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始祖様の伝説 2 始まりの祖

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体が揺れてる気がする、なんで?さっきねたばかりじゃないの?もうすこしねてたい、最近いそがしすぎたから、なんかしんどい・・・
「・・・き・・・おき・・・おきなさい!!」
ベッドをバンっと激しい音がするとお昼寝三姉妹が綺麗に跳ね上がり、ベッドの上に落下する。

一瞬何が起きたのかわからず頭の中が混乱していると、さっきまで読んでいた絵本も一緒に空中に跳ね上がっていたみたいで、空中に浮いているのが見える。
当然、浮いたものは落下するのがこの世の摂理条理定理、結果は
「いたい!」「ひぐぅ」
私の太ももやお腹を枕にしていた姫様やメイドちゃんに降り注ぎ、綺麗に当たる。
ごめん、寝起きでぼんやりしていなかったら、空中に浮かんでた絵本を弾き飛ばしたり、キャッチしたりできたんだけど、寝起きですぐに動けないよ。

どうやら、女将が起こそうとしてくれたみたいだけど、起きる気配が無くて強硬手段に出たと思われる
「読み終わったの?」
まだ寝ぼけている姫様の代わりに手記を読み終えたのか、質問を投げかけてみながら時計を見ると、お昼をすぎて、おやつの時間に近い時間だった。
うわ!?凄い寝てた!?そりゃ、熟睡にもなっちゃうから寝起き悪くなるよ!!仮眠ってレベルじゃないほど寝てる!!

「あそこで普段使わない頭を使ってへばっているポンコツと一緒に頑張ってよんださ!わからないことだらけでねぇ、質問したいんさぁねぇ」
その言葉を聞いた姫様も目をこすり、頭を撫でながら欠伸をして起きようとしているけれど、姫様の寝起きが悪い時はかなり悪い
メイドちゃんに至っては本がぶつかった場所を痛そうに撫でた後、私の太ももにおでこを擦り付けた後、太ももに絡みつくように腕を絡ませてから二度寝しようとしている。

女将が恐らく、姫様のお母さんの日記帳らしきものを手に取って
「あ、悪いけれど、日記の方は1ページだけよんじまったよ、お母さんの日記ってわかっちまったら勝手に読めねぇよ」っとバツが悪そうな顔をしている。
そりゃねぇ、本の表紙に思いっきり姫様の家名が書かれていて日記帳って書かれていたら日記帳だと思う、

けれども!表紙はフェイクで中身は別物じゃないの?って勘ぐってしまって中身を確かめちゃうよね。
っていうか、見た目通り、表紙通りの内容だったんだ、私もフェイクの可能性はあるんじゃないかなーって思ってたけど。

姫様がまだ目が覚めないのかぽけ~っとしている、こちらの方を見て手を出してくる?取り合えず握ってみる、何となく、何をしてほしいのか瞬時に悟り
全身から魔力を放出し、放出した魔力に術式を用いて指向性を持たせて手を繋いだ姫様の手から魔力を注いでいく、どうして魔力を欲しているのかわからないけれど、特に使う予定もないし注いであげよう

やっぱりだ、前回同様、ソコが見えない?魔力の経路はすっごく綺麗って言うか滞っている場所が無い。
綺麗に奥へ奥へと魔力が通っていく?こんなことってありえるの?医療班の練習で数多くの人に魔力を注ぐ練習をしてきたけれど

何も引っかからないで、すっと綺麗にはいる、注射器で薬を体内に入れるよりも、ずっとずっとなめらかに魔力が入っていく。
そんな人なんて、今まで無かったよ?姫様は、特別だから?術式に長けているから特別なのかな?

ある程度、魔力を注いでも、まだまだ注げれる不思議な感覚につい、何処まで魔力が入っていくのか確かめたくなるけれど
「ありがとう団長、目が覚めたよ、やっぱり団長の魔力は心地いいね最高」ほぅっと少し頬が赤くなって、やっぱり前と同じでちょっとだけ恍惚してエロスを感じる表情になってる。でも、目の色は変わっていない、やっぱり見間違いかな?
ぱっと手を離されてしまったので魔力譲渡法を中断する。

「んんーーー!!」
ぐぐーっと背筋を伸ばして目を覚まそうとし、そのまま全身を使って深呼吸をしている。
寝起きに深呼吸するのは良いことなんだよね、医学の父が教えてくれたんだけど血圧を落ち着かせる作用があるんだって。

「お待たせ女将!どんな質問でもどんとこいだよ!」
完全に目が覚めたみたいでいつもの明るく優しい雰囲気をまとった姫様になる。

「っと、その前に、ごめんだけどその二つとってー」
女将に机の上に置かれた本を取ってほしいと伝えると本を二つ手に取り、渡すとさっきまで気怠そうにしていたベテランさんも三姉妹が座ってたり寝てたりするベッドの近くまでやってくる。

「はい、団長まだ読んでないでしょ、読んで」
翻訳版の方を渡されたので、早速、開いて読んでみる。

「本当のほんとに、そこに書かれている技や術が実現可能なのかい?」
その言葉に、姫様はこくりと頷くだけ
「始祖様が書いた手記もよんだし、翻訳されたやつもしっかりと全部を目を通して、何度も読み返しても、…納得できない」
何度も読み返しても納得できないほどの内容だと女将が言うけれど、どんなことが書かれているのかすごく興味が出るので急いで読む。っていうか、読まないと会話の流れについていけないよ!私も事前に読ませてよ!!二人みたいに時間ちょうだいよー。

「さっきも女将は見てるし、もっと、凄いの見たことあるでしょ?」
さっき?あ!魔力譲渡法?ぇ!?これも始祖様の秘術なの!?なんか医療班の6割は使えるようになってるけど!?

「ぁぁ、うん、魔力譲渡法はNo2がおこな…まってくれ姫様、どうしてアレを知っているんだい?」
あれってなんだろう?えっと目次にかいてある!!翻訳版書いた人ってすっごいまめだ!ちゃんと項目分けされてる!!まりょくじょうとほう…あった!!

「知ってるに決まってるじゃないの、ちゃんと記録として残されてるじゃない、戦士一団が行ってきた報告書に事細かく記載されているからちゃんと読んでたら知ってるよ?」
「「ぇ”?」」ベテランさんと私が同時に声を出すと姫様がんもーっと声を出しながらため息をつく

「団長は医療班だから百歩譲っても、弁明の余地あるけれど!ベテランさんはギルティだよ!時間作って、全部読む様に!」
「は、はい!」びしっと背筋を伸ばして返事をするベテランさん、私も怒られる流れじゃない?
「そうだよ、団長も!医療に関係しなさそうでもちゃんと読む様に!一団を預かるTOPとしてちゃんとしてね?」
こちらに振り返らないで怒られてしまったので返事だけはしっかりと「はい、申し訳ありません、以後気を付けます」反省の色を込めて返事をする。

「なぁ、姫様、もしかしなくても戦士長が放った一撃ってのは」
「伝え聞いた話と記述によれば、間違いないと思ってる、それに類似しているのがあったでしょ?そもそも死の一撃ってのは通称で」

自分が体内に保持している魔力、その総量にとって、発動するのに身の丈にあっていない秘術を強引に発動させるために命を魔力に換えて放つ一撃
魔力ってね、細胞の一つ一つに宿っているの、内臓、骨、筋肉、爪から髪の毛まで、当然、脳にも宿っている。

死の一撃を放てば脳が溶ける?それはね、脳を溶かしてでも魔力を捻り出さないと発動できないから代償として溶かした結果なの

過去に、死の一撃を放った人が魔力量が足らなくて補う為に脳にある魔力を吸い出して放った結果、脳を溶かしきるほどの熱をうんでしまったのか、定かではないけれど、恐らく、その可能性が高いんじゃないかなー、それが伝承として伝わって死の一撃を放てば絶命する、脳を溶かすほどの熱量を伴ってってね。

思い出してみて、戦士だけじゃないでしょ?死の一撃を過去に放ったことがあるのは、術士だっているのよ?

「ひ、姫様ちょっとさえぎって悪いんだけど、まさか、あれもなの?」
女将が何か思い当たることがあるみたいで確認を取ろうとする
「えっと、どれ?ごめん、当事者じゃないから、そこまでは読めないよ…何か心当たりあるの?」
女将があの日に見た奇跡を伝えると
「…うん、それも死の一撃に入ると思う、けど、たぶん、ギリギリの所で持ちこたえたから死んでないってことかな?…考えたくないけど死なない程度にどこか犠牲にしてるかもね」
その言葉に女将が納得する、どうやら自分の中で何かがつながったのだと思う、今度、レポート読み漁ろう、会話の中身がわからない…

「それじゃ、その本に書かれていた術で、ストーンウォールだったか?それが、」
「ご明察通りだよ、その秘術を始祖様が用いた後に人類総出で土の壁にレンガとかいろいろとつけていって生み出されたのが人類最初の砦、最前線の最終防衛ライン、突破されたら人類は終わると言われていて、死の大地に繋がる門がある壁、あれは、始祖様が作ったものだよ、教会や先人がゼロから生み出したものじゃない」
え!?あの壁って、教科書じゃ、王家主体で教会や王都の住人総出で作ったって書いてあったけど!?

「…それじゃ、教会の人や王族が嘘ついてたってこと?」
ついぽろっと言ってはいけない言葉が漏れてしまうと、その言葉に姫様が
「嘘じゃないよ?大元の土で、できた壁を、基礎を作ったのは始祖様、それをより強固にしたのが人類のみんな、嘘は言ってないよ?ただー記載漏れがあっただけじゃない?始祖様の名前をうっかり書き忘れただけだよーただの、ヒューマンエラーじゃん」
それって、不敬にもほどがない?大元を作ってもらっといて名前を書かないなんて…
確かに謎だった、あんな大きな大きな壁をどうやって作ったのだろうか?って、不思議だった、きっと、人類皆で作業したから一大興行だとずっと思ってた。先人の人達は凄いんだなぁって思ってたのに真実を知っちゃうと…ちょっと軽蔑しちゃいそう…

試しにストーンウォールのページを捲ってみると
始祖様が起こした奇跡の一つ
始祖様が仰るには、土の高さはまだまだもっともっと高く出来るが、高く作れば作るほど脆くなって崩れやすくなるから、高さと厚みを考えるとこれくらいが扱いやすいだろうっと、唐突に大量の土の壁を作ってくれた、寵愛の巫女である私には何故、それを作ったのか理由も教えてくれた、近い将来、この先から、今の人類では絶対に勝機がない悍ましいほどの量と強さを持った獣の軍勢が襲い掛かってくるだろう、それらから少しでも時間を稼ぐために用意しておく。

そこから先にはストーンウォールを発動するのに必要な術式が書かれている
見て理解はできる、内容もすごく簡単だけど、これってさ、2000人くらい集まって発動させても、魔力たらなくない?これを、独りで?しかも、物の数分って書かれているんだけど、始祖様って本当に人なの?

「そ、それじゃあれかい?どうしてあたい達がある頂に到達するとこの秘術が使えれるようになるんだい?」
確かに、術式を知らないのにどうやって発動するの?

「…ん?え?始祖様伝説に書いてあるじゃない」

この大陸のいる殆どの人達って始祖様の血をひいてるのよ?

「「ぇ!?嘘!?」」
女将と私の声がきっちりと綺麗にシンクロしてはもってしまう、まさか、各国の王族の姫様と契りをかわしたって書かれているあれって、真実なの!?
っえ?それじゃ、今いる人達ってみんな王族の血をひいてるの?

「ぁ~っと、えっと、ごめん団長、学校とか、史実署とか、教会で発行されている内容ってどんなのだっけ?」姫様が知る歴史と、私達が知る歴史は大きく異なる可能性が高い。
えっとね、たぶん、だけど2節の章だよね?たぶん

大群を退けた後、始祖様の偉大なるお力に惚れた恐れた各国の首領達が、一斉に始祖様の元に集まり、その威光を得るために、自国の姫や、貴族が娘を差し出して始祖様の力を分け与えてもらえないかと懇願した、始祖様の心は寛大で快く引き受けてくれた、人類が強くなるために。
その結果、始祖様には遠く及ばないが今までの人類史では考えられないほどの強靭なる力を持った人たちが誕生した。

だったかな?

「団長はさーそれを聞いてどう思った?」姫様が私にもたれかかる様に倒れてくる
「えっと、たぶんだけど、始祖様と子を成したんだよね?王族の血筋と貴族の血筋が」
だから、一夫多妻制を推奨するようになった起点がここだと思ってたんだけど?

にま~っと笑った後「せいか~い!団長は偉いねー、ちゃんと勉強してて、でもね、ちょ~っと違うんだよねー、んとね、目次にね始祖の由来ってあるでしょ?」
本の目次を見て確かに、始祖の由来ってある
「そこを開いて音読してみてーっていうか、女将ーだめじゃないのーちゃんと読まないとー始祖様の名前の由来何て別にいいかって読み飛ばしたでしょー!」
「…しかたないさぁねぇ、文字読むの苦手でねぇ…」しゅんと反省した女将の声を聴きながら始祖様の名前の由来っというページを開く

始祖様の名前の由来は彼を起点として人類が爆発的に魔力にも体力にも身体能力にも大きく向上したことから
彼のことを称え、全ての始まりである祖として崇め奉ることで始祖様と呼ばせていただくことになった

また、彼の名前は私達では発音が難しいうえに恐れ多いので名前を呼ぶことが出来なかったので、当時は救世主様とお呼びし、彼が旅だった後は、始祖様と呼称することを統一した。

では、どうやって、彼を起点として爆発的に人類が強くなったのか?

彼は毎日、誰かしらの女性を抱き、子を成していったからである
私が知っている範囲で300名は子供を宿した、たぶんだけど、もっといると思われる、あの人の移動速度はすさまじく早く追いつけない
普段は私を傍において一緒に連れて行ってくれるのだけど、女遊びをするときは連れて行ってくれないことが多い。
余談であるが、私の親族にあたる全ての若い女性は全員、彼の子供を宿している、私も当然、宿している、史上最高の幸せだと本能でも心でも理解している。

彼の子を宿し産み育てれる喜びを

「・・・・」
この内容に女将は目が点になっていて、驚きを隠しきれていない。もちろん、私も驚きすぎてどうリアクションをすればいいのかわからない。
ぇ!?始祖様の名前ってそういう意味だったの!!??てっきり、人類を救ってくれた救世たる人類夜明けの祖って意味だとおもってたんだけど!?

「っそ、だからね、私達全員の祖先はたどっていくとみんな始祖様に辿り着くの、だから武を極めたり、術を極めたり、心を極めたり」
何かの頂に到達したものが、選択を迫られた瞬間、どうしようもない状況に陥ってしまったときに自分の全てを失ってもいい、今この場だけでいいから奇跡を願ったときに

体に刻まれた始祖様の遺伝子、えっと、細胞の方が伝わりやすいかな?それが呼応して術式や戦技を発動して放つの
当然、細胞がオートで発動する術で、命を捨てると心が覚悟を決めているので内臓だろうが、脳みそだろうが、どんなものを使ってでも魔力を生み出し細胞を焼けつくす覚悟で術を発動させるの

後は、その術を発動させるために最低限必要な素養がある人じゃないと発動しようがないってのもあるから、条件さえ満たせば発動できるの、この大陸の人間であればね。
だから、この大陸の人じゃないかぎり、大穴に潜む獣と対等に戦うことが出来ないのよ

皆はね、会ったことが無いと思うから知らないと思うけどね、他の大陸の人達ってね
私達よりも身体能力も魔力も非常に乏しくて弱々しいのよ?唯一、違いがあるとすればこっちにはない技術がちらほらとあるくらいかな?

だから、この大陸のどんな人型でも一体、渡ってしまうと誰も勝てない、勝ちようがないの。

なすべなく死を強制的に選択させられるの。

海辺の町を大事にしていたもう一つの理由としてはね、密かにお願いしていた内容があるの、海におかしな、不思議で見たことがないやつがいないかっとか、異変があればすぐに知らせてもらえるようにね、お願いしていたの。
全然、成果が出ないから油断してたら、ね?あっさりと出し抜かれてしまったの、油断、じゃないか、もっと真剣に取り組めばよかったんだよね、私はいつだって一手遅いし、詰があまい…

後ね、聞いたことがある人はあると思うけどね、一説では、ほかの大陸に亡命を許していないって話があるでしょ?それはね、始祖様の血を他の大陸に渡したくないからだよ
どうして、渡したくないと思う?

「それは、え?別に人類全員が強くなれば、大穴の敵に対抗できるから良いことじゃないの?え?なんでだろう?」
急に降られてつい、本音が漏れてしまうと目の前にいる三人が呆れた顔をしている、そして、太ももに抱き着いているメイドちゃんの力が強くなった?起きてるのかな?

「団長はずっと人の悪意に触れないで生きてね、その清く正しく、時代が時代なら聖女と言われてもおかしくないくらいピュアで何処までも優しい人でいてね、この時代でそれはもう、たいそう貴重だから、尊い存在だからね?」

…あれ?ちがうってことー?あれー?良いことじゃないの?人類皆が強くなれば平和じゃないのー?

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