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十三限目
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夏休みも中盤に差し掛かり、お盆が近くなってくるとほとんどの部活が休みとなった。
『もしもし、辰矢?』
「あ、咲楽。どうかしたの?」
高校の近くのカフェには時折向かうようになった。むしろ、予定を合わせなくても会うようになってしまい、電話をするのですら久しぶりに感じた。
『いや、明日何してるかなって』
明日は久しぶりに会う予定も立てていない。カフェで会うからと、思ってきたが俺の何を読んだのか明日行かないことを察したのかもしれない。
「明日は、一日家にいるかな。そろそろ、新作のプロット書かないと」
『プロット?』
「あぁ、あらすじみたいなものかな。小説の全体を簡単にまとめたもの」
俺の言葉に何かを察したのかもしれない。
『へぇ、ちょっと見てみたいかも』
見たいと言われても、誰かと同じ空間にいたら集中できるとは限らない。
「って言われても」
断りはしたけど、親から言われたことを思い出した。そう言えば、紹介しろとか言われてたな。きっと、夏休みっていうのは、いい機会なのかもしれない。
『えぇ、ほら!バオバブで書いてよ』
「いや、一人じゃないと集中できない」
『なんでそういうこと言うのよ』
「そういうものなんだから仕方ないだろ」
本当はどうなんだろう。どんな環境でもかけるのだろうか。まぁ、今回はプロットだし。いや、小説を書いてる姿を他の人には見せるわけにはいかない。
「最悪、俺の家に来てくれるなら考える」
『え!行きたい!』
意外と楽なものなんだな。
「なら家に来なよ。明日、母さんいるけど」
『大丈夫!行きたい!』
こんなものなんだろうか。
「分かった。明日母さん休みだったはずだから聞いてみる」
夕食も終わっている今からリビングに戻るの何て、いつぶりだろう。母親だけがテレビを見ていた。
「ごめん母さん、ちょっといい?」
「ん?どうかした?」
俺は母親の肩を叩き、明日のことについて正直に話すことにした。
「明日さ、俺の彼女?来るんだけど、大丈夫よね?」
「え、本当に来るの!大丈夫じゃない!ちゃんと紹介しなさいよ。あと、晩御飯くらいは食べて行かせない!」
母は不思議と元気になっているように見えた。
「分かった。伝えてみる」
俺は、自分の部屋に戻って咲楽に連絡を取る。
『もしもし?』
「あ、お待たせ。聞いてきたよ」
『どうだった?』
「なんか、晩御飯をうちで食べるっていう条件付きだけど」
『え、それ大丈夫なの?お父さんも一緒にいない?』
そっか、普通の家族は家族そろってご飯を食べることが多いのか。俺の父親は会社の重役ということもあり、会食などを頻繁に誘われている。だから、家族そろってご飯を食べるのは週に一度あれば良い方だ。
「大丈夫。明日は父さんが帰ってくるの遅いから咲楽が家に着く頃になるんじゃないかな」
『分かった!』
それから少し雑談をして、互いに睡眠をとることにした。俺は寝る前に水をコップ一杯飲もうと再びリビングに降りた。
「あら辰矢、どうしたの?」
「のどか湧いたから水を飲もうかなって」
そう言って水道をひねり目的を達成した後、母親に明日のことを話さないとと思った。
「あ、そう言えば明日さ昼過ぎくらいに来るって」
「あら、そうなの、分かったわ。それじゃあその子の苦手な物何か教えて」
「苦手な物は特にないって言ってたよ」
「あらそう。なら、ちょっと贅沢しようかしら」
用を済ませ自室に戻ろうとすると、俺を呼び止める母の声が聞こえた。
「ねぇ辰矢、家に入れるのは構わないけど、変な事したら承知しないから」
母さんのことをこれほど怖いと思ったのは、いつぶりだろう。顔は笑っていても雰囲気だけで、母の怒りを感じる。
「分かってる」
そういや、母に黙って外出して明日薫と遊んでいたことがバレた時以来か。あの時は、注意だけでなく叱りも含んでいたからかなり怖かった。となると、今回の方がましか。
翌日、俺はいつものルーティーンをこなし、新作のキャラクターたちの名前とプロットを考えることにした。咲楽が最寄りの駅に着く時間、アナウンスが俺を出迎えた。
「お待たせ辰矢」
「全然だよ。さ、行こっか」
「うん!」
こうして少し重たくも感じるものに嫌な感情を抱かないのは、それすらも愛おしいと思っている現れなのだと、学校にあった本で読んだな。
「ただいまぁ」
「お邪魔しまぁす」
玄関を開けて家に入る時の咲楽の声で、緊張しているのがよく分かった。バドミントンの試合の時は大きい声で緊張をカバーしているのだろうが、ここでそれは通用しない。もしかしたら、それで余計に緊張しているのだろうか。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
二人の感情が声だけで分かった。母はこの状況にかなりご満悦で、咲楽は緊張が最大値近くまで登ってきている。
「紹介するよ、俺の母さん。母さん、彼女の結城 咲楽」
「咲楽ちゃんね。辰矢をよろしく」
「いえ、いつもお世話になってます」
なんだか、母の顔が獲物を見つけた雌ライオンのように思えた。
「とりあえず、俺の部屋行こ。二階だからこっち」
「咲楽ちゃん、飲み物何が好き?」
「え、あ、えっと、オレンジジュースが好きです」
階段を上る途中、母が下から飲み物を聞いてきたから、俺のことをそれほど信用されてないのだと思った。絶対この後来るからな。まあ、俺の部屋で出来ることなんてそんなにないんだけど。
俺は扉を開き、咲楽を招き入れる。
「ひろっ、本ヤバ!」
咲楽の反応は、俺の予想をはるかに超えていた。俺の部屋にあるのは、高校生と思えないほどの書籍。大量の本は俺が小説を書く上で何かあったら面白いと思えるものだった。
「初めて言われた」
「そうなの?友達とか来たことないの?」
「ないかも。まぁ俺も自分の部屋で過ごしているのは、ここ二年くらいだからね」
咲楽が悲しみを覚えるのは、何でだろう。俺と咲楽は違うから、気にしなくていいと思う。今が幸せということの証明にも思えるから、悲しむものではないし。
「ケーキ持ってきたよ。あとジュースね」
母は俺の部屋を開けて、中央のテーブルにトレーを置いた。監視の第一陣ということはすぐに分かった。トレーに置かれていた二つのショートケーキは、近くのケーキ屋さんのものだった。しかし、そのお店はかなり高級な方だった気がした。普通のケーキより高いのを一発目に出さなくてもいいのではないかと思った。
「ありがとうございます。え!このケーキ美味しそう」
「まじで、奮発したのね」
「だって、辰矢の彼女よ?何でもするわよ」
母は意外と重たい方なんだろう。今後咲楽をうちに呼ぶときは母がいないときにしよう。咲楽の迷惑にもなりかねないからな。
「咲楽ちゃん、晩御飯何食べたい?」
「え?!」
これだけの待遇はふつうあり得ないのだろうが、初めての感情で母も楽しんでいるのだろう。これが母なりの捕食行動なのかもしれない。
「何でも言っていいのよ、なんでも作ってあげるから」
咲楽からの注文を聞くのはもしかしたら俺なのかもしれない。だとしたら、一応俺も勉強しておいた方が良いのかもしれない。
「私は、ハンバーグが好きです」
「ハンバーグね!分かったわ」
そう言えば、俺も母さんが作ってくれたハンバーグを食べるのいつぶりだろう。ここ最近はずっと俺が料理してからな。もう覚えていない。
あんなに上機嫌な母の顔を見るのはいつぶりだろう。今日稲垣家に連れてきて良かった。少しは親孝行になっただろうか。
母がリビングに戻ったことを確認して、俺は小説のプロットを考え直す。
「次はどういう小説にするの?」
「この前のオーディションで、先輩を俺の都合で落とす形になっただろ?」
「まぁね。でも、作者の気持ちってそれだけ大事なことだと思うよ」
「だからこそ、先輩のための作品にしようかなって」
「なんか、よくある転生物みたいならない?」
咲楽がそういうのも見るとは思ってもみなかった。
「でも、ああいう人が壁にぶつかったり、どん底にいる時ってみんな足止めない?」
「付き合う前から分かってはいたけど、いい性格とは思えないよね」
『もしもし、辰矢?』
「あ、咲楽。どうかしたの?」
高校の近くのカフェには時折向かうようになった。むしろ、予定を合わせなくても会うようになってしまい、電話をするのですら久しぶりに感じた。
『いや、明日何してるかなって』
明日は久しぶりに会う予定も立てていない。カフェで会うからと、思ってきたが俺の何を読んだのか明日行かないことを察したのかもしれない。
「明日は、一日家にいるかな。そろそろ、新作のプロット書かないと」
『プロット?』
「あぁ、あらすじみたいなものかな。小説の全体を簡単にまとめたもの」
俺の言葉に何かを察したのかもしれない。
『へぇ、ちょっと見てみたいかも』
見たいと言われても、誰かと同じ空間にいたら集中できるとは限らない。
「って言われても」
断りはしたけど、親から言われたことを思い出した。そう言えば、紹介しろとか言われてたな。きっと、夏休みっていうのは、いい機会なのかもしれない。
『えぇ、ほら!バオバブで書いてよ』
「いや、一人じゃないと集中できない」
『なんでそういうこと言うのよ』
「そういうものなんだから仕方ないだろ」
本当はどうなんだろう。どんな環境でもかけるのだろうか。まぁ、今回はプロットだし。いや、小説を書いてる姿を他の人には見せるわけにはいかない。
「最悪、俺の家に来てくれるなら考える」
『え!行きたい!』
意外と楽なものなんだな。
「なら家に来なよ。明日、母さんいるけど」
『大丈夫!行きたい!』
こんなものなんだろうか。
「分かった。明日母さん休みだったはずだから聞いてみる」
夕食も終わっている今からリビングに戻るの何て、いつぶりだろう。母親だけがテレビを見ていた。
「ごめん母さん、ちょっといい?」
「ん?どうかした?」
俺は母親の肩を叩き、明日のことについて正直に話すことにした。
「明日さ、俺の彼女?来るんだけど、大丈夫よね?」
「え、本当に来るの!大丈夫じゃない!ちゃんと紹介しなさいよ。あと、晩御飯くらいは食べて行かせない!」
母は不思議と元気になっているように見えた。
「分かった。伝えてみる」
俺は、自分の部屋に戻って咲楽に連絡を取る。
『もしもし?』
「あ、お待たせ。聞いてきたよ」
『どうだった?』
「なんか、晩御飯をうちで食べるっていう条件付きだけど」
『え、それ大丈夫なの?お父さんも一緒にいない?』
そっか、普通の家族は家族そろってご飯を食べることが多いのか。俺の父親は会社の重役ということもあり、会食などを頻繁に誘われている。だから、家族そろってご飯を食べるのは週に一度あれば良い方だ。
「大丈夫。明日は父さんが帰ってくるの遅いから咲楽が家に着く頃になるんじゃないかな」
『分かった!』
それから少し雑談をして、互いに睡眠をとることにした。俺は寝る前に水をコップ一杯飲もうと再びリビングに降りた。
「あら辰矢、どうしたの?」
「のどか湧いたから水を飲もうかなって」
そう言って水道をひねり目的を達成した後、母親に明日のことを話さないとと思った。
「あ、そう言えば明日さ昼過ぎくらいに来るって」
「あら、そうなの、分かったわ。それじゃあその子の苦手な物何か教えて」
「苦手な物は特にないって言ってたよ」
「あらそう。なら、ちょっと贅沢しようかしら」
用を済ませ自室に戻ろうとすると、俺を呼び止める母の声が聞こえた。
「ねぇ辰矢、家に入れるのは構わないけど、変な事したら承知しないから」
母さんのことをこれほど怖いと思ったのは、いつぶりだろう。顔は笑っていても雰囲気だけで、母の怒りを感じる。
「分かってる」
そういや、母に黙って外出して明日薫と遊んでいたことがバレた時以来か。あの時は、注意だけでなく叱りも含んでいたからかなり怖かった。となると、今回の方がましか。
翌日、俺はいつものルーティーンをこなし、新作のキャラクターたちの名前とプロットを考えることにした。咲楽が最寄りの駅に着く時間、アナウンスが俺を出迎えた。
「お待たせ辰矢」
「全然だよ。さ、行こっか」
「うん!」
こうして少し重たくも感じるものに嫌な感情を抱かないのは、それすらも愛おしいと思っている現れなのだと、学校にあった本で読んだな。
「ただいまぁ」
「お邪魔しまぁす」
玄関を開けて家に入る時の咲楽の声で、緊張しているのがよく分かった。バドミントンの試合の時は大きい声で緊張をカバーしているのだろうが、ここでそれは通用しない。もしかしたら、それで余計に緊張しているのだろうか。
「いらっしゃい」
「お邪魔します」
二人の感情が声だけで分かった。母はこの状況にかなりご満悦で、咲楽は緊張が最大値近くまで登ってきている。
「紹介するよ、俺の母さん。母さん、彼女の結城 咲楽」
「咲楽ちゃんね。辰矢をよろしく」
「いえ、いつもお世話になってます」
なんだか、母の顔が獲物を見つけた雌ライオンのように思えた。
「とりあえず、俺の部屋行こ。二階だからこっち」
「咲楽ちゃん、飲み物何が好き?」
「え、あ、えっと、オレンジジュースが好きです」
階段を上る途中、母が下から飲み物を聞いてきたから、俺のことをそれほど信用されてないのだと思った。絶対この後来るからな。まあ、俺の部屋で出来ることなんてそんなにないんだけど。
俺は扉を開き、咲楽を招き入れる。
「ひろっ、本ヤバ!」
咲楽の反応は、俺の予想をはるかに超えていた。俺の部屋にあるのは、高校生と思えないほどの書籍。大量の本は俺が小説を書く上で何かあったら面白いと思えるものだった。
「初めて言われた」
「そうなの?友達とか来たことないの?」
「ないかも。まぁ俺も自分の部屋で過ごしているのは、ここ二年くらいだからね」
咲楽が悲しみを覚えるのは、何でだろう。俺と咲楽は違うから、気にしなくていいと思う。今が幸せということの証明にも思えるから、悲しむものではないし。
「ケーキ持ってきたよ。あとジュースね」
母は俺の部屋を開けて、中央のテーブルにトレーを置いた。監視の第一陣ということはすぐに分かった。トレーに置かれていた二つのショートケーキは、近くのケーキ屋さんのものだった。しかし、そのお店はかなり高級な方だった気がした。普通のケーキより高いのを一発目に出さなくてもいいのではないかと思った。
「ありがとうございます。え!このケーキ美味しそう」
「まじで、奮発したのね」
「だって、辰矢の彼女よ?何でもするわよ」
母は意外と重たい方なんだろう。今後咲楽をうちに呼ぶときは母がいないときにしよう。咲楽の迷惑にもなりかねないからな。
「咲楽ちゃん、晩御飯何食べたい?」
「え?!」
これだけの待遇はふつうあり得ないのだろうが、初めての感情で母も楽しんでいるのだろう。これが母なりの捕食行動なのかもしれない。
「何でも言っていいのよ、なんでも作ってあげるから」
咲楽からの注文を聞くのはもしかしたら俺なのかもしれない。だとしたら、一応俺も勉強しておいた方が良いのかもしれない。
「私は、ハンバーグが好きです」
「ハンバーグね!分かったわ」
そう言えば、俺も母さんが作ってくれたハンバーグを食べるのいつぶりだろう。ここ最近はずっと俺が料理してからな。もう覚えていない。
あんなに上機嫌な母の顔を見るのはいつぶりだろう。今日稲垣家に連れてきて良かった。少しは親孝行になっただろうか。
母がリビングに戻ったことを確認して、俺は小説のプロットを考え直す。
「次はどういう小説にするの?」
「この前のオーディションで、先輩を俺の都合で落とす形になっただろ?」
「まぁね。でも、作者の気持ちってそれだけ大事なことだと思うよ」
「だからこそ、先輩のための作品にしようかなって」
「なんか、よくある転生物みたいならない?」
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