夢で見た話をまとめてみた

とみー

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学校にて

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「この教室を我々の拠点にする。まずは物資の確保からはじめよう。仕事を振られたものから行動に移りなさい」
先生が宣言する。
周りの生徒に防衛や設備の修理などの仕事を振り、私にも仕事がまわされた。
「おまえは食料の確保だ。相棒を1人連れて行け。食料は多ければ多いほどいい。どこまでできるかやってみろ」
私は迷わず幼なじみの手を取り、すぐさま教室を飛び出した。
「手、離さないでね。私に流されて」
幼なじみが首を縦に降ったことを確認し、私は全力で能力を使うことを決断した。
私の能力は「大きさを変える」こと。
自分の大きさと触れている物の大きさを変えることができる。
拠点の教室は校舎2階の階段から2部屋目。そこから見える風景から、食料の在り処の目処はついていた。
幼なじみの手をしっかりと握り、風の流れを読みながら大きさを変え、人の間を縫い、障害物をくぐり抜けて流れるように目的地へたどり着く。
時間にして15分くらいだろうか、まず見つけた食料はおせちのような大きな重箱が4つ。今いる人数分とまでは行かないが、士気の向上にはなるだろう。ひとまずこれを持ち帰ることにする。
幼なじみは私のことをよく分かっている。1つのことに集中すると周りが疎かになる私の代わりに、道中の警戒をしてくれている。おかげで、最短距離での往復が可能になっている。
特に変わった事件もなく拠点へ戻ることが出来た。
食料が来たことで仲間の士気も上がったようだ。先生の言う通り、食料は多い方がいい。動けるうちに出来るだけ集めておく必要がある。この先、自由に動けるかどうかは分からないのだから。
荷物をおき、再び教室を飛び出す。
今度は学校の外へ出てみよう。

そんな夢

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