「冒険者のランクが【B】になりましたので、カードを渡して下さい」
「……はい?」
今、俺は冒険者ギルドにいる。
魔族のバラルドと戦った事を報告して、ついでにバラルドの魔石をいつもの受付のお姉さんに渡した所だった。
それで、いきなりのランクアップである。
「魔族は最低でもランクが【B】以上ないと倒せません。しかも幹部……魔石から見てもランクは【A】。いえ、おそらく【S】になるかと。そんな方々がランク【D】だと仰られるのですか?」
「デスヨネー」
森の調査料で金貨1枚。
バラルドの情報料で、金貨5枚。
バラルドの魔石の換金した金額が金額50枚。
ランクSのモンスター(魔族含む)の緊急討伐報酬として金貨40枚。
合わせて、金貨96枚。
……やぺぇ、大金持ちじゃん。
それから無事にカードがランク【B】になり、色も金色だ。
……このカード、高く売れそう。
困った時に売れるかな?
「カイトさん」
「うぉ!?は、はぃい、何ですか?」
いつの間にか、俺の後ろに立っていた受付のお姉さんに声を掛けられてマジで驚いた。
「そのカード、売ったりしたら大変な事になるので、気を付けて下さい」
「へ?や、やだなぁー売るわけが無いじゃないですかー」
何で俺の考えてる事がバレたんだ?
「ランクが【B】になると、貴族の男爵の位に匹敵する権力を持つ事になります。領地を持ったり国からお金を貰えるわけではありませんが、色々な特権が与えられます」
「特権?」
「はい、例えば宿屋や武器屋、防具屋、ポーション等の薬等がランク【B】だと5%、ランク【A】だと10%の割引になります」
「ほー。おとくですね」
「その割引の分の金額は、その冒険者が所属している国が負担しています。それだけ国としてもランク【B】以上の戦力を期待していると言うことです。ですが、『戦争』での戦力ではなく、あくまで『モンスター』に対する戦力としてなので覚えておいて貰えれば結構です」
「戦争か……確かに出来ることなら『人』相手の命のやり取りはしたくないな」
「もしも国同士の戦争があったとしても、参加は強制ではなく、本人の意思での参加の可否なので、そこも覚えていて下さい」
「分かりました」
全部は覚えれなかったけど、大体の要点は分かったし、ランクの高さの重みってヤツを感じた気がした。
魔族との戦いもあったし、もう少し話が長くなるんじゃないかと覚悟してたけど、思ったより早く解放されてホッとした。
まぁ、まだギルドマスターが戻ってないし、そんなもんか。
受付のお姉さんの話をレイナや従魔の皆にも話したけど、レイナはともかく、従魔達の返事は良かったけど多分、半分も理解していないと思う。
そう言えば、バラルドを倒した時の剣の光。
あれから何度か試したけど、剣が光る事は無かった。
ステータス見ても、スキルにもなって無かったし、あれって何だったんだろ?
自由に使えれば、これからの戦闘が楽になるんじゃないかなって思ったけど、そう簡単には行かなかったな。
んで今、俺達は町で一番だと言う鍛冶屋に向かっている。
俺の武器を作る為だ。
武器屋で売ってある剣だと、どうしても限界がある。
強い武器を作るならお金はもちろん、珍しい素材が必要になる。
んで、俺の手にあるこの素材、これで武器を作れないか鍛冶屋に聞きに行く所。
ん?この素材?羊の様にグルグル巻いてある角。
そうバラルドの角だ。
受付のお姉さんに武器の相談をした時、一緒に売ろうとしていた、この角を使って武器を作ってみればと言われた。
どうやら、この角は魔力をたくさん含んだ鉱石と同じ様な素材で、強い武器になるハズだと聞いて、売るのを止めて鍛冶屋の場所を聞いて向かっている所だ。
レイナとコウ、それとハクアは先に宿に戻って休むらしい。
んなわけで、俺とシバで歩いている。
何か久しぶりだな俺とシバだけって。
シバも嬉しそうに尻尾をブンブン振ってるし、それを見ている俺も嬉しくなってくる。
「ここか?」
「アンアン?」
教えて貰った場所に着くと、そこには今にも倒れそうなボロボロの建物があった。
とても腕の良い鍛冶師が居るとは思えない。
それにハンマーを打つ音も聞こえない。
「道……間違ったかな?」
「アンー?」
「ま、とりあえず、入ってみるか!」
「アン!」
恐る恐る扉のノブに手をかける。
今にもポロッと取れそうで恐い。
ゆっくり扉を開けると中に入る。
「すいませーん……誰か居ますかー?」
中は薄暗く、不気味だ。
鍛冶屋って言うより魔女の館…いや、まだ魔女の館の方が綺麗かもしれない。
「クンクン……酒くさ!」
「アンー……」
中は酒の臭いが充満してて、俺でも臭いと思う位だから、シバはもっと臭いと感じてるだろう。
実際、シバを見ると両手で鼻を押さえてるし。
「やっぱり誰もいないぃ!?」
足元に何かの塊があって、臭いを気にしてた俺は、その塊に気が付かないで躓いて転んでしまった。
「イテテテテ。何だ一体……はぁ!?」
「アン!?」
躓いた場所を見ると、ようやく暗闇に慣れてきた俺の目に、それが人に見えた。
「ちょっと!?えぇ!?何がどうなってんのコレェ!?」
生きているのか死んでいるのか、まだ確認していないから分からないかけど、どっちにしても間違いなくヤバい様な気がする。
「どどどどどうする!?シバ!どうしたら良い!?」
唯一、ここに居る味方のシバに話しかけると……完全に酒の臭いに敗北したシバが、目を回して倒れていた。
「えぇ………マジかー」
もう直接俺が確かめるしか無い状況にテンションが最低まで下がりつつも、ゆっくりとしゃがみ顔がある場所に耳を近付ける。
「うぇぇえ……酒くせぇ…」
更に酒の臭いが強烈に俺の嗅覚を攻撃してくる。
臭いに苦しみつつ耳に集中すると、かすかに「スースー」と寝息が聞こえた。
「生きてる……でも、もうダメだ!」
酒の臭いに我慢できなくなった俺は、扉を全開にして、更に窓とか開けれるだけ開けていく。
そのお陰で風が部屋を通り抜け、だいぶ酒の臭いが薄まってきた。
まぁ、それでも染み付いた臭いは完全には無くならないけどね。
窓を開けたから、部屋も明るくなり倒れていた人の姿がハッキリ見える。
「………ドワーフ?」
床で寝ていた人は、良く見ると身長はそれ程高そうじゃないけど、横幅が広く筋肉がムキムキで髭がモジャモジャなオッサンだった。
*あまりガラスが普及していない世界なので、基本的に窓は木の板を張り合わせた両開きの窓なので、閉めっぱなしだと風も通らないし、光も入らないです。
☆休み無し&残業ラッシュで暫く投稿出来ないかも。(泣)
「はい?」
「冒険者のランクが【B】になりましたので、カードを渡して下さい」
「……はい?」
今、俺は冒険者ギルドにいる。
魔族のバラルドと戦った事を報告して、ついでにバラルドの魔石をいつもの受付のお姉さんに渡した所だった。
それで、いきなりのランクアップである。
「魔族は最低でもランクが【B】以上ないと倒せません。しかも幹部……魔石から見てもランクは【A】。いえ、おそらく【S】になるかと。そんな方々がランク【D】だと仰られるのですか?」
「デスヨネー」
森の調査料で金貨1枚。
バラルドの情報料で、金貨5枚。
バラルドの魔石の換金した金額が金額50枚。
ランクSのモンスター(魔族含む)の緊急討伐報酬として金貨40枚。
合わせて、金貨96枚。
……やぺぇ、大金持ちじゃん。
それから無事にカードがランク【B】になり、色も金色だ。
……このカード、高く売れそう。
困った時に売れるかな?
「カイトさん」
「うぉ!?は、はぃい、何ですか?」
いつの間にか、俺の後ろに立っていた受付のお姉さんに声を掛けられてマジで驚いた。
「そのカード、売ったりしたら大変な事になるので、気を付けて下さい」
「へ?や、やだなぁー売るわけが無いじゃないですかー」
何で俺の考えてる事がバレたんだ?
「ランクが【B】になると、貴族の男爵の位に匹敵する権力を持つ事になります。領地を持ったり国からお金を貰えるわけではありませんが、色々な特権が与えられます」
「特権?」
「はい、例えば宿屋や武器屋、防具屋、ポーション等の薬等がランク【B】だと5%、ランク【A】だと10%の割引になります」
「ほー。おとくですね」
「その割引の分の金額は、その冒険者が所属している国が負担しています。それだけ国としてもランク【B】以上の戦力を期待していると言うことです。ですが、『戦争』での戦力ではなく、あくまで『モンスター』に対する戦力としてなので覚えておいて貰えれば結構です」
「戦争か……確かに出来ることなら『人』相手の命のやり取りはしたくないな」
「もしも国同士の戦争があったとしても、参加は強制ではなく、本人の意思での参加の可否なので、そこも覚えていて下さい」
「分かりました」
全部は覚えれなかったけど、大体の要点は分かったし、ランクの高さの重みってヤツを感じた気がした。
魔族との戦いもあったし、もう少し話が長くなるんじゃないかと覚悟してたけど、思ったより早く解放されてホッとした。
まぁ、まだギルドマスターが戻ってないし、そんなもんか。
受付のお姉さんの話をレイナや従魔の皆にも話したけど、レイナはともかく、従魔達の返事は良かったけど多分、半分も理解していないと思う。
そう言えば、バラルドを倒した時の剣の光。
あれから何度か試したけど、剣が光る事は無かった。
ステータス見ても、スキルにもなって無かったし、あれって何だったんだろ?
自由に使えれば、これからの戦闘が楽になるんじゃないかなって思ったけど、そう簡単には行かなかったな。
んで今、俺達は町で一番だと言う鍛冶屋に向かっている。
俺の武器を作る為だ。
武器屋で売ってある剣だと、どうしても限界がある。
強い武器を作るならお金はもちろん、珍しい素材が必要になる。
んで、俺の手にあるこの素材、これで武器を作れないか鍛冶屋に聞きに行く所。
ん?この素材?羊の様にグルグル巻いてある角。
そうバラルドの角だ。
受付のお姉さんに武器の相談をした時、一緒に売ろうとしていた、この角を使って武器を作ってみればと言われた。
どうやら、この角は魔力をたくさん含んだ鉱石と同じ様な素材で、強い武器になるハズだと聞いて、売るのを止めて鍛冶屋の場所を聞いて向かっている所だ。
レイナとコウ、それとハクアは先に宿に戻って休むらしい。
んなわけで、俺とシバで歩いている。
何か久しぶりだな俺とシバだけって。
シバも嬉しそうに尻尾をブンブン振ってるし、それを見ている俺も嬉しくなってくる。
「ここか?」
「アンアン?」
教えて貰った場所に着くと、そこには今にも倒れそうなボロボロの建物があった。
とても腕の良い鍛冶師が居るとは思えない。
それにハンマーを打つ音も聞こえない。
「道……間違ったかな?」
「アンー?」
「ま、とりあえず、入ってみるか!」
「アン!」
恐る恐る扉のノブに手をかける。
今にもポロッと取れそうで恐い。
ゆっくり扉を開けると中に入る。
「すいませーん……誰か居ますかー?」
中は薄暗く、不気味だ。
鍛冶屋って言うより魔女の館…いや、まだ魔女の館の方が綺麗かもしれない。
「クンクン……酒くさ!」
「アンー……」
中は酒の臭いが充満してて、俺でも臭いと思う位だから、シバはもっと臭いと感じてるだろう。
実際、シバを見ると両手で鼻を押さえてるし。
「やっぱり誰もいないぃ!?」
足元に何かの塊があって、臭いを気にしてた俺は、その塊に気が付かないで躓いて転んでしまった。
「イテテテテ。何だ一体……はぁ!?」
「アン!?」
躓いた場所を見ると、ようやく暗闇に慣れてきた俺の目に、それが人に見えた。
「ちょっと!?えぇ!?何がどうなってんのコレェ!?」
生きているのか死んでいるのか、まだ確認していないから分からないかけど、どっちにしても間違いなくヤバい様な気がする。
「どどどどどうする!?シバ!どうしたら良い!?」
唯一、ここに居る味方のシバに話しかけると……完全に酒の臭いに敗北したシバが、目を回して倒れていた。
「えぇ………マジかー」
もう直接俺が確かめるしか無い状況にテンションが最低まで下がりつつも、ゆっくりとしゃがみ顔がある場所に耳を近付ける。
「うぇぇえ……酒くせぇ…」
更に酒の臭いが強烈に俺の嗅覚を攻撃してくる。
臭いに苦しみつつ耳に集中すると、かすかに「スースー」と寝息が聞こえた。
「生きてる……でも、もうダメだ!」
酒の臭いに我慢できなくなった俺は、扉を全開にして、更に窓とか開けれるだけ開けていく。
そのお陰で風が部屋を通り抜け、だいぶ酒の臭いが薄まってきた。
まぁ、それでも染み付いた臭いは完全には無くならないけどね。
窓を開けたから、部屋も明るくなり倒れていた人の姿がハッキリ見える。
「………ドワーフ?」
床で寝ていた人は、良く見ると身長はそれ程高そうじゃないけど、横幅が広く筋肉がムキムキで髭がモジャモジャなオッサンだった。
*あまりガラスが普及していない世界なので、基本的に窓は木の板を張り合わせた両開きの窓なので、閉めっぱなしだと風も通らないし、光も入らないです。
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