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私と恋人。
久しぶりの食の街。え、一週間しか経ってない?
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大きな扉の向こうは、本当に異世界なんだと自覚するような空間が広がっている。
多様な種族が集い、私の知らない未知の食べ物が集うこの場所は
「ママ、ユーリはん、いらっしゃ~い」
「こんにちは。お邪魔します」
なんでも屋、ジャックさんのお店。
ケットシーのジャックさんは、今日は鮮やかな藤色の甚平を着ていた。イケメンって何色でも似合うんだなぁと、見惚れてしまう。
「ジャック、仕入れに来たんだけど、、」
「んー、、、ママ、裏行くか??」
ニヤニヤと笑うジャックさんと、少しだけ頬を赤くして照れているママ。なんだ、この構図は。
「後でお邪魔するわ。」
お店の裏、何をしてるのかわからないけれど卑猥な雰囲気を感じるのは気のせい、、じゃないのかもしれない。この世界にもそんな如何わしいお店があるのだろうか、、
「にしても、ユーリはん一週間前より綺麗になったなぁ。やっぱりワイが見込んだだけあるな。やっぱりウチで引き取れば良かった、、って言ったら、ママに殺されそうや」
「ふふ、わかってるじゃない。冗談でもそんな事言うんじゃないわよ。」
「ワイは素直やからなぁ、、。冗談なんか最初から言ってないで。」
「え」
「はは、ママまーた面白い顔してるやん。折角のイケメンが台無しやで??」
「ジャックのせいよ、、」
二人が話してる中、私は初めにジャックさんが言った言葉が気になっていた。
一週間前より綺麗になった、、??綺麗になったっていう言葉はお世辞だろうが、一週間前はどう考えても嘘じゃないだろう。
私は、短期間で恋人が出来て色んな初めてを捧げてしまった、、??しかも、60万秒の時間で、60話近く進んでしまうのろのろな物語が何処にあるのだろうか。
どちらにせよ、私とジフリールの行動力と、時間軸はどう考えてもおかしい。
何十日、何ヶ月と経ってしまった気がしていた。記憶を辿れば、太陽を見た回数も月を見た回数が、手の中に収まってしまうし、自分の中で理解できる範囲でしかイベントは起きていない。
だとすると、、、妄想のし過ぎか???常に頭をフル回転で動かしているせいで、こんなにも時間が経つのがゆっくりになってしまったのか??
社畜時代だったら、気がおかしくなってしまっていたに違いない。幸いにもこの異世界では、美味しいイベントばかり起きているおかげで、こんなにも元気で正気なのだろう。
「、、はん、、、ユーリはん??大丈夫かい?」
「はっ!!あ、すみません。考え事を、、」
「わかった、ワイに惚れたとか??」
「え!?」
ほ、惚れた??確かにジャックさんはかっこいい。が、私にはそれ以上にこの世の女から妬まれ殺されてしまいそうな程に、イケメンな恋人が、、、。
ちょっと、ママさん。この場合ってなんて返せば良いんですかね。BARの店主やってるから口説かれるぐらいさらりとかわす術をお持ちでしょう??
「残念やったなぁ、、ママなら、品定めに夢中で?あ、面白いものが見れそうや。」
あっち見てみ、と、ジャックさんが指を刺す方を見ると、ママはケットシーの女性店員さんと楽しそうに話をしていた。
「この檸檬草、鮮度がいいわね」
「そうなんです。先程届いたばっかりで。ぁっ、、、」
ママが商品を手渡す時、店員さんに手が触れてしまった様だ。赤くなる女性は可愛らしくて、思わず魅入ってしまう。まるで恋する乙女のような、、、。一方、不思議そうな顔をしているママ。いやいや、流石に気があるのは察するでしょ。
「ミーシャちゃん、ママに惚れてるからなぁ、、」
「ママは気付いて無いっぽいですけど。」
「普段からママはあんな感じなんやで?だから、ユーリはんと一緒におるママはコロコロ表情が変わって面白いんや」
「気持ちはわかりますけど、ママをあんまり揶揄うのも、、」
「あ、ママがこっち向いたやん。ほら、凄い嫉妬してる男の顔になった、、はは、おもろ。」
「ジャックさんしばかれちゃいますよ。」
会計を終わらせたママは、不機嫌そうにこちらに帰ってきた。
「ジャック、ユーリちゃんと何楽しそうに話してるのよ。」
「ユーリちゃんが寂しそうにしとったからなぁ?ワイが楽しませてあげてたんやで。、、ママこそ、看板娘と楽しそうに話とったんやから、お互い様やろ??」
不貞腐れた顔が、急にニコニコとなる。ジャックさんの言葉を前半しか聞いてないのだろうか。
「ユーリちゃん寂しかったの??」
、、機嫌が治ったのだろうか。こんなにママって単純だったっけ??
まぁ今は、寂しくなくても寂しかったと言った方が良いわけだ。
「さ、寂しかった、、」
そう言うと、ママは瞬殺してしまいそうな眩しいイケメンスマイルを放った。
辛うじて私は倒れなかったが、ママの向こう側に見える女性店員は腰を抜かしてしまったらしい。周りの店員さんが心配している様子が見える。
「いやぁ、ママとユーリはん、まるで恋人同士やなぁ~」
「ジャックには言ってなかったわね。私とユーリちゃん、付き合ってるのよ」
嬉しそうに話すママと、視界の隅で後ろで失神して倒れる女性店員。カオスな場面だと思ったのは、私だけでは無いだろう。
多様な種族が集い、私の知らない未知の食べ物が集うこの場所は
「ママ、ユーリはん、いらっしゃ~い」
「こんにちは。お邪魔します」
なんでも屋、ジャックさんのお店。
ケットシーのジャックさんは、今日は鮮やかな藤色の甚平を着ていた。イケメンって何色でも似合うんだなぁと、見惚れてしまう。
「ジャック、仕入れに来たんだけど、、」
「んー、、、ママ、裏行くか??」
ニヤニヤと笑うジャックさんと、少しだけ頬を赤くして照れているママ。なんだ、この構図は。
「後でお邪魔するわ。」
お店の裏、何をしてるのかわからないけれど卑猥な雰囲気を感じるのは気のせい、、じゃないのかもしれない。この世界にもそんな如何わしいお店があるのだろうか、、
「にしても、ユーリはん一週間前より綺麗になったなぁ。やっぱりワイが見込んだだけあるな。やっぱりウチで引き取れば良かった、、って言ったら、ママに殺されそうや」
「ふふ、わかってるじゃない。冗談でもそんな事言うんじゃないわよ。」
「ワイは素直やからなぁ、、。冗談なんか最初から言ってないで。」
「え」
「はは、ママまーた面白い顔してるやん。折角のイケメンが台無しやで??」
「ジャックのせいよ、、」
二人が話してる中、私は初めにジャックさんが言った言葉が気になっていた。
一週間前より綺麗になった、、??綺麗になったっていう言葉はお世辞だろうが、一週間前はどう考えても嘘じゃないだろう。
私は、短期間で恋人が出来て色んな初めてを捧げてしまった、、??しかも、60万秒の時間で、60話近く進んでしまうのろのろな物語が何処にあるのだろうか。
どちらにせよ、私とジフリールの行動力と、時間軸はどう考えてもおかしい。
何十日、何ヶ月と経ってしまった気がしていた。記憶を辿れば、太陽を見た回数も月を見た回数が、手の中に収まってしまうし、自分の中で理解できる範囲でしかイベントは起きていない。
だとすると、、、妄想のし過ぎか???常に頭をフル回転で動かしているせいで、こんなにも時間が経つのがゆっくりになってしまったのか??
社畜時代だったら、気がおかしくなってしまっていたに違いない。幸いにもこの異世界では、美味しいイベントばかり起きているおかげで、こんなにも元気で正気なのだろう。
「、、はん、、、ユーリはん??大丈夫かい?」
「はっ!!あ、すみません。考え事を、、」
「わかった、ワイに惚れたとか??」
「え!?」
ほ、惚れた??確かにジャックさんはかっこいい。が、私にはそれ以上にこの世の女から妬まれ殺されてしまいそうな程に、イケメンな恋人が、、、。
ちょっと、ママさん。この場合ってなんて返せば良いんですかね。BARの店主やってるから口説かれるぐらいさらりとかわす術をお持ちでしょう??
「残念やったなぁ、、ママなら、品定めに夢中で?あ、面白いものが見れそうや。」
あっち見てみ、と、ジャックさんが指を刺す方を見ると、ママはケットシーの女性店員さんと楽しそうに話をしていた。
「この檸檬草、鮮度がいいわね」
「そうなんです。先程届いたばっかりで。ぁっ、、、」
ママが商品を手渡す時、店員さんに手が触れてしまった様だ。赤くなる女性は可愛らしくて、思わず魅入ってしまう。まるで恋する乙女のような、、、。一方、不思議そうな顔をしているママ。いやいや、流石に気があるのは察するでしょ。
「ミーシャちゃん、ママに惚れてるからなぁ、、」
「ママは気付いて無いっぽいですけど。」
「普段からママはあんな感じなんやで?だから、ユーリはんと一緒におるママはコロコロ表情が変わって面白いんや」
「気持ちはわかりますけど、ママをあんまり揶揄うのも、、」
「あ、ママがこっち向いたやん。ほら、凄い嫉妬してる男の顔になった、、はは、おもろ。」
「ジャックさんしばかれちゃいますよ。」
会計を終わらせたママは、不機嫌そうにこちらに帰ってきた。
「ジャック、ユーリちゃんと何楽しそうに話してるのよ。」
「ユーリちゃんが寂しそうにしとったからなぁ?ワイが楽しませてあげてたんやで。、、ママこそ、看板娘と楽しそうに話とったんやから、お互い様やろ??」
不貞腐れた顔が、急にニコニコとなる。ジャックさんの言葉を前半しか聞いてないのだろうか。
「ユーリちゃん寂しかったの??」
、、機嫌が治ったのだろうか。こんなにママって単純だったっけ??
まぁ今は、寂しくなくても寂しかったと言った方が良いわけだ。
「さ、寂しかった、、」
そう言うと、ママは瞬殺してしまいそうな眩しいイケメンスマイルを放った。
辛うじて私は倒れなかったが、ママの向こう側に見える女性店員は腰を抜かしてしまったらしい。周りの店員さんが心配している様子が見える。
「いやぁ、ママとユーリはん、まるで恋人同士やなぁ~」
「ジャックには言ってなかったわね。私とユーリちゃん、付き合ってるのよ」
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