前略、転生しました。

スコッチ・バランタイン

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プロローグ

固有能力

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おっさんとシャンディ宅のゆりかごに揺られながら俺はゆっくりと理解した。転生したと。
金髪碧眼の言うとおり、新しい人生は手に入れた。だがしかし、赤さんとは聞いてない。
俺のもこんなにこじんまりと・・・・サイズには自信があったのに・・・

「どうです?満足しましたか?」

「ばぶばぶばあぶばぶ」

「ああ、さすがにまだ喋れませんね。天使のそれっぽい力で一時的にテレパシーを使えるようにしますね。」

おお、ありがてえ。じゃ、おかまいなく。

(やい、ロリ天使。赤さんだなんて聞いてねえぞ。どこが”強くてニューゲム”だよ。)

(そこは謝りますよお。なにせいきなり成人は主さんがうるさっくって~。でもあなたには特別に固有能力こゆうスキルを付与させたので許してくださいね。)

(だから、その”主さん”って誰なんだ?それと固有能力こゆうスキルってなんだよ?)

(はいはい・・・あ、先に能力スキルについて説明しますね。これはこっちの世界に魂を受けた者は皆持つことができます。火を起こしたり、風を作ったり、水を放ったりできます。生活の手助けから戦闘までこの世界になくてはならないものです。)

(ふむふむ。)

(で固有能力こゆうスキルっていうのは本来、魔王や上位の魔獣、修行した魔道士、ホンモノの天才しか持てません。通常のスキルの数倍の威力を出すことができます。むこうで言うところの”チート”です。)

(ふむふむ、じゃあ俺の固有能力こゆうスキルはなんなんだ?)

(・・・えーっと、その、むこうで亡くなる少し前に、ふ、風俗に行かれましたよね・・・?そこで見たモノから固有能力こゆうスキルにできそうなものをピックアップしたところ、こちらになりました・・・。)

出されたものは透明で粘着質でぬるぬるしたモノ。・・・つまりローションだ。マジで?

(体内で生成、分解、体外への放出がいまのとこ可能です。修行次第でいろいろ用途が増えますのでがんばってください。それでは!!)

外からロリ天使のはばたく音に混じっておっさんとシャンディが騒ぐ声が聞こえる。
先の大きすぎる不安は夢の国に消えていった。
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