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別れの儀式 衝撃の真実
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「ムーちゃん。今なら答えてくれるだろ?
俺にとっての君はイブだけど君にとっての俺はやはりイブだって言ってたよな」
「そのことですか。まあもうこの際どうでも良いんですけどね」
ムーちゃんは呆れる。失望させたか?
「私を作ったのはゲンジさんです! 」
「はあ? 言ってる意味が分からない。まさか本当に俺の妄想? 」
「いえ、違います。最後までよく聞いてください」
ムーちゃんはアイミを見る。
アイミが頷いて先を促す。
「私もアイミもゲンジさんによって生まれたんです。だからゲンジさんにとって私たちはイブなんです」
「君は何か? アダムがイブを作ったと思っているのか? 」
「ええ、そう解釈もできると言うことです」
「斬新だな。まあいい。続けてくれ」
「そしてあなたを作ったのもゲンジさんです」
「はあ? 何を言っている! 」
「いいですか。あなたは確かにゲンジさんです。ですがあなたはゲンジさんが作り上げたもう一人のゲンジさんなんです」
「ほらやっぱり意味不明だ。俺が俺によって作られた? 」
記憶にない。誰が信じるというんだそんな話。
「俺は二重人格なのか? 」
「まあ似たようなものでしょう」
軽く言ってくれるぜ。
「あなたはなぜか朝起きることができませんね? 」
「ああ。眠り病の一種なんじゃないか」
「そんな都合のいい病はありません」
確かに…… だが二重人格の設定も随分都合がいい気がするが……
「そうかな? 眠り病の方がしっくりくるんだよね」
「違います! 朝はいえ午前はゲンジさん。午後はあなたとなっております」
「ええっ? そんなはず…… 」
「自覚がない? まあ無理もありませんね」
まるで医者と患者。何をさせられているのか。
「でも午前は一切の記憶が無いでしょう? 」
「ああ確かに…… でもただの寝過ぎだとばかり。
夜はどんなに遅くても十二時前に眠りにつく。
ああ。のんびりしたこの島の風土がそうさせるものだと思っていたがな」
「あなたは元々普通でした」
「ああ。そんな特殊な人間いるものか! 」
「ですが島に来てあることが原因でこうなってしまったのです。
だから眠り病などではなく多重人格の影響なのです」
「では先生。この症状は一体? 」
『突発性多重人格症候群』
「まあ病名をつけるとすればこんな感じでしょうか。」
「俺が? どうして? 」
「落ち着いてください。このまま放っておけば大変なことになります」
「先生! 」
「とにかく落ち着いてください」
「俺はどうすればいいのでしょう? 」
「そうですね。やはり選んでいただくしかありませんね」
「うーん」
「いい加減にして! ムーちゃんもゲンジもふざけ過ぎ」
アイミが遮る。
「そうだぞムーちゃん」
「ゲンジもでしょう? 」
ついつい調子に乗ってしまった。
「しかしどうしてこうなった? 」
「知りませんよ。もう一人のゲンジさんに聞いてください」
「ゲンジ? ゲンジ? もう一人のゲンジ? 」
もう頭が追い付かない。
「そうだついでにもう一つ。ここはあなたの島ですよゲンジさん」
「俺の島? 」
「ええ。もうすぐすべての真実が明かされるでしょう」
「真実? 」
真実とは何だ?
「俺がいる。皆がいる。それだけじゃダメなのか? 」
「真実。それはあなたの本当の世界。
孤独で絶望的な世界。
でもそれだけではありません。
その真実さえもあなたには楽園なのです」
「どういうことだ? 」
「なぜならすべてが元に戻ったところでまた同じような遊びをすればいいんですから。
ほんの少しの絶望と後悔に心を抉られたとしてもあなたは創造すればいいんです」
「創造? 」
「ほらまだたっぷりとあるでしょうあれが?
もうすぐ私たちとはお別れです。
でもまた同じような人間を作ればいい。
あなたにはあの『生命の泉』があるのですから」
まったく何を言ってんだかわからない。
「『生命の泉』? 頭でも狂ったか?
誰がそんな戯言を信じると言うんだ。
お前らは俺が作った?
そんな訳あるか!
俺にはそんな記憶などない! 」
「間違えました。ゲンジさんであってあなたではありません」
「俺がゲンジだ! 」
「あなたはゲンジさんではありません」
「別にいると? 」
「だから何度言えばいいんですか? 現在のゲンジさんではなくあなたが目を覚ますまでのゲンジさんです」
「ゲンジはゲンジでありゲンジは俺ではないと? 」
「はい」
もう頭が痛くなってきた。
「ゲンジさん…… 」
「じゃあ俺は一体誰なんだ? 」
「ゲンジさんです」
「まったく! いいだろう。分かったよ。ムーちゃんにしろアイミにしろ勝手にしろ! もうたくさんだ」
「ゲンジさん…… 」
話は着いた。後は……
「じゃあ順番でお願いします」
「はああ? 」
二人の目つきが変わった。
「まさか…… 3p? 」
アイミが後ろへ回る。
うん?
「ごめんねゲンジ」
「何をしているアイミ? 」
「ほらじっとしてて。すぐに済むから」
ダメだ動かない。
腕を絡めてやがる。
もう痛みも苦しみも感じないのか?
「止めろ! 止めてくれ! 」
「行きますよ。ゲンジさん」
そう言うと服を脱ぎ捨て身に着けているものをすべて外す。
「嫌だ! 俺は嫌だ! 」
「泣き言を言わないで! 」
「ほらムーちゃん早く! 」
まさか二人で襲ってこようとは。
「ゲンジさんが本当に拒絶するなら私たちも無理にとは致しません」
「ムーちゃん! 」
「いいから黙って! 」
アイミを封じる。
「私たちはあなたの願望から生まれたもの。私たちを拒絶するなど出来るはずがありません。行きますよ」
「待って…… 」
「ゲンジ…… 興奮してるじゃない」
興奮? 俺が? まさか……
「ほらお着替えの時間ですよ」
「嫌だ! 」
「嘘をつかない! 」
「止めてくれ! 俺はお前たちを失いたくない! 」
「あらあらこんなに汗をかいて。さあ覚悟はいいですね? 」
別れの儀式が始まる。
【続】
俺にとっての君はイブだけど君にとっての俺はやはりイブだって言ってたよな」
「そのことですか。まあもうこの際どうでも良いんですけどね」
ムーちゃんは呆れる。失望させたか?
「私を作ったのはゲンジさんです! 」
「はあ? 言ってる意味が分からない。まさか本当に俺の妄想? 」
「いえ、違います。最後までよく聞いてください」
ムーちゃんはアイミを見る。
アイミが頷いて先を促す。
「私もアイミもゲンジさんによって生まれたんです。だからゲンジさんにとって私たちはイブなんです」
「君は何か? アダムがイブを作ったと思っているのか? 」
「ええ、そう解釈もできると言うことです」
「斬新だな。まあいい。続けてくれ」
「そしてあなたを作ったのもゲンジさんです」
「はあ? 何を言っている! 」
「いいですか。あなたは確かにゲンジさんです。ですがあなたはゲンジさんが作り上げたもう一人のゲンジさんなんです」
「ほらやっぱり意味不明だ。俺が俺によって作られた? 」
記憶にない。誰が信じるというんだそんな話。
「俺は二重人格なのか? 」
「まあ似たようなものでしょう」
軽く言ってくれるぜ。
「あなたはなぜか朝起きることができませんね? 」
「ああ。眠り病の一種なんじゃないか」
「そんな都合のいい病はありません」
確かに…… だが二重人格の設定も随分都合がいい気がするが……
「そうかな? 眠り病の方がしっくりくるんだよね」
「違います! 朝はいえ午前はゲンジさん。午後はあなたとなっております」
「ええっ? そんなはず…… 」
「自覚がない? まあ無理もありませんね」
まるで医者と患者。何をさせられているのか。
「でも午前は一切の記憶が無いでしょう? 」
「ああ確かに…… でもただの寝過ぎだとばかり。
夜はどんなに遅くても十二時前に眠りにつく。
ああ。のんびりしたこの島の風土がそうさせるものだと思っていたがな」
「あなたは元々普通でした」
「ああ。そんな特殊な人間いるものか! 」
「ですが島に来てあることが原因でこうなってしまったのです。
だから眠り病などではなく多重人格の影響なのです」
「では先生。この症状は一体? 」
『突発性多重人格症候群』
「まあ病名をつけるとすればこんな感じでしょうか。」
「俺が? どうして? 」
「落ち着いてください。このまま放っておけば大変なことになります」
「先生! 」
「とにかく落ち着いてください」
「俺はどうすればいいのでしょう? 」
「そうですね。やはり選んでいただくしかありませんね」
「うーん」
「いい加減にして! ムーちゃんもゲンジもふざけ過ぎ」
アイミが遮る。
「そうだぞムーちゃん」
「ゲンジもでしょう? 」
ついつい調子に乗ってしまった。
「しかしどうしてこうなった? 」
「知りませんよ。もう一人のゲンジさんに聞いてください」
「ゲンジ? ゲンジ? もう一人のゲンジ? 」
もう頭が追い付かない。
「そうだついでにもう一つ。ここはあなたの島ですよゲンジさん」
「俺の島? 」
「ええ。もうすぐすべての真実が明かされるでしょう」
「真実? 」
真実とは何だ?
「俺がいる。皆がいる。それだけじゃダメなのか? 」
「真実。それはあなたの本当の世界。
孤独で絶望的な世界。
でもそれだけではありません。
その真実さえもあなたには楽園なのです」
「どういうことだ? 」
「なぜならすべてが元に戻ったところでまた同じような遊びをすればいいんですから。
ほんの少しの絶望と後悔に心を抉られたとしてもあなたは創造すればいいんです」
「創造? 」
「ほらまだたっぷりとあるでしょうあれが?
もうすぐ私たちとはお別れです。
でもまた同じような人間を作ればいい。
あなたにはあの『生命の泉』があるのですから」
まったく何を言ってんだかわからない。
「『生命の泉』? 頭でも狂ったか?
誰がそんな戯言を信じると言うんだ。
お前らは俺が作った?
そんな訳あるか!
俺にはそんな記憶などない! 」
「間違えました。ゲンジさんであってあなたではありません」
「俺がゲンジだ! 」
「あなたはゲンジさんではありません」
「別にいると? 」
「だから何度言えばいいんですか? 現在のゲンジさんではなくあなたが目を覚ますまでのゲンジさんです」
「ゲンジはゲンジでありゲンジは俺ではないと? 」
「はい」
もう頭が痛くなってきた。
「ゲンジさん…… 」
「じゃあ俺は一体誰なんだ? 」
「ゲンジさんです」
「まったく! いいだろう。分かったよ。ムーちゃんにしろアイミにしろ勝手にしろ! もうたくさんだ」
「ゲンジさん…… 」
話は着いた。後は……
「じゃあ順番でお願いします」
「はああ? 」
二人の目つきが変わった。
「まさか…… 3p? 」
アイミが後ろへ回る。
うん?
「ごめんねゲンジ」
「何をしているアイミ? 」
「ほらじっとしてて。すぐに済むから」
ダメだ動かない。
腕を絡めてやがる。
もう痛みも苦しみも感じないのか?
「止めろ! 止めてくれ! 」
「行きますよ。ゲンジさん」
そう言うと服を脱ぎ捨て身に着けているものをすべて外す。
「嫌だ! 俺は嫌だ! 」
「泣き言を言わないで! 」
「ほらムーちゃん早く! 」
まさか二人で襲ってこようとは。
「ゲンジさんが本当に拒絶するなら私たちも無理にとは致しません」
「ムーちゃん! 」
「いいから黙って! 」
アイミを封じる。
「私たちはあなたの願望から生まれたもの。私たちを拒絶するなど出来るはずがありません。行きますよ」
「待って…… 」
「ゲンジ…… 興奮してるじゃない」
興奮? 俺が? まさか……
「ほらお着替えの時間ですよ」
「嫌だ! 」
「嘘をつかない! 」
「止めてくれ! 俺はお前たちを失いたくない! 」
「あらあらこんなに汗をかいて。さあ覚悟はいいですね? 」
別れの儀式が始まる。
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