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第二章 リーベン島編
フドウの里の文化
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「そもそもここに来たのは武具の整備なんだろ? オレが見てやるよ。春雪はオレが打った刀だしな。これも縁だろ」
ヤンさんはそう言って、オレの春雪を手に取った。
「春雪が? そうなんですね」
オレは思わず声を上げた。
「おぅ、シュエンに初めて渡した刀だ。思い出深けぇ刀だよ」
ヤンさんは懐かしむように目を細めながら、オレ達の武器と防具をカウンターに載せるよう促した。鍛冶屋街の代表を名乗る男に直接武具を見てもらえるなんて、願ってもないチャンスだ。
ヤンさんは武具をまるで睨みつけるように、厳しい目つきで点検を始めた。
「おいおい、大陸ってなぁろくな鍛冶がいねぇのか? 刀が泣いてらぁ」
ヤンさんは顔を顰め、盛大に舌打ちを鳴らして春雪を検分している。
「オレの故郷の鍛冶師が、春雪を見て感心してましたよ。二級品でも上位だって」
故郷の鍛冶師の言葉を、そのまま伝えた。それは褒め言葉だったはずだったが……。
「なん……だと……?」
ヤンさんのこめかみに、血管がピクピクと脈打つのが見えた。次の瞬間、鍛冶場全体が揺れるかのような怒号が響き渡った。
「大陸の鍛冶ってのは、腕が無ぇうえに見る目も無ぇのか! こいつが二級品だとぉ!? 自分の腕の悪さで価値下げてるのが分からねぇのか! ふざけるんじゃねぇぞ!」
その迫力に、周囲で鋼を打っていた金属音がピタリと止んだ。弟子たちが一斉にヤンさんの方を見るが、誰も口を出さない。
「こいつは置いていけ。文句なしの一級品に研ぎ直してやる」
ヤンさんは、そう言って春雪を手に取った。
どうやら、春雪は一級品の刀らしい。だとしたら、ダンさんの武器を見る目は節穴だったことになる。
「長旅くたびれただろ? ゆっくり休みな。飯が出来たら声をかけるから、先ずは風呂に入るといい」
ヤンさんはそう言って、オレたちの武具を後ろの棚に下げた。そして、よく通る声で後方の弟子たちに向けて叫んだ。その声は怒りの時とは打って変わって、親分然とした威厳に満ちていた。
「おい! こいつらを部屋に案内してやれ! その後は風呂だ!」
「へいっ!」
弟子の男がすぐに近づいてくる。オレたちはその男について屋敷の入口へ向かい、そこで靴を脱ぐよう促された。
裸足で上がった屋敷の中は、里長の部屋と同じ、何かの植物で作られた敷物が敷き詰められていた。部屋に案内され、オレは足元の感触に意識を向けた。
「すみません。この敷物は何ていうんですか?」
「あ? 畳の事か?」
「タタミって言うんですね。落ち着くいい匂いだなと思って」
「イグサの匂いだな。俺もこの匂いは好きだ。風呂はさっき言った通りだ、ゆっくり休んでくれ。女はこっちだ、ついてきな」
案内役の男がエミリーに視線を向け、別部屋へ案内しようとする。エミリーは拐われていく少女のように、名残惜しそうにオレを見た。オレは軽く頷いて安心させる。
エミリーが案内役の男の後ろ姿に消えると、オレは息を吐いた。
「ふぅ……職人気質で無愛想だけど、みんな良い人なんだろうな」
「うん、厳つい人達に囲まれて観光どころじゃ無かったけどね……」
トーマスは苦笑しながら、肩を竦めた。
「まさか、ヤンさん自ら刀を見て、指導までしてくれるとはな」
オレは興奮を抑えきれない。
「僕達もう一段階強くなれそうだね」
トーマスもその可能性に目を輝かせている。
「だな。よし、風呂に行こうか!」
オレは立ち上がり、トーマスを促した。
脱衣所で服を脱ぎ中に入ると、大陸とは全く違う風呂に戸惑いを覚えた。体を洗うスペースと、大きな木製の浴槽。まずは体を丁寧に洗い、湯気が立ち上る浴槽へ足からゆっくりと沈む。
「ふぅ……」
いい湯だ。全身の疲れがじわっと溶けていくようだ。しかも、木のいい匂いが鼻腔をくすぐる。
「これは素晴らしい……文化によって風呂まで変わるんだな」
「ここは、自然由来の香りを楽しむ文化があるみたいだね」
ふと、湯気がモクモクと漏れている、小さな木の扉が目に入った。
「あの湯気が漏れてる扉はなんだ?」
オレは興味津々で湯船から上がり、その扉を開けた。中からさらに濃い、植物の香りの湯気がモクモクと出てくる。オレは中に入り、木の椅子に腰を下ろした。
「湿度が高いな。前が見えない」
「なるほど、この国のサウナだね」
トーマスも後から入ってきて、隣の椅子に座る。数分で、全身から程よく汗が噴き出してきた。後で聞くと、これは薬草蒸風呂と言うらしい。
お湯も蒸風呂も素晴らしく、長旅で凝り固まった体がすっかりほぐれた。
風呂から上がって部屋でゆっくりしていると、食事が出来たとお呼びがかかった。オレたちは木の板が張られた長い廊下を進み、大部屋に案内された。
部屋に入ると、ヤンさんを正面に、弟子たちが左右に向かい合って、小さいテーブルが並んでいる。お膳と言うらしい。各人の前の膳には、料理が美しく盛り付けてあった。皆既に席についている。エミリーもヤンさんの近くに、緊張の面持ちで正座していた。
「おぅ、ここに座れ」
ヤンさんがオレたちに場所を指し示す。
「すみません。いきなり押しかけたうえ、お風呂に食事まで……」
オレは申し訳ない気持ちで頭を下げた。
「気にすんな。シュエンには世話んなったからよ。酒も用意してある、楽しんでくれ。よし、食うか!」
ヤンさんの威勢のいい声で、宴会が始まった。
膳には海の幸をふんだんに使った料理が並んでいる。
半透明の生魚の切身が美しく並んだ皿や、焼き魚や獣の肉も綺麗に盛り付けてある。見た目を楽しむ食文化なのだろう。二つの椀には、見たことのない食べ物とスープが入っていた。
棒が二本あるけど、これで食べるのかな……。
周りを見渡すと、皆器用にその棒で料理を口に運んでいる。「ハシ」と言うらしい。持ち方を教えてもらう。……これは慣れが必要だ。
スープを飲むためにスプーンを探すが、見当たらない。椀に直接口をつけて飲むスタイルらしい。食文化は町によって本当に違う。
「ヤンさん、この黒い液体は何に使うんですか?」
オレは小皿に入った、濃い茶色というより黒に近い液体を指差した。
「あぁ、醤油だ。刺身に付けて食え。こっちは炊き込みご飯。米っていうこの島で採れる穀物だ。汁はすまし汁だ」
ヤンさんが一つ一つ丁寧に教えてくれた。なるほど、ライスは大陸の物とは形が違う。他は聞いたことのない物ばかりだ。
「サシミ美味しいですね! ルナポートのカルパッチョとはまた違う美味しさだ」
醤油をつけて生魚の切身を口に運ぶ。口の中に広がる風味は、初めての体験だった。
「ほんと! 見た目もキレイだしすごく美味しい!」
トーマスもニコニコ頷きながら、箸の使い方に悪戦苦闘しつつも、美味しそうに頬張っている。
「そうか、そう言ってくれるとカミさんらも喜ぶわ! よし、飲め! 米で作った吟醸酒だ」
ヤンさんはオレ達に酒を勧めてくれた。
美味い酒だ、香りがいい。この国の香りは、なぜかオレを落ち着かせる。龍族の血がそうさせるんだろうか。
「おい、シュエンは元気か?」
酒を飲みながら、ヤンさんが尋ねた。
「父は一ヶ月ほど前に旅に出ました。理由は分かりませんが、置き手紙だけ残して」
「そうか、気まぐれな奴だからな。何か理由があるんだろ。まぁ、元気でやってるんだろな」
ヤンさんは、少し寂しそうにしながらも、すぐに豪快に笑った。
その後、皆とも打ち解け、会話はさらに盛り上がった。突如開催された宴会は、終始笑い声が響き渡り、大盛りあがりのまま終わった。
オレは酒の酔いと、皆の温かい心遣いで満たされ、この里に愛着を覚えた。
ヤンさんはそう言って、オレの春雪を手に取った。
「春雪が? そうなんですね」
オレは思わず声を上げた。
「おぅ、シュエンに初めて渡した刀だ。思い出深けぇ刀だよ」
ヤンさんは懐かしむように目を細めながら、オレ達の武器と防具をカウンターに載せるよう促した。鍛冶屋街の代表を名乗る男に直接武具を見てもらえるなんて、願ってもないチャンスだ。
ヤンさんは武具をまるで睨みつけるように、厳しい目つきで点検を始めた。
「おいおい、大陸ってなぁろくな鍛冶がいねぇのか? 刀が泣いてらぁ」
ヤンさんは顔を顰め、盛大に舌打ちを鳴らして春雪を検分している。
「オレの故郷の鍛冶師が、春雪を見て感心してましたよ。二級品でも上位だって」
故郷の鍛冶師の言葉を、そのまま伝えた。それは褒め言葉だったはずだったが……。
「なん……だと……?」
ヤンさんのこめかみに、血管がピクピクと脈打つのが見えた。次の瞬間、鍛冶場全体が揺れるかのような怒号が響き渡った。
「大陸の鍛冶ってのは、腕が無ぇうえに見る目も無ぇのか! こいつが二級品だとぉ!? 自分の腕の悪さで価値下げてるのが分からねぇのか! ふざけるんじゃねぇぞ!」
その迫力に、周囲で鋼を打っていた金属音がピタリと止んだ。弟子たちが一斉にヤンさんの方を見るが、誰も口を出さない。
「こいつは置いていけ。文句なしの一級品に研ぎ直してやる」
ヤンさんは、そう言って春雪を手に取った。
どうやら、春雪は一級品の刀らしい。だとしたら、ダンさんの武器を見る目は節穴だったことになる。
「長旅くたびれただろ? ゆっくり休みな。飯が出来たら声をかけるから、先ずは風呂に入るといい」
ヤンさんはそう言って、オレたちの武具を後ろの棚に下げた。そして、よく通る声で後方の弟子たちに向けて叫んだ。その声は怒りの時とは打って変わって、親分然とした威厳に満ちていた。
「おい! こいつらを部屋に案内してやれ! その後は風呂だ!」
「へいっ!」
弟子の男がすぐに近づいてくる。オレたちはその男について屋敷の入口へ向かい、そこで靴を脱ぐよう促された。
裸足で上がった屋敷の中は、里長の部屋と同じ、何かの植物で作られた敷物が敷き詰められていた。部屋に案内され、オレは足元の感触に意識を向けた。
「すみません。この敷物は何ていうんですか?」
「あ? 畳の事か?」
「タタミって言うんですね。落ち着くいい匂いだなと思って」
「イグサの匂いだな。俺もこの匂いは好きだ。風呂はさっき言った通りだ、ゆっくり休んでくれ。女はこっちだ、ついてきな」
案内役の男がエミリーに視線を向け、別部屋へ案内しようとする。エミリーは拐われていく少女のように、名残惜しそうにオレを見た。オレは軽く頷いて安心させる。
エミリーが案内役の男の後ろ姿に消えると、オレは息を吐いた。
「ふぅ……職人気質で無愛想だけど、みんな良い人なんだろうな」
「うん、厳つい人達に囲まれて観光どころじゃ無かったけどね……」
トーマスは苦笑しながら、肩を竦めた。
「まさか、ヤンさん自ら刀を見て、指導までしてくれるとはな」
オレは興奮を抑えきれない。
「僕達もう一段階強くなれそうだね」
トーマスもその可能性に目を輝かせている。
「だな。よし、風呂に行こうか!」
オレは立ち上がり、トーマスを促した。
脱衣所で服を脱ぎ中に入ると、大陸とは全く違う風呂に戸惑いを覚えた。体を洗うスペースと、大きな木製の浴槽。まずは体を丁寧に洗い、湯気が立ち上る浴槽へ足からゆっくりと沈む。
「ふぅ……」
いい湯だ。全身の疲れがじわっと溶けていくようだ。しかも、木のいい匂いが鼻腔をくすぐる。
「これは素晴らしい……文化によって風呂まで変わるんだな」
「ここは、自然由来の香りを楽しむ文化があるみたいだね」
ふと、湯気がモクモクと漏れている、小さな木の扉が目に入った。
「あの湯気が漏れてる扉はなんだ?」
オレは興味津々で湯船から上がり、その扉を開けた。中からさらに濃い、植物の香りの湯気がモクモクと出てくる。オレは中に入り、木の椅子に腰を下ろした。
「湿度が高いな。前が見えない」
「なるほど、この国のサウナだね」
トーマスも後から入ってきて、隣の椅子に座る。数分で、全身から程よく汗が噴き出してきた。後で聞くと、これは薬草蒸風呂と言うらしい。
お湯も蒸風呂も素晴らしく、長旅で凝り固まった体がすっかりほぐれた。
風呂から上がって部屋でゆっくりしていると、食事が出来たとお呼びがかかった。オレたちは木の板が張られた長い廊下を進み、大部屋に案内された。
部屋に入ると、ヤンさんを正面に、弟子たちが左右に向かい合って、小さいテーブルが並んでいる。お膳と言うらしい。各人の前の膳には、料理が美しく盛り付けてあった。皆既に席についている。エミリーもヤンさんの近くに、緊張の面持ちで正座していた。
「おぅ、ここに座れ」
ヤンさんがオレたちに場所を指し示す。
「すみません。いきなり押しかけたうえ、お風呂に食事まで……」
オレは申し訳ない気持ちで頭を下げた。
「気にすんな。シュエンには世話んなったからよ。酒も用意してある、楽しんでくれ。よし、食うか!」
ヤンさんの威勢のいい声で、宴会が始まった。
膳には海の幸をふんだんに使った料理が並んでいる。
半透明の生魚の切身が美しく並んだ皿や、焼き魚や獣の肉も綺麗に盛り付けてある。見た目を楽しむ食文化なのだろう。二つの椀には、見たことのない食べ物とスープが入っていた。
棒が二本あるけど、これで食べるのかな……。
周りを見渡すと、皆器用にその棒で料理を口に運んでいる。「ハシ」と言うらしい。持ち方を教えてもらう。……これは慣れが必要だ。
スープを飲むためにスプーンを探すが、見当たらない。椀に直接口をつけて飲むスタイルらしい。食文化は町によって本当に違う。
「ヤンさん、この黒い液体は何に使うんですか?」
オレは小皿に入った、濃い茶色というより黒に近い液体を指差した。
「あぁ、醤油だ。刺身に付けて食え。こっちは炊き込みご飯。米っていうこの島で採れる穀物だ。汁はすまし汁だ」
ヤンさんが一つ一つ丁寧に教えてくれた。なるほど、ライスは大陸の物とは形が違う。他は聞いたことのない物ばかりだ。
「サシミ美味しいですね! ルナポートのカルパッチョとはまた違う美味しさだ」
醤油をつけて生魚の切身を口に運ぶ。口の中に広がる風味は、初めての体験だった。
「ほんと! 見た目もキレイだしすごく美味しい!」
トーマスもニコニコ頷きながら、箸の使い方に悪戦苦闘しつつも、美味しそうに頬張っている。
「そうか、そう言ってくれるとカミさんらも喜ぶわ! よし、飲め! 米で作った吟醸酒だ」
ヤンさんはオレ達に酒を勧めてくれた。
美味い酒だ、香りがいい。この国の香りは、なぜかオレを落ち着かせる。龍族の血がそうさせるんだろうか。
「おい、シュエンは元気か?」
酒を飲みながら、ヤンさんが尋ねた。
「父は一ヶ月ほど前に旅に出ました。理由は分かりませんが、置き手紙だけ残して」
「そうか、気まぐれな奴だからな。何か理由があるんだろ。まぁ、元気でやってるんだろな」
ヤンさんは、少し寂しそうにしながらも、すぐに豪快に笑った。
その後、皆とも打ち解け、会話はさらに盛り上がった。突如開催された宴会は、終始笑い声が響き渡り、大盛りあがりのまま終わった。
オレは酒の酔いと、皆の温かい心遣いで満たされ、この里に愛着を覚えた。
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