最前線

TF

文字の大きさ
172 / 683

王位継承戦 Side-S 5日目 ①

しおりを挟む
【起きなさい!!】
おはよう…
パチっと目を開いて朝の挨拶をする、体は何かを求めるように丸まり、何かを欲しがるように布を掴んでいる…

もう五日目かぁ、早いなぁ…
掴んだ手を離しながら、ぼんやりとしながら体から伝わってくる嫌悪感、疲労感?それが何なのか探る。

ううん、体の節々が痛いなぁ筋肉痛なのかな?…昨日は~、おかしいな、魔力は使っていない、はず、だよね?…無意識に強化しちゃってたかも?
体調が、悪い時はしょうがないから、魔力回復促進剤を飲もう、これも毎日、届けてもらっているから数に関しては問題が無いというか、一日5本は届けてもらう様にしていたし、初日から手持ちで持って来たものもあるから、数は余裕があるんだけど、味がつれぇぜ…

ベッドから滑るように降りて、ゆっくりと這いつくばるような姿勢になり、ベッドの端っこを掴んで這い上がるように起き上がる、ぁぁぁ、体おっもぉ、指先とか足先もおっもぉ、だっるぅ…

鞄から物を取り出して、ぽんっと蓋を開けて一気に飲み干す。念のために5本開ける。
お母さんも過去に大量に摂取した経験があるけれど、特に副作用とか無く、問題は無さそうで、体験的に大丈夫だったという話を信じて飲んでいるけれど、これを飲んだからと言ってあまり実感がわかないのは、あれかな?自身で魔力を精製する器官がもう限界を迎えていて機能していない?…そうなると、他者から魔力を貰わないとダメなのかもしれない。

魔力切れで動けなくなって、誰からも魔力を貰えそうもない状況、そうならないように、魔力をどうにかして魔石から吸収できないか研究していこう
っふふ、まるで、この世界には無い概念、機械人形みたい。成長もしないから小さいままだし、目的の為に動き続けるだけのどうしようもない、壊れた人形…お似合いね。

さぁ、壊れつつある私の体を魔力というエネルギーで動かして、目的の為に頑張ろう。世界の平和を勝ち取るための作戦を続けて行こう。

今日の仕事は~…
午前中は病院、お昼休憩を病院でしてから、午後からは教会でお悩み相談かな~。

暫くはこういう日々が続きそうだけれど…持つのかな?いったん、街に帰った方がいいのかな?んん~、いや、医療班の人から魔力を貰おう。
お母さんから貰うのが理想だけど、しょうがないよね、ちょっと、ううん、かなり抵抗があるけれど、お願いしよう。

後は、今日の夜に開始する報告会の内容次第では、作戦を次のステージに移行したいから、収束も考えると、後四日?五日?で決着付けれる様に頑張れば、もつかな?ううん、それ以降も頑張れるように持たせる。

もそもそと、服を着替えて、身だしなみを整える、うーん、自分でするよりも誰かにして貰える心地よさを知ってしまっているから、ちょっと残念な気持ちになっちゃう。

MMさんなら、今日の仕事をするために朝早くから外に出ている。仕事内容は橋渡し、彼女が一番適役なんだよね、夜に報告会をする予定だから、それの声かけをお願いしている。
彼女だったら、王都中に散らばっている戦士達を直ぐに見つけてくれるだろうし、戦士達もMMさんだったら見つけやすいってのでお願いしている。大きいし目立つといえば目立つんだよね、王都の人が彼女を見て驚かないし、見慣れているっていうのもあるんだよね、たまに納品の作業を手伝っているみたいで、結構、王都では顔なじみが多いみたいなんだよね。

着替えも終わって、必要になりそうな装備もしっかりとしたし、時間的にも頃合いかな?

部屋を出ると使用人の方達がパタパタと掃除をしたり荷物を運んだりしているので、邪魔にならない程度に使用人の方達と挨拶をしてから、お母さん連合の人達が居る場所に向かって行く。何処に居るのかは使用人の方から教えてもらっているので広大な屋敷を探し回るような無駄なことはしない。
天気が良かったので庭にある円形のテーブルにお茶セットを用意して、お母さん連合は優雅にお茶を飲みながら貴族トークをしていたので、挨拶がてら混ぜてもらう。

かる~く談笑(街の情報収集)をしていたら、使用人の方から時間になったことをお知らせされたので、家の人達にいってきますと手を振りながら玄関に向かって行く。
玄関には準備万端で馬車が用意されている、近づいていき馬車に乗ろうかと近づくと、馬ちゃんがこちらを気にするように耳を動かしていたので、かまって欲しいのだとアピールしてくるので、馬ちゃんの前に回っておはようと鼻を撫でてあげると嬉しそうにしている、挨拶を終えてから馬車に乗ろうと去り際に軽く背中を噛まれる、背中って言っても服を噛んでる程度だけどね。きっと、あの子なりの愛情表現なのかな?こ~らっとお腹をペチンと叩くと噛むのをやめる。

このやり取りをしても使用人の方からは何も言われなくなったけれど、困った様な困惑したような表情をされてしまう。そうだよね、お客様に毎回それをしちゃうようならってことだけど、たぶん、大丈夫だよ、この子、賢いから、ちゃんと人とタイミングを選ぶと思うよ?

馬車に揺られている間に、配った整理券の数を考えながら、一人当たり何分辺りで済ませるのか計算していく…時間たりないなぁ…
病院に到着して、テントに顔を出すと、皆が朝の朝礼が終わったところで和気藹々としていたので、医療班の皆に魔力を分けてもらえないかとお願いしてみると快く引き受けてくれた、って言うか、声を掛けてくれるのをずっと待っていたみたい!お母さんがいつか、姫様が魔力を必要にする時があるから、その時の為に身につけておいて欲しいって言ってくれてたんだ。ありがとう。

医療班の皆から少しずつ、魔力を分けてもらったおかげで、多少、体の痛みがましになるし、倦怠感も薄れる…やっぱり魔力か…

皆から元気という名の魔力を分けてもらって、整理券を受け取り、この日を楽しみにしている人達の悩みを徹底的に聞いて解決策を提示できるように頑張るとしますか!!

貴族用に用意された病院の一室に行くと、速く待合室に貴族たちが優雅なトークをしながら待っている…ここだけ、病院の中とは思えない空気だね。
お待たせしましたと、声を掛けると優雅に会釈をして整理券のナンバー順にご案内していく。

悩みを聞いて、後日、設備や道具が必要な物は医療班の人達と共に施術するように日取りも決めていく、最悪、私じゃなくても出来る内容だったら医療班の人にパスするし、ここの設備では出来ないことはご足労願わないといけないから、それらの設備も完全に整えてからご案内しないとなぁ、仕事が増えていく一方だ!

貴族達の悩みは本当に尽きないんだなぁっという感想と共に、張り付いて固まってしまった笑顔のまま、医療班の皆とご飯を食べる。きっと、ご機嫌なんだろうなぁくらいで思ってくれていたらいいなぁ…
ご飯を食べたら、直ぐに次の相談窓口に移動する。あーもう、移動がめんどー!車の方が速いんだよなぁ…筆頭騎士様に営業しようかな?

馬車から降りて向かおうとすると背中を噛まれるのでいたずらっ子の鼻を撫でてあげてから出発する、完全に懐かれちゃったかも、ふふ、悪い気はしないよね。
あーでもそっか、営業しちゃったらあの子がお役御免になっちゃうか、うーん、営業する前に受け入れ先を用意しておくのが一番かも、帰ったら畜産の旦那さんに相談してみよう。はぁ~しょうがないけど、仕事が増えるぅ!!通信用の魔道具もいつか完成させちゃる!!わざわざ足を運ぶのがもう時間が足りなさ過ぎて辛い!!

教会に到着すると、思っていたよりも悩み相談をしに来ている人は少ないみたいで普段の何もしていない時の教会よりも気持ち人が多い程度だった。
搬入した魔道具は朝のうちに全部売れちゃうみたい、むしろ数が足りてないだとぉ?想定を上回るとは…魔道具のメンテナンスに関してはちょこちょこっと来るだけで、研究所の人達は受付をしながらも本を読んだり自分の研究をしたりと自由に過ごしてくれているので、変にプレッシャーを感じることなくノビノビとしてくれている。

んだけど、私が姿を見せたら、徐々に人が増えていく、なるほどね、目当ての品が無くなって次の目的が現れると人も増えてくるってことね、魔道具の生産ラインから考えると、これ以上の数は納品出来ないんだよなぁ…一時的な赤字とか、そういうのは全然、気にしてないからいいんだけどね。それ以上の見返りもあるし、長い目で見ると利益しか生まないもんね。

気合を入れて相談窓口を開き整理券のナンバー順に呼び掛けていく、お悩み相談をガンガン実施していたら、何故か教会のシスターたちも整理券を持っていてついでに、悩みも聞いて、これまた何故か研究所のお助けメンバー達も整理券を持っていて、悩みって言うよりも技術的な部分での相談をしたり、常に色んな人と会話しているせいで、喉が痛いかも…

色んな人たちのお悩み相談をしているときに、司祭の姿がちらちらと見えていたけれど、何だろう?何か話でもあるのかな?うーん、今日はもう時間がないんだよなぁ、どうせなら時間を作ってあげたいけれど、整理券を配っちゃったから、相手しないといけない人がいっぱいでー…うーん、失敗したかも?でも、そうでもしないと暴動が起きそうな空気を感じたんだよなぁ…仕方がないね。何処かで時間が出来たら相談受け付けるからね!

極論だけどさ、これだけの悩める人達を生み出してしまった王政府が悪いよね?

夕方になって最後の相談者を見送ろうと研究所の皆と一緒にテントの外に出ると大勢の人達が私に向かって感謝の言葉を叫んでくれる。
悪い気はしない見送りだけど、その一言はあまり叫ばないで欲しいかなー
【王様よりも頼りになる】
不敬罪でしょっぴかれちゃうよ?気を付けてね?

不敬極まる内容、その叫び声に誰も反論しない、それどころか、色んな人がその言葉に乗っかってしまうあたり、民衆の心を掴むことに関しては問題が無く、するのなら今がベストなタイミングだと思う。
なら、次のステップに移行しても問題ないと思っていてもいいかもね、そうなると、夜の会議で受け取る報告内容次第では次の作戦へとシフトしてもいいかも?

多くの人達からの声援を受けながら手を振り、馬車に向かって歩いていく、遠目で司祭がずっとこちらを見ていたけれど、ごめんね?話をする時間が無くて、急を要する内容だったら末席と一緒に夜にでもこっそりと来てくれたらいいんだけれど、立場的に難しいかな?あーそれにしても、1日ずっと笑顔でいたため表情筋が死んでしまった気がする…
ムニムニとほっぺをマッサージして固まった筋肉をほぐしていく、うん、お母さんがマッサージに行きたがるのもちょっとわかったかも、あの人は傍若無人を装っているだけで、常に人の事を考えて相手の気持ちに寄り添おうとするから、気疲れもあるんだろうなぁ、帰ったらマッサージするための道具、作ってあげようかな?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

『三度目の滅びを阻止せよ ―サラリーマン係長の異世界再建記―』

KAORUwithAI
ファンタジー
45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。 ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。 目を覚ますと、目の前に現れたのは“おじさんっぽい神”。 「この世界を何とかしてほしい」と頼まれるが、悠真は「ただのサラリーマンに何ができる」と拒否。 しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。 結局、悠真は渋々承諾。 与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。 さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。 衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。 だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。 ――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...