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Dead End ユ キ・サクラ (50)
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「それをいともたやすくやってのけた人物と同じ、似たような匂いを感じさせる奴が、気が付けばあちこちに溢れる様に、数多くいるんだ、そんな場所を目指すなんて怖くて怖くてできない、怖すぎて、表になんて出る気になれない」
…始祖様が数多くの子供達を残してくれたのは、こういう意図もあったのだろうか?自分と同じ血が流れ、超常なる力を持った生命が地上に溢れれば敵は打って出ようとは思わない…もしくは、敵が打って出てきたとしても返り討ちに出来るようにって思っていたけれど、本当の意味は敵を踏みとどまらせることだった、っとか?
つまりさ、それって様子見がしたいってことにならない?始祖様は、敵を…殲滅する気はなかったってことにならない?…どうして?
この問題もずっと、気にしていた、始祖様であれば、海中の敵であろうが、地中の敵だろうが、お構いなしに殲滅できるほどの力を持っていると思っていた。
なのに、しなかったのはなぜ?
私の考えとしては、始祖様は何処かに行かないといけなくて、長期滞在が出来なかった、だから、子供を残していったんじゃないかって考えた事もあるけれど、始祖様ほどの使い手だったら、敵が居そうな場所を見つければ地中事、その周囲、全てを焼き払うなり消滅させるなりっていう選択肢も取れたんじゃないかって考えたことなんて一度や二度じゃない。
私達に手を差し伸べ、優しい人物と書かれていることから、もしかしたら、生態系を崩さない様にっとか、大地を無駄に傷つけたくないとか、そういった思惑もあるのかもしれない。
だから、いずれ訪れる決戦に備えて、自らの血を分ける、大いなる力を宿した子供を残していった?…駄目だ、推測の域を出ない。
どんな思惑があるのか、始祖様に尋ねてみたいが、きっと、無視される、始祖様は私達と関りを持とうとは思ってくれない、だって、関りを持ってくれるのなら、今もなお、存命で在る始祖様がこの星に舞い戻って、私達を救済してくれる…なのに、それをしてくれない。
それだけじゃない、始祖様は私達と繋がりがある加護の中で多少のやり取りが可能であることはわかっている。
だって、私達に名前を授ける時だけ、その時だけは、返事を返してくれた…らしいから…
つまり、始祖様は、私達を憂いてくれているけれど、自らの手で助ける気はないってこと?それとも、何か事情があって助けることが出来ないって事?
…私達は始祖様の事を知らなすぎる、使命があって世界を旅しているくらいしか、知らない…
その使命って、なんだっけ?何処かに記載されていたような?見た覚えがあるような?さらっと流し読みしちゃった部分に書いてあったような気がする?なんだったかな?
時魔の一族が渡した使命として、討伐対象を粛清すること、それ以外にも何かあったような?
ド忘れしちゃったかも…
「…あまり眉間に皺をつくるなっと言いたいけれど、考え込むのは致し方あるまいな」
うりうりっと眉間に人差し指を付けてつい考え込んでしまって出来た皺を伸ばす様にぐりぐりっと伸ばされる
「俺だってな、白き黄金の太陽がどうして、俺達に力添えしてくれたか、なんて知らない、超常なる存在の考えなんて俺達にはわからない。考えるだけ無駄さ、それよりも、彼らが力を貸してくれたことには感謝し、思考を切り替えるべきだ、その先は俺達の問題だ、俺達が解決しないといけない問題なんだ、おんぶに抱っこっていうのは、出来ない、干渉し過ぎるのは良くないのかもしれないだろう?」
そう言われると、納得してしまう、始祖様はこの星の人じゃない、時魔の一族と共にする戦士だから、彼らには彼らのルールがあるのかもしれない、だからこそ、これ以上の干渉はできないのかもしれない。
私達が成長して脅威を乗り越えれるだけの時間を作るのが、始祖様として最大限行えれる干渉って考えれば、納得できる。
いけない、いけない、ついつい、悪い方向、悪性の方に考えが傾いちゃった。
そうだよね、始祖様にも何かしらの事情ってあるよね、その中でも最大限、私達に手を貸してくれたのだと考えればってことだよね。
そもそも、始祖様が数多くの獣達が王都に攻め込んだときに助けてくれなかったら、とっくの昔に私達は滅んでいたんだもん、それだけでも感謝してもしきれないじゃん!
「後、わかっているのが、敵は北の大地の果て…そこにいるってことだけだ…そこで何をしているのか、そこまではわからない、だが、何かをしているのは確実だろう」
北の大地の果て、つまりは、デッドラインのその先、もっともっと、奥ってことだよね…私達が辿りつけない未開の大地…
そこに、ドラゴンが居る…
それさえ、わかれば、何とかなる、最悪、地球にある最大級の破壊力を持つ兵器を開発して、ここから北の果てに打ち込めば良い、全てがどうなろうと構わないっていう方法も出来る。
…って、思ったりもしたけれどさ、何年開発期間居るんだろうか?電気って言う概念すら再現出来てないのにね、地球の技術って複雑怪奇!難しすぎるんだよなぁ!!1ミリ単位?もっと細かいか!そんな超絶難しいレベルでパーツを製造しないといけない製造技術なんて私達持ってないよ!!
なら、私達が持てる技術を使って、超超超長距離を撃ち抜く攻撃術式を創り出す!!
うん!新しい目標が出来た!…研究することがどんどん、増えていく…私の体、一つじゃ無理だよぉってやる気が削げちゃうなぁ…
ちらりと、術式について理解力が高い人物が隣に居る
はぁ、勇気くんが常に隣に居てくれたらなぁ~…
そっと、勇気くんの手の上に手を置き上目遣いで
「ねぇ、もっと、一緒に入れないの?」
甘えるような声が自然と出てしまう!しまった、そっちの方向での本音が漏れちゃった!!
「俺だって、一緒に居たいさ」
はぅ、潤った瞳でこっちを見ないで、吸い込まれちゃう!!
無言でお互いを見つめ合っていると…勇気くんの顔が近づいてきて…おでこにキスをされる
「すまない、タイムアップだ、ユキの意識が浮上してきた」
優しく頭を撫でて、椅子から立ち上がり
「次の新月で、またな、サクラ、俺の姫様」
笑顔で手を振って去って行った…去り際の言葉が凄く胸に響く、俺のだって!俺の!だって!!!それって独占欲があるってことだよね!!脈ありってことだよね!?
彼が見えなくなるまで、心がはしゃぎ倒し、表面は静かに彼を見送ることが出来たが、彼の背中が見えなくなると、足をばたつかせ、手をバタバタと振り回し、溢れ出る感情に、衝動に。身を任せてしまっていた。
今の私を鏡に映したら、恥ずかしさの余り叩き割ってしまうんだろうなぁ…
それ程までに浮かれて浮かれて…浮かれすぎて、どうやって自室に戻ってきたのか覚えていない程だった。
その勢いのまま、ベッドに飛び込む様にして、横になるが眠ることが出来そうになかった。
なぜなら、彼との会話や、仕草、所作、触れてくれた箇所を思い出しては、誰にも見せられないだらしない顔でだらしない声が漏れ続けたからだ。でへへ。
至福の時間を反芻していると、徐々にじょじょに、心が日常へと戻っていく。
はぁ~っと、漸く心が落ち着いてきて、俺の姫様っという言葉の意味、そのもう一つの意味を少しだけ理解した。
うん、私の近衛騎士達は解散させよう、これからは、勇気くんが嫉妬しない様に私専属の部隊は乙女達で固めよう…
その夜は枕を抱きしめながら、ごろごろと寝返りを打ち続けた…
体の内側からくるよくわからない衝動を感じながら明け方まで過ごしてしまった。
別にいいよね、寝れなくても、明日も予定を開けてあるから…
そんな事を考えていたら、明け方当たり、太陽の光が薄っすらと窓から覗かせてくる辺りで私の意識は睡魔に吸い込まれて行った。
部屋の中で誰かいるのだろうか?話し声と気配を感じたので目を覚まし、視線だけを動かして誰がいるのかチェックすると?…珍しい人物達が?一緒に?なんで私の部屋にいるの?って、考える迄も無いよね、起こしに来たんだろうな…そうか、そうか、よりによって今日か…
何食わぬ顔で、目を擦りながらおはようと声を掛けようと思ったけれど、一体何を話しているのか、何の会話をしているのか、聞こえてしまった、っというか、聞こえてきたので私が寝ている間に何の会話を楽しんでいたのか、確認したくなったので、声を掛けずに、聴力を強化して聞き耳を立てる、と…
「お化粧したまま」「そうなんですよ」
「…夜中に?」「そうとしか思えれないですよね?」
「誰よ?可能性があるの」「それが、心当たりがあまりなくて」
「そうなのよね、姫ちゃんって、相手を出し抜くの上手でしょ?」「今まで本気で隠してきて、今回、うっかりってのも」
「ありえるのよね」「姫様が誰に心を許されたのか」
「淡い恋心、思い当たる節は若干、感じていたのよ」「ぇ?ほんとですか?私は一切気が付きませんでした」
「偶にね、上の空の時もあるし、何か聞こうとしてやめようとしたり、挙動不審な部分はあったのよ」「へぇ~…へぇ~」
「悪い顔をしてるわね、駄目よ?変に突いたりしたら」「いやー、でも、気になりません?あの引く手数多の、人の事をその辺の石としか感じてないような人が、ですよ?」
「有象無象に関しては欠片も興味を抱かないことに関しては同意ね、でも」「ぁ、勿論、わかっていますよ、姫様は身内には激アマですから」
「ならいいわ、っとなると」「っとなるとですよね?外に姫様の心を射止めれる人はいなかった」
「つまり」「答えは」
この流れは不味い!!予想通りというか、この流れは不味い!っていうか、もう言い逃れできなくない?寝たふりをするべきか?
だが、どうやって誤魔化す?しまった…本当にうっかりしてた!!お化粧くらい、落とすべきだった!着の身着のままで寝ちゃった!!二人が起こしに来ることなんてわかってたのに!浮かれすぎた!!
…始祖様が数多くの子供達を残してくれたのは、こういう意図もあったのだろうか?自分と同じ血が流れ、超常なる力を持った生命が地上に溢れれば敵は打って出ようとは思わない…もしくは、敵が打って出てきたとしても返り討ちに出来るようにって思っていたけれど、本当の意味は敵を踏みとどまらせることだった、っとか?
つまりさ、それって様子見がしたいってことにならない?始祖様は、敵を…殲滅する気はなかったってことにならない?…どうして?
この問題もずっと、気にしていた、始祖様であれば、海中の敵であろうが、地中の敵だろうが、お構いなしに殲滅できるほどの力を持っていると思っていた。
なのに、しなかったのはなぜ?
私の考えとしては、始祖様は何処かに行かないといけなくて、長期滞在が出来なかった、だから、子供を残していったんじゃないかって考えた事もあるけれど、始祖様ほどの使い手だったら、敵が居そうな場所を見つければ地中事、その周囲、全てを焼き払うなり消滅させるなりっていう選択肢も取れたんじゃないかって考えたことなんて一度や二度じゃない。
私達に手を差し伸べ、優しい人物と書かれていることから、もしかしたら、生態系を崩さない様にっとか、大地を無駄に傷つけたくないとか、そういった思惑もあるのかもしれない。
だから、いずれ訪れる決戦に備えて、自らの血を分ける、大いなる力を宿した子供を残していった?…駄目だ、推測の域を出ない。
どんな思惑があるのか、始祖様に尋ねてみたいが、きっと、無視される、始祖様は私達と関りを持とうとは思ってくれない、だって、関りを持ってくれるのなら、今もなお、存命で在る始祖様がこの星に舞い戻って、私達を救済してくれる…なのに、それをしてくれない。
それだけじゃない、始祖様は私達と繋がりがある加護の中で多少のやり取りが可能であることはわかっている。
だって、私達に名前を授ける時だけ、その時だけは、返事を返してくれた…らしいから…
つまり、始祖様は、私達を憂いてくれているけれど、自らの手で助ける気はないってこと?それとも、何か事情があって助けることが出来ないって事?
…私達は始祖様の事を知らなすぎる、使命があって世界を旅しているくらいしか、知らない…
その使命って、なんだっけ?何処かに記載されていたような?見た覚えがあるような?さらっと流し読みしちゃった部分に書いてあったような気がする?なんだったかな?
時魔の一族が渡した使命として、討伐対象を粛清すること、それ以外にも何かあったような?
ド忘れしちゃったかも…
「…あまり眉間に皺をつくるなっと言いたいけれど、考え込むのは致し方あるまいな」
うりうりっと眉間に人差し指を付けてつい考え込んでしまって出来た皺を伸ばす様にぐりぐりっと伸ばされる
「俺だってな、白き黄金の太陽がどうして、俺達に力添えしてくれたか、なんて知らない、超常なる存在の考えなんて俺達にはわからない。考えるだけ無駄さ、それよりも、彼らが力を貸してくれたことには感謝し、思考を切り替えるべきだ、その先は俺達の問題だ、俺達が解決しないといけない問題なんだ、おんぶに抱っこっていうのは、出来ない、干渉し過ぎるのは良くないのかもしれないだろう?」
そう言われると、納得してしまう、始祖様はこの星の人じゃない、時魔の一族と共にする戦士だから、彼らには彼らのルールがあるのかもしれない、だからこそ、これ以上の干渉はできないのかもしれない。
私達が成長して脅威を乗り越えれるだけの時間を作るのが、始祖様として最大限行えれる干渉って考えれば、納得できる。
いけない、いけない、ついつい、悪い方向、悪性の方に考えが傾いちゃった。
そうだよね、始祖様にも何かしらの事情ってあるよね、その中でも最大限、私達に手を貸してくれたのだと考えればってことだよね。
そもそも、始祖様が数多くの獣達が王都に攻め込んだときに助けてくれなかったら、とっくの昔に私達は滅んでいたんだもん、それだけでも感謝してもしきれないじゃん!
「後、わかっているのが、敵は北の大地の果て…そこにいるってことだけだ…そこで何をしているのか、そこまではわからない、だが、何かをしているのは確実だろう」
北の大地の果て、つまりは、デッドラインのその先、もっともっと、奥ってことだよね…私達が辿りつけない未開の大地…
そこに、ドラゴンが居る…
それさえ、わかれば、何とかなる、最悪、地球にある最大級の破壊力を持つ兵器を開発して、ここから北の果てに打ち込めば良い、全てがどうなろうと構わないっていう方法も出来る。
…って、思ったりもしたけれどさ、何年開発期間居るんだろうか?電気って言う概念すら再現出来てないのにね、地球の技術って複雑怪奇!難しすぎるんだよなぁ!!1ミリ単位?もっと細かいか!そんな超絶難しいレベルでパーツを製造しないといけない製造技術なんて私達持ってないよ!!
なら、私達が持てる技術を使って、超超超長距離を撃ち抜く攻撃術式を創り出す!!
うん!新しい目標が出来た!…研究することがどんどん、増えていく…私の体、一つじゃ無理だよぉってやる気が削げちゃうなぁ…
ちらりと、術式について理解力が高い人物が隣に居る
はぁ、勇気くんが常に隣に居てくれたらなぁ~…
そっと、勇気くんの手の上に手を置き上目遣いで
「ねぇ、もっと、一緒に入れないの?」
甘えるような声が自然と出てしまう!しまった、そっちの方向での本音が漏れちゃった!!
「俺だって、一緒に居たいさ」
はぅ、潤った瞳でこっちを見ないで、吸い込まれちゃう!!
無言でお互いを見つめ合っていると…勇気くんの顔が近づいてきて…おでこにキスをされる
「すまない、タイムアップだ、ユキの意識が浮上してきた」
優しく頭を撫でて、椅子から立ち上がり
「次の新月で、またな、サクラ、俺の姫様」
笑顔で手を振って去って行った…去り際の言葉が凄く胸に響く、俺のだって!俺の!だって!!!それって独占欲があるってことだよね!!脈ありってことだよね!?
彼が見えなくなるまで、心がはしゃぎ倒し、表面は静かに彼を見送ることが出来たが、彼の背中が見えなくなると、足をばたつかせ、手をバタバタと振り回し、溢れ出る感情に、衝動に。身を任せてしまっていた。
今の私を鏡に映したら、恥ずかしさの余り叩き割ってしまうんだろうなぁ…
それ程までに浮かれて浮かれて…浮かれすぎて、どうやって自室に戻ってきたのか覚えていない程だった。
その勢いのまま、ベッドに飛び込む様にして、横になるが眠ることが出来そうになかった。
なぜなら、彼との会話や、仕草、所作、触れてくれた箇所を思い出しては、誰にも見せられないだらしない顔でだらしない声が漏れ続けたからだ。でへへ。
至福の時間を反芻していると、徐々にじょじょに、心が日常へと戻っていく。
はぁ~っと、漸く心が落ち着いてきて、俺の姫様っという言葉の意味、そのもう一つの意味を少しだけ理解した。
うん、私の近衛騎士達は解散させよう、これからは、勇気くんが嫉妬しない様に私専属の部隊は乙女達で固めよう…
その夜は枕を抱きしめながら、ごろごろと寝返りを打ち続けた…
体の内側からくるよくわからない衝動を感じながら明け方まで過ごしてしまった。
別にいいよね、寝れなくても、明日も予定を開けてあるから…
そんな事を考えていたら、明け方当たり、太陽の光が薄っすらと窓から覗かせてくる辺りで私の意識は睡魔に吸い込まれて行った。
部屋の中で誰かいるのだろうか?話し声と気配を感じたので目を覚まし、視線だけを動かして誰がいるのかチェックすると?…珍しい人物達が?一緒に?なんで私の部屋にいるの?って、考える迄も無いよね、起こしに来たんだろうな…そうか、そうか、よりによって今日か…
何食わぬ顔で、目を擦りながらおはようと声を掛けようと思ったけれど、一体何を話しているのか、何の会話をしているのか、聞こえてしまった、っというか、聞こえてきたので私が寝ている間に何の会話を楽しんでいたのか、確認したくなったので、声を掛けずに、聴力を強化して聞き耳を立てる、と…
「お化粧したまま」「そうなんですよ」
「…夜中に?」「そうとしか思えれないですよね?」
「誰よ?可能性があるの」「それが、心当たりがあまりなくて」
「そうなのよね、姫ちゃんって、相手を出し抜くの上手でしょ?」「今まで本気で隠してきて、今回、うっかりってのも」
「ありえるのよね」「姫様が誰に心を許されたのか」
「淡い恋心、思い当たる節は若干、感じていたのよ」「ぇ?ほんとですか?私は一切気が付きませんでした」
「偶にね、上の空の時もあるし、何か聞こうとしてやめようとしたり、挙動不審な部分はあったのよ」「へぇ~…へぇ~」
「悪い顔をしてるわね、駄目よ?変に突いたりしたら」「いやー、でも、気になりません?あの引く手数多の、人の事をその辺の石としか感じてないような人が、ですよ?」
「有象無象に関しては欠片も興味を抱かないことに関しては同意ね、でも」「ぁ、勿論、わかっていますよ、姫様は身内には激アマですから」
「ならいいわ、っとなると」「っとなるとですよね?外に姫様の心を射止めれる人はいなかった」
「つまり」「答えは」
この流れは不味い!!予想通りというか、この流れは不味い!っていうか、もう言い逃れできなくない?寝たふりをするべきか?
だが、どうやって誤魔化す?しまった…本当にうっかりしてた!!お化粧くらい、落とすべきだった!着の身着のままで寝ちゃった!!二人が起こしに来ることなんてわかってたのに!浮かれすぎた!!
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