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ムーちゃん
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翌朝改め翌昼。
朝が異常に弱い俺は結局朝に起きる事ができず昼過ぎに目が覚める。
良く寝たと言いたいところだがアイミのことが気になって遅くまで寝つけなかった。
寝たのは結局十一時過ぎ。何をやるでなくただベットに横たわるだけ。
無駄な時間を過ごしてしまった。
それにしてもなぜかちっとも暑くない。もう昼だと言うのに。
外が薄暗い。
天候は雨。
昼から雨とは珍しいなあ。
この島に来て初めての経験だ。(まあほとんどが初体験なのだが…… )
まあいい。今日は一日何もせずアイミと……
だがその肝心のアイミが見当たらない。
アイミ? アイミ?
姿が見えない。
どこへ行ってしまったのだろうか?
雨風共に激しくなってきた。
辺りはまるで夜のように暗くなっている。
嵐が近づいている?
バタバタと音がする。
嫌な予感。
まずいこのコテージでは危ないかもしれない。
バタバタ
ドンドン
あれ変だなあ?
とりあえず音の正体を探る。
ドンドン
ドンドン
騒がしい。
まるで誰かが戸を叩いているかのようだ。
「ゲンジ! ちょっと開けて! 」
「開けて! お願い早く! 」
女の子の声。
アイミが姿を現した。
隣には見たことのない少女が立っていた。
とりあえず二人を中へ。
「あー。助かった! 」
「本当。本当」
ぐっしょり濡れた服を構うことなく脱ぎ棄て下着姿で歩き回る。
「おい…… 風邪ひくぞ! 」
生憎風呂もシャワーもない。
目の前に海があるのだからそれで代用すればいい。
俺はそれで十分だが彼女たちには通用するのか? 酷かもしれないな。
「もうこんなに濡れちゃった。ゲンジのせいだからね」
何か違う意味に聞こえるのは気のせいだろうか?
まさか二人同時に相手しろとでも言うのか?
誘っているはずないしなあ。
タオルで濡れた体を拭う少女たち。
俺はその様子をただじっと見守る。
落ち着いたところで話を聞く。
「ゲンジ。この子は私の友達のムーちゃん」
「ええっ? ゲンジさんは私たちのこと本当に覚えてないの? 」
「さっきからそう言ってるよ! 」
ムーちゃんは決して信じようとしない。
俺にからかわれていると思っているらしい。
「ゲンジさん? 嘘でしょう? 」
「済まない。本当に何も覚えてないんだ」
下着姿のムーちゃん。目のやり場に困る。
見ようと思えば見れるが嫌われてはいけない。
雨に濡れ肌の白さが際立つ神々しいほどに惹きつける見た目。
アイミが霞むほどの顔立ちにスタイル。
彼女も俺を知っているようだ。
「アイミ…… 」
「自己紹介はこれくらいでいいかな? 」
「そうだ俺はどうしたらいい? 二人は何か知っているんだろ? 」
「ごめんなさい。そのことなんだけど…… 」
言いにくそうにもじもじするアイミ。
「本当にごめんなさい。ゲンジさん。もう少しだけ待ってもらえないかしら? 」
ムーちゃんも歯切れが悪い。
おかしい。何を企んでいるのか?
「みんな揃うまで。お願いします」
「そうだよ。ゲンジ! 」
アイミはやけになれなれしい。
昨日会ったばかりだと言うのに。それとも前は俺たち……
「分かった。ならこの天気はどうなっている? 」
「たぶん台風が近づいているんじゃないかな。そのせいだと思う」
「毎年この辺りは今がシーズンなんです」
「おいおい。本当かよ! アイミ? 」
「確認すればいいでしょう! 」
「何言ってやがる! ここにはテレビもないんだぞ! 」
「無線用のラジオがあるでしょう」
「どこに? 」
「アイミ! ダメだって。あの時壊して使えなくなってるよ」
「そっか…… とにかく台風が近づいているから分かった? 」
また何か隠しているのだろうか。それ以降何も答えてくれなくなった。
やることもないので二人を観察することにした。
二人は俺の部屋に居座ると仲良くおしゃべりに興じる。
俺は仕方なく隅で耳を傾ける。
つまらない食べ物や服に天気の話をするだけで有益な情報が一個もない。
まったく何を考えているやら。
過去やせめて人の話でもしてくれればいいのだがこちらを警戒しているのか口が堅い。
ちょくちょく分からない話が出るが決して答えてはくれない。
二人は足を伸ばし寛いでいる。
ムーちゃんの生足についつい目が行ってしまう。
時折足を開くので目のやり場に困る。
本人は気にする様子もなくこちらに微笑みかける。
まさか俺を試しているのか?
だがその手にはひっかからない。
目と耳を酷使したせいで体が疲れてしまった。
夕食。
今日の釣りはおやすみ。
二人の為にとっておきの缶詰を開ける。しかも奮発して二缶。
サバイバル生活があとどれくらい続くか分からないが仲間が増えたのだ。
皆で力を合わせればすぐにでも脱出できるはず。
さあ今日はパーティーだ。
楽しい夜を過ごす。
明日こそは必ず彼女たちの口から詳しい話を聞きださなければ。
昨日はアイミ。
今日はムーちゃん。
果たして明日は?
新たな出会いに期待が膨らむ。
二人目の少女・ムーちゃん現れる。
【続】
また明日。
朝が異常に弱い俺は結局朝に起きる事ができず昼過ぎに目が覚める。
良く寝たと言いたいところだがアイミのことが気になって遅くまで寝つけなかった。
寝たのは結局十一時過ぎ。何をやるでなくただベットに横たわるだけ。
無駄な時間を過ごしてしまった。
それにしてもなぜかちっとも暑くない。もう昼だと言うのに。
外が薄暗い。
天候は雨。
昼から雨とは珍しいなあ。
この島に来て初めての経験だ。(まあほとんどが初体験なのだが…… )
まあいい。今日は一日何もせずアイミと……
だがその肝心のアイミが見当たらない。
アイミ? アイミ?
姿が見えない。
どこへ行ってしまったのだろうか?
雨風共に激しくなってきた。
辺りはまるで夜のように暗くなっている。
嵐が近づいている?
バタバタと音がする。
嫌な予感。
まずいこのコテージでは危ないかもしれない。
バタバタ
ドンドン
あれ変だなあ?
とりあえず音の正体を探る。
ドンドン
ドンドン
騒がしい。
まるで誰かが戸を叩いているかのようだ。
「ゲンジ! ちょっと開けて! 」
「開けて! お願い早く! 」
女の子の声。
アイミが姿を現した。
隣には見たことのない少女が立っていた。
とりあえず二人を中へ。
「あー。助かった! 」
「本当。本当」
ぐっしょり濡れた服を構うことなく脱ぎ棄て下着姿で歩き回る。
「おい…… 風邪ひくぞ! 」
生憎風呂もシャワーもない。
目の前に海があるのだからそれで代用すればいい。
俺はそれで十分だが彼女たちには通用するのか? 酷かもしれないな。
「もうこんなに濡れちゃった。ゲンジのせいだからね」
何か違う意味に聞こえるのは気のせいだろうか?
まさか二人同時に相手しろとでも言うのか?
誘っているはずないしなあ。
タオルで濡れた体を拭う少女たち。
俺はその様子をただじっと見守る。
落ち着いたところで話を聞く。
「ゲンジ。この子は私の友達のムーちゃん」
「ええっ? ゲンジさんは私たちのこと本当に覚えてないの? 」
「さっきからそう言ってるよ! 」
ムーちゃんは決して信じようとしない。
俺にからかわれていると思っているらしい。
「ゲンジさん? 嘘でしょう? 」
「済まない。本当に何も覚えてないんだ」
下着姿のムーちゃん。目のやり場に困る。
見ようと思えば見れるが嫌われてはいけない。
雨に濡れ肌の白さが際立つ神々しいほどに惹きつける見た目。
アイミが霞むほどの顔立ちにスタイル。
彼女も俺を知っているようだ。
「アイミ…… 」
「自己紹介はこれくらいでいいかな? 」
「そうだ俺はどうしたらいい? 二人は何か知っているんだろ? 」
「ごめんなさい。そのことなんだけど…… 」
言いにくそうにもじもじするアイミ。
「本当にごめんなさい。ゲンジさん。もう少しだけ待ってもらえないかしら? 」
ムーちゃんも歯切れが悪い。
おかしい。何を企んでいるのか?
「みんな揃うまで。お願いします」
「そうだよ。ゲンジ! 」
アイミはやけになれなれしい。
昨日会ったばかりだと言うのに。それとも前は俺たち……
「分かった。ならこの天気はどうなっている? 」
「たぶん台風が近づいているんじゃないかな。そのせいだと思う」
「毎年この辺りは今がシーズンなんです」
「おいおい。本当かよ! アイミ? 」
「確認すればいいでしょう! 」
「何言ってやがる! ここにはテレビもないんだぞ! 」
「無線用のラジオがあるでしょう」
「どこに? 」
「アイミ! ダメだって。あの時壊して使えなくなってるよ」
「そっか…… とにかく台風が近づいているから分かった? 」
また何か隠しているのだろうか。それ以降何も答えてくれなくなった。
やることもないので二人を観察することにした。
二人は俺の部屋に居座ると仲良くおしゃべりに興じる。
俺は仕方なく隅で耳を傾ける。
つまらない食べ物や服に天気の話をするだけで有益な情報が一個もない。
まったく何を考えているやら。
過去やせめて人の話でもしてくれればいいのだがこちらを警戒しているのか口が堅い。
ちょくちょく分からない話が出るが決して答えてはくれない。
二人は足を伸ばし寛いでいる。
ムーちゃんの生足についつい目が行ってしまう。
時折足を開くので目のやり場に困る。
本人は気にする様子もなくこちらに微笑みかける。
まさか俺を試しているのか?
だがその手にはひっかからない。
目と耳を酷使したせいで体が疲れてしまった。
夕食。
今日の釣りはおやすみ。
二人の為にとっておきの缶詰を開ける。しかも奮発して二缶。
サバイバル生活があとどれくらい続くか分からないが仲間が増えたのだ。
皆で力を合わせればすぐにでも脱出できるはず。
さあ今日はパーティーだ。
楽しい夜を過ごす。
明日こそは必ず彼女たちの口から詳しい話を聞きださなければ。
昨日はアイミ。
今日はムーちゃん。
果たして明日は?
新たな出会いに期待が膨らむ。
二人目の少女・ムーちゃん現れる。
【続】
また明日。
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