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前世の記憶
時は来た
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いつきがいなくなって食事が喉を通らない。
私があの箱を渡したりしなければ……。
母親失格だ。
お母さんにもこっぴどく怒られた。
村の人も呆れた様子でこちらを見てきた。
これからこの村は今までのような穏やかな生活は出来ないだろう。
「いつきくんが覚えている記憶は本当ですよ。」
この男はそういった。
「だからなんで知ってるんだよ、前世の記憶があること。」
男はまたニコッと笑う。
僕達は今、村のからちょっと離れたところにある小屋にいる。
村の人はもう使っていないので誰も来ない。
僕が小さい時に秘密基地としてやこやかいようと遊んでいた。
結局母親にバレてしばらく来ていなかったが、あの時壁に描いた絵やなくしていたとおもっていたおもちゃもそのまま残っていた。
「ただ、少し違う記憶ですがね。」
「質問に答えろよ……」
この男が何の目的があるのかもまだ教えられていない。
名前すら知らない。
だが僕の質問にはまともに応えない失礼な野郎であることはわかる。
「あなたは医者ではない。国の研究員だったんですよ。」
「は?なんだそれ。」
「国の研究員のトップだった。」
「全て本当のことです。少しでも疑うのであれば証拠もあります。」
僕の頭の中はもう理解が追いついていなかった。
疑いたくなるような話に、証拠まであると。
僕の頭は考えることを拒絶した。
「あなたがこの村をまもりたいのなら……私についてきなさい。」
「そんなことするわけねーだろ。人違いじゃねーのか?いきなり現れて勝手なこと言いやがって!」
男はただこちらを見ている。
余裕そうな雰囲気を出して座ったままだ。
「僕はお前とは協力しない。僕に関わらないでくれ。」
そう言い放って小屋を走って出た。
男は追いかけては来なかった。
何日ぶりだろうか。
久々に帰る家にはおばあちゃんや何人かの村人も来ていた。
「ただいま」
皆僕のことを待っていてくれていた。
心配したんだぞ。とかどこ行ってたのよ!とか。僕のことを心配してくれていた。
しかし、母親が口にしたことは衝撃的だった。
「村の人たちが何人か行方不明になっているの……いつきも帰ってこないんじゃないかって心配したのよ……」
母親がそう言うとその場にいる人たちは顔が暗くなった。
「最近は神主がいなくなったり怖いことがつづいてるわねぇ……」
「化け物も現れたしなあ」
「とにかくいつきが戻って来てくれてよかったわ…」
母親は俺を抱きしめる。
すごく心配をかけてしまった。
申し訳なく思う。
「でも、この村も終わりじゃな……」
村のおじちゃんがそう言うと皆静かになった。
村の人たちは何か知っているのか?
「なんだよ、終わるって。」
「いつきは知らなくていいの。」
「どうしてだよ、なんで僕に黙るんだ。」
「言えない。」
「教えろよ!」
「言えないって言ってるの!!」
母親は睨みをきかせる。
こんなに怒った母親を初めてみた。
いや、秘密基地がバレた時以来か。
その場にいる人たちはそろそろと家から出て行った。
皆僕に何か隠している。
何故僕に隠すんだ?
やこやかいようもか?
そういえばあいつらはいなくなってたりしないよな?
私があの箱を渡したりしなければ……。
母親失格だ。
お母さんにもこっぴどく怒られた。
村の人も呆れた様子でこちらを見てきた。
これからこの村は今までのような穏やかな生活は出来ないだろう。
「いつきくんが覚えている記憶は本当ですよ。」
この男はそういった。
「だからなんで知ってるんだよ、前世の記憶があること。」
男はまたニコッと笑う。
僕達は今、村のからちょっと離れたところにある小屋にいる。
村の人はもう使っていないので誰も来ない。
僕が小さい時に秘密基地としてやこやかいようと遊んでいた。
結局母親にバレてしばらく来ていなかったが、あの時壁に描いた絵やなくしていたとおもっていたおもちゃもそのまま残っていた。
「ただ、少し違う記憶ですがね。」
「質問に答えろよ……」
この男が何の目的があるのかもまだ教えられていない。
名前すら知らない。
だが僕の質問にはまともに応えない失礼な野郎であることはわかる。
「あなたは医者ではない。国の研究員だったんですよ。」
「は?なんだそれ。」
「国の研究員のトップだった。」
「全て本当のことです。少しでも疑うのであれば証拠もあります。」
僕の頭の中はもう理解が追いついていなかった。
疑いたくなるような話に、証拠まであると。
僕の頭は考えることを拒絶した。
「あなたがこの村をまもりたいのなら……私についてきなさい。」
「そんなことするわけねーだろ。人違いじゃねーのか?いきなり現れて勝手なこと言いやがって!」
男はただこちらを見ている。
余裕そうな雰囲気を出して座ったままだ。
「僕はお前とは協力しない。僕に関わらないでくれ。」
そう言い放って小屋を走って出た。
男は追いかけては来なかった。
何日ぶりだろうか。
久々に帰る家にはおばあちゃんや何人かの村人も来ていた。
「ただいま」
皆僕のことを待っていてくれていた。
心配したんだぞ。とかどこ行ってたのよ!とか。僕のことを心配してくれていた。
しかし、母親が口にしたことは衝撃的だった。
「村の人たちが何人か行方不明になっているの……いつきも帰ってこないんじゃないかって心配したのよ……」
母親がそう言うとその場にいる人たちは顔が暗くなった。
「最近は神主がいなくなったり怖いことがつづいてるわねぇ……」
「化け物も現れたしなあ」
「とにかくいつきが戻って来てくれてよかったわ…」
母親は俺を抱きしめる。
すごく心配をかけてしまった。
申し訳なく思う。
「でも、この村も終わりじゃな……」
村のおじちゃんがそう言うと皆静かになった。
村の人たちは何か知っているのか?
「なんだよ、終わるって。」
「いつきは知らなくていいの。」
「どうしてだよ、なんで僕に黙るんだ。」
「言えない。」
「教えろよ!」
「言えないって言ってるの!!」
母親は睨みをきかせる。
こんなに怒った母親を初めてみた。
いや、秘密基地がバレた時以来か。
その場にいる人たちはそろそろと家から出て行った。
皆僕に何か隠している。
何故僕に隠すんだ?
やこやかいようもか?
そういえばあいつらはいなくなってたりしないよな?
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