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194 あとは世界が呑み込むから
私は朧に抱えられて雨が降りしきる中、移動していた。
え?ミレーはどうしたかって?それは思いっきり断られたからから駄目だった。
「無理ですわ。私は細かいことは苦手ですの」
ミレーはどうやら大技専門だったようだ。
そして、朧がご主人さまに捨てられるのは嫌ですと言って私の話に乗ってくれた。別に捨てはしないよ。置いては行くかもしれないけれどね。
そして、人の目から見えないけれど、ルディには見つかってしまうという使えるようで使えない術を掛けてもらい。本部まで移動し、本部の建物の影に潜ったかと思えば薄暗い天井裏にいた。
忍者も顔が真っ青な術だった。いわゆる土遁の術の一種に振り分けられるだろう。朧は忍者ではないけれど。まぁ、普通に影移動だね。
そして、天井裏も朧に抱えられて移動して、とある場所で止まった。恐らくここが彼女が居る部屋になるのだろう。私は朧に頷いて手を離してもらうようにする。
天井板を一枚外して、開いた空間に顔を突っ込んだ。
「こんにちは」
すると直に聖女の彼女と目があった。彼女はベッドの上に仰向けになって寝転んでおり、私はベッドの真上の板の外したため、正面で向き合ってしまう形になってしまったのだ。
「お菓子もってきたけどいる?」
「なに?私の今の状況を哀れんでいるわけ?」
どうも彼女は自由に行動できないことで不貞腐れてしまっているようだ。
「別に?私も監視対象だからあまり自由になれないのよ」
「それはそうよね。銀髪だもの。村だったら高く売れたわよ」
「そうだろうね。私も親に売られたからね」
「つっ……悪かったわ。少し言い過ぎた」
少しなんだ。いつも叫んでいるか。文句を言っているか。偉そうにしている姿しか見たことがなかったけれど、案外普通の子なのかもしれない。
私はそのまま頭から落ちるように部屋に入り、手を天井の縁に掛けて、足から降りるように体制を変えて、少し身体の位置を変えて床に降り立つようにした。そのまま手を離すと彼女が居るベッドに落ちることになるからね。
小さなテーブルの上に、ぽつんと一軒家にあったお菓子を少々いただいた物を置いた。椅子は一つしかなく、本当に彼女が一人で食事をする用のテーブルのようだ。
「椅子使っていいわよ。私はベッドに座るから」
そう言って彼女はバクバクとお菓子を食べ始めた。ご飯の量が足りないのだろうか?
「ほんっとここのご飯って美味しくないわよね。いつも同じメニューで」
まぁ、同じメニューなのは認めるけれど、教会に居たときより沢山だされるから私は味よりも食べれることの大事なので、そこまで文句はない。食べたいお肉があれば自分で作ればいいだけだからね。
「で、何をしにコソコソと来たわけ?」
一通り食べ終わって満足した彼女は、私が何の為にここにきたのか聞いてきた。
「コソコソしているのは、見つかると怒られるからね」
「銀髪も大変ね。聖女の私も自由はないけれど、銀髪っていうだけで、監視されるなんておかしな世界」
彼女は名乗らない私の事を“銀髪”と呼ぶことにしたようだ。
「長雨が続いているの。聖女である貴女は原因を知っているよね?」
「え?私の話を信じるの?」
「私は初めて貴女と会話という会話をしているから、今まで貴女が何を言ったのかは知らない」
「あ、そうね。……雨は龍神の所為ね」
龍神だけ?まぁいい。要は彼女から対処方法を聞き出せばいいだけ。
「その龍神はどうすればこの雨を止ませてくれる?」
「うーん?雨を止ます?」
あれ?言い方がおかしかったのだろうか。彼女は首を傾げてしまった。
「龍神を鎮めるには?」
「ぶっ殺せばいいだけじゃない?」
……ぶっ殺す。いや、それが無理そうだから聞いているのだけど?
「えっと……そもそも龍神というモノが殺せるの?」
「正確には弱らせればいいだけよ。あとは世界が呑み込むから、そこに叩き落とせばいいだけ」
「それは常闇ってこと?」
「そう」
彼女はあまりにも簡単に言った。まずは神を弱らせることができるのかという疑問。そして常闇に落とすとは近くに常闇があればいいけれど、近くになければ厳しい話だ。
「近くに常闇がなければどうするの?」
「え?現れるでしょ?弱らせれば敵の足元に」
これは……これはとても現実的ではない話だ。敵を弱らせれば、どこにでも常闇が出現すると彼女は言っているのだ。そんなに世界にぼこぼこと穴があけば、こんな世界直に壊れて……そもそも今ある常闇は何故そこに存在する?
力を得る為に、世界が異形を呼び寄せる為に穴が開いたものだと思いこんでいたけれど、この話からすれば、世界が異形を食べた跡ということになってしまう。
え?ミレーはどうしたかって?それは思いっきり断られたからから駄目だった。
「無理ですわ。私は細かいことは苦手ですの」
ミレーはどうやら大技専門だったようだ。
そして、朧がご主人さまに捨てられるのは嫌ですと言って私の話に乗ってくれた。別に捨てはしないよ。置いては行くかもしれないけれどね。
そして、人の目から見えないけれど、ルディには見つかってしまうという使えるようで使えない術を掛けてもらい。本部まで移動し、本部の建物の影に潜ったかと思えば薄暗い天井裏にいた。
忍者も顔が真っ青な術だった。いわゆる土遁の術の一種に振り分けられるだろう。朧は忍者ではないけれど。まぁ、普通に影移動だね。
そして、天井裏も朧に抱えられて移動して、とある場所で止まった。恐らくここが彼女が居る部屋になるのだろう。私は朧に頷いて手を離してもらうようにする。
天井板を一枚外して、開いた空間に顔を突っ込んだ。
「こんにちは」
すると直に聖女の彼女と目があった。彼女はベッドの上に仰向けになって寝転んでおり、私はベッドの真上の板の外したため、正面で向き合ってしまう形になってしまったのだ。
「お菓子もってきたけどいる?」
「なに?私の今の状況を哀れんでいるわけ?」
どうも彼女は自由に行動できないことで不貞腐れてしまっているようだ。
「別に?私も監視対象だからあまり自由になれないのよ」
「それはそうよね。銀髪だもの。村だったら高く売れたわよ」
「そうだろうね。私も親に売られたからね」
「つっ……悪かったわ。少し言い過ぎた」
少しなんだ。いつも叫んでいるか。文句を言っているか。偉そうにしている姿しか見たことがなかったけれど、案外普通の子なのかもしれない。
私はそのまま頭から落ちるように部屋に入り、手を天井の縁に掛けて、足から降りるように体制を変えて、少し身体の位置を変えて床に降り立つようにした。そのまま手を離すと彼女が居るベッドに落ちることになるからね。
小さなテーブルの上に、ぽつんと一軒家にあったお菓子を少々いただいた物を置いた。椅子は一つしかなく、本当に彼女が一人で食事をする用のテーブルのようだ。
「椅子使っていいわよ。私はベッドに座るから」
そう言って彼女はバクバクとお菓子を食べ始めた。ご飯の量が足りないのだろうか?
「ほんっとここのご飯って美味しくないわよね。いつも同じメニューで」
まぁ、同じメニューなのは認めるけれど、教会に居たときより沢山だされるから私は味よりも食べれることの大事なので、そこまで文句はない。食べたいお肉があれば自分で作ればいいだけだからね。
「で、何をしにコソコソと来たわけ?」
一通り食べ終わって満足した彼女は、私が何の為にここにきたのか聞いてきた。
「コソコソしているのは、見つかると怒られるからね」
「銀髪も大変ね。聖女の私も自由はないけれど、銀髪っていうだけで、監視されるなんておかしな世界」
彼女は名乗らない私の事を“銀髪”と呼ぶことにしたようだ。
「長雨が続いているの。聖女である貴女は原因を知っているよね?」
「え?私の話を信じるの?」
「私は初めて貴女と会話という会話をしているから、今まで貴女が何を言ったのかは知らない」
「あ、そうね。……雨は龍神の所為ね」
龍神だけ?まぁいい。要は彼女から対処方法を聞き出せばいいだけ。
「その龍神はどうすればこの雨を止ませてくれる?」
「うーん?雨を止ます?」
あれ?言い方がおかしかったのだろうか。彼女は首を傾げてしまった。
「龍神を鎮めるには?」
「ぶっ殺せばいいだけじゃない?」
……ぶっ殺す。いや、それが無理そうだから聞いているのだけど?
「えっと……そもそも龍神というモノが殺せるの?」
「正確には弱らせればいいだけよ。あとは世界が呑み込むから、そこに叩き落とせばいいだけ」
「それは常闇ってこと?」
「そう」
彼女はあまりにも簡単に言った。まずは神を弱らせることができるのかという疑問。そして常闇に落とすとは近くに常闇があればいいけれど、近くになければ厳しい話だ。
「近くに常闇がなければどうするの?」
「え?現れるでしょ?弱らせれば敵の足元に」
これは……これはとても現実的ではない話だ。敵を弱らせれば、どこにでも常闇が出現すると彼女は言っているのだ。そんなに世界にぼこぼこと穴があけば、こんな世界直に壊れて……そもそも今ある常闇は何故そこに存在する?
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