純黒なる殲滅龍の戦記物語

キャラメル太郎

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第11章

第194話  猫の獣人

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「──────くッ……何故ハイボアが私のところばかり来るんだ!?」

「弱いからだろうな」

「……もうちょっと優しく言ってくれないか?」

「邪魔……貧弱……勝てそう……?だからだろうな」

「しまいには泣くぞ」



 鼻息の荒い大きなイノシシのような姿をした魔物のハイボアが、ツァカルを狙って突進しているのを、遠巻き眺めているオリヴィアとリュウデリア。何故か執拗に彼女を狙っているので、取り敢えず見ていた。

 助けて欲しいという言葉が切実な声色で聞こえてくる。しかし助ける気が一切無く、それどころかこっちの方を見ていると突進されて死ぬぞと軽い忠告を入れて面白そうにしていた。もう護衛でも何でもないのだから、助けてやる義理が無い。勝手についてきたのだから勝手に魔物を退けるぐらいやってもいいだろう。

 手出しはせず、見ることも飽きて歩き出したオリヴィアに、ツァカルは焦った。置いて行かれるのが1番マズい。魔物に襲われても助けてくれないのは仕方ないとして、1人になったらまた南の大陸でやったようなことになるそれだけは嫌だ。

 食事を取ってしっかりと眠り、適度な運動を繰り返していたツァカルは、1番健康だった時ほどではないが戦えるようになっていた。ボアの上位種であるハイボアの攻撃を避け続けているのがその証拠で、早く終わらせないと置いて行かれて1人になると察したツァカルが攻撃に出た。

 ひずめで地面を削り、突進の意思を見せる。そして全速力で跳ね飛ばそうと突っ込んできたハイボアを跳躍して避け、上から首目掛けて踵落としを入れた。見た目にそぐわず強力な一撃だったようで、ハイボアはそれだけで死ななかったものの、首への強い衝撃に意識を落とされた。

 倒れてから起き上がってこないのを見て、気絶していることを距離を取りつつ確認する。大丈夫だなと一呼吸置いてから、ツァカルは焦ったように駆け出してオリヴィアの後を追い掛ける。

 ハイボアを気絶させる瞬間を見ていたオリヴィアとリュウデリアは、衰弱死しかけていたところから回復してそう時間は経っていないし、筋肉もあまり戻っていないだろうに、自分より大きいハイボアを一撃で沈めたツァカルに感心した。いや、ツァカルにというより、獣人の肉体的強さに感心したと言った方が良い。

 回復したばかりの、自身はそんなに強い方の獣人じゃないと言っていたツァカルでこの強さ。魔力による肉体強化も施されていない。ならば、魔力を持っていて恵まれた肉体を持った獣人ならばどれ程の動きを見せてくれるのか。まだ見ていないからこそ気になる。少しくらいは期待しても良いだろう。何せ、今向かっている王都には獣人の『英雄』が居るのだから。
















 ──────10日後。



「いやー、助かっちゃったよ。ありがとね!」

「いや、私達も助かった!ありがとう!」

「ははは!道中魔物に出会したらどうしようかと思ってたんだよ。ところでお嬢ちゃん達は強いねぇ。冒険者かい?」

「オリヴィアさんはそうだが、私は違うんだ。今日からこの王都に住もうと思っている」

「それはいい!住みやすいだろうからオススメだよ。じゃあオジさんはもう行くから、今回はありがとね!」

「あぁ!次はしっかりと護衛の冒険者を雇うんだぞー!」



 王都ハーベンリスト。『英雄』が居るという王都に辿り着いたオリヴィア一行。馬車でも1週間以上は掛かると言われていたのでどのくらいの日数で着くのかと思いきや、僅か10日で目的の場所に着いてしまった。

 道中は偶に魔物と出会して戦闘になったりもしたが、大体は平和に歩いて向かっていた。そこへ冒険者の護衛を雇っていない40代くらいの男が荷馬車に乗って走っていた。最初は気にも留めていなかったが、ちょうど一緒になった時にウルフに襲われ、オリヴィアとツァカルが撃退すると、危ないところだったということで護衛の話が舞い込んできた。

 謝礼も出すし、荷馬車に乗って移動してくれてもいいからという条件で引き受け、オリヴィア、リュウデリア、ツァカルは歩きよりも速い荷馬車という足を手に入れた。ガタゴトと揺られながら気ままに移動して、時々出て来る魔物を相手にする。そうして過ごすこと4日、目的の王都ハーベンリストに着いた訳だ。

 謝礼は1日1万Gとして、4日の護衛だったので4万Gを男性から受け取ったツァカルは、2人で分け合おうとして2万Gをオリヴィアに渡そうとしたが、金に困っている訳でも無いし、どちらかというと有りすぎて困っているくらいだからと言って受け取らなかった。

 リュウデリアが山ほどの料理を街で食べていて、財布の中身が大分少なくなっていたので良かったと、ツァカルはありがたく4万Gを財布に入れた。住む場所と仕事を見つけなくてはいけないので、最初はお金が必要なのだ。仕事が見つからない間は、宿などをとって宿泊代と合わせて食事代などが掛かるためだ。



「王都は初めてか?」

「それだと入場料として1人3000Gとなる。使い魔の分は要らない」

「冒険者のタグなどで身分が保証されていれば2000G。何も持っていなければそのまま3000Gだ」

「冒険者のオリヴィアだ。タグはこれだ」

「私は冒険者じゃないから3000G払わせてもらう」

「……うん。確認した。ようこそ、王都ハーベンリストへ!」



 王都ハーベンリストの門番2人に対応をされる。入場料分の金は持っているのでそれぞれ払い、オリヴィアは冒険者なので手首に巻いている冒険者用のタグを見せた。確認を終えると、入場許可証を貰って中へと入っていった。

 王都は広く賑わっている。やはりと言うべきか、獣人と普通の人間が共存しており、力が強い獣人が住んでいることを考慮してか王都の建物もレンガのような石造りの建築物が目立った。煉瓦れんが色の建物が多いが、外壁を別の色に塗っていたり、白で統一していたり、中には態と水色にしている建物もある。

 特に建物の色に関して拘りは無いようで、住む者達によって色が違うようだ。スタンダードなのは煉瓦色と思えばいい。獣人が住んでいない家は木造だったりしているので、全てが全て石造りの建物というわけでもないようだ。王都の中に入って周りを見渡しながら大通りを進んで行くと、ツァカルが提案をしてきた。

 まだ昼頃なのだが、早めに今日泊まるための宿探しをしたいのだそうだ。王都ととなれば訪れる人は多いだろう。宿がいっぱいになると泊まる場所に困るので、場合によっては野宿になる。王都に来るまで野宿をしていたので慣れたが、折角泊まれる場所があるのだからベッドを使いたいだろう。なのでツァカルとオリヴィアはここで別れることになった。



「ここまでありがとうオリヴィアさん!宿を見つけて仕事も見つけたら、また会ってくれないか?」

「滞在していればな」

「よかった!私はまだ感謝したりないからな。美味しいものを奢らせてほしいんだ!じゃあ、また!」

「精々良い仕事を見つけることだな。冒険者とか」

「そ、それは嫌だ!」



 戦うのはあまり好きではないようで、冒険者という選択肢は初めから頭に無いらしい。となるとそれ以外の仕事を見つけるつもりということだ。何の仕事を貰うのかは知らないし興味ないが、まあ良い仕事を見つけるんだなと軽い言葉を送ってやった。

 大通りで別れたオリヴィアは、リュウデリアと一緒に何処へ行こうかと話し合った。ムドラスでは図書館に寄らなかったので読んだことがない本があるかどうか知らない。しかし王都という大きな街になれば置かれている本の多さも一級品だろう。ならば是非とも立ち寄りたいということで、オリヴィアは道行く人に図書館までの道を尋ねて向かっていった。



「リュウデリア。あーん?」

「あー……」

「ふふっ。美味しいか?」

「あぁ。ムドラスにもあったピロシキだが、場所によって中身も違うんだな。確かあの獣人の娘が言っていたが。甘めのタレが入っている。それに肉が多めだ。俺はこっちの方が好みだ」

「確かに美味いな。もう何個か買ってくるか?」

「いや、それで最後にしよう。取り敢えず図書館に行って本を読みたい」

「ふふふ。了解した。じゃあ早く行ってみような」

「うむ」



 ちなみにだが、今リュウデリアが食べさせてもらっているピロシキは15個目である。売っている店員はそんなに頼んで食べきれるのかと懐疑的だったが、残すなんてありえない。オリヴィアは1個食べられれば十分だが、リュウデリアならば1000個食べたって腹は膨れないだろう。

 ベンチに座って膝の上にリュウデリアを置くといういつもの姿。フードの中では安定の微笑み。嬉しそうに手ずから食べさせてくるので、それに応じてただ食べていくだけのリュウデリア。実は自分で食べようとしたのだが、楽しみを奪われてしまってとてもガッカリしたオリヴィアを見たので、大人しく食べさせてもらうことにした。

 ゆったりとした時間を過ごしているのは、単に昼後の時間帯であるから。図書館に行こうと思ったが、リュウデリアの腹の虫が鳴ったので、それよりも先に何か食べようという話になったのだ。大通りの噴水がある広場の外れにあるベンチに座り、その近くには木が植えられていてちょうど良い影を作ってくれていた。

 子供が遊ぶ場所として開けた場所になっているので、少し遠くから子供のはしゃぐ声が聞こえてくる。平和なものだなと、ちょっとだけ物足りなさを感じるのはリュウデリアの戦闘思考に染められているからだろうか。体を動かすのは別に苦ではないし、普通に好きだ。



「あー!ボール飛んでいっちゃったー!」

「なにしてるんだよー!」

「うわ、高いところにいったー!」

「だれがとりにいくんだよー!」



「ボールが木に引っ掛かったのか」

「らしいな」



 木陰でゆっくりとしながらリュウデリアに昼を食べさせていると、子供のガッカリしたような声が聞こえてきた。どうやら遊んでいたボールを蹴った際に上に飛んで行ってしまい、近くの木の枝に引っ掛かってしまったらしいのだ。それなりに高い木なので、子供の身では尚のこと高く映ることだろう。

 足を掛けられるようなところも無いので、折角遊んでいたのに取れそうにないボールを見て落ち込んでいる。誰が行くかとジャンケンをして、見ていた子供達の親がやって来てやめなさいと咎め、ボールは諦めて違う遊びにしなさいと促している。しかし子供達はボール遊びがしたいのか、皆で嫌だと駄々を捏ねていた。

 嫌だ嫌だと言われても、大人の自分達でも危ないと分かっているのに、態々登りたいとは思わないだろう。どうにかボールを諦めてもらおうと説得しているが、子供達は嫌だしか言わず、しまいには泣き出す子すらも居た。どうしようかと悩む大人達。そこへ、オリヴィア達の前を何かが駆け抜けた。

 素早い動きに、風が吹いたようにしか思えない。動体視力が上がっているオリヴィアには見えたが、他の一般人には殆ど見えていないだろう速度。そんな素早い動きをしている者は、速度そのままに木に足を付けて一瞬で走って登りきり、ボールを抱えてふんわりと着地した。

 目を丸くしている大人や子供達の近くに行って、男の子にボールを手渡す。肩につくくらいの水色の髪と猫耳が特徴の、二振りの剣を腰に差した少女は、ニッコリと可愛らしい整った顔を破顔させた。男の子や男の大人もつい頬を赤らめてしまう可愛い容姿。スラリとした体躯。猫耳と尻尾。猫の獣人だった。



「はいっ。次は気をつけるんだよ?」

「え、あっ、ありがとう!おねぇちゃん!」

「ありがとう!」

「すごいかわいい!」

「ネコさんだー!」

「ふふっ。ネコさんだぞー!にゃーん♡」



 丸めた手を顔の近くに持ってきて、猫のポーズをする獣人の少女。颯爽と現れてボールを取ってくれた美少女に興奮気味な子供達にサービスが良い。親の大人達からも頭を下げてお礼を言われて、笑顔で手を振り対応した少女は、行かないといけないところがあるからこれで!と言って走った。

 身軽な身のこなしに、本気ではないだろうに常人からは目で追えない足の速さ。そして明らかに業物だろう腰に差した二振りの双剣。冒険者だろうなと思いながら眺めていると、木に引っ掛かったボールを取りに向かったように、オリヴィア達の前を通り過ぎていった。

 フードがあって顔が見えないだろうに、すれ違う瞬間こちらを見た気がした。気がしただけで実際は見ていないし、目が合った訳でもないかも知れないが、何となくそう感じた。そして声を掛けることも、掛けられる事も無く両者はすれ違っていく。



「さて、腹も膨れたし図書館に行こうか。リュウデリア」

「うむ。頼んだ」

「任せてくれ」



 面白い獣人も見れたし、腹も膨れたので座っていたベンチから腰を上げる。肩にリュウデリアが移動して、聞いておいた図書館がある方向へ歩き出した。背後では、先程の猫の獣人の話を興奮して話している子供達と、スゴかったねと親同士で話している声が聞こえてくる。

 十中八九、同じ冒険者。それもかなりの腕が立つ獣人だろうことは、戦いの経験が浅いオリヴィアにも解った。それに、リュウデリアから教えられた内包する魔力がかなりのもの……ということも加味すれば、自身よりもランクは高位だろう。





 オリヴィアとリュウデリアは猫の獣人の少女を頭の片隅に入れながら、西の大陸に渡って初めての図書館へと向かっていったのだった。






 ──────────────────


 猫の獣人

 水色の肩につくかつかないかくらいの髪と、猫耳と尻尾が特徴。腰には業物だろう二振りの双剣を差している。身軽な動きで、とても素早い。全く本気ではないだろうに、常人からは目で捉えられない速度で走る。




 ツァカル

 早い内に泊まるための宿を探して予約しておきたいので、ゆっくりと散策するつもりのオリヴィア達とは別れ、今はいい感じの宿を探している。

 仕事も見つかれば王都に住むつもり。ダメならば少しだけ滞在して、また別の場所へ移る。




 リュウデリア

 猫の獣人の少女から、膨大な魔力を感じ取っており、只者ではないということは解っている。自身からすれば弱いが、他の冒険者からすれば相当強いだろうことを確信し、図書館に行った後が少し楽しみになっている。

 けど、今はまず図書館で読んだことがない本を探して読み漁る方が先決。




 オリヴィア

 日頃から動きが瞬間移動並に速いリュウデリアの姿を見ているから、動体視力が上がって猫獣人の姿を追うことができた。かなり腕の立つ冒険者だろうとは思っているが、そこまで興味を抱いているわけではない。

 リュウデリアに自分で食べるからと言われた時は、あーんができない……と落ち込んだ。食べさせることに幸せを感じているので、是非やらせて欲しいってタイプの人……じゃなくて女神。



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