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衝撃告白
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「フン。私はこいつらに騙されたのさ。あんたもそうだろ? 」
おどおどした龍牙を指名する。
「はい。お恥ずかしい話ですが一千万程被害を受けました。
取り戻そうと弁護士さんと連携してるところです」
「副会長偉いよ! 」
若干無理矢理な気もするが小駒さんに乗せられて副会長の龍牙が被害を告白。
エールを贈り励ますことを忘れない抜け目のなさ。
これで二人が犯罪被害者の会のメンバーだと自白したことになる。
小駒さんに続いて龍牙。告白合戦の行方は?
生憎私は皆さんに披露するだけの秘密を抱えてない。
希望を言えばガイドさんに告白してもらいたい。もちろん私への愛の告白だ。
「僕はガイドさんのことが…… 」
「はい? 」
残念。相棒の告白はギリギリのところで回避された。
まったく情けない。仕方ないな私が代わりに…… やっぱり無理。
いつの間にか明後日の方向へ。どうしてこうなってしまったのか?
明後日探偵なのだから仕方ないか。
愛の告白はもういい。罪の告白に戻ろう。
さあ次は誰が告白する番だろうか?
「実は俺も会員なんだ。こいつが頼りないからサポートしてるのさ」
奈良も続けて白状する。
「皆さん無理して告白していただかなくても結構ですよ」
探偵としてプライバシーを守るよう啓蒙する。
「おうおう。こいつら全員グルじゃねいか! だったら疑うべきは奴らさ」
沈黙していた黒木が息を吹き返す。
「ふざけるんじゃないよ! 」
「そうだ! いい加減なことを抜かすな! 」
あまりに失礼な発言に小駒さんと奈良が反論。
その後は誰も告白しようとはしない。
そろそろお開きにしようとしたその時だった。
「あの…… よろしいですか。私はその…… 」
料理人が一歩前に出る。
さすがに料理の説明ではないだろう。
今夜も缶詰か栄養補助食品がメインディッシュになるだろうから。
「どうしました何か? 」
一応は聞く姿勢。
皆の視線が一気に料理人へ。
「実は私の元恋人が詐欺師に騙されて自殺しました」
衝撃的な告白。
「おい冗談だろ? そんな冗談誰が信じるんだよ? 」
黒木から血の気が引いた。
「彼は繊細な人でした。借金して無理矢理壺を購入させられたと。
それが偽物だったと分かってその後山奥でひっそりと」
料理人の告白に拍手喝采。
黒木の顔がどんどん青くなっていくのが分かる。
「心配しないで。毒物の類はありません。お食事を楽しんでください」
「おいねえちゃん。まさか恨んでいないよな? 」
黒木は確かめざるを得ない。
「もう過去のことです。それに私は知らされていなかったから。
恨む権利もありません。ただ当時一方的に別れを切り出されまして。
それ以降は音信不通。気になって彼の実家に電話したらお父様が教えてくれました」
「お父様? 」
「はい彼の父親。結局一度も会えませんでしたね」
「どんな感じです? 」
「さあ声だけですから。あなたみたいな声だった気がします」
何と料理人は私を嵌めようとしてるのか?
なぜ彼女が選ばれたのかようやく分かった気がする。
「ちょっと待ってください。今、話を整理してみますね。
ここに招かれた者は多かれ少なかれ関係があるとそう言うことですか? 」
「俺を恨むのは間違ってる。騙されるのが悪い。お前たちが悪いんだ! 」
黒木が反省することなく未だに被害者を傷つける言動を続ける。
「あのいいですか? 」
最後にマジシャンが登場。
今までずっと黙っていたがもう耐えられなくなったと。
「バッチですね」
マジシャンの部屋から拝借したバッチをはじく。
「探偵さんどこからそれを? 」
「済みません。事件を調べてる時につい」
黙っていようと思ったが無理らしい。これも探偵の性って奴か。
「ああ何だやっぱりあんたも被害者の会の者かい」
小駒さんも気になっていたらしい。
「申し訳ない。黙ってるつもりはなかったんですが言い辛くて」
彼は鼻の下を伸ばしたことによる被害なので何とも思っていないと言う。
「被害も少なく。ただ犯罪被害者の会で取り戻してあげると言うものだからつい。
メンバーに。それっきりだったんですけど。招待状が届いたものだから。
マジシャンも騙された。
一体どのような詐欺だったのだろうか興味が湧く。
「詳しいお話を。 差し支えなければお教えください」
興味は湧くものの彼も被害者。面白がるのは違うかな。
「いや…… 女の人に勧められつい壺を購入。その女ってのが第二の被害者。
山田ミサさんだっけ」
この男は意外にも彼女が忘れられずに今回の旅で偶然再会して燃え上がったと。
哀れな男だ。クールなマジシャンのイメージが崩壊。
「それでは認めるんですね? 」
「ああ会員だ」
残るは山田さんとバスガイドさん。
続く
おどおどした龍牙を指名する。
「はい。お恥ずかしい話ですが一千万程被害を受けました。
取り戻そうと弁護士さんと連携してるところです」
「副会長偉いよ! 」
若干無理矢理な気もするが小駒さんに乗せられて副会長の龍牙が被害を告白。
エールを贈り励ますことを忘れない抜け目のなさ。
これで二人が犯罪被害者の会のメンバーだと自白したことになる。
小駒さんに続いて龍牙。告白合戦の行方は?
生憎私は皆さんに披露するだけの秘密を抱えてない。
希望を言えばガイドさんに告白してもらいたい。もちろん私への愛の告白だ。
「僕はガイドさんのことが…… 」
「はい? 」
残念。相棒の告白はギリギリのところで回避された。
まったく情けない。仕方ないな私が代わりに…… やっぱり無理。
いつの間にか明後日の方向へ。どうしてこうなってしまったのか?
明後日探偵なのだから仕方ないか。
愛の告白はもういい。罪の告白に戻ろう。
さあ次は誰が告白する番だろうか?
「実は俺も会員なんだ。こいつが頼りないからサポートしてるのさ」
奈良も続けて白状する。
「皆さん無理して告白していただかなくても結構ですよ」
探偵としてプライバシーを守るよう啓蒙する。
「おうおう。こいつら全員グルじゃねいか! だったら疑うべきは奴らさ」
沈黙していた黒木が息を吹き返す。
「ふざけるんじゃないよ! 」
「そうだ! いい加減なことを抜かすな! 」
あまりに失礼な発言に小駒さんと奈良が反論。
その後は誰も告白しようとはしない。
そろそろお開きにしようとしたその時だった。
「あの…… よろしいですか。私はその…… 」
料理人が一歩前に出る。
さすがに料理の説明ではないだろう。
今夜も缶詰か栄養補助食品がメインディッシュになるだろうから。
「どうしました何か? 」
一応は聞く姿勢。
皆の視線が一気に料理人へ。
「実は私の元恋人が詐欺師に騙されて自殺しました」
衝撃的な告白。
「おい冗談だろ? そんな冗談誰が信じるんだよ? 」
黒木から血の気が引いた。
「彼は繊細な人でした。借金して無理矢理壺を購入させられたと。
それが偽物だったと分かってその後山奥でひっそりと」
料理人の告白に拍手喝采。
黒木の顔がどんどん青くなっていくのが分かる。
「心配しないで。毒物の類はありません。お食事を楽しんでください」
「おいねえちゃん。まさか恨んでいないよな? 」
黒木は確かめざるを得ない。
「もう過去のことです。それに私は知らされていなかったから。
恨む権利もありません。ただ当時一方的に別れを切り出されまして。
それ以降は音信不通。気になって彼の実家に電話したらお父様が教えてくれました」
「お父様? 」
「はい彼の父親。結局一度も会えませんでしたね」
「どんな感じです? 」
「さあ声だけですから。あなたみたいな声だった気がします」
何と料理人は私を嵌めようとしてるのか?
なぜ彼女が選ばれたのかようやく分かった気がする。
「ちょっと待ってください。今、話を整理してみますね。
ここに招かれた者は多かれ少なかれ関係があるとそう言うことですか? 」
「俺を恨むのは間違ってる。騙されるのが悪い。お前たちが悪いんだ! 」
黒木が反省することなく未だに被害者を傷つける言動を続ける。
「あのいいですか? 」
最後にマジシャンが登場。
今までずっと黙っていたがもう耐えられなくなったと。
「バッチですね」
マジシャンの部屋から拝借したバッチをはじく。
「探偵さんどこからそれを? 」
「済みません。事件を調べてる時につい」
黙っていようと思ったが無理らしい。これも探偵の性って奴か。
「ああ何だやっぱりあんたも被害者の会の者かい」
小駒さんも気になっていたらしい。
「申し訳ない。黙ってるつもりはなかったんですが言い辛くて」
彼は鼻の下を伸ばしたことによる被害なので何とも思っていないと言う。
「被害も少なく。ただ犯罪被害者の会で取り戻してあげると言うものだからつい。
メンバーに。それっきりだったんですけど。招待状が届いたものだから。
マジシャンも騙された。
一体どのような詐欺だったのだろうか興味が湧く。
「詳しいお話を。 差し支えなければお教えください」
興味は湧くものの彼も被害者。面白がるのは違うかな。
「いや…… 女の人に勧められつい壺を購入。その女ってのが第二の被害者。
山田ミサさんだっけ」
この男は意外にも彼女が忘れられずに今回の旅で偶然再会して燃え上がったと。
哀れな男だ。クールなマジシャンのイメージが崩壊。
「それでは認めるんですね? 」
「ああ会員だ」
残るは山田さんとバスガイドさん。
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