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32 魔力の喪失
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大魔女はベニアの前後左右上下を魔法陣で囲んだ。
先にベニアから魔力を奪うつもりのようだ。
ベニアはそこから出ることができなくなり、震えながら立ち尽くしている。
エメリアは怖くなってアンドレにしがみついた。アンドレは自分のエメリアに対する愛を掠め取ったこの女の最後をしっかり見届けようと思っている。
「待ってください! 大魔女様、私も一緒にお願いします!」
ガーラントが涙声で頼むも大魔女は無視している。
魔法陣の中に黒い靄が立ち込めベニアを覆い隠し真っ暗になった。
その後、魔法陣が消え、徐々に黒い靄も消え去って行く。
「あ、あ、あーーーー」
そこには顔を手で覆ってしわがれ声で泣くお婆さんの姿が。
魔法使いはいっせいにどよめき、ガーラントも唾を飲み込んだ。
ヨシュアの顔は悲しみで歪み、エメリアとアンドレは驚きで目を見開く。
老化防止の魔法をかける時の留意点、それは魔法使いがその魔法を解くと実年齢の二倍年を取るということだ。
それが寿命を過ぎていれば即、灰になる。
ベニアは実年齢が四十歳だから八十歳になった。
白髪の髪の毛は艶が無くパサパサで背も縮み腰が曲がっている。
顔にはシミやしわが刻まれ頬もたるみ、唇は乾燥してひび割れて。
目は落ち窪みピンク色の瞳には灰色が混ざる。
スタイルも二十代の頃のグラマーさは無くなり、胸はたれ、細くやつれてしまった。
ぴっちりとしたドレスを着ていたから余計目立ってしまうのが哀れだ。
ベニアは死ぬまで魔力の無い普通の人間のお婆さんとして過ごさなければいけなくなった。
「あ、やだ、いやだ……見ないで、見ないでアンドレ……」
ベニアの願いも空しくアンドレの目線がベニアから外れることはない。
「ベニア! 俺もお前と同罪だ。俺も一緒に年を取る。だから余生を一緒に過ごそう」
「うっ、うっ、……」
ガーラントの慰めるように叫ぶ言葉にベニアは泣きながらゆっくりと頷いた。
「大魔女、早く俺からも奪って下さい」
「いいや、今は奪わない」
「どうして!」
「お前から魔力を奪うのはベニアが死んでからだ。今奪ったらお前は灰になる確率の方が高い。お前の実年齢を私が知らないとでも思っているのか」
「っ……」
「余生を一緒に過ごす気があるならそのままの姿で共に過ごせ。ちなみにベニアの余生だが、呪いは解いていないから来年の二月までだぞ。まぁお前もそのあとすぐに魔力を奪ってやるから二月には死ぬかもしれないがな」
「あ、檻が消えたよ」
どこかの子どもの魔法使いが叫ぶや否やガーラントはすぐにベニアに走り寄ってその肩を熱で爛れた手で抱いた。
そして「大丈夫だ、俺がついている」と何度も何度も耳元で囁いた。
ガーラントはベニア程の罪は無い。それなのにベニアと生死を共にしようだなんて、どうしてそこまで愛せるのだろうか。決して自分は報われないのに。
エメリアはガーラントの献身的で盲目的な愛を憐れに感じた。
大魔女はそんな二人の元へ行き、小さな声で言った。
「私はお前に愛する者が現れた時、残り一年の人生をお前が何事もなく過ごすことができれば死ぬ前に呪いを解いてやろうと考えていた。それでエルシーの事を許すつもりだったのだ。エルシーの心がもう少し強ければ、リトランド伯爵ももっとエルシーの言うことに耳を傾けてくれていればと悔やんでも悔やみきれない。だが彼が耳を傾けられなかったのも致し方ない。お前が変身した姿を見たのだから。それなのにお前は再び同じ方法で罪のない人間を死に追いやろうとした。私は本当に残念だ」
それを聞いたベニアとガーラントは滂沱の涙を流し何も言うことができない。
ヨシュアも悔し涙を流している。
「さてとエメリアさん、刺客まで送ったベニアをどうしたい?」
「え、あ……」
何も考えていなかったので急に言われて困ってしまう。
仕返しをしようとは思っていないため、何も思いつかない。
ただエメリアはこれ以上ベニアを絶望させたくはなかった。
老女になったベニアを見てアンドレに見られたくなかっただろうと今では同じ女として同情すらしてしまう。
リトランド伯爵ともアンドレとも自分の愛を成就させることができなかったベニアはあと数か月の短い時間を老いた姿で過ごすのだ。
「私は……彼女を許そうと思います」
「エメリア!」
アンドレがびっくりしてエメリアを見た。
「いいの。だってもう彼女は十分罰を受けているわ。彼女にとって一番辛い罰を。これ以上何をしろっていうの」
大魔女は満足するように頷いて再びベニアの方を向いて言った。
「さて、ベニア。魔法契約のお前の望みは私が無効にした。だが契約自体は有効で発動したままだ。今お前はエメリアから改めて報酬を貰える立場にある。さあ、何がいいか言ってみよ」
エメリアはなぜかもう怖くなかった。ベニアが無理な望みを言うとは思えない。
アンドレはエメリアの肩をしっかりと抱き、自分ができることならなんでもエメリアの為にしてあげようと決心している。
大広間の魔法使いたちもその様子を固唾を飲んで見守っている。
ベニアは周りから顔と姿を隠すように蹲り、側でガーラントが肩に手をかけている。
もうエメリアの顔を見ることができない。
若く美しいエメリアとあまりにも違いすぎる年を取った自分。
ついさっきまで自分はあの美しい女性だった。
現実を受け止めるのは一人になってからでいい。
エメリアとアンドレに背を向け俯きながらベニアはしゃがれた声で望みを伝えた。
「……魔女の家に虹色の花が咲く花壇があるでしょう。あれの奥の花壇がエルシーのお墓なの。そこにリトランド伯爵と一緒にお墓参りに行ってほしい。できるならお墓を守ってほしい」
その願いに大魔女もエメリア達もびっくりする中、ガーラントだけは驚かなかった。
エルシーの遺書には自分の亡骸はリトランド伯爵領内に埋めて欲しいと書いてあったため、大魔女はエルシーが虹色の花を植えた花壇の奥をお墓にした。
今は曼珠沙華の花壇になっている。
ベニアはずっとその二つの花壇を世話してきた。ガーラントが半年ごとにベニアに会いに来ていたのもお墓参りをするためでもあった。
「それが願いよ」
**********
夕暮れの街の小さな丸い庭園に西日が差している。
人間界との出入り口の前で大魔女がエメリアとアンドレを見送りに来ている。
ヨシュアは一緒に人間界に行くためこの場所に来ているが少し離れた所で落ち込んでいる。
「エメリアさん、辛い思いをさせて悪かったわね。魔法世界と人間世界への扉は二度と行き来できないよう今後閉じることにするわ」
「え、そんなことをしなくても……」
「いいえ、繋げた私がちゃんとケリを付けないとね」
「大魔女がこの世界と繋げたんですか!」
アンドレが驚いて聞くと大魔女は誇らしげに言った。
「そうよ、凄いでしょう、私。ふふふ。あなたたちは戻ったらあの遺跡は壊しちゃっていいわよ。まぁそうしなくてもこっちが塞げばこちらの世界とは繋がらないけど、怪しい石なんか残しておく必要ないでしょ」
大魔女は二つの大きな袋を出現させ、エメリアに渡した。
どちらからもコーヒーの香ばしい香りがふんわりと漂ってくる。中はコーヒーの種と挽いたコーヒー豆だ。
「一つはあなたが帰ってから楽しむための物よ。飲み方は教えたから分かるわよね。そしてもう一つ、この種は南の大陸じゃなくても育つように魔法をかけてあるの。リトランド伯爵がエルシーに負い目があってどうしても貿易はできないと言うならそれをどこかであなたが育てて利益が出たら伯爵と分けたらいいわ」
「あ、有難うございます! お父様にはエルシーさんがお父様の為にやりたかったことを必ず伝えます」
「ふふ。そうしてちょうだい。それから虹色の花だけど、本当は沢山あげたいのよ。でもそうなるとあなたの世界では一日しか咲かないし奪い合いになって戦争とか起きそうじゃない? だからやめておくわね。あぁそうそう、虹色の花は魔力のある魔法使いが育てないと咲かないのよ。今回はベニアの体がお水をやっていたからぎりぎり咲くかもしれないけど、来年からは咲かなくなるからね」
「そうなんですか!?」
エメリアはがっかりしたが仕方がない。今まではずっとベニアが育てていたんだから。
帰ったら三週間後に咲くかもしれない虹色の花を摘み忘れないようにしないといけない。
魔法使いは老化防止魔法というものが存在して永遠に生きていられる。
永遠に生きることを許されているからそういう魔方が合って、虹色の花はそれとセットで存在する。
もともと人間の世界にそういう花が無いのには理由がある。
永遠に生きることは今の人間には必要のない、許されていないこと。
だから虹色の花は咲かない。
大魔女によると、魔法使いでも老化防止魔法を使わないで普通に老いて寿命で亡くなる選択をする魔法使いも結構いるらしい。
「それじゃあ行きますか」
「ヨシュア、早く帰ってこないと閉じちゃうわよ」
「え! とんぼ返りします」
「ははは」「くすくすくす」
「あ、ちょっと待って」
円の中に一旦入ったエメリアが大魔女の方に走り何かを言ってまたすぐ戻ってきた。
「ごめん、お待たせ」
「それじゃあ本当に、これでさよならだ」
先にベニアから魔力を奪うつもりのようだ。
ベニアはそこから出ることができなくなり、震えながら立ち尽くしている。
エメリアは怖くなってアンドレにしがみついた。アンドレは自分のエメリアに対する愛を掠め取ったこの女の最後をしっかり見届けようと思っている。
「待ってください! 大魔女様、私も一緒にお願いします!」
ガーラントが涙声で頼むも大魔女は無視している。
魔法陣の中に黒い靄が立ち込めベニアを覆い隠し真っ暗になった。
その後、魔法陣が消え、徐々に黒い靄も消え去って行く。
「あ、あ、あーーーー」
そこには顔を手で覆ってしわがれ声で泣くお婆さんの姿が。
魔法使いはいっせいにどよめき、ガーラントも唾を飲み込んだ。
ヨシュアの顔は悲しみで歪み、エメリアとアンドレは驚きで目を見開く。
老化防止の魔法をかける時の留意点、それは魔法使いがその魔法を解くと実年齢の二倍年を取るということだ。
それが寿命を過ぎていれば即、灰になる。
ベニアは実年齢が四十歳だから八十歳になった。
白髪の髪の毛は艶が無くパサパサで背も縮み腰が曲がっている。
顔にはシミやしわが刻まれ頬もたるみ、唇は乾燥してひび割れて。
目は落ち窪みピンク色の瞳には灰色が混ざる。
スタイルも二十代の頃のグラマーさは無くなり、胸はたれ、細くやつれてしまった。
ぴっちりとしたドレスを着ていたから余計目立ってしまうのが哀れだ。
ベニアは死ぬまで魔力の無い普通の人間のお婆さんとして過ごさなければいけなくなった。
「あ、やだ、いやだ……見ないで、見ないでアンドレ……」
ベニアの願いも空しくアンドレの目線がベニアから外れることはない。
「ベニア! 俺もお前と同罪だ。俺も一緒に年を取る。だから余生を一緒に過ごそう」
「うっ、うっ、……」
ガーラントの慰めるように叫ぶ言葉にベニアは泣きながらゆっくりと頷いた。
「大魔女、早く俺からも奪って下さい」
「いいや、今は奪わない」
「どうして!」
「お前から魔力を奪うのはベニアが死んでからだ。今奪ったらお前は灰になる確率の方が高い。お前の実年齢を私が知らないとでも思っているのか」
「っ……」
「余生を一緒に過ごす気があるならそのままの姿で共に過ごせ。ちなみにベニアの余生だが、呪いは解いていないから来年の二月までだぞ。まぁお前もそのあとすぐに魔力を奪ってやるから二月には死ぬかもしれないがな」
「あ、檻が消えたよ」
どこかの子どもの魔法使いが叫ぶや否やガーラントはすぐにベニアに走り寄ってその肩を熱で爛れた手で抱いた。
そして「大丈夫だ、俺がついている」と何度も何度も耳元で囁いた。
ガーラントはベニア程の罪は無い。それなのにベニアと生死を共にしようだなんて、どうしてそこまで愛せるのだろうか。決して自分は報われないのに。
エメリアはガーラントの献身的で盲目的な愛を憐れに感じた。
大魔女はそんな二人の元へ行き、小さな声で言った。
「私はお前に愛する者が現れた時、残り一年の人生をお前が何事もなく過ごすことができれば死ぬ前に呪いを解いてやろうと考えていた。それでエルシーの事を許すつもりだったのだ。エルシーの心がもう少し強ければ、リトランド伯爵ももっとエルシーの言うことに耳を傾けてくれていればと悔やんでも悔やみきれない。だが彼が耳を傾けられなかったのも致し方ない。お前が変身した姿を見たのだから。それなのにお前は再び同じ方法で罪のない人間を死に追いやろうとした。私は本当に残念だ」
それを聞いたベニアとガーラントは滂沱の涙を流し何も言うことができない。
ヨシュアも悔し涙を流している。
「さてとエメリアさん、刺客まで送ったベニアをどうしたい?」
「え、あ……」
何も考えていなかったので急に言われて困ってしまう。
仕返しをしようとは思っていないため、何も思いつかない。
ただエメリアはこれ以上ベニアを絶望させたくはなかった。
老女になったベニアを見てアンドレに見られたくなかっただろうと今では同じ女として同情すらしてしまう。
リトランド伯爵ともアンドレとも自分の愛を成就させることができなかったベニアはあと数か月の短い時間を老いた姿で過ごすのだ。
「私は……彼女を許そうと思います」
「エメリア!」
アンドレがびっくりしてエメリアを見た。
「いいの。だってもう彼女は十分罰を受けているわ。彼女にとって一番辛い罰を。これ以上何をしろっていうの」
大魔女は満足するように頷いて再びベニアの方を向いて言った。
「さて、ベニア。魔法契約のお前の望みは私が無効にした。だが契約自体は有効で発動したままだ。今お前はエメリアから改めて報酬を貰える立場にある。さあ、何がいいか言ってみよ」
エメリアはなぜかもう怖くなかった。ベニアが無理な望みを言うとは思えない。
アンドレはエメリアの肩をしっかりと抱き、自分ができることならなんでもエメリアの為にしてあげようと決心している。
大広間の魔法使いたちもその様子を固唾を飲んで見守っている。
ベニアは周りから顔と姿を隠すように蹲り、側でガーラントが肩に手をかけている。
もうエメリアの顔を見ることができない。
若く美しいエメリアとあまりにも違いすぎる年を取った自分。
ついさっきまで自分はあの美しい女性だった。
現実を受け止めるのは一人になってからでいい。
エメリアとアンドレに背を向け俯きながらベニアはしゃがれた声で望みを伝えた。
「……魔女の家に虹色の花が咲く花壇があるでしょう。あれの奥の花壇がエルシーのお墓なの。そこにリトランド伯爵と一緒にお墓参りに行ってほしい。できるならお墓を守ってほしい」
その願いに大魔女もエメリア達もびっくりする中、ガーラントだけは驚かなかった。
エルシーの遺書には自分の亡骸はリトランド伯爵領内に埋めて欲しいと書いてあったため、大魔女はエルシーが虹色の花を植えた花壇の奥をお墓にした。
今は曼珠沙華の花壇になっている。
ベニアはずっとその二つの花壇を世話してきた。ガーラントが半年ごとにベニアに会いに来ていたのもお墓参りをするためでもあった。
「それが願いよ」
**********
夕暮れの街の小さな丸い庭園に西日が差している。
人間界との出入り口の前で大魔女がエメリアとアンドレを見送りに来ている。
ヨシュアは一緒に人間界に行くためこの場所に来ているが少し離れた所で落ち込んでいる。
「エメリアさん、辛い思いをさせて悪かったわね。魔法世界と人間世界への扉は二度と行き来できないよう今後閉じることにするわ」
「え、そんなことをしなくても……」
「いいえ、繋げた私がちゃんとケリを付けないとね」
「大魔女がこの世界と繋げたんですか!」
アンドレが驚いて聞くと大魔女は誇らしげに言った。
「そうよ、凄いでしょう、私。ふふふ。あなたたちは戻ったらあの遺跡は壊しちゃっていいわよ。まぁそうしなくてもこっちが塞げばこちらの世界とは繋がらないけど、怪しい石なんか残しておく必要ないでしょ」
大魔女は二つの大きな袋を出現させ、エメリアに渡した。
どちらからもコーヒーの香ばしい香りがふんわりと漂ってくる。中はコーヒーの種と挽いたコーヒー豆だ。
「一つはあなたが帰ってから楽しむための物よ。飲み方は教えたから分かるわよね。そしてもう一つ、この種は南の大陸じゃなくても育つように魔法をかけてあるの。リトランド伯爵がエルシーに負い目があってどうしても貿易はできないと言うならそれをどこかであなたが育てて利益が出たら伯爵と分けたらいいわ」
「あ、有難うございます! お父様にはエルシーさんがお父様の為にやりたかったことを必ず伝えます」
「ふふ。そうしてちょうだい。それから虹色の花だけど、本当は沢山あげたいのよ。でもそうなるとあなたの世界では一日しか咲かないし奪い合いになって戦争とか起きそうじゃない? だからやめておくわね。あぁそうそう、虹色の花は魔力のある魔法使いが育てないと咲かないのよ。今回はベニアの体がお水をやっていたからぎりぎり咲くかもしれないけど、来年からは咲かなくなるからね」
「そうなんですか!?」
エメリアはがっかりしたが仕方がない。今まではずっとベニアが育てていたんだから。
帰ったら三週間後に咲くかもしれない虹色の花を摘み忘れないようにしないといけない。
魔法使いは老化防止魔法というものが存在して永遠に生きていられる。
永遠に生きることを許されているからそういう魔方が合って、虹色の花はそれとセットで存在する。
もともと人間の世界にそういう花が無いのには理由がある。
永遠に生きることは今の人間には必要のない、許されていないこと。
だから虹色の花は咲かない。
大魔女によると、魔法使いでも老化防止魔法を使わないで普通に老いて寿命で亡くなる選択をする魔法使いも結構いるらしい。
「それじゃあ行きますか」
「ヨシュア、早く帰ってこないと閉じちゃうわよ」
「え! とんぼ返りします」
「ははは」「くすくすくす」
「あ、ちょっと待って」
円の中に一旦入ったエメリアが大魔女の方に走り何かを言ってまたすぐ戻ってきた。
「ごめん、お待たせ」
「それじゃあ本当に、これでさよならだ」
応援ありがとうございます!
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