[R18]優しいママも男でした

白峰楓

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私と恋人。

重ねた唇。☆

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好きだよって言葉が、ジフリールさんが私に送った愛の言葉が、頭から離れない。一日離れていただけで、こんなにもドキドキして、ジフリールさんが恋しくなるなんて、私の恋愛感情も結構重たい。

甘い愛に浸って、好きな人に甘やかされる事が、人生であるなんて考えられなかった。私もジフリールさんも、恋愛経験が無い。だから、これが異常なのか正常なのかもわからないんだけど、私達にはこれが丁度いい。

「ユーリちゃん、会いたかった」

「わ、、私も、、」

抱き付いたぐらいだ。今なら言葉だって行動だって、素直に出来そうだと思った。

キスだって、、そんな事を思い、ジフリールさんの顔を見る。

触れるまで、20cmもない距離。この距離を埋めるのには、かなりの気合とメンタルが必要だ。
近くで見なくても、綺麗な人だとわかるのだが、まじまじと見つめると、本当にイケメンだ。私を映した他で見ない色の瞳も、髪色と同じの小麦色の長い睫毛も、陶器の様にすべすべの肌も、厚くも薄くもない潤った唇も、失礼ながら男性とは思えない。

ラファエルさんの様な女性の顔立ちでもない、ハニエルの様に可愛らしい顔立ちでもない、中性的な顔立ちのジフリールさんは、紛れもない私好みで、私だけの愛おしい人。


「ジフリールさん」


貴方とキスがしたい。そう思うと、自分の欲求を止められない気がした。性的な事をしている訳じゃないのに、理性が飛ぶとは変な事だ。これも、魔法なのかな。だとしたら、本当にジフリールさんは、意地悪だ。

首に手を回し、ゆっくりと顔を近づけ、

「私も、好き。」

目を閉じ、私の気持ちを貴方にぶつけた。

--------------

私達のキスは静かだった。

触れた唇は、柔らかくて、気持ちがよくて、離れたくない気持ちと、もっと欲しい気持ちでいっぱいになった。ただ触れただけ。それだけなのに、甘くて、胸が苦しい。だけども、満たされる不思議な感覚。

ドラマで見ていて、恥ずかしくなる様な情熱的なキスは、手慣れた者たちが出来る至難の技なんだと思った。あれは、ファーストキスで出来たもんじゃない。

首に回した手を離して、元の距離に戻ると、ジフリールさんは固まっていた。私の方が冷静なのが、何だか面白くなる。


「あ、あ、、ユ、、ユーリちゃ、、ん」


顔を真っ赤にして、目をパチパチとさせているジフリールさんは、本当にファーストキスだったんだと安心させる反応だ。初めて抱き締められた時にも、同じような反応をしてた事を思い出す。
昨日、私にキスをしたいと迫ってきたかっこいい彼は、今やウブで可愛らしい恋人になってしまった。私だって、ファーストキスだった。だけども、ジフリールざんがそんな可愛らしい反応をすると、何だか負かしてやった様なそんな気分になる。


「私のファーストキス、ジフリールさんに」


あげちゃった。

その言葉は、ジフリールさんの行動によって音になる事はなかった。


「んっ、、、」


再び触れ合った唇は、とろける程に甘い。

砂糖がたっぷり入った生クリームよりも、私の好きなカクテルのお酒よりも、今まで食べたどんなものよりも甘ったるい。胃もたれしそうな気がするほど、甘いのに、クセになりそう。


触れるだけのいやらしさのない、学生達がする様な、ノーマルなキス。さっきのキスよりも長い、ただそれだけなのに、伝わってくるものが沢山あって、私の脳内は溶かされている。


「っ、、あっ、、」


息が出来なくて身体を離すと、顎に手を添えられて、またすぐに引き寄せられた。
優しく啄むようなキスは、私をおかしくさせていく。こんなに甘いものを何度も摂取していいのだろうか、また何度も縋ってしまいそうだ、そんな事を思いながらも、愛おしそうにキスする彼を止めることは出来なかった。


「ん、んぅッ、、ふ、、あ、、」


酸素が欲しくて唇を開くと、ジフリールさんの舌が私の中に入ってきて、私の舌を搦め取る。ディープキスをされるなんて思っていなくて、びっくりして目を開くと、彼の優しくて熱い瞳と目があった。

逃すという選択肢はないのか、知らぬ間の後頭部に回された掌が、私を優しく撫でる。その優しさとは裏腹に、今まで我慢していた欲求をぶつける様な舌の動きは、全てを奪っていきそうだ。

私は何処にも行かないし、行き場もないのに、逃がさないという程に、求められている。その事実が嬉しくて、身を委ねてしまう。

ジフリールさんは、こんなにもキスがしたかったのか。だとしたら昨日断ったのは、やっぱり悪かったかな、何て思っていると、舌先を甘噛みされて、身体がビクンと跳ねる。


「は、、あ、、んッ、、、んぅ、、あ、、」


声も、お互いに飲み込めなかった唾液も、端から零れ落ちる。そんな事気にしない、それでも離れたくないと、私を逃がさないと彼は目で訴えかけてくる。


「ん、ふッ、、ぁ、、ぅっ、、」


段々いやらしい気持ちになってきて、身体が火照ってきた。煽る様に絡めてくるその舌も、逃がさないと押さえ込んでくる掌も、いつの間にか繋いでいた左手も、与えられる全ての情報が、私の欲を剥き出しにしていく。
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