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Dead End ユUキ・サクラ 妖闘桜散 (34)

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「完成したのか!!」
急な大声にびっくりしてしまい手に持っているドライバーを机の上に落としてしまう
驚きすぎて動くことが出来ず心臓の音が爆音を奏で続けるドッドッドっと…
暴れる心臓を落ち着かせる間も無く
「届いたんだな!!」
大声の主がズカズカと私の作業スペースに入ってきて状況が理解できず膠着した私の空中を彷徨う両手を握ってくる。
一連の流れに対して思考が追い付くことが出来ず、驚きの余り目を見開いてしまう。手を握った来た人物が何を言いたいのか、どうしてここにいるのか、先ほどまで集中していただけに思考の切り替えが追い付こうとしない。

今までとは違う、こんな状況で…彼が求めている物が、何か、考えたいけれど…考えれるわけないじゃん、心臓がまだ落ち着いてないってのに!
そもそも、興奮している彼を見るのが本当に珍しいのと、研究塔に顔を出す事自体が珍しい、今まで一度もない状況に思考が動こうとしない
「君がいないと封を切れないんだ!!開発責任者がいないとダメだと断られたんだ!!ここまで運ぼうとしても受け取りのサインが必要なんだ!」
うん、それはそうだよ、色んなものを発注してるからどれが届いたのかわからないけれど、責任者であり発注者は私だけだもん。
街の予算で発注しているから受け取るのも私が委任している人じゃないと運んできた人、恐らく行商の方かな?彼も困るし、王都とかそれ以外の街に発注している品物だとしたら第一に開発責任者である私か、もしくは、研究塔の長じゃないと封を切ってはいけないことになってる。
危険な品物とか、外に技術が盗まれるわけにはいかないからね、勝手に封を切られるわけにはいかないじゃん?

…ん?発注?している品物で、勇気くんからこういうのが欲しいってリクエストされたものかな?
だとしたら、数は多くない、あれ、かな?武器の試作品?…それとも、強化服?…それともユキさんと遊ぶ用のチェス?いや、アレはだいぶ前に届いたから違うか。

何を発注したのか徐々に思考がクリアに向かって行こうとした刹那
「ええい!このまま連れて行くぞ!」「わきゃ!?」
手慣れた手つきでお姫様抱っこされ研究塔から駆けでようとしているんですけど!?

私のデスクから勢いよく出て行っても研究塔の全員が驚いた表情をするだけで、誰も声をかけて止めようともしない…
ううん、違う呆気に取られているだけ!研究塔の全員が唖然としている間に、研究塔を飛び出て、大地を駆け抜けていく、すれ違う人も緊急事態かと身構えようとするんだけど、駆ける人物の顔が笑顔だからスルーしてる。

彼にお姫様抱っこされて街の中を駆け抜けるという乙女ならちょっと、ううん、凄く憧れるシチュエーションもあって思考を放棄しそうになっている。うん、考えることもない詩流れに任せよう、こんな機会滅多にないんだから。

お姫様抱っこのまま駆け抜ける、されど、抱きしめられた彼の乗り心地は非常に快適だった。まさに夢心地。

彼に連れていかれた先は…うん、ここだろうねっと、街の物資を搬入する場所の手前でゆっくりと降ろされる。私としてはお姫様抱っこのままで良かったんだけどね!
行商の方が物資を搬入してくれる街の玄関先みたいな場所
そこに着くなり私を置いて行くようにお目当て縦長の箱の前に進み
「さぁ!封を切ってくれ!」
縦長のデカい箱を持ち上げて此方に近づけてくる…おもちゃが楽しみな子供かな?やれやれ、まったく、男の子は仕方がないなぁ。
行商の方に受け取りましたのサインを手早く済ませて勇気くんの方へと振り返り
「ここで開封するのも邪魔になるから」
移動する様に声をかけ移動先を目くばせすると手を繋がれ引っ張られ連れていかれる
言葉の途中で直ぐに察したのか行動がアップテンポの速いワルツみたいだよ…行商の人にお疲れさまでした~っと手を振って見送られるのでぺこりと頭を下げるころには行商の方が粒のように小さな点となる。

向かう先は決まっている、私達の研究施設。
ドアを丁寧に大きな音を出すことなく入り、階段を下りる時は焦ることなく丁寧に一段一段降りていく。地下に到着すると今か今かと目を輝かせて縦長の箱を突き出すので
「開けていいよ」
心躍るおもちゃを速く開けたかったのか、許可を出すと箱につけられているパチン錠前をパチンパチンと音を豪快に出しながら開け、中身を見るとほぼ同時に取り出し
「おおお!!凄いな!!凄いじゃないか!!」
大きな声で歓び天高く中身を持ち上げている、それも片手で。
中から出てきたのは、刀身の殆どが真っ黒で貧弱な私では両手でも持ち上げるのなんて絶対に無理だと言わんばかりの漆黒のような輝きを放つ鉄の塊で出来た武骨な大剣。

この街で見たことが無い大きな剣、刀身も幅広く盾にできそうなほど…私が知る御伽噺の人物が持つ大剣そのもの、敵の首を易々とギロチンのように一撃で切り落とすことが出来そうな断罪剣、その雄々しき姿を見て見てどういう経緯で発注したのか思い出すことができた。

そうだった、おっもいだした!!相談されてたっけ?屈強で頑丈な人型の一瞬の隙を狙って小競り合いではなく一撃で断罪できるような、そう、粉砕姫が持つような質量を持った武器が欲しいって言ってた!
相談されたときにね、私達が滅びゆく運命…その中で苦戦した人型、爆発する光を放つ魔道具を持った人型と闘ったときに大活躍した重たく頑丈な盾、敵から放たれる驚異的な攻撃を受け止めきった強度を誇る盾があるのなら、それに近しい剣が欲しいって!
そうだよ、思い出した!せがまれてたせがまれてた!!
デザイン的にも私が知ってる武器で勇気くんに似合いそうだなってことで、バスターソード的な武器を御用達の鍛冶屋に発注したんだった!!
「取り出し当てもいいか!?振ってみてもいいか!?」
うんいいよっと許可を出すとその場で振るかもしれないと判断し少し距離を取ろうとしたら、自ら開けた場所に移動してから剣を構える。
常人であれば片手で持ち上げるなんて、手首の骨が折れてしまいそうな質量を片手で軽々と持って…移動する際も切っ先が地面に一切接触することなく移動してたのを見る限り、勇気くんからすればあれ程の質量を重さを感じていないのかもしれない。この数年で鍛え上げた肉体は私達の歴史の中で最上級に仕上がっているって事かな、最初の時なんて筋肉が膨らんでいく一方だったのに、今は最初の時よりも細身なのにそれ以上の力が宿っているように感じられる。

構える刀身を見て凡その重さを計算してしまい
はぁ…私じゃ絶対に持ち上げる事なんて出来そうもない、鍛え上げられた戦士は凄いなぁ…
純粋に感心してしまう、私では絶対に到達できないっていうかしたくない力の象徴に。

開けた場所に移動し武器を構えながら集中力を高め終わったのか大剣を振り始める。
その斬撃が凄まじいのだと音が伝えてくれる。ブンブンっと物凄い音を出しているのに上半身がぶれることは無く、全ての動きを制御しきれている、遠心力に振り回されることなく全て力のコントロールを失うことなくあの質量を扱いきっている。

私と大して長さが変わらないうえに、大きく幅が広い大剣を振り回している。
確か発注した時のサイズは…持ち手の部分含めて1メートル近くだったかな?…にしては、ちょっと大きいような?1メートル以上ありそうな感じがする。
動き続ける大剣を眺めていると、どうみても1メートルを超えている。近くに置かれている大剣が入っていた箱を見る…違和感が強くなる。

あれ?何処かで仕様変更でもされたのかな?持ち手を含めて…140センチ超えてない?私よりも…大きくない?ん?遠目だからわかりづらい。
んで、刃の部分、刀身の幅?が…たしか、20センチだった、はず、20センチで…設計していたんだけど、ん?20センチ超えてそうだけど?
私の知らない所で仕様変更されている?鍛冶屋サイドで仕様変更しても良いとは伝えてあった気がするから、向こうの都合かな?

…あの長さにあの幅、30キロどこから50キロぐらいありそうだけど…
大きく重たい大剣を軽々と振り続けている。それなのに苦悶の表情を出すことなく、常に余裕の表情、うん、かなり余裕がありそう。

彼の保有する魔力量を考えれば身体強化を自然と使いこなしているって考えるのが妥当かな?
前に、身体強化を極めているって自称していたからね。あれくらいなら軽々ってことだよね~…

…まぁ、私も念動力を使えばあれくらいの質量なら軽々と振り回せれるからね?総合戦闘力なら負けてないし?…っふ、何言ってんだか、張り合う事でもないか。
思い出してみれば、女将が持つ斧も相当な重さだし、鍛え抜かれた戦士だとあれくらい余裕で動かせれるのなら標準装備として大量生産してもいいかも
…ん?前に、これに近い会話を戦士達と話をしたことがあったような?…思い出せそうで思い出せない。まぁいいや、直ぐに思い出せないのなら気にすることじゃないでしょ。
それよりも、今は目の前で楽しそうにしている人を眺めよう、眼福眼福ってね。

楽しそうに遊んでいる姿を眺め続けていたんだけど、思っていた以上に楽しんでいる。
これは、長くなりそうだなと付き合いの長さから察し、喉も乾いたことだし冷蔵庫からジュースを取り出して先ほどと同じ椅子に座る。
愛する人が楽しんでいる時間を共有する様に…彼が満足するまで眺め続ける。こういう一時が…最近は狂おしい程に好きなのだとわかるようになってきた。
お母さんが待つのは得意だものって言っていた理由がわかったきがする。

ちらりと時計を見る、もう10分も経過している、時間の流れが速く感じてしまう。
降り始めた最初はさ、体の動かし方がぎこちなかったけれど、10分も経過すると、剣の重量が体に馴染んでいくのか、体の使い方を理解していくのか、最初のころに比べて動きが滑らかに発生する力場のベクトルを流れるように動かして、ただの素振りが舞へと昇華されている。

彼の武に対する才能は血筋なのか、過去の経験なのか、気になってしまう。
優秀な血筋なのは間違いないし、血筋が才能の全てだというのであれば、彼の血は途絶えさせるわけにはいかないっと感じてしまう程に彼の肉体が持つポテンシャルの高さに驚かされる。

もしかしたら、この大陸で一番、始祖様に近い人物は彼なのかもしれない。

だとしたら、彼と私の血が混じれば最も始祖様に近い子供が生まれるんじゃないかって考えたことは一度や二度じゃない。
…でも、私の体は子供を授かれない…なら、ちらっと視線を大きな試験管に移すと
「ふぅ…とても有意義な一時だった、付き合わせて悪かった」
むわぁっと全身から湯気が天井へと昇っていきそうな程に汗をかいた勇気くんが私の近くにある椅子に座って大満足と言わんばかりに笑顔で声をかけてくるので視線を勇気くんに向ける。
手には大剣が無い、大剣は何処に置いたのだろうかと視線を右往左往させていると箱の中に綺麗に仕舞われているのを発見する。後片付けが出来るってのは偉い偉いって褒めるべきかな?なんてね。
「ううん、見ていて飽きなかった、どう使い心地は?」
「ああ!あれは素晴らしい!!その一言だ!!」
爽やかな笑顔を輝かせながら迸る汗をハンカチで拭っている。私の目がその光で焼け焦げてしまいそう。いや、もう、焦げ付いちゃって視界から消えそうもないや。永遠にその笑顔が見える。
「この街には、両手剣はあれど軽すぎると常々感じていたんだ、あれでは人型を切れないっとね」
一撃で両断は出来ないだろうね、あれらは毛皮が頑丈なのが多い、ちゃちな鎧だったら叩っ切ることが出来るけどね。
「そう感じ始めたのが何時からだと言われたら…正直に言おう、人型を何体か倒してからずっとだ、つまりかなり前々からだ、先人の方々が発する意見には申し訳ないのだが…あのような重量では人型を倒すのに時間がかかり過ぎる、あれでは複数を相手どるのに必要な人数が増えていく一方だと感じていたんだ」
うん、その言い分はわかる。
この一言で思い出したんだけど、実際問題、戦士達の間でも議論はずっとされていた。
昔から、これを解決するために無理難題を何度も相談されたことがある。片手剣よりも軽くて粉砕姫のような一撃を出せないモノかと
「何か、何かが足りない、もっと、こう、何というか、もっと他にもやりようがあるだろうと抜け出せない迷路を歩き続けていた、だが!俺は今!思考の迷路から抜け出せた自信がある!!そうだ!あれを手にして振って…ようやくわかったよ。足りなかったパーツが、俺が求めていた破壊力!これだ、これだよサクラ!!」
ここまで喜んでくれるのなら、相談されたときに過去に否定されたぶっ飛んだアイディアだけど提案して良かったかな?貴重な鉱石も使ってないから、量産も出来るし。

10何分と大剣を振り回して得られた気付きを一通り語ってから喉が渇いたのか立ち上がって、我が家の如く冷蔵庫から飲み物を取り出してごくごくと勢いよく飲み干して空っぽになった瓶を食堂に繋がっている昇降機に置いてから戻ってくる
興奮も落ち着いてアドレナリンから解放された状況でも先ほどと同じように扱えれるのか見せてもらって、量産するかどうかの最終判断をしてもいいかもね?

満足そうにしている彼にもう一度、どんな感じなのか、何か思いついた型があれば見せて欲しいと頼んでみると嬉しそうにケースから大剣を取り出して
思いつく限りの動きを見せてくれる。まるで新しいおもちゃで遊ぶ子犬みたいに。

これで、髪の毛が金髪でツンツンと尖らせれたらアイディアのベースになった地球の御伽噺の人物そっくりなんだけどなぁ、黒髪だもんなぁ、サラサラヘアーだもんなぁ…
演武も終えて大剣をケースにしまう前にお願いしてみる。

大剣を片手でぶんぶん振り回して背中につけてから指定してセリフを言ってもらう
「興味ないね」
その姿を見て嬉しいと思う反面、湧き上がる違和感に何とも言えない感情が表に出てしまう。
んー…違うなぁ、もっとCoolに尖った雰囲気で決めセリフを言って欲しかったけれど、違うなぁ。親しみやすい雰囲気が抜け出てないや
金髪の人って言うよりも…黒髪の人に近いかも?んー、何か決めセリフあったかな?

思い出そうとしても思い出せないし、かといって魔力を温存したいので閲覧する気も起きないので
満足したので付き合ってくれたことに感謝の言葉を言うと
「先の注文の意味がよくわからないが、君の事だ突拍子もない思いつきだろう。君が満足して何よりだ、それに俺としても大満足だ。早くこれを試してみたくてうずうずするくらいだよ、次の人型を見つけ次第、叩き潰してくれよう!」
そうそう、敵を叩き潰す、
そう、敵を叩き、そう、潰す、
そう、そう敵を、そう、殺す、潰す、
そう、壊す、消す、そうそうそうこわ
「サクラ」
頭を撫でられた刹那に木霊する様に共鳴する様に負の感情が渦巻く様に起きようとしていたのが抑え込まれる
「…飲み込まれるなよ、まだ、その時じゃない」
「…うん、頑張る。私、頑張るから」
抱きしめて欲しいと両腕を伸ばすと手に持った大剣をゆっくりと床に置いてから愛する我が子を抱きしめるように背中に手を回して慈悲深く抱きしめてくれる
反響する様な声が私の中で小さく木霊し続けている恩讐の叫び、その声も徐々に小さくなり温もりによって心が満たされていく。

少しずつ、私の中に宿る業火が、私の感情を一つのものへと統一しようと焦がし続ける。
まだ、私が燃え尽きるわけにはいかない、まだ、準備は終えていないの、お願い、もう少しだけ時間をちょうだい…
お願い…私が燃え尽きないように助けて、崩れないように抱きしめて…

まだ、涙が流れるように…

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