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一瞬のミスは全てをひっくり返しうる
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「待ってたぜ。」
バタバタバタ、という騒がしい足音と共に、中央の階段に増援の隊員が到着した。その数は僅か4名ほどではあるが、銃弾を軽く受け止めそうな重装で、そのがっしりとした体格を覆っており、それだけでなく彼らの鋭い目つきもまた、さまざまな戦場をくぐり抜けてきた歴戦の猛者であることを示してしていた。すなわち、彼らは一人一人が文字の通り一騎当千の戦士であり、たったの4名でも、単なる戦闘の素人2人を仕留めるには過剰すぎるくらいの戦力であった。
「やあ、さっきぶりだな、『マッスル隊』隊長、グンドウさん。」
4人のうちのリーダー格らしき男がグンドウに話しかける。
「まさか、お前が増援を要請するとはな……そんなに強い奴らでもいたのか?」
「違うわ!ただ逃げられると困るから、念には念を入れただけに過ぎん。」
「へぇ……そうか。まあ、そういうことにしておこう。」
「ほ、本当だからな!」
「さ、無駄口叩いてないでさっさと行くぞ。敵はどこに居る?」
「わからねぇ。さっき見失ってから一度も見かけてねぇんだ。」
「じゃあ、まずは捜索からだな。」
彼らはそれぞれフロアの捜索範囲の分担を話し合っていた。それを遠巻きに眺める者が2人。
「ヤベェな、あそこにいられたら『ジム』に行けねぇ……。」
アキバとアリスは今いる位置の奥にあるソウ・デスゲーム棟、すなわち『ジム』へと移動しようとしていた。しかしながらそこへ辿り着くにはグンドウたちがいる中央階段を横切る必要があり、2人は立ち往生していた。
「やっぱり反対側から行こうぜ、それしかねぇ。」
アキバは小声でアリスに提案した。
この御弁棟は円柱のような形をしており、御弁棟を中心として4つの建物が十字上に伸びている。今のアキバたちの前方にあるのがソウ・デスゲーム棟、通称『ジム』。後ろの方向に進むとマジ・デスゲーム棟、別名『サファリパーク』があり、左側には小型のデスゲームルームがまとまっている、デスゲーム棟がある。そしてその反対の右側には、倉庫などがあるチョモランマ棟がある。今アキバたちはチョモランマ棟の入口の近くにおり、御弁棟を左回りで移動して『ジム』へ向かおうとしていた。しかし逆に御弁棟を右回りで動くルート、つまり『サファリパーク』やデスゲーム棟を通るルートを利用しても、『ジム』に辿り着くことはできる。
しかし、アリスはその作戦にあまり乗り気ではなかった。
「いや、反対側から行くと時間がかかりすぎるわ……。進んでいるうちに見つけられちゃう。」
「じゃあやっぱりさっき決めた作戦の通りにやるか。」
そして、アキバとアリスは即座に作戦を実行した。
「それじゃあ部隊を分けるか。ここの階段の見張りは……」
その瞬間コン、とくぐもった金属音が鳴った。その音は非常に微弱で、静まり返ったこのフロアにおいても注意して耳を澄ましていなければ聞き取れないような大きさだった。しかし、そこはさすが特殊部隊。ほぼ全員がその音を察知し、周囲を警戒しつつ、臨戦体制を整えた。
「今のは……何の音だ?」
他の隊員が頭にはてなを浮かべていると、グンドウが口を開いた。
「多分、通気口だ……奴らが通気口で動き回っている音だ。」
「よし、ならば音のした方へ向かった方がいいな。」
4人組のリーダーの男は自分の部下の2人を指差す。
「お前たちはここに残って階段を見張れ。他の俺たち4人で音のした方へ向かう。……くれぐれも油断するなよ。」
グンドウたち4人組は、足音を殺して静かに音の下方向へと移動を始めた。
「よし、あいつら追ってきてるわ。」
アリスとアキバは物陰に隠れつつ、かつ素早い動きで右回り方向に『ジム』を目指していた。そして、アリスは時折立ち止まると小銭を1枚、腕を勢いよく振り回し叩きつけるように通気口へ投げ入れる。すると小銭は通気口の蓋の隙間を縫うようにして通り抜け、中で壁とぶつかる。コン、という金属音が小さくフロアに響いた。
「ああ……俺の10円が……100円がぁ……」
「ごちゃごちゃ言わない。緊急事態なんだからさあ、さっさと次の小銭渡しなさい。」
アリスはアキバの財布から500円玉を抜き取る。
「あああああ!500円まで!」
「ほら、さっさと次!」
「え?いや……もう小銭はないぞ?って、ええ!?クレジットカード!?おいそれ再発行の手続き大変なん……あああ!」
かくして、アキバとアリスたちは『サファリパーク』の扉近くまで来た。すると、アキバとアリスは近くの物陰に隠れ、音を一切立てないようにじっとした。
その数分後、グンドウたちも同じ扉の前にやってきた。
「音がここら辺で途切れたな。」
「ここは……別の棟への入口か?」
「確かここは、『サファリパーク』の入り口のはずです」
「……ってことは、『サファリパーク』に逃げ込んだのか?」
「恐らく。」
「よし、『サファリパーク』内を捜索する。誰か、無線でここの自動ドアを開けるように指示しろ。」
「よしよし……いい感じに騙されてるわね……」
一方その頃、アキバとアリスはグンドウたちの会話の一部始終を物陰から見ていた。グンドウたちが『サファリパーク』野中に入っていくのを見届けると、アキバとアリスはその場から素早く移動した。
「それにしてもあいつら、耳の良さが仇となったわね。」
「あ、ああ……。」
「なんか元気ないわね、どうしたの?」
「金が……俺の金が……失われてしまった……」
「たかだか二千円でしょ?それぐらいどうってことないでしょ。それで安全を買ったと思えばいいじゃない。」
「人の金を勝手に使っといてよく言うぜ。しかもキャッシュカードどころかクレジットカードまで捨てられたし……。」
「…………。」
「あーあ。再発行手続き面倒だろうなぁ~。」
「……悪かったわよ。」
「よし、ちゃんと謝ってくれたから許そう。」
(こ、この野郎……この私にこんなくだらないことで謝らせるなんて……)
アキバの偉そうな物言いに心底苛立ちながらも、アリスはなんとかそれを押し殺した。
(今は、今は我慢よ、裏切る瞬間までは……。後で覚えておきなさい……)
そして、『ジム』への扉の前。アキバとアリスは、特に誰にも気づかれることなく安全にここまで移動することができた。
「ここだな。どうやって中に入る?」
アキバはアリスに尋ねた。
「ガラス割るか?通気口から通るか?それとも、なんかこう……アニメとかでよくある、ガラスを円状に切って開けるアレを持ってるのか?」
「え?そんなの持ってないわよ。入り方なんて、そんなの決まってるじゃない。カードキー使うのよ。」
アリスはさっきアキバから借りていた財布の中からカードキーを取り出す。
「ちょっと手を貸して。」
アリスはアキバの右手を取ってカードキーを握らせる。
「おい、ちょっと待て!」
そして、その右手を自動ドアの近くのカードリーダーに押しつけた。
カードが認証されると、ドアはあっけなく開いた。
「ほら、これでいいじゃない。」
アリスは空いたドアを指差して言う。
「バカ!何やってんだお前!」
アキバは咄嗟に大声でアリスにツッコミを入れた。
「え?何って?」
一方のアリスは、自分がなぜ怒られているのかわからない、といった表情でポカンとしている。
「ここの自動ドアは遠隔操作でロックされてるんだろ?」
「そうよ。」
「じゃあ、ドア開けたこともそいつらにバレちゃうだろうが‼︎」
「……あ!」
アリスは今ようやく、自分のやらかしたミスを自覚した。
「……てへ///」
アリスはミスを誤魔化そうとわざとらしく照れた。
「おい、ふざけてる場合じゃ」
「あっちだ!あの奥にあるドアの近くだ!」
遠くから、大声がハッキリと聞こえた。さっきのDEDの追っ手の声である。
「絶対に逃すな!」
「おい、逃げるぞ!」
アキバはアリスに呼びかける。
「え?あ、そ、そうね!に、逃げないと!」
なにをとち狂ったのか、アリスは追手の声がした方へ走り出そうとした。
「おい、そっち、逆だぞ!」
アキバは走り出そうとしたアリスの肩を掴んで引き寄せる。
「ふぇ?あっ、そ、そうだね~。ごめんごめん。」
アリスは想定外の出来事に明らかに動揺していた。
「まったく、役に立つと思ったら結局これかよ!」
アキバはアリスの腕を引っ張って『ジム』の中へと逃げ込んだ。
バタバタバタ、という騒がしい足音と共に、中央の階段に増援の隊員が到着した。その数は僅か4名ほどではあるが、銃弾を軽く受け止めそうな重装で、そのがっしりとした体格を覆っており、それだけでなく彼らの鋭い目つきもまた、さまざまな戦場をくぐり抜けてきた歴戦の猛者であることを示してしていた。すなわち、彼らは一人一人が文字の通り一騎当千の戦士であり、たったの4名でも、単なる戦闘の素人2人を仕留めるには過剰すぎるくらいの戦力であった。
「やあ、さっきぶりだな、『マッスル隊』隊長、グンドウさん。」
4人のうちのリーダー格らしき男がグンドウに話しかける。
「まさか、お前が増援を要請するとはな……そんなに強い奴らでもいたのか?」
「違うわ!ただ逃げられると困るから、念には念を入れただけに過ぎん。」
「へぇ……そうか。まあ、そういうことにしておこう。」
「ほ、本当だからな!」
「さ、無駄口叩いてないでさっさと行くぞ。敵はどこに居る?」
「わからねぇ。さっき見失ってから一度も見かけてねぇんだ。」
「じゃあ、まずは捜索からだな。」
彼らはそれぞれフロアの捜索範囲の分担を話し合っていた。それを遠巻きに眺める者が2人。
「ヤベェな、あそこにいられたら『ジム』に行けねぇ……。」
アキバとアリスは今いる位置の奥にあるソウ・デスゲーム棟、すなわち『ジム』へと移動しようとしていた。しかしながらそこへ辿り着くにはグンドウたちがいる中央階段を横切る必要があり、2人は立ち往生していた。
「やっぱり反対側から行こうぜ、それしかねぇ。」
アキバは小声でアリスに提案した。
この御弁棟は円柱のような形をしており、御弁棟を中心として4つの建物が十字上に伸びている。今のアキバたちの前方にあるのがソウ・デスゲーム棟、通称『ジム』。後ろの方向に進むとマジ・デスゲーム棟、別名『サファリパーク』があり、左側には小型のデスゲームルームがまとまっている、デスゲーム棟がある。そしてその反対の右側には、倉庫などがあるチョモランマ棟がある。今アキバたちはチョモランマ棟の入口の近くにおり、御弁棟を左回りで移動して『ジム』へ向かおうとしていた。しかし逆に御弁棟を右回りで動くルート、つまり『サファリパーク』やデスゲーム棟を通るルートを利用しても、『ジム』に辿り着くことはできる。
しかし、アリスはその作戦にあまり乗り気ではなかった。
「いや、反対側から行くと時間がかかりすぎるわ……。進んでいるうちに見つけられちゃう。」
「じゃあやっぱりさっき決めた作戦の通りにやるか。」
そして、アキバとアリスは即座に作戦を実行した。
「それじゃあ部隊を分けるか。ここの階段の見張りは……」
その瞬間コン、とくぐもった金属音が鳴った。その音は非常に微弱で、静まり返ったこのフロアにおいても注意して耳を澄ましていなければ聞き取れないような大きさだった。しかし、そこはさすが特殊部隊。ほぼ全員がその音を察知し、周囲を警戒しつつ、臨戦体制を整えた。
「今のは……何の音だ?」
他の隊員が頭にはてなを浮かべていると、グンドウが口を開いた。
「多分、通気口だ……奴らが通気口で動き回っている音だ。」
「よし、ならば音のした方へ向かった方がいいな。」
4人組のリーダーの男は自分の部下の2人を指差す。
「お前たちはここに残って階段を見張れ。他の俺たち4人で音のした方へ向かう。……くれぐれも油断するなよ。」
グンドウたち4人組は、足音を殺して静かに音の下方向へと移動を始めた。
「よし、あいつら追ってきてるわ。」
アリスとアキバは物陰に隠れつつ、かつ素早い動きで右回り方向に『ジム』を目指していた。そして、アリスは時折立ち止まると小銭を1枚、腕を勢いよく振り回し叩きつけるように通気口へ投げ入れる。すると小銭は通気口の蓋の隙間を縫うようにして通り抜け、中で壁とぶつかる。コン、という金属音が小さくフロアに響いた。
「ああ……俺の10円が……100円がぁ……」
「ごちゃごちゃ言わない。緊急事態なんだからさあ、さっさと次の小銭渡しなさい。」
アリスはアキバの財布から500円玉を抜き取る。
「あああああ!500円まで!」
「ほら、さっさと次!」
「え?いや……もう小銭はないぞ?って、ええ!?クレジットカード!?おいそれ再発行の手続き大変なん……あああ!」
かくして、アキバとアリスたちは『サファリパーク』の扉近くまで来た。すると、アキバとアリスは近くの物陰に隠れ、音を一切立てないようにじっとした。
その数分後、グンドウたちも同じ扉の前にやってきた。
「音がここら辺で途切れたな。」
「ここは……別の棟への入口か?」
「確かここは、『サファリパーク』の入り口のはずです」
「……ってことは、『サファリパーク』に逃げ込んだのか?」
「恐らく。」
「よし、『サファリパーク』内を捜索する。誰か、無線でここの自動ドアを開けるように指示しろ。」
「よしよし……いい感じに騙されてるわね……」
一方その頃、アキバとアリスはグンドウたちの会話の一部始終を物陰から見ていた。グンドウたちが『サファリパーク』野中に入っていくのを見届けると、アキバとアリスはその場から素早く移動した。
「それにしてもあいつら、耳の良さが仇となったわね。」
「あ、ああ……。」
「なんか元気ないわね、どうしたの?」
「金が……俺の金が……失われてしまった……」
「たかだか二千円でしょ?それぐらいどうってことないでしょ。それで安全を買ったと思えばいいじゃない。」
「人の金を勝手に使っといてよく言うぜ。しかもキャッシュカードどころかクレジットカードまで捨てられたし……。」
「…………。」
「あーあ。再発行手続き面倒だろうなぁ~。」
「……悪かったわよ。」
「よし、ちゃんと謝ってくれたから許そう。」
(こ、この野郎……この私にこんなくだらないことで謝らせるなんて……)
アキバの偉そうな物言いに心底苛立ちながらも、アリスはなんとかそれを押し殺した。
(今は、今は我慢よ、裏切る瞬間までは……。後で覚えておきなさい……)
そして、『ジム』への扉の前。アキバとアリスは、特に誰にも気づかれることなく安全にここまで移動することができた。
「ここだな。どうやって中に入る?」
アキバはアリスに尋ねた。
「ガラス割るか?通気口から通るか?それとも、なんかこう……アニメとかでよくある、ガラスを円状に切って開けるアレを持ってるのか?」
「え?そんなの持ってないわよ。入り方なんて、そんなの決まってるじゃない。カードキー使うのよ。」
アリスはさっきアキバから借りていた財布の中からカードキーを取り出す。
「ちょっと手を貸して。」
アリスはアキバの右手を取ってカードキーを握らせる。
「おい、ちょっと待て!」
そして、その右手を自動ドアの近くのカードリーダーに押しつけた。
カードが認証されると、ドアはあっけなく開いた。
「ほら、これでいいじゃない。」
アリスは空いたドアを指差して言う。
「バカ!何やってんだお前!」
アキバは咄嗟に大声でアリスにツッコミを入れた。
「え?何って?」
一方のアリスは、自分がなぜ怒られているのかわからない、といった表情でポカンとしている。
「ここの自動ドアは遠隔操作でロックされてるんだろ?」
「そうよ。」
「じゃあ、ドア開けたこともそいつらにバレちゃうだろうが‼︎」
「……あ!」
アリスは今ようやく、自分のやらかしたミスを自覚した。
「……てへ///」
アリスはミスを誤魔化そうとわざとらしく照れた。
「おい、ふざけてる場合じゃ」
「あっちだ!あの奥にあるドアの近くだ!」
遠くから、大声がハッキリと聞こえた。さっきのDEDの追っ手の声である。
「絶対に逃すな!」
「おい、逃げるぞ!」
アキバはアリスに呼びかける。
「え?あ、そ、そうね!に、逃げないと!」
なにをとち狂ったのか、アリスは追手の声がした方へ走り出そうとした。
「おい、そっち、逆だぞ!」
アキバは走り出そうとしたアリスの肩を掴んで引き寄せる。
「ふぇ?あっ、そ、そうだね~。ごめんごめん。」
アリスは想定外の出来事に明らかに動揺していた。
「まったく、役に立つと思ったら結局これかよ!」
アキバはアリスの腕を引っ張って『ジム』の中へと逃げ込んだ。
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