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王位継承戦 Side-S 4日目 ③

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「ん?なんだい、相手をしてくれるのかい?」
バンバンっと拳を自分の手のひらに叩いてやる気は十分だぜ?っと軽く挑発しているけれど、残念ながら私の見立てじゃ、MMさんじゃ勝てないよ?
「うむ、師匠の師匠は偉大だっていうのを体験しておくのも良いだろう、得物は有りでも構わんぞ、無しでも構わん。徒手空拳、なんのそのだ」
ぴょんぴょんと軽くジャンプして座っている間に滞ってしまった血液を全身に流して、固まった筋肉をほぐしている。
ジャンプするだけで、この人の動きが超人染みているのだと伝わってくる、足首、膝、股関節、肩、首と地面から伝わってくる衝撃を綺麗に各部位に分散させつつ、ジャンプして着地する地面からの衝撃を使って何時でも素早く動けるようにしている。地の理を理解している、重力って概念、この世界にないだろうに、本能というか長年の研鑽で知ったのかな?

う~ん、この動きは私じゃ真似できないなぁ、足首っていうか、全ての関節が柔らかそう。

「後悔するんじゃないよ?あたいだって師匠に鍛えられたんだから、息子が偉大だって言うのを証明してやるさぁね!」
MMさんの瞳がぎらついている、闘志に燃えているって感じ、うーん、あれ?この人ってあれかな?戦闘狂の類だったり?乙女じゃないのか!?んん-?
「まぁ、まずは素手でいこうじゃないか、素手の方があたいが有利だからね」
あの怪力相手に、どうやって立ち回るんだろう?掴まれた時点で終了じゃない?

「っは!それは楽しみだ、勝ち負けはそうだな、俺の背を地面に着けたらお前の勝ちでいいぞ、今日の俺は機嫌がいい、お前が負けたと宣言まで相手をしてやろう」
私たちに背を向けたままゆっくりと、MMさんが先ほどまで訓練していた場所にゆっくりと歩いていく
「っへ、そうかいそうかい!楽しませてくれよ!」
背を向けたままの相手に向かってMMさんが突進する勢いで駆け出していく、開始の合図無しに始めるのは如何なものかと思う人もいるかもしれないけれど、実戦形式であれば、開始とかの合図なんて無いからね?卑怯とかそういう考えは実戦では通用しない、勝てばいいのだから、MMさんの判断は正しい、けれど…

相手が悪い

巨体が宙を舞うのは私も初めて見るよ。

MMさんが駆け出してタックルでもするのかと思ったら腕を伸ばして体のどこかを掴もうとしたみたいだけど、
筆頭騎士様は伸ばしてきた腕を、っていうか、開かれた小指だね、それを握ろうとしたんだけど、
MMさんは小指を握られてしまったら折られると感じたのか、腕を一瞬だけ上に上げようとしたら、手首の辺りを掌底で下から上に向かって突き上げられてMMさんの伸ばした腕が上に向かって弾き飛ばされて、腋ががら空きになったと思ったら、その腋に綺麗に筆頭騎士様の肩が入った瞬間に腋から自身の肩を滑らせるように流れる様な動作で足元へとしゃがみ込むようにして、上半身を滑らせてMMさんの駆け出して宙に浮いている片足の足首を掴んだと思ったら

MMさんが投げられていた、うっわ、すっげーあれが対人戦等においての達人だからこそなせる技ってこと!?

筆頭騎士様がMMさんを投げてすぐに駆け出そうとしたけれど、止まってMMさんの動きを見ている、次の一手はどれを選ぶのかって感じかな?

投げられたMMさんも綺麗に転がりながら直ぐに体制を整えるために地面を蹴って筆頭騎士様との距離を稼ぐ
「ふむ、追撃を警戒してか、よい判断だ」
筆頭騎士様もMMさんが飛んで距離を稼ぐのが見えていたみたいで、追撃しようとしていたけれど、距離が開くので追撃をしないという選択肢を瞬時に選んでいるし。
うわぁ、心理戦もあるんだぁ…

「たは~勢いだけじゃ無理かぁ、流石だねぇ、若い頃を思い出したよ、師匠にもよく投げられたし、二足歩行どもに何度、地面を転がされたっての」
「そうかそうか、息子もこれくらいはやってのけたか、それは重畳重畳!よい経験だったろう?」

手のひらをクイクイっと曲げてかかってこいという合図かな?それを見たMMさんが
「あたいに挑発できるやつに出会うなんてね、生涯であの人以外に出会っちまうなんてねぇ、世界は広いって、わからされちまうねぇ…」
嬉しそうに鼻っ頭を親指で弾いたと思ったら、先ほどと同じように駆け出し、右腕を大きく上半身を逸らす様に後ろに引っ張り、筆頭騎士様の目の前で左足に全体重を乗せるように大地を蹴ったのか蹴ったズンっとした、振動がここまで伝わってくる

そのまま、真っすぐに右ストレートを繰り出すけれど、どうやったのかわかんないけど、気が付くとMMさんの顔が地面に着いてる!?

見えていたのは、右ストレートを左手で手首辺りを掴んでるようで掴んでいなかった、弾く?流す?でいいのかな?
流しながら自分自身の体を綺麗に旋回させて、背中側をMMさんの右腕に添える様にしたのは、肘を曲げられないようにしっかりと左腕と上半身を使って固定するためかな?
MMさんが拳を繰り出す為に下げていた右足の膝?太ももを筆頭騎士様が右足で蹴ったのかな?その直後にMMさんの伸ばした右腕が地面につくというか、勢いが殺しきれていないのか、そのまま拳、肘、肩って順番にって、感じで地面に擦過傷をつくるかのように滑って転がされた…

どういう原理?力のベクトルを作用させているのは、何となくわかるけれど、相手から生み出された力のベクトルと、自分が生み出した力のベクトルを加算させて、相手の意図していない動きにさせて動揺させて考える隙を与えずに誘導する感じ?

さっきのは小指を折られたくない、自分の体を守るための本能を利用させて隙を作って投げ飛ばしたのはわかるけれど、今回のはどういう原理だろぅ?

もう一度、思い返したいけれど、直ぐに次の攻防が始まっちゃう!?

「かー、掴みもダメ、力任せの剛腕もダメかぁ、それじゃこれはどうやって捌く!?」
両者がいつの間にか立ち上がっていて、にらみ合っている、MMさんが次の一手の為にゆっくりと歩み寄るように近づいていく。
ドンドン近づいて目と鼻の距離まで近づくと、左足をサッカーボールをゴールに向かってシュートをするように足を振り筆頭騎士様の体に当たったと思ったが、筆頭騎士様は足が当たると同時に飛んでいてMMさんの足にしがみついたように見えた瞬間にグルンっと回ってMMさんが、ビタンっと豪快な音と同時に地面に叩きつけられていた、お腹側というか、顔面強打してない?

今のは原理は何となくわかったよ!
自分に向かってくる足の力、向かってくる力のベクトル、その向きに合わせて跳躍すると同時に足にしがみついて、上半身の体を捻る力を使って股関節を捻じるようにすると、MMさんからすると内側に捻じ切られそうに感じるから、そのまま耐えると大腿骨が折れる危険性を感じて地面に着いてある右足を地面から離して衝撃を逃がさないといけなかったわけだ。

ほうほう、なるほどなぁ!耐えると人体の関節が壊れるようにしているのか!

迂闊に踏ん張って耐えるという選択肢を選んでしまうと、相手を蹴り上げるために発生した力の向きと、しがみ付いて上半身を捻って新しく力を発生させて、互い違いのベクトル同士を関節内部に向けてぶつかるようにしてるんだけど、熟練の技なのかしっかりと力のぶつかる箇所を任意の場所に向けてる!
骨の脆い部分に向かって寸断力を発生させて折る!それが出来なくても周囲の靱帯を損傷させて関節保持力を馬鹿にさせる!結果的に足の踏ん張り使えなくなるので動きが大きく制限される!次の一手を封じるための一手!えっぐいな!

敵の構造的に脆い部分、そこに狙いを済ませて避けようのない攻撃をするっかぁ、ふんふん、理に適ってる!!

動きの流れを考察している間も二人の攻防は続いていく、何度も何度も地面を転がされては起き上がって向かって行く不屈の精神も30分ほどしたら
「あーもーきっついさぁねぇー!体力の限界さぁ!!」
大の字で寝転がって腕を上げて旗を振るように手のひらをヒラヒラとさせているので、これにて、MMさんの負けという形で勝負が決まる。

「はっはっは!俺もまだまだ若いな!良い運動になった!礼を言うぞ!」
その声に大きく胸を張って嬉しそうにしている、あんな風に体を動かせれるのは羨ましいなぁ、私の体って回復が遅いからあんなに激しく運動したら三日は動けなくなっちゃいそうだから、正直、羨ましいなぁ。
まったく運動しないのは健康によくないから、お母さんと一緒にウォーキングくらいはしているけれど、体を動かす喜びを知りたいと思う部分もあれば、明日以降の苦しみを考えると知りたくないって部分もあるなぁ…

ああーつかれたーっと叫びながら筆頭騎士様もその場で大の字になって寝ころぶと
「背中をついたからあたいの勝ちさーねー!」「勝負はもう決したであろうが!俺の勝ちだ!」
MMさんがすかさず勝ちを宣言する、負けじと筆頭騎士様も声を張り上げるけれど、うーん、ごね方によってはMMさんの作戦勝ちになっちゃうなぁ、だって、MMさんは負けたって言ってないからね、【無理、体力の限界】ってだけしか言ってないからな~

「あたいは敗北宣言はまだしてないさーねー!手首のストレッチと大地から力を分け与えてもらっているだけさぁ!」「ええい!屁理屈を!負けず嫌いだな!」
大の大人が、まったく、素直に負けを認めたらいいのに、負けず嫌いだね、その部分には私も同意だね~、あ~今日もいい天気

「ここは、勝負の流れを見ていた孫ちゃんにジャッジをしてもらうでいいか?」「応さ!」
あーもう!やっぱり飛び火して来た!どっちの肩を持っても得しないやつじゃん!まぁ、ここは素直に
「お爺ちゃんの勝ち!どう見ても技量では負けてるからね!」
策略でもね、お爺ちゃん、私と遊びながらもしっかりとMMさんの動きとか観察してそうだもん、動きの癖とかしっかりとチェックしていただろうし、騎士団員がMMさんのスタミナを削るのもしっかりと計算に入れている可能性が高いんだよなぁ、流れ的に戦うことになるだろうと予想していただろうし。

強かだよ、この人、年齢的にも体力的にも筋力的にも不利だからこそ、その辺りを計算して策に嵌めているんだもん。その部分を考慮したら、ね?同じ策略家として、お爺ちゃんの負け宣言は出来ないよ。

「だぁー!あたいの負けかー!ちくしょー!師匠に顔向けできないさぁねぇ!!」「はっはっは!!息子が尊敬する偉大なる父であり師匠である尊厳は保てたな!俺の勝ちだ!」ダーッハッハッハっと辺り一面に声が広がるように、大の大人たちが野原で大の字に寝転がって笑いあっている。
これが俗に言う体育会系のノリってやつなのかな?ちょっと羨ましい

センチな疎外感に包まれていると、筆頭騎士様の家に勤めている使用人の方がこちらに向かって走ってくる?
近くまで来ると、お辞儀をして上着の内ポケットから封筒を取り出し
「お嬢様、こちらお急ぎのお手紙です」
丁寧に渡してくれるので私も貴族らしく受け取り、感謝の言葉を述べた後、封筒の中を確認する。

封筒の中に書かれていたのは昨日捕まえた人たちが何処派閥なのか調べてもらった結果が書かれていて、その内容にちょっとガッカリしちゃった…
派閥もくそもなかったよ、捕縛したやつら、私が壊滅させた盗賊とか裏家業を生業にしていたやつらと繋がりがあるやつらじゃん…
ってことは、純粋に、自分たちの食い扶持を潰した私に恨みがあって、恨みの対象である私が王都でウロウロしていたから襲っただけじゃん。

ちぇ、これを材料にして攻撃してきた派閥を徹底的に追い込みかけてカチコミ仕掛けるつもりだったのになぁ…

末席の王子も、これを機に裏組織を解体するために動くみたいだけど、ああいうのは解体しようがないんじゃないかな?次から次へと湧いてこない?

手紙をポケットに入れて空を見上げる、お日様の位置的にそろそろ、違う場所に移動しようかな
お爺ちゃんとMMさんに移動することを伝えるとのそっと起き上って見送ってくれた、MMさんは残って一緒に訓練に参加する予定で今日の護衛は敢えてなしでいく、表面上はね。
だって、この感じだと、私に恨みを抱いている人達って実はかなり多いんじゃないかなって、少しでも愁いを断つためにちょっとずつ誘い出して狩ろうかな。

残党どもだったら、殆どのやつらは今頃、美味しく育ってるはずだもんね、狩り時を見失わないようにしないとね、あれからの経過日数を考えると、私に復讐したいなんて考えてる奴なんて確実に裏家業と繋がって生き延びているはずだからね~、捕まえて末席の王子に送り届ければ、彼の手柄にもなるものね。

うん、虎穴に入ったおかげで虎子を得たわけだ!
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