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54話 精霊も推しのためなら頑張ります
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(…まだ残ってるじゃない。あなた砂になりたいの?)
「あ、フーラさま、あの方がマクロス殿下ですよ」
まるでジャイ○ンとスネ○のような2人だ。
(ああ、おバカな弟くんね)
フーラはそう言うと、マクロスの目の前に降り立った。
マクロスは恐怖しながらも、フーラを睨み返している。
(…愛もここまでくると困りものね…そんなにマリーサが好きなの?)
「あなたには関係ない…」
(…まぁ、私もカイル王子を好きだから、気持ちはわかるけど…
ねぇ、どうしてあなたはカイル王子を殺して父まで殺して王になりたいの?マリーサが望んだから?)
「……」
(図星みたいね。なんでもかんでも望みを聞いてあげればいいってもんじゃないわよ?)
「……」
(ねぇ、あなたはマリーサを愛してるから一緒にいられればそれでいいのよね?)
「…それはもちろんそうだが」
(じゃあ、どうしてマリーサはあなたと居るだけじゃ足りなくて、王妃になりたがるの?)
「……」
(ちょっと待ってて)
フーラはそう言うと、アイリスを乗せたまま消えてしまった。
「あっ!」
と、残された2人の王子が小さく叫んだと思ったら…
「キャーー!やめて!おろしてー!」
という叫び声と共にフーラの姿が現れた。
背中にはアイリスともう一人、マリーサがしがみついていた。
「な、何⁉︎なんなの⁉︎ここどこよ⁉︎えっ?王宮前⁉︎
家に居たのにどうして⁉︎」
(マリーサ、うるさいわ。黙って聞きなさい)
マリーサは頭の中に流れてくる声に驚いてキョロキョロする。
「この精霊フーラさまの声よ!」
アイリスはフーラに乗ったまま、得意気にぽんぽんとフーラの毛を叩いて教えた。完全にスネ○だ。
本当は笑っちゃいけない場面なはずなのに、それを見たカイルは思わずぷっと吹き出してしまう。
(マリーサ?あなた本当にこのマクロス殿下のこと愛してる?
あっ、私の前で嘘をついたら砂に変わるから気をつけてね?)
「……」
マリーサは砂に変わるかどうかは半信半疑だったが、本当だったら大変だと不安になった。
しかしマクロスの前で愛していないとも言えずに黙ってしまう。
(あなたは愛してるとマクロス殿下に何度も囁いて、このような行動を引き起こさせた。
なら、せめてその愛は本当だったのかどうか、マクロス殿下に教えてあげなさい)
「……」
(答えられないの?)
「……」
「やめてくれ!!」
マクロスが叫んでマリーサを抱き寄せた。
「いいんだ!わかってる‼︎マリーサが僕を愛していないことくらい…ずっと前からわかってる…
それでも、僕はマリーサが大事なんだ。
初めて好きになった子なんだよ…
この子の言うことならなんでも聞いてやりたかった。
マリーサが遊んでたことも、みんなが知る前にもう知ってたよ…
でも、それでもいつか…結婚すれば…変わってくれると思った…
王妃にならせてあげたら、忙しくなってそれどころじゃなくなると思った…」
(はぁ…
あなたがマリーサを好きなのは勝手だけど、ちょっと派手にやりすぎたんじゃないかしら?
どうする?この始末どうつけるの?いくら愛してるからって、周りをめちゃくちゃにして不幸にしていいはずないでしょ?
こんなことして、あなたもう王子じゃいられないわよ?この世界だと、2人仲良く処刑よね?
でも、それだとまたカイル王子が泣いちゃうじゃない…はぁ…まったく。どうしてくれるのよ…
あっ、そうそう、もう一つ教えてあげるわ。
その女のお腹に魂は宿ってないわよ?
隠れて診てもらった医師は偽医師だったみたいだから、見立て間違いしたようね。
マリーサも後から気づいてたはずよ?
さぁ、これで守るべき子どももいない。
どうする?)
「…そん…な……そんなことって…
……本当に砂にできるなら、どうか…僕とマリーサを一緒に砂にしてほしい…
……僕たちの存在を最初からなかったことにしてほしい…」
マクロスは崩れ落ちるように膝をついてしまった。
(いやよ。なんで私があなたなんかのために都合よく力を使わないといけないの。
それにマリーサは砂になるの嫌かもしれないわよ?
ほら、またあなた自分勝手に人の命を好きにしようとしてるじゃない。
そういうとこなんじゃないかしら?あなたが直さないといけないところ)
「………」
図星を突かれてマクロスは黙ってしまう。
その時、後ろから足音が近づいて来て、声がした。
「私のところへ来なさい」
振り向くと、そこにはジルコニア公爵が立っていた。
「あ、フーラさま、あの方がマクロス殿下ですよ」
まるでジャイ○ンとスネ○のような2人だ。
(ああ、おバカな弟くんね)
フーラはそう言うと、マクロスの目の前に降り立った。
マクロスは恐怖しながらも、フーラを睨み返している。
(…愛もここまでくると困りものね…そんなにマリーサが好きなの?)
「あなたには関係ない…」
(…まぁ、私もカイル王子を好きだから、気持ちはわかるけど…
ねぇ、どうしてあなたはカイル王子を殺して父まで殺して王になりたいの?マリーサが望んだから?)
「……」
(図星みたいね。なんでもかんでも望みを聞いてあげればいいってもんじゃないわよ?)
「……」
(ねぇ、あなたはマリーサを愛してるから一緒にいられればそれでいいのよね?)
「…それはもちろんそうだが」
(じゃあ、どうしてマリーサはあなたと居るだけじゃ足りなくて、王妃になりたがるの?)
「……」
(ちょっと待ってて)
フーラはそう言うと、アイリスを乗せたまま消えてしまった。
「あっ!」
と、残された2人の王子が小さく叫んだと思ったら…
「キャーー!やめて!おろしてー!」
という叫び声と共にフーラの姿が現れた。
背中にはアイリスともう一人、マリーサがしがみついていた。
「な、何⁉︎なんなの⁉︎ここどこよ⁉︎えっ?王宮前⁉︎
家に居たのにどうして⁉︎」
(マリーサ、うるさいわ。黙って聞きなさい)
マリーサは頭の中に流れてくる声に驚いてキョロキョロする。
「この精霊フーラさまの声よ!」
アイリスはフーラに乗ったまま、得意気にぽんぽんとフーラの毛を叩いて教えた。完全にスネ○だ。
本当は笑っちゃいけない場面なはずなのに、それを見たカイルは思わずぷっと吹き出してしまう。
(マリーサ?あなた本当にこのマクロス殿下のこと愛してる?
あっ、私の前で嘘をついたら砂に変わるから気をつけてね?)
「……」
マリーサは砂に変わるかどうかは半信半疑だったが、本当だったら大変だと不安になった。
しかしマクロスの前で愛していないとも言えずに黙ってしまう。
(あなたは愛してるとマクロス殿下に何度も囁いて、このような行動を引き起こさせた。
なら、せめてその愛は本当だったのかどうか、マクロス殿下に教えてあげなさい)
「……」
(答えられないの?)
「……」
「やめてくれ!!」
マクロスが叫んでマリーサを抱き寄せた。
「いいんだ!わかってる‼︎マリーサが僕を愛していないことくらい…ずっと前からわかってる…
それでも、僕はマリーサが大事なんだ。
初めて好きになった子なんだよ…
この子の言うことならなんでも聞いてやりたかった。
マリーサが遊んでたことも、みんなが知る前にもう知ってたよ…
でも、それでもいつか…結婚すれば…変わってくれると思った…
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(はぁ…
あなたがマリーサを好きなのは勝手だけど、ちょっと派手にやりすぎたんじゃないかしら?
どうする?この始末どうつけるの?いくら愛してるからって、周りをめちゃくちゃにして不幸にしていいはずないでしょ?
こんなことして、あなたもう王子じゃいられないわよ?この世界だと、2人仲良く処刑よね?
でも、それだとまたカイル王子が泣いちゃうじゃない…はぁ…まったく。どうしてくれるのよ…
あっ、そうそう、もう一つ教えてあげるわ。
その女のお腹に魂は宿ってないわよ?
隠れて診てもらった医師は偽医師だったみたいだから、見立て間違いしたようね。
マリーサも後から気づいてたはずよ?
さぁ、これで守るべき子どももいない。
どうする?)
「…そん…な……そんなことって…
……本当に砂にできるなら、どうか…僕とマリーサを一緒に砂にしてほしい…
……僕たちの存在を最初からなかったことにしてほしい…」
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(いやよ。なんで私があなたなんかのために都合よく力を使わないといけないの。
それにマリーサは砂になるの嫌かもしれないわよ?
ほら、またあなた自分勝手に人の命を好きにしようとしてるじゃない。
そういうとこなんじゃないかしら?あなたが直さないといけないところ)
「………」
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振り向くと、そこにはジルコニア公爵が立っていた。
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