23 / 59
22話 マリーサの本性
しおりを挟む
カイルが毎晩狼姿でアイリスの元へ通っていた頃、カイルの知らないところである思惑が動き出していた——
「…まずいわね。さすがにちょっと羽目を外し過ぎたわ…婚約者になって社交の機会が増えたから、何かと外に出る理由に使えて良かったのよね…」
お忍びで出かけて医者に診て貰ってきたマリーサは、自室でぶつぶつ独り言を言いながら悩んでいた。
(…この前の男…は違うわね。3ヶ月前のあの仮面舞踏会の時の男かしら…
はぁ…私ってば可愛いから、相手が多すぎて、考えたってわかるわけないのよ。
まぁ、相手は誰でもいいわ…
ひとまずこのお腹の子をどうするか…
ちょっと待って…?
そう言えば…最近あのカイルって王子、毎晩遊んでるって噂よね…?
マクロスは私の言うことならなんだって聞くし、…これって使えそうかも…!
上手くいけば王妃になれるんじゃない?
そうよ!あのカイル王子は婚約さえまだなんだから、この子をカイルの子って言って結婚に持ち込めば私は王妃になれる!
カイルが知らないって言っても酔っ払ってたから覚えてないだけだって言ってやればいいわ。
それがだめでも、あの私にベタ惚れのマクロスならきっと一悶着起こしてくれるはず…
怒ってカイルを殺しでもしてくれれば、それはそれでマクロスが王になって、その妃の私が王妃になれる。
すごいわ!どっちに転んでも王妃じゃない!
私って最高に頭いい!
ふふっ、楽しみね)
マリーサはニヤリと笑った。
「…まずいわね。さすがにちょっと羽目を外し過ぎたわ…婚約者になって社交の機会が増えたから、何かと外に出る理由に使えて良かったのよね…」
お忍びで出かけて医者に診て貰ってきたマリーサは、自室でぶつぶつ独り言を言いながら悩んでいた。
(…この前の男…は違うわね。3ヶ月前のあの仮面舞踏会の時の男かしら…
はぁ…私ってば可愛いから、相手が多すぎて、考えたってわかるわけないのよ。
まぁ、相手は誰でもいいわ…
ひとまずこのお腹の子をどうするか…
ちょっと待って…?
そう言えば…最近あのカイルって王子、毎晩遊んでるって噂よね…?
マクロスは私の言うことならなんだって聞くし、…これって使えそうかも…!
上手くいけば王妃になれるんじゃない?
そうよ!あのカイル王子は婚約さえまだなんだから、この子をカイルの子って言って結婚に持ち込めば私は王妃になれる!
カイルが知らないって言っても酔っ払ってたから覚えてないだけだって言ってやればいいわ。
それがだめでも、あの私にベタ惚れのマクロスならきっと一悶着起こしてくれるはず…
怒ってカイルを殺しでもしてくれれば、それはそれでマクロスが王になって、その妃の私が王妃になれる。
すごいわ!どっちに転んでも王妃じゃない!
私って最高に頭いい!
ふふっ、楽しみね)
マリーサはニヤリと笑った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,051
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる