最前線

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とある人物が歩んできた道 ~体に良くても、、、~

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次の日から、早速行動を開始していく、私達に時間的余裕はない。

研究塔にいる、奥様を捕まえて、私が来る前から研究していたであろう、過去の研究データを全部見つけてもらってもいいですかとお願いする。
研究データの中から、売れそうで、尚且つ、大御所が欲しがるような情報があるのかを研究塔で手が空いている人にも手伝ってもらって、協力体制でピックアップしてもらい、そこから更に二人で選別していく流れに。

ここの管理は基本的に王都管轄で、当然、成果物である貴重な魔道具を欲しがるのが一般的で普通の考えだと思う。

だけど、この最前線の街で得られる究極の成果物であり、敵が使用していた人類が到達再現できない貴重な魔道具を、王都に献上する必要性がない。

解析して量産でもすれば多大な富を生み出せる金の魔道具っと言っても過言ではない品々。
それなのに、どうして欲しないと思う~?答えはか・ん・た・ん

暴発したら王都が色んな意味で吹っ飛ぶから、下手すると王都の城下町が死屍累々となって、人口激減によって滅びます。

仮に、献上して、扱うにしても~、実験を王都でするにしては危険すぎるのよね~。

下手に毒を散布するタイプとか献上しちゃうと王族暗殺に使われる危険性もあるし、危険なものは遠ざけるのが正解。

王族側からすると、用途がわかって尚且つ、利用できそうで便利そうなら、献上するようにぐらいなので、絶対的に献上する必要性がない。

だからね~、この街が発足して、生まれてから長い年月が経っているのよね。
そしたらさー、当然、二足歩行との長く戦い続けてきたんだったら、結構な量の魔道具がこの街に眠っているはずだと、大量にあるはずだと思ってたんだけどさー
当てが外れました、戦闘によって壊れてしまっているのが殆どで、使い物にならないものが多く、修繕する技術があれば使えるかも!?って状態のばっかり。

誰が、こんな壊れたやつを解析して修繕できるんだっての!!解読すら難航してるのにぃ~…

損傷も軽微な物も当然あるし、全然、壊れてなくて傷すらない綺麗な状態の物もあるから、使用するにしても問題なく使えるものはある!

けれどね~、困ったことに、実用方法が思い浮かばないで放置されているものが、ほんっと数多い。
一つずつ再度、起動できるのか、各種データと照らし合わせて危険が無いように実験していくのが想定以上に時間が掛かってしまうし、実際に無駄とも思える様な時間が過ぎてしまった。

魔力も一つ一つ、起動するだけでごっそりと魔力が魔道具に底なし沼のように、吸われるように持っていかれるので。
魔力を込めて起動させるのは、一日に一つか二つが限界だった…

魔力が減ってくると回復するのに自然回復を待てばいいのだけれど、時間的余裕が無いので、こういう時の為に、魔力回復促進剤も作らなきゃ無理っと判断される。
ここ数日魔力を使い過ぎて気力が足りてないのかも、なんかシャキっとしないっていうか、やる気が出ない、気怠い…

もしかしなくても魔力が体内に満ちてないかもしれない…

奥様と相談してみると、錬金チームや、研究塔のみんなで魔力回復促進剤を作っていたりすると教えてくれた。
私も、過去の薬剤の本を読んでいるので存在しているのは知っているが市場に売りに出されていないので貴重な品物だと思っていた。

奥様に尋ねてみると、材料も揃えようと、思えば揃えれるので、気は乗らないが研究塔のメンバーに作ってもらいました。

その、作ってもらったんだけど…

瓶から漂う土の臭いに困惑している…奥様も、苦虫を噛み潰したような顔で嫌そうにしている。

ぇ?これ飲むの?大地に広大にある土を煮詰めて瓶に詰めただけのような人が飲んではいけない匂いがする、これを、飲むの?

二人とも、瓶にある黒い液体を飲むのを躊躇っていると、研究塔のメンバーに羽交い絞めにされ、強引に飲まされる…

味は、強烈!!ものすごかった~。
表現したくても思い出したくない味で、二人で悶絶していると、「わかります、辛いですよね」っと、ハチミツ入りの紅茶を出してくれたので
体裁も減ったくれもなく、勢いよく飲む!!それでも、後味の悪さが全然取れなかった…

これも、要研究じゃないのぉ…まずは、この味をどうにかしないと…うげぇ~まっずぃ、こんだけ不味かったら、そりゃ研究塔のメンバーも作るの躊躇うよね~。

その後は、あまりにも不味すぎて、気分的にも、これ以上、何かをするという気力も出てこないのでお開きになった。

もう、全てが面倒だったから自室に帰ってすぐに寝る!寝て忘れたい!!

自室に戻るなり、ベッドに倒れ込む目を閉じると一瞬で眠れた。

次の日、驚きの効果に声も出なかった。

あんなにも気怠い気持ちだったのが、驚くほど晴れやかで、気力が満ち満ちていると実感できる!
今なら、あの会議をしても元気に乗り切れる自信があるってくらい心に余裕がある!!魔道具に魔力を込めたとしても気怠い気分にならないと思えれるくらい心が前向きにポジティブになっているのが心の底から理解できる!!

これを、論文にまとめよう!!魔力が減ると人の心が負に偏る傾向がある!!

研究塔の人にお礼を言いに行くついでに、このレシピって門外不出なのか、それとも、文献にある物と変わらないのか確認を取ると。
昔から伝えられている滋養強壮の為にある健康食品みたいで、知る人は知るって内容…秘匿された特殊な製法ではないのね

材料は一般家庭でも揃えやすいのか?材料と手順と道具を見せてもらうと…ぁ、これは専門の道具もいるし、材料もちょっと手に入りにくいものがあるじゃないの。

一般的にハチの巣なんて売ってないもの…
ハチミツを作る農園はあるけれど、ハチの巣を壊しちゃうとハチミツが取れなくなっちゃうから、ね。数が出回らないのよね~

え?こっちでは、ハチの巣は山ほどあるの?どうして?
畜産エリアで、ハチミツを作る農園もついでにやってるんだって、蜂の種類も地面に巣を作るタイプのやつを選定して木箱の中に土を詰めて巣を作りやすい環境にしたりと研究もかねて行われていて。
錬金とか薬剤にする為の花とか、種とか、実とかが、必要だから、それらの栽培をお願いしてて、花を咲かせるついでに、蜜蜂も飼育している。

薬剤の為に必要な花を育てる



花が咲くので蜜が手にはいる



蜜を集める蜂をついでに飼育する



蜂が巣を作るってサイクルなのね!

ふんふん、あ、魔力回復促進剤に使われている植物も育てているのよね、それじゃ、材料の殆どがこちらで栽培していることになるのよね?
ってことはさ、大量に作成して瓶に詰めたら王都とかで売れそうな気がするけど…問題は味なのよね、一度飲んだら次回はお断り候補だわ。

滋養強壮にもいいみたいなので~、あの二人にも飲んでもらって売れるのかどうか、意見を聞こう!!

次回の会議に意気揚々と、魔力回復促進剤を持っていき、匂いからして嫌な予感を察して拒否してくるけど、強制的に飲んでもらいました!
結果は、当然!

満場一致で売れない判定が出ました…

レシピ本を作って、売り出す案も、一般家庭で材料を揃えるのも一苦労だし、道具も必要。一般家庭で手軽に作れないので誰もがわかる、売れるわけがないので、そんな本を出す必要もない。
でも!魔力を消費する、研究所では欲しがるかもしれないじゃない!
騎士様から令瀬な突っ込みを頂きました「魔力が枯渇するまで研究は行われていないし、向こうはゆとりをもって研究するので無理はしないですよ」

…ですよねー

王国騎士達には如何でしょうか?っと確認を取ると
「近衛騎士の家系では、その家、独自に伝わる、肉体強化術式での戦闘訓練を行っているけれども、枯渇するまで追い込むことはないので、需要は、と、言われますと…」

…ですよね~

財務の人に売れ筋が無いか、何かこの状態を打破する名案があるのか考えてもらう。

「滋養強壮に良いっとのことですが、具体的にいうと、どの様な?」
…さぁ?知らない、だって、私も文献でしか知らないのよね~至極当然な、あやふやな部分に切れ味鋭いメスを入れられても困ります~

体感で良いのでしたら、気力が満ち足りてる感じがしました!
「それは、貴女の感想ですよね?」
…はい、そうです、はい、そうです!!それ以外のデータがないの!飲んでもらった感想は糞不味いだけなのよぉ!

最後の質問として、二人とも飲んでから、少し経ちますけれど、どんな感じがします?

お互いの顔を見てから声を揃えて出てきた言葉は
「「口の中がスッキリしないので気分は最悪です」」
味の事だけ!!

解散!!また明日!!
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