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王位継承戦 Side-S 4日目 ④

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その事を移動中の馬車にいる私の騎士に説明すると、あんな危ないことはしてはいけないと許可が下りなかった…
なので、私を見つめている怪しい奴がいたら問答無用で捕縛して私が昨日のような危険な目に合わないようにするってことで、話がまとまった~、あれくらい大丈夫なのにって言いたいけれど、魔力を温存することを考えたら、よくないか、最低でも一週間は王都に滞在することになりそうだし。

そんなことを考えながら、医療班のテントに移動し二時間ほど、訪れた人たちの悩み相談を開催予定だったけれど、私が悩み相談をしていると知った人達が押し寄せてきちゃって、ここでも整理券を配ることになっちゃった…

明日は朝から教会に行く予定なので、わざわざ会いに来てくれた人たちには申し訳ないけど、しっかりと一人一人の悩みを聞いてあげたいからね。何名か断っちゃった。

予定の2時間を超えちゃったけれど、平民たちの生活や病気などの悩みは、概ね聞けたから、次は貴族たちの相手だー、忙しいなぁ…

その後も夕方まで美容整形だけじゃなく日常の悩みも受け付けている、そんな貴族たちの相手をしていたけれど、此方も整理券を配る流れになってしまう…
此方の込み具合を使用人に聞きに行かせて、私の予定を聞いてくるのは礼儀正しくていいんだけど、屋敷に呼びつけるのはお断りだよ?移動時間を考えろっての!こちとらチャリティーぞ?営利目的じゃないっての!…それに、呼び寄せるってのはリスクが高すぎる、そのつもりが無くても私を呼んだ貴族に迷惑が掛かってしまう可能性があるからね。
なので、悩み相談は此方でしていますので、ご足労願いますって使用人を追い返したりもしたよ!ちゃんとそれっぽい理由も添えてね。

夕方になったので、帰ろうかと準備していたら、医療班の皆も疲労困憊でお疲れの様子だったので何か息抜きをしてもらいたいのでお小遣いを渡して外で楽しんできてもらえばいいかと話しかけると、話の流れで私も一緒に行動することに…うーん、私を労いたい気持ちはわかるけれど、私も疲れているから早めに横になりたいんだけどなぁ、しょうがないよね、部下を労うのも良い上司だよね。しゃぁない。

私を待ってくれている使用人の方に今日はご飯は要らないと屋敷の人に伝えてもらえるように頼んで、医療班の皆と一緒にご飯を食べに行く。

幸いにも、病院の近くにはちょっとした商店が並ぶストリート、商店街があるから遠出しなくてもいいのが良かった。長い事、歩かなくていいからね。

先日、騒動を巻き起こした場所だから、ちょうどつばの広い帽子を持っていたのでそれを被りながら移動していたんだけど、チラチラと視線を感じちゃう、そりゃそうだよね、話題の医療テントで働ている人達、そんな人たちがいっぱい集まって居れば、自然と目をひくけれど、寄ってはこない。

こちらが集団でいるのと、私を囲むように全員が動いてくれているので誰も近づきようがないんだよね。
特にこうして欲しいなんて一言も言っていないのに全員が率先して自ら行動してくれるのは嬉しいよね。

通りに入って周りを観察すると、昨日、迷惑をかけてしまったお店には人だかりが出来ている、う~ん、近くで何事かと見たいけれど、進行方向とは逆だからなぁ。
それに、店員さんが亡くなってしまったのが広まって集まってしまったのかもしれないし…安否の確認はしてないから、ちょっと気になるんだよね。

昨日の知る人ぞ知る騒動の結果を知りたいけれど、優先するべき内容じゃないし、そのうち結果を調べて場合によってはご家族さんに粗品でも届けないとね。

迷惑をかけてしまったことに心が少しばかり引っ張られてしまいながらも医療班の皆と一緒に食堂に向かって行く。
食堂に行くのもいいんだけどさ、外で食事するのはちょっと怖いんだよなぁ、毒とかさぁ…

医療班の皆が向かっていた食堂に到着したけれど、予想外で、普通のお店って感じだけど?真っすぐに目的地に向かって歩いていたから目的のお店が決まっているのだと思っていたんだけどな?だから、てっきり、平民がおいそれと行けないくらい格式の高い店とか、値段が飛びっきり高い名店とかに行くのかと思っていたんだけど、普通の有り触れた食堂って感じ?

入って入ってと嬉しそうにドアを開けて背中を押されるので、中に入って店主の人に案内された席も奥の方で人目が付きにくい場所…ん~襲われたときに逃げれる場所としては不適切だなぁ…
身構えていると店員さんが注文を聞きに来た時に、医療班の人が馴れ馴れしくっていうか、家族に接するように話しかけているのを見て、どうしてここを選んだのか納得しちゃった。
身内が経営するお店だったんだ、働いているスタッフも店主の一人だけ、馬車での会話どおりなら今頃は、裏口も入り口も、既に私の騎士が待機しているので不審者が入ってくることもないだろうし、表の看板にcloseの看板出してくれている。

うん、きっと皆も昨日の一件で食べるものに困っていた時に身内が食堂を営んでいることを教えてくれたって流れだろうな。

調理してもらったやつも全員が一口食べてから、はい!って渡してくれる、毒見までお願いする気ないのに、身内のお店だからそこまで警戒しなくてもって考えは甘えだね。
でも、皆から甘やかされるのは良き!大事にされるのは大好き!うん、皆の為にも頑張ろう!!って気持ちになる!心の活力はここからでも与えられるんだね!嬉しい!



楽しい食事会も終わって馬車が通れる通りに移動すると筆頭騎士様の馬車が待機して待っててくれたのでここ数日ずっと一緒に行動しているお馬ちゃんの鼻を撫でてあげると嬉しそうにしている、馬可愛いよね~、実家のあの子も元気にしているといいなぁ…

車が普及されたら、お役御免になってしまったお馬ちゃんたちを集めて何か事業を展開するのもいいなぁ、構想練らなきゃ。

馬車に乗ろうとしたら背中を甘噛みしてくるいたずらっ子のお腹をぺちんと優しく触れるように叩いて乗り込むと使用人の方に謝られちゃった普段は絶対にこんなことをしない聞き分けのいい子だって、気にしなくてもいいよ、私が先にちょっかいだしたのだから。

実家にいた時から動物には懐かれているのか、なめられているのか、よく悪戯されたっけな、あの街でも動物と一緒に生活したいけどさ、駄目なんだよね、あの街は動物たちにとってストレスが強すぎるみたいで体調を悪くしちゃうらしいから。
だから、実験用のラットですらいない、まぁ、そのおかげか知らないけど、動物たちからの被害が少ないんだよね、食糧庫が荒らされたりそういった事が起こりにくいらしいんだよね。

まぁちょっと離れた畜産エリアでは被害が尋常じゃないらしいけどね!日々闘いだって頭抱えてたけど、対策しようにもなぁ…森を開墾しているのが原因だと思うからしたくないんだよなぁ…だってそれって人が背負うべき業じゃない?なので、そこはもう自分で切り開いた結果なので自分で対処してほしいかな~。

屋敷について馬車から降りると私の体に向かって鼻を擦り付けてくるので使用人の人から櫛をお借りしてちょっとだけスキンシップを楽しんでから屋敷に入る。

家主はまだ帰っていないみたい、どうやらMMさん含め、騎士団の皆でバーベキューしているみたいで今日は帰ってこないかもとお母さん達が楽しそうに話し合っていた。
外でご飯を食べてきた私も特にすることが無いのでリビングのソファーで座って舟をこいでいたらお孫さん達が遊んでと来たので、トランプを荷物から取り出してババ抜きとか簡単にできるやつを説明して、お孫さん達と遊んでいると

「買って来たわよ!」

髪の毛が何事かとボッサボサになったお母さん連合の一人が、袋を両手に持って帰ってくるとお母さん連合が一斉にキャーキャーと甲高い声で出迎えてたけれど、何を買って来たんだろう?
「姫様も遠慮せずに食べてね!買うのすっごく苦労したのよ!」
紙袋から取り出されたクッキーが物凄く見覚えがあるのですが?ありがとうございますと一声かけてから齧ってみるが、完全にプレーンクッキーで砂糖すら入ってない気がする…お母さん連合も一口食べたみたいで全員が困惑している。

何処で購入されたのか念のために聞いてみると、うん、昨日、私が襲われたお店のクッキーだった。
何でも、昨日から人だかりが出来るくらい噂になっているお店で、今日も人だかりが出来ていたから、どんな味なのか物は試しで買いに行ったんだけど、店主と奥様二人で切り盛りしている焼き菓子店で突如増えたお客さんに対応に追われに追われてって感じだったみたい、人相を聞いてみると昨日、生死を確認していない人と似ているからきっと、薬で眠らされただけみたい、よかったよかった。

お母さん連合も一口齧った結果、噂程、味が良いわけではないと判断したので、これはジャムとかつけて食べましょうと紅茶とジャムを用意してくれた。
そのお礼の一環として、私からは遊びに付き合ってくれませんか?と遊びのお誘いをしてみる。

だって、お孫さん達と遊んでいたんだけど、トランプに興味があるのかチラチラとこちらを見ていたので興味があるけれど、声を掛けてもいいのかって遠慮しているようにみえちゃったんだもん。

興味があるのなら、一緒に楽しんだ方がいいよね!

お孫さん達もお祖母ちゃんと楽しく遊べれたみたいで、楽しく遊んだ、このトランプとか、将棋とかチェスとか遊び道具が欲しいっておねだりされちゃったのであげちゃった。遊んでみて好感触だったら生産して売りに出そうっという考えも無きにしも非ずだからね?

ぬっふっふ~実は、お孫さん達が私が滞在している間、屋敷に来てもらうように協力を要請していたんだよね、私が隠れやすいようにね、だから他にもいろんなおもちゃを用意して持ってきたの正解だったかも!どれが一番、人気なのかわかったら、生産ラインに乗せて、大量に作って貴族たちに売りこもう!!


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