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43話 特別な仮面舞踏会
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「あら、ダイアン、あなたも来てたの?」
マリーサは、特別な仮面舞踏会が開催されるという情報を仕入れ、いつも以上に肌の露出が多いドレスを身に纏って会場に現れた。
その様子は妊娠中などと傍目にはまるでわからない。
悪阻もなく、体調に問題のなかったマリーサは、カイル王子とジルコニア公爵家を陥れ、絶好調で遊び回っていた。
「もちろん、マリーが来ると聞いていたからね。
最近全然会ってくれなかっただろ?寂しかったよ」
「ふふふ、私も忙しいのよ、許して?」
「ああ、今日会えたから許すよ」
そう言ってダイアンと呼ばれた男は、しなだれかかってきたマリーサを抱き寄せた。
「でもこんなお昼前から始まる仮面舞踏会なんて初めてね?」
「今日の主催者の趣向らしいよ。夜だけじゃなく長い時間たっぷりと楽しんで貰いたいんだってさ」
「まぁ!それはいいわね!ふふっ、私も大賛成だわ」
「ねぇ、何話してるんだい?私も混ぜてくれないか?」
「あっ、あなたノーマン?」
「そうだよ、憶えててくれてよかった」
男は微笑んでそう言った。
「ふふっ、ノーマンが来てるなんて、今日は楽しくなりそうね?」
「…僕じゃだめなのかい?」
マリーサが喜んだ顔をするのを見てダイアンが拗ねた顔をした。
「あら、みんないるから楽しいのよ。そんなに拗ねないで?さぁ、まずはダンスでも楽しみましょう?」
そう言ってダイアンをダンスに誘うと、ゆったりとした曲に合わせて、2人は寄り添い、少しだけ体を揺らすようにして踊った。
「少し疲れたわ。またあとでね?ダイアン」
そう言ってマリーサはダンスホールを離れ、談話できるように置かれたソファの方へ移動する。
すると数人の男たちが群がってきた。
「あら、みんな知ってる顔ぶれね?じゃあこっちへ来て一緒に座って?先にお話でも楽しみましょ?」
「先にって、…後で何するの?」
「ふふっ、そんなのわかってるでしょ?」
「今日は誰を誘ってくれるのかな?」
「さぁ、誰にしようかしら?私を一番楽しませてくれる自信がある人がいいわね?」
「ははは、貪欲なお姫様だ!」
「ふははっ違いない」
マリーサはそうして下品な笑い声を上げる男たちに囲まれながら談笑を楽しんでいたが、しばらくすると、後ろから声がかけられた。
「あの、一曲お相手願えませんか?」
マリーサが振り返ると、そこには長身でスタイルが良く、動きの上品な男が手を差し出していた。
仮面から覗く顔半分だけを見ても、とても美形なのがわかる。引き締まった唇にちょうどいい高さの鼻。シャープな顎のラインに色気が漂っていた。
マリーサは極上の男を見つけたと思い、ソファから立ち上がるとその男の手に自分の手を添えた。
「いいわよ?」
「では、こちらへ。一緒に参りましょう」
男はそう言って、マリーサとダンスホールへ歩き出した。
「あなた見かけない方ね?初めまして、かしら?」
マリーサはその美しい男をうっとりと眺めながら聞いた。
「ええ、そうですね。貴女に出会えた僕は本当にラッキーだ」
男はマリーサを見て微笑んだ。
「まぁ、ふふふっ。あなたのことは何とお呼びすればいいかしら?」
「…ルイとお呼びください。あなたのことは?」
「私はマリーと呼んで?
ふふっ、今日は私もラッキーだわ。
あなたほんとに素敵なんだもの。
…この後も…お付き合い頂けるのかしら?」
「…それは、一緒にお部屋にお連れしても構わないということでしょうか?」
男の目の奥が鈍く光る。
「ふふっ、もちろんそうよ?」
「…ありがとうございます。僕を選んで頂けるなんて光栄ですね。ダンスの後が楽しみですよ」
こんな場所ではよくある言葉だが、この男の言葉にはどこか本当の気持ちが入っているように思えて、マリーサは嬉しくなる。
「まぁ!…ふふっ、私もよ?もうダンスなんていらないくらいだわ?」
「……それでは…参りますか?」
「あら、話が早いわね?…そうしちゃう?」
マリーサは小首を傾げて可愛い子ぶった。
「…では、こちらへ。…貴女の本当の姿を見せて貰えるのが楽しみで仕方ありませんよ」
男は奥の部屋へ向かってマリーサをエスコートしながら、そう言った。
「ふふふっ、私もよ?その仮面の下が早く見たいわ」
浮かれたマリーサは、弾むように男のそばを歩いて行った。
マリーサは、特別な仮面舞踏会が開催されるという情報を仕入れ、いつも以上に肌の露出が多いドレスを身に纏って会場に現れた。
その様子は妊娠中などと傍目にはまるでわからない。
悪阻もなく、体調に問題のなかったマリーサは、カイル王子とジルコニア公爵家を陥れ、絶好調で遊び回っていた。
「もちろん、マリーが来ると聞いていたからね。
最近全然会ってくれなかっただろ?寂しかったよ」
「ふふふ、私も忙しいのよ、許して?」
「ああ、今日会えたから許すよ」
そう言ってダイアンと呼ばれた男は、しなだれかかってきたマリーサを抱き寄せた。
「でもこんなお昼前から始まる仮面舞踏会なんて初めてね?」
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「まぁ!それはいいわね!ふふっ、私も大賛成だわ」
「ねぇ、何話してるんだい?私も混ぜてくれないか?」
「あっ、あなたノーマン?」
「そうだよ、憶えててくれてよかった」
男は微笑んでそう言った。
「ふふっ、ノーマンが来てるなんて、今日は楽しくなりそうね?」
「…僕じゃだめなのかい?」
マリーサが喜んだ顔をするのを見てダイアンが拗ねた顔をした。
「あら、みんないるから楽しいのよ。そんなに拗ねないで?さぁ、まずはダンスでも楽しみましょう?」
そう言ってダイアンをダンスに誘うと、ゆったりとした曲に合わせて、2人は寄り添い、少しだけ体を揺らすようにして踊った。
「少し疲れたわ。またあとでね?ダイアン」
そう言ってマリーサはダンスホールを離れ、談話できるように置かれたソファの方へ移動する。
すると数人の男たちが群がってきた。
「あら、みんな知ってる顔ぶれね?じゃあこっちへ来て一緒に座って?先にお話でも楽しみましょ?」
「先にって、…後で何するの?」
「ふふっ、そんなのわかってるでしょ?」
「今日は誰を誘ってくれるのかな?」
「さぁ、誰にしようかしら?私を一番楽しませてくれる自信がある人がいいわね?」
「ははは、貪欲なお姫様だ!」
「ふははっ違いない」
マリーサはそうして下品な笑い声を上げる男たちに囲まれながら談笑を楽しんでいたが、しばらくすると、後ろから声がかけられた。
「あの、一曲お相手願えませんか?」
マリーサが振り返ると、そこには長身でスタイルが良く、動きの上品な男が手を差し出していた。
仮面から覗く顔半分だけを見ても、とても美形なのがわかる。引き締まった唇にちょうどいい高さの鼻。シャープな顎のラインに色気が漂っていた。
マリーサは極上の男を見つけたと思い、ソファから立ち上がるとその男の手に自分の手を添えた。
「いいわよ?」
「では、こちらへ。一緒に参りましょう」
男はそう言って、マリーサとダンスホールへ歩き出した。
「あなた見かけない方ね?初めまして、かしら?」
マリーサはその美しい男をうっとりと眺めながら聞いた。
「ええ、そうですね。貴女に出会えた僕は本当にラッキーだ」
男はマリーサを見て微笑んだ。
「まぁ、ふふふっ。あなたのことは何とお呼びすればいいかしら?」
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「私はマリーと呼んで?
ふふっ、今日は私もラッキーだわ。
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「まぁ!…ふふっ、私もよ?もうダンスなんていらないくらいだわ?」
「……それでは…参りますか?」
「あら、話が早いわね?…そうしちゃう?」
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「…では、こちらへ。…貴女の本当の姿を見せて貰えるのが楽しみで仕方ありませんよ」
男は奥の部屋へ向かってマリーサをエスコートしながら、そう言った。
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浮かれたマリーサは、弾むように男のそばを歩いて行った。
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