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作戦第一段階:IDカードの入手
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しばらく四つん這いで通気口を張っていたアリスは、突然、ピタッと止まった。
アキバは急停止したアリスにぶつかりそうになり、
「うおっ!」
と声を上げながら急停止し辛うじて衝突を防ぐ。
「ちょっと!声出さないでよ!」
アリスが小さな声でヒソヒソと文句を言ってきた。
「仕方ないだろ!お前が急に止まるんだから!」
対するアキバも極力小さな声で反論した。
「……ところで、なんで止まったんだ?」
アキバがそう尋ねるとアリスは視線を前に戻して答えた。
「目的地に着いたのよ。」
アリスは少し前に進んで後ろに振り返り、アキバと対面する姿勢をとった。そしてアリスは今さっき自分の真下にあった、網目状の鉄格子でできた通気口を黙って指差した。
……覗けってことか?
アキバは指示されるがままに通気口の穴を覗き込んだ。
アキバの目に映ったのは、広い廊下だった。近くに人がいないらしく、廊下は静寂に包まれている。また、施設の電気系統は機能しているらしく廊下は電気で明るく照らされている。暗い通気口の中を這いずり回っていて目が暗闇に慣れていたアキバはより一層、その光を強く感じた。
ただ、真下から覗き込んでもただの無機質な床しか見えないので、アキバはうまい具合に体を動かして視点を変えようと試みた。そして姿勢を変えつつ通気口の穴を覗くと、アキバ自身から見て左側にエレベーター、そしてその隣ぎわに階段があることがわかる。右側には自販機やトイレなどが設置されているようだ。そして、廊下の前方には自動ドアがあるのが見えた。廊下の状況を大体把握したアキバはアリスに尋ねた。
「あの階段が、例の目的地か?」
「そう。この階段は今私たちがいる『デスゲーム棟』と目的地の『御弁棟』のちょうど境目にある階段よ。」
「目的地のロッカールームは、『御弁棟』の3階だっけ?」
「ええ。ここでデスゲーム棟の3階まで一気に登った後に御弁棟3階に入るわ。」
「了解。じゃ、行くか。今は人がいないみたいだし。」
アキバが鉄格子をどかそうとすると、
「待って!」
と言って、アリスがアキバの手首を掴んだ。
「な、なんだよ。」
「タイミングは今じゃないわ。……もう少し待って。」
「……?」
アキバがアリスの言ったことを理解できずに呆然としていると、突如階段の上階から笑い声が聞こえてきた。
「ええ?お前マジかよ!そのぼったくりバーで10万使ったのかよ?アーッハッハッ!」
「おい、笑い事じゃねぇんだよ!生活費がマジでやばいんだって!」
……どうやら階段にいるのは二人組の男のようだ。他愛のない雑談で盛り上がっている。今の俺たちとは真反対で、この2人の会話からは緊張感のかけらも感じない。
「誰だあいつら?」
アリスはアキバを無言でキッと睨み、人差し指を顔の前に立てて『静かにしろ』と言うジェスチャーをした。その真剣な表情を見たアキバはすぐにキュッ、と口を閉じた。
「はぁー。しかし巡回なんてめんどくさいことこの上ないな。もうあらかたのスタッフは捕まえたんだろ?どうせここにもいねぇって。」
「そう言うなよ。それに万が一にもスタッフに脱出なんてされたら、俺ら厳罰ものだぜ。」
「まあ、そうだけどよ。」
そう言うと、男はさっきアキバが見た自動ドアとは反対側にある自動ドアの目の前に歩み寄った。そして懐から無線機を取り出すと、
「こちら巡回組6班。デスゲーム棟1階のドアを開けてくれ。」
と呟いた。するとさっきまで目の前に人がいようと微動だにしなかった自動ドアがウィーン、と言う音とともに開いた。
「まったく……毎回こうやらないと自動ドアが開かないとか、不便すぎるだろ。」
「ま、仕方ないさ。少しでも脱出される可能性を減らすためには必要なことだ。警備がこんなに厳重だったら、スタッフの奴らもそうそう脱出はできないだろう。」
「そうだけどよぉ……。」
男はブツクサと文句を言いながら再び歩き始めた。その後に続いてもう1人の男も歩き始める。
「ま、この任務終わったらパーっと飲みに行こうじゃねぇか!あと3日の辛抱なんだからよ!」
「それもそうだな!」
そんな雑談をしながら、2人組はさっき俺たちが辿ってきた廊下の方へ消えていった。
アリスはそれを確認すると、
「よし、今よ!」
と言って鉄格子を素早く外し通気口の外に飛び出した。スタッ、と静かに着地を決めた後に通気口に振り返り、
「アンタも!早くして!」
と小声で催促した。
「お、おう!」
アキバも彼女に続いて通気口の外に出た。アキバはアリスのように静かに着地を決められる自信がなく、のそのそ、と段階を踏んでゆっくりと慎重に通気口から床に降り立った。
「何呑気にしてるの!早く!」
アリスはすでに階段に片足をかけており、今すぐにでも駆け上がりたいと体で主張している。
「わかってるって!」
そんなアリスに遅れをとりつつ、アキバも階段へ駆け寄った。
それにしても、『タイミング』ってDEDの巡回のことだったのか。確かに、階段であいつらと鉢合わせでもしたらその時点でゲームオーバーだもんな。
そう思いつつ、アキバは全力で階段を駆け上がるアリスの後をついていった。
1階にいた俺たちは監視カメラに映らないように警戒しつつ、かつ迅速に3階まで駆け上った。
「よし、3階についたな。それで……どうする?」
3階についたはいいものの、階段の左右に伸びる道には両方ともに自動ドアが佇んでいる。普段なら目の前に突っ立っているだけで自動で開いてくれるが、さっきのDEDの2人組を見る限り、ここの自動ドアは遠隔操作されていて開かない。つまりこれではどこにも行くことができないのだ。
「どうやって自動ドアを突破するんだ?」
小声でアリスの耳にそう囁くと、アリスは何食わぬ顔で、
「何言ってるの?自動ドアからは入らないわよ。」
と言い、天井の通気口を指差す。
「あそこからに決まってるでしょ。」
アリスは俺に肩車をさせ、ナイフでネジを取って通気口のふたを外した。その後、一生懸命手を伸ばしてガタタッ、と言う音を立てながら通気口に入り込むと、今度は
「はい、」
と言って俺に手を差し伸べた。俺は一度しゃがんだ後に思いっきりジャンプし、両手を伸ばして彼女の手を掴んだ。そして俺の手を掴んだアリスは、歯を食いしばりながら何とか俺を引っ張り上げた。俺が通気口の中に入った時には彼女はゼー、ゼーと息切れしていた。
そして、俺は息を切らしているアリスに話しかけた。
「ありがとうな。……それにしても、よく俺を持ち上げられたな。」
「ゼー、ゼー……あ、当たり前でしょ。これくらいっ…ゼーッ、ハーッ、どうってことないわよ!」
彼女は呼吸を荒くしながらそう答えた。明らかに応えてそうだが……まあいいか。
「それよりも、さっさと、行くわよ。」
彼女は呼吸を整えながら前に進んでいった。俺は彼女の後を四つん這いでついていった。
「……着いたわよ、ロッカールーム。ただ……少し待って。」
そういうと、アリスは通気口の隙間からボールペンを落とした。カチャン、と床にぶつかった落下音が静かに響く。しかし、しばらくしても特に何も物音はしない。ロッカールームは静寂に包まれたままだ。
「どうやら、今のところは誰もいなさそうね……ねぇ、どこが自分のロッカーか、具体的に覚えてる?」
「ああ。たしか……ドアの一番近くにある列で、俺のロッカーはその端にあった気がする。それとゴミ箱が隣にあったはず……多分。」
「上出来よ。じゃあ、アキバは自分のロッカーを見つけてさっさとIDカードを回収して。私も降りて何か使えそうなものがないか見てみるわ。」
「わかった。」
俺は鉄格子を外し、音を立てないよう慎重にロッカールームへと降り立った。アリスも続いてスタッ、と完璧な着地を決めて降りてきた。
ロッカールームの中には光がほとんど届いておらず、あたり一面が真っ暗だった。目をぎゅっと凝らしても自分の手の形すら見えない。
アリスは懐からペン型のライトを取り出して俺に差し出した。
「はい、ライト。ただ、できるだけ光が漏れないようにして。」
「わかった。」
俺はライトのスイッチを入れ、ライトから出る光を手で蝋燭の火を覆うように包み込んで光を抑えた。
このくらいの光なら目立たないだろう……よし、手始めに今ちょうど目の前にある列のロッカーから調べ始めてみるか。
そしてその列のロッカーの名前をひとつひとつ確かめていくと、右端のロッカーの名前のところに『アキバ』の文字があることに気づいた。そのロッカーの脇には見覚えのあるゴミ箱がある。俺がこのロッカールームに最初に来た時に見たゴミ箱だ。中には俺が鼻をかんで捨てたクシャクシャのティッシュがあった。
……となると、どうやらここが俺のロッカーで間違いないようだな。
俺はポケットにしまい込んでいたロッカーの鍵を取り出し、鍵穴に差し込んだ。鍵はすんなりと穴に入り込み、そのまま回すとガチャッという音がしてロッカーが開いた。
そして俺はロッカーの中をライトで照らしながら無造作に剥き出しで置かれていた財布を探し出し、そのポケットの中からIDカードをスッと抜き出した。
……よし!とりあえず作戦第一段階『IDカードを手に入れる』、これにて完了!!
アキバは急停止したアリスにぶつかりそうになり、
「うおっ!」
と声を上げながら急停止し辛うじて衝突を防ぐ。
「ちょっと!声出さないでよ!」
アリスが小さな声でヒソヒソと文句を言ってきた。
「仕方ないだろ!お前が急に止まるんだから!」
対するアキバも極力小さな声で反論した。
「……ところで、なんで止まったんだ?」
アキバがそう尋ねるとアリスは視線を前に戻して答えた。
「目的地に着いたのよ。」
アリスは少し前に進んで後ろに振り返り、アキバと対面する姿勢をとった。そしてアリスは今さっき自分の真下にあった、網目状の鉄格子でできた通気口を黙って指差した。
……覗けってことか?
アキバは指示されるがままに通気口の穴を覗き込んだ。
アキバの目に映ったのは、広い廊下だった。近くに人がいないらしく、廊下は静寂に包まれている。また、施設の電気系統は機能しているらしく廊下は電気で明るく照らされている。暗い通気口の中を這いずり回っていて目が暗闇に慣れていたアキバはより一層、その光を強く感じた。
ただ、真下から覗き込んでもただの無機質な床しか見えないので、アキバはうまい具合に体を動かして視点を変えようと試みた。そして姿勢を変えつつ通気口の穴を覗くと、アキバ自身から見て左側にエレベーター、そしてその隣ぎわに階段があることがわかる。右側には自販機やトイレなどが設置されているようだ。そして、廊下の前方には自動ドアがあるのが見えた。廊下の状況を大体把握したアキバはアリスに尋ねた。
「あの階段が、例の目的地か?」
「そう。この階段は今私たちがいる『デスゲーム棟』と目的地の『御弁棟』のちょうど境目にある階段よ。」
「目的地のロッカールームは、『御弁棟』の3階だっけ?」
「ええ。ここでデスゲーム棟の3階まで一気に登った後に御弁棟3階に入るわ。」
「了解。じゃ、行くか。今は人がいないみたいだし。」
アキバが鉄格子をどかそうとすると、
「待って!」
と言って、アリスがアキバの手首を掴んだ。
「な、なんだよ。」
「タイミングは今じゃないわ。……もう少し待って。」
「……?」
アキバがアリスの言ったことを理解できずに呆然としていると、突如階段の上階から笑い声が聞こえてきた。
「ええ?お前マジかよ!そのぼったくりバーで10万使ったのかよ?アーッハッハッ!」
「おい、笑い事じゃねぇんだよ!生活費がマジでやばいんだって!」
……どうやら階段にいるのは二人組の男のようだ。他愛のない雑談で盛り上がっている。今の俺たちとは真反対で、この2人の会話からは緊張感のかけらも感じない。
「誰だあいつら?」
アリスはアキバを無言でキッと睨み、人差し指を顔の前に立てて『静かにしろ』と言うジェスチャーをした。その真剣な表情を見たアキバはすぐにキュッ、と口を閉じた。
「はぁー。しかし巡回なんてめんどくさいことこの上ないな。もうあらかたのスタッフは捕まえたんだろ?どうせここにもいねぇって。」
「そう言うなよ。それに万が一にもスタッフに脱出なんてされたら、俺ら厳罰ものだぜ。」
「まあ、そうだけどよ。」
そう言うと、男はさっきアキバが見た自動ドアとは反対側にある自動ドアの目の前に歩み寄った。そして懐から無線機を取り出すと、
「こちら巡回組6班。デスゲーム棟1階のドアを開けてくれ。」
と呟いた。するとさっきまで目の前に人がいようと微動だにしなかった自動ドアがウィーン、と言う音とともに開いた。
「まったく……毎回こうやらないと自動ドアが開かないとか、不便すぎるだろ。」
「ま、仕方ないさ。少しでも脱出される可能性を減らすためには必要なことだ。警備がこんなに厳重だったら、スタッフの奴らもそうそう脱出はできないだろう。」
「そうだけどよぉ……。」
男はブツクサと文句を言いながら再び歩き始めた。その後に続いてもう1人の男も歩き始める。
「ま、この任務終わったらパーっと飲みに行こうじゃねぇか!あと3日の辛抱なんだからよ!」
「それもそうだな!」
そんな雑談をしながら、2人組はさっき俺たちが辿ってきた廊下の方へ消えていった。
アリスはそれを確認すると、
「よし、今よ!」
と言って鉄格子を素早く外し通気口の外に飛び出した。スタッ、と静かに着地を決めた後に通気口に振り返り、
「アンタも!早くして!」
と小声で催促した。
「お、おう!」
アキバも彼女に続いて通気口の外に出た。アキバはアリスのように静かに着地を決められる自信がなく、のそのそ、と段階を踏んでゆっくりと慎重に通気口から床に降り立った。
「何呑気にしてるの!早く!」
アリスはすでに階段に片足をかけており、今すぐにでも駆け上がりたいと体で主張している。
「わかってるって!」
そんなアリスに遅れをとりつつ、アキバも階段へ駆け寄った。
それにしても、『タイミング』ってDEDの巡回のことだったのか。確かに、階段であいつらと鉢合わせでもしたらその時点でゲームオーバーだもんな。
そう思いつつ、アキバは全力で階段を駆け上がるアリスの後をついていった。
1階にいた俺たちは監視カメラに映らないように警戒しつつ、かつ迅速に3階まで駆け上った。
「よし、3階についたな。それで……どうする?」
3階についたはいいものの、階段の左右に伸びる道には両方ともに自動ドアが佇んでいる。普段なら目の前に突っ立っているだけで自動で開いてくれるが、さっきのDEDの2人組を見る限り、ここの自動ドアは遠隔操作されていて開かない。つまりこれではどこにも行くことができないのだ。
「どうやって自動ドアを突破するんだ?」
小声でアリスの耳にそう囁くと、アリスは何食わぬ顔で、
「何言ってるの?自動ドアからは入らないわよ。」
と言い、天井の通気口を指差す。
「あそこからに決まってるでしょ。」
アリスは俺に肩車をさせ、ナイフでネジを取って通気口のふたを外した。その後、一生懸命手を伸ばしてガタタッ、と言う音を立てながら通気口に入り込むと、今度は
「はい、」
と言って俺に手を差し伸べた。俺は一度しゃがんだ後に思いっきりジャンプし、両手を伸ばして彼女の手を掴んだ。そして俺の手を掴んだアリスは、歯を食いしばりながら何とか俺を引っ張り上げた。俺が通気口の中に入った時には彼女はゼー、ゼーと息切れしていた。
そして、俺は息を切らしているアリスに話しかけた。
「ありがとうな。……それにしても、よく俺を持ち上げられたな。」
「ゼー、ゼー……あ、当たり前でしょ。これくらいっ…ゼーッ、ハーッ、どうってことないわよ!」
彼女は呼吸を荒くしながらそう答えた。明らかに応えてそうだが……まあいいか。
「それよりも、さっさと、行くわよ。」
彼女は呼吸を整えながら前に進んでいった。俺は彼女の後を四つん這いでついていった。
「……着いたわよ、ロッカールーム。ただ……少し待って。」
そういうと、アリスは通気口の隙間からボールペンを落とした。カチャン、と床にぶつかった落下音が静かに響く。しかし、しばらくしても特に何も物音はしない。ロッカールームは静寂に包まれたままだ。
「どうやら、今のところは誰もいなさそうね……ねぇ、どこが自分のロッカーか、具体的に覚えてる?」
「ああ。たしか……ドアの一番近くにある列で、俺のロッカーはその端にあった気がする。それとゴミ箱が隣にあったはず……多分。」
「上出来よ。じゃあ、アキバは自分のロッカーを見つけてさっさとIDカードを回収して。私も降りて何か使えそうなものがないか見てみるわ。」
「わかった。」
俺は鉄格子を外し、音を立てないよう慎重にロッカールームへと降り立った。アリスも続いてスタッ、と完璧な着地を決めて降りてきた。
ロッカールームの中には光がほとんど届いておらず、あたり一面が真っ暗だった。目をぎゅっと凝らしても自分の手の形すら見えない。
アリスは懐からペン型のライトを取り出して俺に差し出した。
「はい、ライト。ただ、できるだけ光が漏れないようにして。」
「わかった。」
俺はライトのスイッチを入れ、ライトから出る光を手で蝋燭の火を覆うように包み込んで光を抑えた。
このくらいの光なら目立たないだろう……よし、手始めに今ちょうど目の前にある列のロッカーから調べ始めてみるか。
そしてその列のロッカーの名前をひとつひとつ確かめていくと、右端のロッカーの名前のところに『アキバ』の文字があることに気づいた。そのロッカーの脇には見覚えのあるゴミ箱がある。俺がこのロッカールームに最初に来た時に見たゴミ箱だ。中には俺が鼻をかんで捨てたクシャクシャのティッシュがあった。
……となると、どうやらここが俺のロッカーで間違いないようだな。
俺はポケットにしまい込んでいたロッカーの鍵を取り出し、鍵穴に差し込んだ。鍵はすんなりと穴に入り込み、そのまま回すとガチャッという音がしてロッカーが開いた。
そして俺はロッカーの中をライトで照らしながら無造作に剥き出しで置かれていた財布を探し出し、そのポケットの中からIDカードをスッと抜き出した。
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